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ロカホリさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1504
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自己紹介 先日(2023/6/10)PCが逝ってしまいました。
長年のデータが全てパーです。登録前のレビュー数十本も全部消えました。
バックアップは大事ですねえ。

皆さんも気を付けてください。

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21.  アメイジング・スパイダーマン2 《ネタバレ》 
リブート第二弾ですが、敵も複数出てきたし、だいぶストーリーも変えてきたので新鮮味があるかな。エレクトロが電気とともに走りまくる映像や縦横無尽に動きまくるスパイダーマンのアクションは凄かったです。コスチュームもカッコ良くなってますね。 キャラそれぞれに焦点を当て1作目よりだいぶ軌道修正できた気がしますね。親友だったハリー、電流を操るエレクトロは悪になる動機が不憫で、逆恨みとはいえピーターが誠実な対応をしていたら強力な味方になれたのになと思いました。スーパーヒーローとして街を守ってはいるけど、そこら辺はまだ配慮が足りず、言葉遣いも含めてチャラさが抜けてない未熟な若者ってトコか。そのせいもあってかグウェンを亡くしてしまいますが、重要な出来事なのにあっけなかったのが残念です。終わってみるとライミ版のように苦悩と葛藤とスーパーヒーローとしての成長の物語でしたが、シリアスなシーンと軽いシーンの組み合わせがいまいち良くない上に詰め込み過ぎなのでので、ヘビーな出来事も軽く見えてしまいもったいないな気がしました。 【余談】エンディングの途中で全く関わる予定のない映画の煽り映像を入れるというのは理解できません。BDではカットなんだろうけど、アレを観たら誰もが次に出てくると思ってしまうし、経緯を知ると作品を台無しにされた感があるんですけどね。大人の事情の前ではファン心理は無視ですか。
[映画館(字幕)] 6点(2014-04-28 23:20:13)(良:1票)
22.  悪の法則 《ネタバレ》 
 単独で主役を張れるスターが複数出ていて監督がリドリー・スコット。期待感がありましたが、それぞれが微妙に絡み合っていて会話シーンが多くあって難しそうですが、至ってシンプルなお話ですね。欲をかいた弁護士がイリーガルな物に手を出したため、本来のお仕事で勘ぐられてしまい関わった人間もろとも痛い目に遭うという教訓のような作品。邦題や予告編はやり合うようなサスペンス調だけど全然違うし、原題の『THE COUNSELOR』の方が合ってるな。権力側じゃない人は楽をしないでコツコツが一番ですね。権力側についたつもりの人はご愁傷様です。無駄にエロやグロがあるので注意が必要。特にバイクの兄ちゃんの末路なんかエグいだけでホント無駄。 どうでもいいけど、人の物を奪い取るのが趣味で悪の根源のような役だったキャメロン・ディアスは、クドいメイクのせいも合ってヘドリアン女王に見えてしょうがなかったです。
[映画館(字幕)] 6点(2013-11-17 23:31:31)
23.  R100
松本の映画は全部観ていますが、毎回思うのは設定は面白げで部分的には悪くないのに映画としてまとめていない点。全てにおいて自分の感性と思われる逃げ場を作っていて、映画として観ている人の目から逃げている印象しかない。全国公開できる規模の映画を監督できる立場でいながら、このスタンスなのはどうなんだろう。センスが問われる職業だけど本職のお笑いも同じだし、どうせ少なからず叩く人は出るんだから、別の世界に出張るんだから一度くらいしっかりとした物を撮りゃいいのに。映画を撮りたいわけじゃなく、『映画監督』という肩書の金看板が欲しいだけで金持ちの道楽にしか見えない。そこら辺がたけしとの大きな差の一つで、それは永遠に縮まりそうもないな。
[映画館(邦画)] 1点(2013-10-09 22:24:13)(良:1票)
