1. フラガール
《ネタバレ》 これは一体どこで泣くのだろう。浅い。描き方も台詞も。形だけなぞっている。キャラクターの行動の動機付けが浅い。 例えばあれだけ反対していた母親が娘の踊っている姿を見て、街中のストーブを集め出す。簡単すぎるだろう。もっと複雑な思いがあるはずだ。それをちょっと踊りを見たから180度考え方が変わるというのは安直以外の何物でもない。 先生としてやって来た松雪が、最初は高飛車でこの田舎町をバカにしていたのが徐々に町の人と理解を深めてゆき、考え方も変わってくる。これはいいと思うのだが、岸部一徳が「あんた、いい女になったな」とつぶやく。これがいらない。松雪が変わったのは見ていれば解るんだよ。それをいちいち言葉で言ってしまうところが、あざとさを感じるというか、センスがないというか。「ほらほら、この人変わったんですよ!」という、見ている人へ対しての「押しつけ」になっている。 しずちゃんの両親もしっかり描いておくべきだろう。一度も出てこないで、いきなり事故で死んだと言われても感情移入できない。 あそこでしずちゃんが「踊ります」と言うだけで周りのみんなも「踊ろう!」と、乗っかってくるのも不自然だ。 言葉が、その人の心の奥から出てきたものになっていない。人はそんなに単純じゃない。 [地上波(邦画)] 5点(2007-10-18 13:14:17)(良:4票) |
2. 呪怨 (2003)
《ネタバレ》 「恐い」「恐くない」でしか語られないところが、この映画の内容の薄さを証明している。この映画は説明不足のため、疑問点が多い。何故遠山は未来の娘が見えたのか、何故理佳は死なないのか。あの家に立ち寄った人間が全員殺されるならば捜査官らも全員殺されるはずではないのか。。などなど。事件の背景が全く説明されていないため(事実だけは説明されているが、何故そのような事件が起きてしまったのかなどは説明されていない)、初めて観る人にとっては説得力にかける。時間軸をずらすことに必然性は感じないし、むしろ観る者を混乱させているだけ。ビデオ版を観ていないのでなんともいえないが、予備知識がないと楽しめないような作品はその時点で駄作だ。「説明的」にならないように上手く演出をして「説明」するのが監督の手腕やセンスなわけで、この監督は説明を省いて観客に想像をさせるという手法が格好いいと思っているのか、それを放棄してしまっている。そうなるとこれはもはや映画ではなく、ただの場面の羅列に過ぎない。よって私はこういった必然性のないサプライズ映画は全く恐くなかった。 5点(2003-11-18 07:57:17)(良:3票) |
3. クローバーフィールド/HAKAISHA
あれは15年ほど前。地下鉄のホームで彼女と掴み合いのケンカ。 興奮し見境を無くした彼女は大声で喚き散らし、俺の手の甲を思いっきり引っ掻く。 しかしそれでも俺は、おみやげのうなぎ弁当だけは絶対に放さなかった。 極限状態に陥ってもカメラを放さないハッドに、そんな若き日の自分を思い出した。 [DVD(吹替)] 7点(2008-12-01 01:06:18)(笑:2票) |
4. デビルマン
子供向け映画ですよね?これ。どう見たってそう。ダメだダメだって言ってるのは多分大人の人ばかりの気がします。子供向け映画をそりゃあ大人が大人目線で観てもダメですわ。 子供はそれなりに楽しめるんじゃないかと。ただ、残酷なシーンが多いのでトラウマにはなるかも。 5点(2005-03-24 13:09:46)(良:2票) |
5. ドッペルゲンガー
やっぱ日本映画ってまったりしてるんだよなあ。なんでこうも示し合わせたかのように引きの長回しが多いんだろう。小津の呪縛? もっと役者の顔のアップが欲しいよ。キャストの顔が覚えづらいし、表情もよく見えない。 5点(2004-10-17 23:23:55)(笑:1票) (良:1票) |
6. 半落ち
全体に漂う緊張感はあるが、映画としては弱い。 「尊厳死」や警察の「隠蔽工作」の問題を多くの人に考えてもらいたいということでの映画化には賛成だが、 動きが少なく、映像化には不向きな作品である。というか映像化するのであれば、もっと視覚的な演出を心掛けるべきだと思う。 「演技しない演技」にあまり過大な評価をするべきではない。 6点(2005-03-29 19:53:22)(良:1票) |
7. 市民ケーン
オーソン・ウェルズは、監督や脚本家でも一流なのは言わずもがな、役者としてもどれだけ存在感あるんだと。第三の男のハリー・ライム役も格好良かった。ただこの映画、何度も寝そうになったことをここに告白しておく。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-15 21:34:30)(良:1票) |
8. 異人たちとの夏
山田太一が脚本も書けば良かったのに。と思う。自殺した女の霊と、両親の霊との関連性が不可解。両親が女の霊から引き離そうとしていたのか? [ビデオ(邦画)] 7点(2008-03-18 00:04:37)(良:1票) |
9. 田園に死す
冒頭のかくれんぼから持って行かれた。映像の一つ一つが何を象徴しているのかを考えながら観ることほど野暮な事はない。ただ、身を任せればいい。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-09-08 23:25:38)(良:1票) |
10. もしも昨日が選べたら
丁度嫁と大喧嘩した後に観たので、仲直りしようという気になった。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2008-09-13 15:05:29)(笑:1票) |
11. スターシップ・トゥルーパーズ
バグズにあれだけ何度もやられているのに、戦法がワンパターン。少しは学習しましょう。 [ビデオ(吹替)] 7点(2006-01-15 22:17:18)(笑:1票) |
12. の・ようなもの
この映画を漢字二文字で表すなら「散漫」です。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-09-12 10:22:26)(笑:1票) |
13. 回路
相変わらず画面が暗い。よく見えない。雰囲気に頼りすぎ。 キャラクターが物語を進める上でのコマとしてしか機能していない。もっと人を描くべき。 [ビデオ(吹替)] 3点(2005-06-30 02:53:00)(良:1票) |
14. REC/レック2
前回とは違う展開を期待していたのだが、ほんとに前回の続きなんだな。 登場人物があまりにも学習能力がなく、軽率過ぎて終始イライラ。結局同じ展開が延々繰り返されるだけなので、二十分くらいからもう飽きてくる。神父も結成に固執するならもっと深い動機が欲しい。あの悪魔は娘だった、とか。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-10-28 21:39:11)(良:1票) |
15. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 最初は戦争における、当時の日本人の異常さを客観的に描こうとしているのかと思いましたが、 結局は同性愛を描きたかったのでしょうか?女性がとうとう一人も出てきませんでしたね。 印象に残るシーンはいくつかありますが、メインテーマがぼやけています。 坂本龍一、ボウイにキスされて腰抜かすって、思春期の中学生かと思いました! ただ、画面から伝わる重厚感や演出は今の日本映画には出せないものを感じます。 (今の日本映画は、演出も、役者の演技も、ひたすら軽い!見る気になりません) [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-09-05 23:06:05)(良:1票) |
16. ミスト
《ネタバレ》 もう絶対助かるであろう、女、子供、お年寄りを一刀両断してしまうあのラストは、相当勇気が必要。 [DVD(吹替)] 7点(2010-10-30 01:42:07)(良:1票) |