41. あなたに降る夢
《ネタバレ》 実話ベースといいながら途中からはほとんど創作っぽいとか、登場人物の造形がステレオタイプだとかいうところが前は気に入らなかったのですが、これって50年くらい前の映画の作風を下敷きにしていたんですね。ただし、その単純な世界観の中で演出は変に現代風にしっかりしているので、ロージー・ペレスの役柄が凄くきつく見えてしまいます。しかし、すべてを帳消しにするのはブリジット・フォンダの清楚で可憐な魅力であり、ウェイトレスとして働くシーンもダンスのシーンもぞくぞくしてしまいます。さりげなくいろんなファッションが楽しめるのもポイント。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-08 02:41:57) |
42. アンジェラの灰
人物描写や映像はしっかりしていると思いましたが、希望もなければ意志もない貧窮生活を、これでもかというくらいひたすら延々と見せつけられても・・・。制作者は一体何が表現したかったのでしょうか。エミリー・ワトソンの堅実な演技に免じて6点。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-20 03:32:26) |
43. アポロ13
それほど古くない時期の実話であり、記録の類も大量に残っているんだろうから、性質上、作り手としての創作の余地が少なく、むしろ映画の素材としては難しい対象となるはずなのだが、そんな制約された条件の中でも工夫してスリリングさを維持していると思う。それにしても、本来はトム・ハンクスと並んで当初からレギュラーメンバーという栄光のポジションだったにも関わらず、代役で出てきたケビン・ベーコンはもちろん、地上組のシニーズやエド・ハリスにも見せ場を全部持っていかれ、作中で何をしていたかまったく記憶に残っていないビル・パクストン・・・私はあなたが大好きだ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-05 00:55:55)(笑:1票) |
44. アパートメント(1996)
「昔の女を突き止めて訪ねたら別の女がいた」というたった一点の謎だけを軸に、よくぞここまで作品を拡げてくれたものだと思います。交錯する時間軸の中でいくつものポイント場面を提示し、それを進行に即して少しずつ解決し、しかも説明的解決に陥らずに自然な形で閉じているのが見事。また、落ち着いた暖かい感じの色彩感覚も印象的でした。 [DVD(字幕)] 7点(2008-06-19 02:36:30) |
45. アメリカン・ヒストリーX
台詞のインパクトと飾り気なしの演出で、かなり得をしている感じ。ドラマとしては、展開先にありきという感じで、少し弱いと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2007-11-18 20:05:33) |
46. アトランティック・マネー
いきなり大金が手に入って、それで周りの人たちとの関係がおかしくなっていく、なんてのは、死ぬほどありがちな設定なわけだし、この作品のように何の工夫もなく流されてしまっては、見所はまったくありません。男優女優陣に格好良さも可愛さもないのも難点。 [地上波(字幕)] 3点(2006-12-05 00:20:47) |
47. アット・ファースト・サイト/あなたが見えなくても
手術後に初めて視覚を使用する際の描写とか、その後の症状の推移など、医学的な部分については力を入れている様子が窺えるのだが、それに寄りかかりすぎて、肝心の2人の心理的なやりとりに関しては、ごく平凡な内容に終始している。ただし、ミラ・ソルヴィーノの誠実で堅実な演技は印象的だった。 [地上波(字幕)] 5点(2005-11-27 20:35:18) |
48. あなたが寝てる間に・・・
《ネタバレ》 この魅力的な設定からして、絶対にもっと面白くなるはずなのですが・・・まず、主人公の普段の「淋しい生活」がまったく描写されていないため(サンドラ・ブロックもミスキャストだと思う)、あえて嘘をついてまで他人の家庭に入っていこうとする行動に説得力がない。ジョー・Jrや職場の同僚やピーターの妹など、生かせようとすればいくらでも生きるはずのサブキャラも用意されているのに、話の発展にまったく関与していない。したがって、主人公2人のやりとりだけで(制作側にとって)都合良く進行していく、えらく薄っぺらい内容になっている。最後に、ピーター君は他人の都合で一世一代の式を潰されて可哀想なのに、何のフォローもなし?人妻に手を出していたというオチで制裁のつもりなのかもしれないけど、だとしたらそれまでに「実は結構嫌な奴でもある」という部分をクローズアップしておくべきでしょう。ピーターとジャックの両方とも誠実っぽく作られているので、見る側が混乱します。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-12 02:04:03) |