24.  アイアンマン3 《ネタバレ》 
トニー・スタークというひとりの人間としての再生物語なものの最後はペッパーに持っていかれるし、そこら辺はガッカリしましたね。アイアンマン最後の戦い、というのなら社長でシメて欲しかったな。あと破片除去、脱リアクターは非常に重要なものだと思うんですが、軽く流されていたのも残念。 カッコいいスーツ装着や、派手なメカアクションなんかを期待していると多少肩すかしを受けそうなくらい生身でのシーンが多い。アイアンパトリオットも出オチ的で見せ場ゼロだしね。歴代スーツが登場するシーンはとてもテンションが上がったものの、やたらと耐久性が低くてパンチ一発で粉砕される弱いスーツを見てると悲しくもなったなぁ。残ったスーツの爆破もスーツ依存を脱却できた祝いとはいえ、己の半身や子供な存在だろうと思うんですがね。 まぁこれで『アイアンマン』は終わり、という話ですが、トニー・スタークはロバート・ダウニー・Jrで本当に良かったですわ。
[映画館(字幕)] 7点(2013-05-05 21:58:33)(良:1票)
25.  相棒シリーズ X DAY 《ネタバレ》 
平日夕方にやっている再放送の視聴率が二桁中盤を取ってしまうという、すっかり国民的ドラマと言っていいレベルになってきた感のある相棒。今回はスピンオフ第二弾、捜査一課の強面イタミンこと伊丹憲一刑事がついに主役となりました。初期から登場していて、ほぼブレていない人気キャラだけあってファンも楽しみにしていたことでしょうね。 ドラマ『相棒』の世界観の中で、主役コンビの特命係が絡まなくてもそれぞれが直面している日常や事例はあるワケで、それが全く違和感なく描かれていたので満足です。相棒初見の人にはどう映ったのかわかりませんが、伊丹と相棒になるサイバー犯罪課の岩月も浮いていないし溶け込んで見えたのは脚本や演出が上手かったからかな。まぁ細かいツッコミどころは目をつぶりますが10年以上もドラマをやっているのでキャラに余裕があって立ってますね。そんな中でも組織犯罪対策五課課長の暇課長こと角田六郎が本来の仕事をこなしている姿はカッコ良かったですねぇ。大河内監察官とコンビで行った先での話術といい、組対五課によるガサ入れシーンの立ち回りといい、さすがノンキャリアで警視にまで登った方ですね。能ある鷹は爪隠すってやつだな。見習いたいモンですわ。わたしは隠すほど爪が無いんですがね。
[映画館(邦画)] 7点(2013-04-13 10:58:28)
26.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》 
原作未読。『アウトロー』というタイトルは邦題だそうですね。宣伝では物凄い男をイメージさせますけど完全にタイトル負けしているかな、という印象。『流れ者』って意味では合ってるのかもしれないけど日本人が抱く『アウトロー』のイメージとは違う。邦題つけた人は何を持ってこのタイトルにしたんだろうか。一匹狼で住居、免許証、携帯電話など身分を明かすものは一切持たず、法も権力も無視し己の正義にのみ従い手段を選ばず事を解決する、というジャック・リーチャー(原題)。雑誌の紹介や宣伝では『型破りのヒーロー』、『イーサン・ハントに匹敵するヒーロー』なんて煽ってますけど、ヤってるコトを見るととてもそうは思えなかった。素人にやすやすと背後を取られ一撃を食らい半失神するし、格闘術もズバ抜けたものはないし非常に地味目。あ、派手と地味という意味では対局にいる存在として匹敵しているのかもしれないか。トム・クルーズ主演ってだけで完全無欠のヒーローを思わせるのが不幸というか、宣伝が酷いというかキャラ設定に対し演出がダメというか。悪役はヤってるコトも雰囲気も小物過ぎて拍子抜けしましたね。 音楽もほとんど無く丁寧に作ってあり、70年代80年代の作品を思わせる内容だったのは悪くないですね。ある意味、原点回帰というか、莫大な制作費をかけ、CGの進化により何でも出来る今の派手派手映画になりすぎた映画界への提言にも思えた・・・考え過ぎか(笑)。まぁ狙いは良いんじゃないですかね。
[映画館(字幕)] 5点(2013-02-05 22:46:58)(良:1票)
27.  悪の教典 《ネタバレ》 
