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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1246
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  ウィッチ 《ネタバレ》 
アメリカ開拓時代の最初期に当たる17世紀という設定で、場所はニューイングランドとのことだがマサチューセッツを想定していたらしい。なお撮影場所はカナダのオンタリオ州とのことである。 エンディングの説明によれば、各種の記録に基づいて古い時代の魔女像を再現しようとした映画ということになる。時代設定からすると、先住民の社会で伝えられてきた魔物にヨーロッパ人が初めて遭遇したというような話かと思ったら全くそうではなく、出るのはヨーロッパ風の魔女である。イングランドから最初の移民が来た時点で現地在住の魔女が既にいたというのも変なので、いわばキリスト教徒(清教徒)と魔女が一緒に渡来したようなものだったと思うしかない。 監督インタビューによれば、主人公のモデルはエリザベス・ナップ(Elizabeth Knapp)という実在の人物だそうである。思春期の少女が悪霊に憑かれた話とすればありきたりなようだが、あるいは「セイラム魔女裁判」(1692~1693)のような事件の背景を表現した映画かも知れない。個人的には「魔女」(1922)の各論編という印象だった。  全体的には陰鬱で不穏な雰囲気の中で神経に障る出来事が起きていく展開で、ホラーとしては地味だが悪くない。魔女が出る場面は多くないが、妖艶な美女とか単なるババア(裸)とか夜会に集まった連中(裸)とかがいたようである。 物語的には宗教色が強いようでよくわからない。要は厳格な宗教で抑圧されていた少女が解放?された話かも知れないが、その辺は個人的に共感するものではない。部外者なりにいわせてもらうと、教義のようなもので固めた世界観は危機にかえって脆いというように見えた。母親のように、一神教を現世利益的に捉えるのは無理がある。また父親に関しては、旧約聖書の「ヨブ記」のように神の試練に耐えようとしたものの、それより一番大事なのはやはり家族だ、と思ってしまったことで罰せられたという意味なのか。最後に薪の山が崩れたのは物悲しく見えた。 ほかに哀れなのが健気な弟だった。姉をそういう目で見るなとは思うが、彼が罪人というなら人類など全て死滅した方がいい。  出演者に関しては、主演は可憐で個性的な美少女だが、裸になると少し肉付きがよすぎるように見えた(後姿)のは意外だった。また悪魔に欺かれて地獄に堕ちた子役の演技が印象的だった。
[DVD(字幕)] 7点(2020-09-26 09:27:39)
2.  魔女と呼ばれた少女 《ネタバレ》 
コンゴ民主共和国(旧ザイール)の恐らく東部で、武装勢力が跋扈して悲惨な状況になった地域の話である。前半で出る「コルタン」というのは現地に産出する鉱石で、現代ではスマートフォンなどに多用されるため、劇中の武装勢力のようなのが資金源にしているらしい。ここは「ブラッド・ダイヤモンド」(2006)と似たような図式だが、この映画ではあまり突っ込まず問題を示唆するだけにとどめている。また直接関係ない話だが、東アフリカのアルビノに関して少し調べたら気分が悪くなった。先進国や国際資本だけが人類の悪ではないと思い知らされる。  まず序盤で12歳の主人公が武装勢力に拉致されてからのパートでは、その状況自体が非日常で非人道的な上に亡霊がうようよ出たりして、これが本当にわれわれと同じ人間の物語なのかと疑われる。しかし武装勢力から逃れて13歳で結婚(一応は恋愛)してからは人情味も出て笑いもあり、やっと人間の物語らしくなる。その後にまた拉致されて14歳で妊娠させられたりと波乱があるが、最後はまたまともな人間の世界に戻っていく見通しが示されていたらしい。 よくわからなかったのは黒人の黒に対して白が強調されたように見えることの意味である。不気味な亡霊は白塗りで、夫になった少年もアルビノだったが、これは忌まわしいながらも忘れがたいこの時期の、どこか幻想のような記憶を象徴するものとでも思えばいいか。白い雄鶏はありえないと思ったらあったもの、ということだろうが、いなくなった夫が現実の存在だったことの証明にもなっていたかと思われる。 主人公が故郷に戻り、幻想の入り混じった苦い記憶を清算した場面はもしかすると思春期の終わりであって、以後はもう幻想も何もない現実世界が続いていくということなのかも知れない。まだ若いのにとは思うが、そもそもお国柄として早熟にならざるを得ない面はあるのだろうし、今後とも自然体でしたたかに生きていくだろうと思うしかない。最終的には、こんな場所でもわれわれと同じ人間が生きているのだと思わせる映画になっていた。  なお主演女優は現地でスカウトされた素人だったとのことで、当時14~15歳と思うがかなり壮絶な役柄をこなしている。「毒ある花」などというものをローティーンにやらせていいのかと思ったが、映画祭でにっこりしている写真など見るとほっとする。 そのほか各種の歌が印象に残る映画だった。