49. アナライズ・ミー
面白くすることは可能な設定なのに、ギャグの切れが弱すぎ。こういうのは、マフィアは強面だったのがだんだん普通の人になってくる(周りの部下はそれに振り回される)、弱気な精神科医はマフィアに影響されてだんだん強気でイケイケになってくる、みたいな展開が基本であり、それに即していったら普通に面白くなると思うんだけど。 [DVD(字幕)] 3点(2005-09-10 19:47:41) |
50. アメリカン・プレジデント
主演二人にマイケル・ダグラスとアネット・ベニングという巧者を配し、大統領と環境問題ロビイストというありえないような設定であれば、いくらでもひねってきそうなものですが、意表をついて、その中身は、虫歯になりそうなほど甘甘で単純一直線のラブ・コメディです。マイケル・ダグラスは、余計なことを考えずに伸び伸びと演技をしているし、アネット・ベニングのヒロインも、恋に落ちても凛とした気品や知性や頭の良さを失っていないのが素晴らしい。側近の人たちの巧演も光っていますが、何といっても、マイケル・J・フォックスのパワー溢れる補佐官ぶりは、さすがですね。ただし、邦題だけは一工夫してほしかった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-05-27 01:55:32)(良:2票) |
51. アサインメント
どの部分を強調したかったのか分からないし、スパイ系の割には、いざ作戦開始!という部分でも少しもスリリングさがない。敵方との知能的な部分でのやりとりもないし、盛り上がりのないまますーっと流れていった感じ。 3点(2005-03-08 23:46:59) |
52. 愛さずにはいられない
主人公の2人がそもそも魅力的でないので(特に男の方)、ラブロマンスとしての価値がまったくない。 4点(2004-12-11 16:59:19) |
53. アラン・スミシー・フィルム
これだけ評価の低い作品とは一体どんなものかと逆に秘かに楽しみにしていたりしたのですが、これは確かにひどい。というか、作品としての体をなしていません。 1点(2004-06-23 02:54:02) |
54. 暗殺者
スタローンにこんな影のある渋い役ができるわけがないし、バンデラスの役のキャラにも明らかに無理がありすぎ。両者とも全然格好良く見えない上に、相互に演技もかみ合っていないという悪いパターンです。 3点(2004-06-12 03:00:58) |
55. あなたの死後にご用心!
もっといくらでも面白くなる設定だと思うのに、台詞も各場面も、まったく面白くない。本題に入るまでにも時間がかかりすぎているし、その後もどう展開させたいのか趣旨不明。 2点(2004-05-12 01:38:32) |
56. アメリカン・ビューティー
劇場で見たときはさっぱりわけが分からなかったが、後で考えてみると、いろいろと示唆に満ちた奥の深い作品であったような気もする。 6点(2004-04-27 20:28:06) |
57. 愛を殺さないで
過去と現在が交錯し、1つ1つ事実が明かされる前半のスリルはなかなかでしたが、着地部分のしょぼさにびっくりしました。 3点(2004-03-14 13:01:44) |
58. 愛がこわれるとき
《ネタバレ》 まあまあよくまとまっていましたが、中盤以降、単なる追いかけっこ+対決劇になってしまい、心理描写がなくなってしまったのが残念でした。DV被害が出発点であれば、例えば、隣人との恋愛劇に関しても、それを反映した観察が存在してしかるべきです。 5点(2004-01-15 04:11:10) |
59. 愛と精霊の家
これこそ大河ドラマです。特にクライマックスがあるとか決めのシーンがあるとかいうわけではないのですが、常に先の展開が気になる作りになっていて、長尺にもかかわらず最後まで一気に見ることができます。が、人物描写が今一つ十分でないのと、肝心のメリル・ストリープがあまり役に合っていないのが難点です。 6点(2003-11-29 04:47:22) |
60. ある貴婦人の肖像
一番まずいのは、台詞の4割くらいがただの「説明台詞」になってしまっていることです。こんな稚拙な脚本では、いくら豪華キャストを揃えても、演技力の発揮のしようがありません。ヒロインがまったく魅力的でないのも問題です。 4点(2003-09-30 00:03:55) |