原作未読。どう見ても善人でソッチ系のキャラしか演じてきていない伊藤英明。そんな彼を単純な快楽殺人者とは違う複雑なサイコパスを演じさせたのはキャスティングの妙ですね。ほとんどの人間に好かれ信頼されるほどの人格者であり、頭脳明晰、人心掌握に長け人の心に取り入るのが巧い蓮実。しかし、己の目的のためには躊躇することなく冷酷に他人を処理するコトも辞さない。目障りかつ自分の身に降りかかりそうな火の粉は即座に処理。殺すコトを悪とは思わず、瞬時に状況判断しシナリオを作りサラッとこなす辺り何を考えているか分からず不気味ではある。自己抑制、自己コントロールのできるサイコパスってとこか。繰り返しますが、演じているのが良い人で売れているナイスガイ伊藤英明というのが効果てきめん(私は海猿とか見てないんですけどね)。でも、理想の学園でも作りたかったのかな?というくらい行動理念がわからないですね。私と同じでピンと来たらヤルのだろうか(私の場合はピンときた映画を観る程度ですけどね)。原作読もうかなぁ。2冊もあると疲れるからどうしよう。 『ミッキー・メッサーの殺人物語大道歌(モリタート)』『マック・ザ・ナイフ』ってのは初めて聞きましたが、作品内容とマッチしていて蓮見の異常性と相まって怖かった。作品内容は無差別殺人みたいなもんですが、先生役も生徒役も上手い若手が揃っていて、コレ系が得意な三池監督ってものあって見応えありましたね。最後はとっ捕まりましたし、生きながらえた者も数名。書き上げたシナリオも穴だらけでしたが、蓮実なら心神喪失を勝ち取って死刑や実刑も突破できるのかな。
[映画館(邦画)] 7点(2012-11-18 23:52:39)
28.  アウトレイジ ビヨンド 《ネタバレ》 
北野作品では初の続編となりましたが、たけし曰く2と付けるのは嫌いだとか。『ビヨンド』には『~の先』『~の向こう』などの意味があるそうで、今回は前作『アウトレイジ』の向こう側のお話、というわけですね。前作の生き残りである各々への落とし前という作りですが、前作の濃厚で見応えのあるやり取りはほとんど無く、なにかある度にワンパターンの銃乱射で末路を描く事の繰り返し。東西を代表する暴力団同士の抗争ながら、関西側の一方的な処刑とも言えるアッサリした結果ばかりに終始するので飽きがきますね。詰将棋みたい。韓国系の人らもおさわり程度だし抗争の場の構築までに時間が掛かりすぎで脚本と演出がイマイチだった。あと、これも狙ったというリズムのない音楽も残念。せめて予告編で使ってたようなメインになるテーマ曲風なモノは入れた方が作品として引き締まったのではないか。 一番残念だったのは大友を裏切り二代目山王会の若頭にまで出世したインテリヤクザの石原の扱いかな。神経質で子犬のようにキャンキャン吠えるばかりで前作のような他者を見下す冷淡さ冷酷さがない。子供が癇癪を起こしてるようで凄みも怖さもなく滑稽にしか見えない。たけしによるとソレを狙ったようだけど、あまりにも過剰な演技で浮いて見えてしょうがなかった。前作のイメージのままの方が良かったと思う。関西ヤクザ勢では西田敏行が出てますが名前だけって感じで有り難みがあまり感じなかった。その代わりに隣に並び立っていた塩見三省の『どうみても本職』な面構えと恫喝にはビビりましたけども。 東西のヤクザ界を転がす役として小日向文世演じる刑事片岡はズバ抜けて存在感がありました。ヘラヘラとしながら相手を値踏みし狡猾に立ち回る。一番悪いのは国家権力を傘に好き放題してヤクザ界をかき混ぜてたこの人でしたか。大友のケジメのつけ方には納得ですね。
[映画館(邦画)] 6点(2012-10-08 22:04:57)(良:2票)
29.  アベンジャーズ(2012) 《ネタバレ》 