[DVD(字幕)] 7点(2018-11-01 19:56:18)
3.  バンビ、ゴジラに会う 《ネタバレ》 
以前に動画投稿サイトで見たことがあったのか、オチは知っていた。知っていても特に印象に残っていなかったということは、初見時にも大して評価していなかったのだろう。年を取ると感性が鈍っていちいち驚くのが面倒臭いという面もあるが、こういう一発芸はもうパターン化した気もして正直それほど衝撃的にも思えない。 それでもとりあえず何か書いておくことにすると、まずこれと似たような印象のアニメとしては「ピカドン」(1979)があるが、しかしあっちは7分もあってそれなりの前振りもあり、何より出来事の内容をみな知っているのでこのアニメほどの反則感はない。それより、そういうものを思い出すこと自体がゴジラ=水爆大怪獣と知っている日本人だからこそのことであり、こういうアニメを作って得意になっている北米人はゴジラ=トカゲとしか思っていないのだろうから呑気なものである。 ところで、この小編がわれわれに訴えようとしているのが何かといえば、それは平和を無慈悲に踏みにじる暴力の理不尽さ、ということに違いない。しかしバンビというのはわれわれ人類にとって無条件に守るべきものなのだろうか。ゴジラ=トカゲならバンビ=シカであり、それ自体が人類に益をなすものともいえない。かえって国内では近年、山間部でのシカによる農業被害が深刻になっており、農林水産省によれば野生鳥獣による全国の農作物被害額は平成23年度で226億2703万円に上っているが、そのうち1/3強の82億5990万円がシカによるものである。地域別では北海道だけで60億8549万円の被害が生じているほか、西日本での被害が大きい。このような状況は現地に「営農意欲の減退、耕作放棄地の増加等をもたらし、被害額として数字に現れる以上に農山漁村に深刻な影響」(農水省パンフより引用)を及ぼしている。このままでは、地域によっては人間がシカに駆逐されることさえ危惧されるのであり、それでも北米人があえてバンビに肩入れしようとするなら、われわれはゴジラを支持すべきと考える。国は平成24年度補正予算で「鳥獣被害防止緊急捕獲等対策」として129億3800万円もの事業費を計上し、捕獲活動の強化等による集中的な被害対策を実施しようとしているが、むしろここはゴジラに山間部のシカ退治を任せることを考えてもいいのではないか。 以上で字数は制限ぎりぎりで、音読すれば2分以上はかかるが、このアニメは実際には1分半程度である。
[DVD(字幕なし「原語」)] 1点(2013-03-16 10:44:21)
4.  第9地区 《ネタバレ》 
予備知識なしで、なんでヨハネスブルグなのかも考えずに見始めた。最初、タイトルの場所がいかにも黒人居住区のように見えるにもかかわらず、扱いに手こずる宇宙人連中を見ていると、知的生物とはいえ意思疎通もできないようだし、一軒一軒ハンコをもらって歩くようなのは馬鹿らしく、移住させても問題先送りなだけで、そもそも人類でもないのだから、皆殺しにしてしまえば簡単ではないか、と思ってしまった。 しかし、主人公と宇宙人の親子がコミュニケーションを始めると、ちゃんと意志の通じる、われわれと同じ人間だということがわかり、殺してしまえなどと思っていたのは何だったのかという気がした。もともと前半と後半で視点が移動する映画なので、そのように思うのも当然だろうが、自分としては見事にレイシズムを疑似体験させられてしまったという思いがある。対象を人類ではなくしたことでそういう効果が生じたわけだが、それにしても自分で呆れてしまった。 ただ、180万もの人口がありながらまともに話が通じるのはごくわずかで、あとはみな野蛮人同然というところや、また全編を通じての殺伐とした雰囲気まで、南ア社会の現状を描写しているように受け取るのは、さすがに行き過ぎなのだろうと思う。多分。 なお主人公は、最初は見ていて嫌悪しか感じず、ワーワー騒いでいるのを見て死んじまえこのバカなどと思っていたのだが、最後は真人間になったようでよかった。
[DVD(字幕)] 5点(2012-02-26 22:55:12)
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