21. アトラクション 制圧
冒頭の不時着シーンは大迫力でした。劇場で観たら相当ダイナミックだったと思います。また、ハリウッド作品とはひと味違う色彩感がその後の展開を期待させてくれます。でも、問題はそこから先。登場人物への感情移入はかなり厳しい。行動、言動がいちいち気になってしまう。そこでそう思うの?そんなことするの?戒厳令下で何やってんの?みたいに。ラストまで観終えれば、ヒロインの複雑な心理とそれに起因する暴走ということで一応の理解は出来るし、一人ひとりの登場人物の在り方、言動、行動が、ロシアの今を映しているのかな?といった作品全体のメッセージも感じ取れるのですが、独特のユーモアセンスを交えた表現の違和感もあって、なかなかすっと入って来ないんです。とは言え、2時間超えの大作を一気に観れてしまったということで、決してトンデモ映画とも言えず、じっくり考えればなかなかに奥深い作品とも思え、迷いに迷って5点献上です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-09-14 11:00:02)(良:1票) |
22. アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!
《ネタバレ》 微妙。てか、かなり英語が出来て、なおかつアメリカ人感覚が身に付いてる人じゃないと解らない面白さ?? と言うわけで、日本人まる出しの私には多分半分も解ってないと思います。この作品はスピンオフ企画?って思わせるような、冒頭の主役無駄死にシーンがツボで、結構楽しんで観ちゃいましたけれどね。 あ、それから、折角気の利いたタイトル付いてるんだから、邦題のサブタイトルは要らない!無理にシリーズっぽくしない方がいいですね。 [DVD(字幕)] 5点(2013-06-02 07:24:03) |
23. ANON アノン
《ネタバレ》 作品のテーマとも展開とも全く関係ないのですが、いきなり主人公が煙草に火をつけるのを見て萎えてしまいました。高度な科学技術によって人間の記憶までが一括管理されている未来社会において、公共の場の喫煙て有り得ないのでは?てか、そもそも喫煙文化が存続してる訳ないのでは? 道路事情も変です。なぜバカでかいセダンばっかり走っているのか?どう見ても大排気量のガソリン車。そりゃおかしいですって。 殺人事件の被害者にカミングアウトしていないレズビアンのカップルが出て来ますが、どうやって関係を隠して来たのか?だいたいからして、後から出て来る男女のセックスシーンも同様ですが、全ての記憶を管理されているのに堂々と出来ます?公衆の面前で営んでいるようなものですって。あぁ恥ずかしい。 そもそもここで行われている記憶の操作とかは、ほぼ超能力の世界。これがあくまでも現実世界のことならば。「マトリックス」の世界みたいな状況だったら話は違いますが、生身の人間に出来る技じゃないでしょう。 どうもアイディア先行で製作決定したものの、ストーリー自体に厚みを持たせられずにツギハギ的になってしまったように思えてしまいます。 いきなりヒロインの全裸が出て、その流れで彼女と刑事さんが良い感じになっちゃってみたいな軽さもマイナス点かな? 期待して観始めただけに、余計に残念な仕上がりでした。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-12-02 21:45:40) |
24. アニマル・ウォーズ 森林帝国の逆襲
《ネタバレ》 家族で観られる健全な作品。近頃アニメを除けば減ってきましたよね。 この作品はほぼ大丈夫そう。とにかく毒がない。ひたすら淡々とお約束のような展開が繰り広げられる。これぞファミリー向けコメディの極み。 ただし、微妙に笑えなかったなぁ…先読み容易なお約束系作品だから、ストーリー的にもあまり興味はないかな? [DVD(字幕)] 4点(2012-01-09 00:41:19) |
25. アンビュランス911
《ネタバレ》 何となくレトロで不気味な雰囲気で始まる冒頭から、いきなりのスプラッターテイスト。そっち方面が若干苦手な私としては引き気味でしたが、中盤は暴走する青春群像劇みたいになってしまい、典型的な中だるみ、というかテーマ迷走状態に。 そのイカレタ自称救急隊員はどうなったの?一緒に救急車に乗ってた幼い兄弟が引き継いだんでしょ?などと想像するも、スクリーンでは訳の分からないドラッグレース?やら恋バナやら豊胸手術やら、恐怖の偽救急隊員による連続殺人ホラーと思って見ていると中盤あたりまでは肩透かしを食ってしまいます。 そして終盤は一気に軌道修正。良く言えば伏線回収的に、正直言えば力技的にバラバラのエピソードが繋がって行き、本来の?スプラッター路線に戻ります。つまみ食い的に見ていれば気にならないかも知れませんが、普通に通しで見ていると何とも纏まり感に欠けます。弟の裏切りがあったかと思えば、その弟による唐突なバッドエンド。弟の複雑な心理を背景にした作品?一体何をどうしたかったのか今ひとつ解りかねます。 監督さんはどこがどうご不満でアラン・スミシーになってしまったのか?殺人鬼俳優のお二人は本作の出来栄えをどう思っているのか?作品内容よりそんなところが気になってしまう迷走作品に3点献上します。 ちなみに、タイトルは取って付けたような邦題よりは、一応1977年が始まりの年だと言わんとしているらしき原題の方が良いような気がします。 [インターネット(字幕)] 3点(2023-10-31 11:58:20) |
26. アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲
《ネタバレ》 前作については、馬鹿馬鹿しい中にも社会に向けられた鋭い視線を感じて高評価しましたが、これは全くの別物と受け止めました。前作の作品世界を踏襲しつつギャグやパロディを次々に繰り出して来るものの、ことごとく滑ってしまう。個人的に感性が合わないだけかもしれませんが正直なところ殆ど笑えませんでした。前作をSF社会派コメディとすれば、今作はSFドタバタコメディといったところでしょうか。そもそも、人類の起源は地球外知的生命体であり、彼らが創造主というところに話を持っていったところで、前作はもうどうでもよくなってしまった感がします。前作製作時に思い付いていたけれどボツになったネタをここぞとばかりに詰め込んだような印象で、無理無理続編にしなくても、新作として製作した方が良かったような気がします。さらに、ラストシーンで次回作ありな感じが見え見えなところからも、余計に印象が悪くなってしまいました。邦題もイマイチしっくり来ません。どのあたりが逆襲なんだか?もっとも、原題も良く解りませんが。 という訳で、続編ということを脇に置いた上での3点献上です。 [インターネット(字幕)] 3点(2021-12-07 23:45:38)(良:1票) |