満を持して遂に出来上がった『アベンジャーズ』。マーベルが威信をかけて作り上げただけあって素晴らしい出来。 強い個性を持つそれぞれのキャラクター達が最初はいがみ合い戦うものの、チームとなっていく過程は違和感がなく非常に巧い展開。同じ世界で存在するというコトはファンにはたまらないですね。○○と○○が戦ったらどうなるんだろう?誰が一番強いんだろう?的なファンの声に応えるかのように、ヒーローvsヒーローの夢の対決シーンも出し惜しみ無く見せてくれ、そのvsシーンも各ヒーローの特徴を的確に掴んでいるので満足度は高いでしょう。会話だけでもゾクゾク来ます。 アメリカが愛するような甘いマスクと誠実さは感じたものの、ピンでの作品ではあまりリーダとしての資質を感じられなかったキャプテン・アメリカも自己犠牲精神に溢れ正義感と不屈の精神と統率力を存分に見せてくれ、アイアンマンことスターク社長は各キャラを煽り弄り倒し物語を回していく狂言回し的な役割を担いつつ非常に美味しいトコもゲット。役者が変わったものの、知的さと危険な香りを感じさせ感情が爆発すると大暴れしまくるまさに最終兵器的なハルクは過去最高のハルクだと思うし、気品あふれる外見で尋常じゃないパワーを持つもののイマイチなじみの薄いキャラだったソーも、天然風味で爽やか笑顔の気の良い兄ちゃん神さまで一発でやられましたが今作もしかり。数年かけて種を蒔いてきた結果がコレですがこの人たち以外の配役は考えられないハマり役と言えます。敵役だったロキもドヤ顔しまくりのくせに、ほとんどのキャラに食らわされてるのも笑えました。単なるお祭り映画じゃないですね。いやぁ、楽しかったです。 いつも通りエンドロール後のお約束があるのでしっかり最後まで観てください。
[映画館(字幕)] 9点(2012-08-22 22:14:19)(良:2票)
30.  アナザー Another(2011) 《ネタバレ》 
原作未読。クラスからいないものとされている片目に眼帯をした影のある美少女美崎鳴を演じた売出し中の橋本愛。さすがモデルなだけあって、何かありげなミステリアスな雰囲気は抜群にありました。どんな女優になっていくか楽しみなです。相方の子も含め、クラスの主要な子たちも悪くなかったですね。 『現象』というモノが始まってからは『ファイナルディスティネーション』のような事故死が起きていき(ボートのワイヤーに突っ込んで首チョンパは「ボルトでも切れねえわ!そもそもそんな高い位置に縛らんだろ。」などと突っ込んでしまいましたけど)、結局『現象」や『紛れ込んだ死者』も曖昧なまま終わりますが、演出を含めて地味目ですね。「死者探し」でパニックになっていく様は良いですが表現力がイマイチ足りない感があります。ルールも曖昧だし、3年3組以外の人にどうにかしてもらうってコトはダメなのかな?と。 でもまぁ夏休み公開の学園ホラーなので思春期の子たちには身近に感じられ丁度いいのではないかと思います。ハブられた二人の二人だけの学校生活なんか一緒にお弁当を食べたり、一つのイヤホンで同じものを一緒に聞いたり甘酸っぱくて青春だなぁ、と微笑ましかった。
[映画館(邦画)] 5点(2012-08-14 21:42:58)
31.  アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 
内面描写が薄く主人公も軽い性格なため不誠実さを感じる。命がけで加勢に来た警部の死に際の約束も速攻で反故にされる程度の扱われ方じゃ、主人公の軽さばかりが目立つけどね。スパイダーマンはコミカルさが売りでもあるけど、全く粋さを感じなかったので脚本が失敗してるとしか思えなかった。ベンおじさんの死もなぞっているだけ。アクションは申し分ないのにそこら辺のせいでイマイチ感が漂うかな。でもまぁ今後に期待はしておきます。 【余談】吹替え版なら分からなくもないが字幕版に日本版テーマソングって手法はいい加減やめて欲しいですね。どんな内情か知りませんが差し替えってのはオリジナルに対する冒涜でしょ。
[映画館(字幕)] 5点(2012-07-03 00:49:29)
32.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 
