1. ブラザー・サン シスター・ムーン
学校の世界史の授業でみせてもらったすばらしい映画。せつなく、やさしく、そして清らか。 これは美しい宗教映画です。世の中の矛盾に疑問を抱いた若者の情熱が彼の周りに多くの人びとを集める。富者の物となってしまった宗教を貧者に取り戻そうとするかのように。そしてその情熱がやがて大きな実を結ぶ。観終わったあとは感動の涙と共に、どこまでも崇高なテーマ曲が耳に残ることでしょう。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-09-14 19:26:23)(良:1票) |
2. 夕陽のガンマン
《ネタバレ》 クリント・イーストウッドが若いですね。帽子にポンチョ、無精ひげにくわえタバコと、その後の彼のイメージを決定づける姿で現れる。クールなのにどこか軽みのある演技が実にいい。この女っ気がほとんどないこの映画で唯一出てくるのはインディオがうつろな瞳で思い出す若い女性。この美しい人が物語のカギを握る。「俺の名はモーティマーだ!」と叫ぶ初老のガンマン。驚くインディオ。2人が大切に持つ、裏側に写真のあるオルゴール付きの時計で、敵のインディオは実は家族同然であることがラストで判る。敵役インディオですら、この瞬間を待っていたかのようなラストの決闘シーンは、これ以上ないくらいの緊張感が走る。そして耳に残る、西部劇風な口笛まじりのメロディー。時にはバロック調の旋律も劇的に響く。さらには哀愁をおびたオルゴールの音色も混じる。そう、あのモリコーネの曲です。たくさん人が死ぬのにどこか叙情的。名作と呼ばれる所以かもしれません。 [DVD(字幕)] 8点(2006-07-22 18:56:47)(良:1票) |
3. 続・世界残酷物語
前作と比べると、ちょっとあくどすぎてあんまり好きじゃない・・・でも、仏教徒の焼身自殺シーンのようにこの作品あたりから、死の瞬間を捕えた場面がどこまで本当で、どこまでヤラセか曖昧になってきたのはちょっとした見物。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-09-11 17:17:41) |
4. 続・荒野の用心棒
とにかく最初から最後まで、普通の頭では考えられないようなアイデアの釣瓶打ちで、さすがマカロニ!と叫びたくなる傑作。棺桶の中からガトリングガン、それだけでもキテるのに、最後の最後に隠し玉が・・・なんてクールなんだ、この映画。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-09 16:49:13)(良:1票) |
5. ヤコペッティのさらばアフリカ
これぞ残酷の極み。動物も人ももうとにかく殺されまくってます。ヤラセもあるんだろうけど、映像の向こうから死臭が漂ってくるみたいで鼻がどうしようもないくらいもげそうになってきます。もし私があの当時のアフリカに生まれていたら、生き残れただろうか?本気でそう考えてしまった。 だけどその一方で、この作品が作られてから四十年も経っているのに、今でもアフリカでは内紛が続いていて、多くの犠牲が後を絶たない。そう思うと、「世界で最も残酷な動物はただ一種類。それは人間だ」というヤコペッティのナレーションがあまりにも重い・・・ [DVD(吹替)] 9点(2005-06-12 17:57:56)(良:1票) |
6. ヤコペッティの残酷大陸
いやいや、ホントすごいよこれ。ヤコペッティ、開き直ってるなあ。アメリカってこんな酷いことやっていたのか・・・とショックを受けること間違いなし。フィクションのはずなのに、恐ろしいくらいリアル。もっと評価されるべきですよ! [DVD(字幕)] 9点(2005-06-05 17:13:56)(良:1票) |
7. 世界女族物語
前作の「世界残酷物語」で、日本の変な描写が少なすぎ!とお嘆きの人におすすめの一本。週二時間の性教育、あまりに怪しい西洋マナー教室など、笑いどころ満載です。でもただ笑えるだけでなく、サリドマイド病の子供達といった、硬派なテーマも織りまぜてあるという手腕はさすがです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-24 14:28:08)(良:1票) |
8. 荒野の用心棒
マカロニウエスタンは初めて見たけど、「おお、かっこいいぜ!」その一言が最初に口をついてでた。とくにクライマックスの緊張感はハンパじゃないです。続編のようで続編じゃない「続・荒野の用心棒」も観てみたくなったけど、近くのビデオ屋にないのが悲しい。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-09 13:50:32) |
9. 食人族
小学生の頃から気になっていたのですが、パッケージのおどろおどろしい解説が怖くてなかなか観る気になれなかった作品。あの問題のカメ惨殺シーンは、気持ち悪いとかヒドイとかを超えて「こいつらヤコペッティよりすごい・・・」と逆に感心してしまいました。同じ秘境を探検する藤岡弘の探検隊も、これぐらいすごい探検をしてほしいものです。 6点(2005-03-22 13:28:12) |
10. 世界残酷物語
《ネタバレ》 この映画もヤコペッティも「映画界の恥部」だなんだといわれて、まともに語られないなんて・・・もったいない、非常にもったいない!!確かに、放射能汚染で地中に暮らすようになった鳥とか、今見ると笑ってしまうような場面も多いけど、原題の二つの意味を知ってから見ると、ヤラセ臭かった「雛の孵らない卵」やラストの「アボリジニの飛行機崇拝」が俄然悲惨なものに見えてきます。それらの悲惨さの上に名曲「モア」が被されば、もう言葉も出ないほどの美しさを醸しだしてきます。それに、人間の文化風俗がいかにヤラセとキワモノに満ちたものなのかと思いましたね。本編にはでないけど、日本人も一昔前までチョンマゲをしていたし、アフリカのある部族は唇に穴をあけ、そこにおおきな板を入れていたりしてる。当人が普段当たり前に思っている多くの事は、第三者から見れば、信じられない事だらけなのかもしれない。そんな普段気づかないけどよく考えたら当たり前の事を喝破したヤコペッティ。なんてカッコイイ奴なんだ。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-01-15 13:34:27)(良:1票) |
11. スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
タイトルから聞いて航空ものだと思っていると肩すかしを食らってしまうかもしれません。実際、空の場面は全体の三分の一ほど。それでも、痛快なものは痛快。「あまり出し惜しみしすぎるのはいけません」という教訓もありますし。(笑) 7点(2004-12-19 18:18:06) |
12. ペイネ愛の世界旅行
とてもロマンチックで、ちょっとシニカルなおとぎ話。1974年の映画ですが、現代に通じる愛と反戦のメッセージがたくさん詰まっています。ちなみに、日本の街は、中国っぽい雰囲気で、家電製品とエッチの国・・・というのが結構笑えます。音楽、素晴らしすぎます! 9点(2004-07-24 12:01:31)(笑:1票) |
13. チキン・パーク
くだらない、ほんとうにくだらない。 いろいろな映画をパロっているのですが、(シザーハンズのエドワードがでてくる)何かが足りない。 くだらないの類の映画を観るなら絶対キラートマトのほうがいい。 4点は、イタリア人のパクリ魂に。 4点(2004-03-17 15:14:54) |
14. 道(1954)
私の中学校の学級文庫の本にこの映画が紹介されていて、そんなにいい映画と言うのなら・・・という軽い気持ちで観てみたのですが・・・ 素晴らしい。その一言につきます。確かにラストは悲しいですが、悲しいだけでなく、心が洗われるような、そんな気持ちになりました。 あのテーマ曲も切なくて。 大人になってからも観ていきたいと思います。 10点(2004-03-17 10:40:40)(良:1票) |