誰もいない廃墟になったニューヨークで愛犬一匹と暮らす独りぼっちの主人公。大都市で人が生活している音が全くしないというのは怖いし緊張感があった。このくらい巨大なゴーストタウンを誕生させたのは凄い努力が合ったと思う。孤独でいつも見慣れた日常に発生したイレギュラー(マネキンを動かした感染者の罠)に動揺し自分を見失い愛犬を失い、自暴的になり死にかけるが、母子に助けられる中盤まではかなり良くできていたが、突っ込みどころが多いかな。主人公は街に残るにしても護衛を何人か付けたりとか出来なかったのか?食事は自給自足しているようだが、装備や施設を見る限り外と繋がってないと無理がある。それは人類の残り1千万が免疫を持ち生きていると分かっているところからもわかりますけどね。感染者は知能が無いと言いつつ統率がとれ罠も仕掛けられるほど知能がある。まぁ言い出したらキリが無いですね。完全版DVD未公開映像30分収録、とかで補完してくれりゃ好いんですけども。 細かいところも良く出来ているだけに粗が目立つというか気になった。雰囲気はかなり良かっただけに残念かな。
[映画館(字幕)] 4点(2011-11-02 00:15:20)
33.  アリス・クリードの失踪 《ネタバレ》 
オープニングから拉致監禁するまでの無駄の無さ、登場人物3人で繰り広げられる終始漂う緊迫感はお見事だった。初監督作品だというブレイクソン監督の演出力、テンポの良いカット割り、監督自身が書いたという脚本はとても優れていたし将来有望としか言いようがない。タイトルの由来も最後に理解できたけど、二人組の犯人のいきなりの「ブッチュ~」には吹いたし、同性愛者+両刀使いにしたおかげで物語に深みも出ていたな。しかし、よくやったなぁ。私には無理ですわ。
[映画館(字幕)] 8点(2011-07-23 22:54:13)(良:1票)
34.  赤ずきん 《ネタバレ》 
誰でも知っている童話『赤ずきん』のエピソードを織り込みつつ、物語を発展(劣化?)させた本作ですが、雰囲気は良かったものの色々と強引に混ぜ合わせたんだなぁとしか思わなかったですね。人狼のくせに嫁の不貞に気づかず、嗅覚が鋭いはずなのに長女が自分の子と見抜けず、逆切れでその相手の男を殺し、嫁にはお仕置きで顔にひっかき傷、退治しようとした村人や神父+兵隊を殺しまくり、婆ちゃん煮込みスープを娘に食べさせるなど計画性の無さがうかがえます。都会に行きたかったのならとっとと話しかけて娘を連れて行けばいいのに、あれだけ親しくしていた村人を無駄に殺したりどんだけ遠回りしてんだよ、と思いました。もっとダークなものを期待してましたが、スノーホワイト+ウルフマンの簡易版って感じかな。赤いマントを羽織ったアマンダ・サイフリッドが映えてただけに惜しい。
[映画館(字幕)] 4点(2011-06-16 20:31:19)
35.  アジャストメント 《ネタバレ》 
原作未読。この世は運命を操作する人知の及ばない存在(運命調整局)が司っている、というどっかで観たコトのある内容。凄い力を持ちながら疲労で居眠りだの、彼女を追い求めている主人公の行動を完全スルーして再会させてしまったりするヌルイお仕事。普段からあんな過程じゃ、毎日調整で疲労もするし世の中もなかかなか良くならんわな。調整員は『終わりよければすべて良し』の帳尻人としか思えないが、それすら、『運命の書』とやらを書いた存在の掌ですらないのかも知れない、と考えられなくもない。まぁ強大な力を持った存在には、虫けら並でしかない人類の利用価値があるとも思えないけど、将来、アメリカ合衆国大統領になった主人公に何かをさせるのかな?と、早々に明かされてしまうズッコケ調整員との緊迫感の無いやり取りと追いかけっこや、しょうもないラブストーリーを見せられ、すっかり冷めた目でフォロー気味に想像力を働かせて見守っていた私でした。 操作されレールの敷かれた運命を受け入れず抗う主人公とそのオチを観る限り、『自分で運命を切り開け!』というベタなメッセージを鬱陶しく思う人も多いだろう。ひねた性格の私に言わせれば、「決められた運命に抗うコトや、その結果も、定められた運命の一部じゃないの?」と思ってしまうんですが、どうなんでしょうねぇ。低予算映画だからしょうがないにしても、マット・デイモン出演が勿体ないと思える作り。『どこでもドア巡り』だけ面白かったかな。
[映画館(字幕)] 3点(2011-05-27 21:01:08)
36.  あしたのジョー(2010) 《ネタバレ》 
原作既読。幼少時に初めて読んだ漫画が『あしたのジョー』で「これを実写化しちゃダメだろ」と『デビルマン』の時と同じ思いで行きました。ドヤ街と涙橋、丹下拳闘クラブはCG好きな監督だけにCGで誤魔化すのかと思いましたが、しっかりと細部まで造り込んであるし、ドヤ街の路上にタムロしている小汚いオッチャンらも配置されていて再現度は完璧でしょう。チビ連も可愛かった。 誰もが気になる主要キャラですが、力石は伊勢谷よくやった!と言えるくらいの身体作りをしたおかげか雰囲気も仕草も抜群で力石にしか見えなかった。願わくば最後のジョー戦は青のガウンに黄色の字で【力石徹】を見たかったが、ちょっと前のシーンで見れたから良しとする。香川演じる丹下段平、予告編では特殊メイクで見た目は似てるけど口調がなぁと思ってましたが悪くなく、本人同様ボクシング愛を感じさせてくれた。白木葉子、場末のキャバ嬢みたいな香里奈には到底向いてないキャラだがなんで香里奈なんだろうか。『こち亀』でも葉子同様の令嬢である『麗子』を演じてますが違和感しかなかったです(TBS繋がり?)。しかも変な方向にキャラが変わっているし、今回はジョーと力石の魂のぶつかり合いだけで良かったのに妙に出番があり過ぎていて常に話の腰を折られた感があった。そして肝心のジョーですが、野性味に溢れ天真爛漫で陽気な兄ちゃんだったジョーが、力石を亡くした事から暗い影を背負った男になって行くはずが既に影を感じさせるようになっていたのはどうなんだろうなぁ。無駄にクールというか冷めた部分ばかり強調されていたので違和感あったし、喜怒哀楽をほとんど感じさせてくれないのでジョーに見えないのが残念だった。残念ついでに言うとやたらとスローを連発するなら力石戦の「きたっ!こいつをはじきかえして右のダブル・クロスで勝負!」は観せて欲しかった。 まぁ色々と細かい点も気にはなりましたが概ね満足できる作りかな。最後に宇多田は嫌いではないんですが、『あしたのジョー』の世界観には全く合っていないので男のアツい唄で〆てくれと思いました。
[映画館(邦画)] 6点(2011-02-15 21:24:14)
37.  相棒 -劇場版Ⅱ- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜 《ネタバレ》 
土曜ワイド劇場時代からすべて見ています。宣伝で「シリーズ最高傑作!」とやたら謳ってますが、前作がファンや関係者へのご褒美的なモノでしたし、そうなって貰わなければ困るよなぁと思って観てました。まぁ話の規模としてはテレビスペシャルの域を出ていませんが、間違いなく「シリーズ最高傑作」です(スピンオフ含め3本目ですしどうなんだろ?と思いますけどね)。TVシリーズ同様地味ながらも存在感抜群で仕事のできる役者が大勢出ていて緊張感ありました。前作が「相棒の紹介」であるならば、今作が「これぞ相棒」と言える作品に仕上がったと思います。 前代未聞の事件の裏に策略や陰謀が炙り出てくるという展開の中、小野田をアッサリと逝かせてしまいましたが、今後のテレビシリーズに吉と出るか凶と出るか。最重要ともいえる人物の死で『相棒』の作品としての落とし所がどこになるか不安になりますね。右京と対等またはそれ以上に渡り合える人はもういないんだよな。 「殺されるならお前にと思っていた…」という最後の言葉は、いつか官房長官の地位を殺す(諸々の悪事を暴く)という意味で右京に引導を渡して貰いたかったので非常に残念。権力の象徴として底知れぬ暗黒さと貫録では他を圧倒し、時には特命係の後ろ盾にもなり時には敵対する間柄にもなったキャラなだけに、ポッと出たノンキャリアに殺されるという最後はイマイチ感も残ります。まぁアッサリなのも相棒らしいともいえるかなぁ。 「あなたの正義を問う。」というフレーズ、「正義なんて立場によって変わるもんでしょう。」「絶対的な正義がこの世にあるなんて思ってる?」「それでも僕は、僕の進む道を変えるわけにはいきません。」組織の正義と個人の正義。レベルが違いますが身につまされるセリフでした。右京の意を決したような表情と名曲揃いの『相棒』の中でも屈指の曲である「終わりの始まり」がかかるエンドロール中は色々と考えさせられましたね。右京はあらゆる意味で強いな。 それにしても警視庁のATMにも「振り込め詐欺注意」のビラを貼る陣川くんは好いわ。一服の清涼剤というかオアシスだな。
[映画館(邦画)] 8点(2011-01-15 13:45:02)
38.  アデル/ファラオと復活の秘薬
原作未読。「かつてない冒険!」「アドベンチャー超大作」と宣伝では煽ってますけど、これが「超大作」であるなら、インディ・シリーズはいくつ「超」が付くんだろう?と思いますね。女性版インディを期待して観ると凄くガッカリすると思われます。最近はJARO(日本広告審査機構)に通報したくなるような誇大広告や宣伝が多いですが、無駄に作品としての敷居を上げてしまうような宣伝は作品が可哀想。 日本人的な感覚からするとドン引きするような描写もありますが、主役のアデルだけは華があり、キュートで知的でユーモアも兼ね備えているのが救いかな。変装しまくるとこはコントでしたが可愛らしくて面白かったです。
[映画館(字幕)] 5点(2010-07-08 22:03:07)
39.  アイアンマン2 《ネタバレ》 
原作未読。今回はミッキー・ローク演じるウィップラッシュは危険な匂いのする男としてキャラも立っててカッコ良かったのに、あっさり過ぎて拍子抜けだったな。スタークの敵対会社的なハマーもスタークの二番煎じ以下のキャラで小物感を出そうとしてるが、無駄に長く出ているだけで全力で空回りしているように見受けられた。ストーリーも終始グダグダしていて演出もテンポも悪かった。まぁお父さんのエピソードだけは良かったか。 あとスーツ装着シーンが一度しかないのはダメだな。携帯型を装着した時はテンション上がりましたけど、可変含めそれきりでアクションも単純なものばかりだったのが残念。エキスポの桜が舞い散る日本庭園でアイアンマンとウォーマシンを取り囲むドローン軍の画は綺麗でワクワクさせてくれたんですけどね。 エンドロール後のアレはマーベルの世界を広げたいのは分かるし次作やマーベル世界への伏線と理解はできるけど、マーベルファン以外はピンと来ないし、そもそもアイアンマンの映画を観に来てるんだからもっとアイアンマンのストーリーやアクションで楽しませてくれよと思いましたね。本作が納得のいく出来であれば、そんなモンも感じなかっただろうな。前作はそうだったし。
[映画館(字幕)] 4点(2010-06-14 21:03:39)
40.  アウトレイジ(2010) 《ネタバレ》 
序盤の指詰めシーンに小学生が工作で使うようなカッターを持ってきて、「これで詰めろこのヤロー!」「こんなもんで出来るかバカヤロー!」「なんだ手前!出来ねえのかこのヤロー!」「やってやるよ、バカヤロー!」などと、長州と橋本のコラコラ問答を思わせる言い合いからして面白く、常にニヤニヤしてしまいましたね。歯の治療をしている村瀬に、誰でも嫌な顔をするあの「チュイーン」と歯を削る機具で攻めるというエグイ事をし客を引かせつつ、その後には顔中に矯正具のような物で固定された村瀬を見せ、実はそこでは会食が開かれているというたたみ掛ける流れは、痛々しいシーンを笑いに昇華させており巧いなぁと思いましたね。恐怖と笑いは紙一重と言いますが、似たようなモンでしょう。でも死に様や痛いシーンが多く、バリエーションも豊富なだけに苦手な人も多いかな。 たけしは年々滑舌が悪くなっており老いが来てるなぁと思わせましたが、上手く世渡りできない古風で愚直なヤクザを貫禄充分に演じていたし、主要キャストは全員「わたし悪ですが何か?」という雰囲気を漂わせていて見応えありました。イケイケで仕事ができそうな森永健司が存在感ばっちりに脇を固めていて良いですね。漫画の『代紋TAKE2』で言うと政岡だな。 むかし気質の武闘派ヤクザの水野を演じた椎名と、今の時代に合せて生き、自分以外は馬鹿と思っているインテリヤクザの石原を演じた加瀬も対照的で良かったですね。 「全員悪」とは言いますが、武骨で生き方が下手な人間は長生き出来ない世界なのは一般社会と一緒だなと思いました。まぁでも狡猾で世渡りの上手な人間が天下を獲りましたが、結局彼らも下剋上されていく運命にあるんだろうな。
[映画館(邦画)] 8点(2010-06-13 21:49:25)(良:6票)
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