1. 愛の昼下がり
《ネタバレ》 エリック・ロメールの六つの教訓物語最後を飾る作品。第2子が生まれる直前で夫婦生活・社会生活になんら不満のない男性が、かつての女性と再会することで色々と揺れ動く。 一方の女性は一つのことや男が続かずいかにも、という感じ。そして散々振り回されるけど、それがだんだん恋愛に似た感情になり、揺れ動いていくというのが大まかな流れ。 まあ女性ことクロエの自己中っぷりというかそういうのが目につきますが、そういう女性に振り回されてしまう男性の気持ちもまあ、わからなくはありません。 しかし最後は結局、妻との愛を選ぶというのは安直な気もしますが、「午後は好きではない。1人でいると不安になる」という主人公の心情というか心の寂しさとその隙間を埋めるクロエの振る舞いとが交差してしまった、不可抗力のような気もします。 とにかく会話多め。だけどなぜか観られてしまう不思議な魅力。終盤のクロエの部屋での、スコアのない、しかし窓の外の喧騒が響いてくる全くの静寂でない空有感がなぜか「心地いい」と思える好きな演出というかシーンだったのと、ラストの風雨婦の愛を確かめるために2人がさった後の午後の日を映したラストショットがとにかく好きな構図で、そこだけでも点数アップ、という感じの映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-05 15:41:45) |
2. 悪魔の沼
《ネタバレ》 この作品のいきさつについてはすでに皆さんが仰っていますので省略しますね。 実話を元にした…らしいんですが正直そんなことはどーでもいいです。 テキサス・チェーンソー・マサカリ野郎のフーパーが悪魔のいけにえに続いて撮った作品ですが、前作悪魔のいけにえのインパクトがあまりにもでか過ぎたので、今回は本当に地味…というより普通のB級ホラーになってます。 それでもネヴィル・ブランドの戦争後遺症と思しき状態と殺人を犯すときの形相などはピカイチなんですが、それまでがなかなかにタルイ。そしてスタジオでの撮影というのが、確かに閉鎖感を醸し出しているのですが、なぜにか安っぽいドラマというイメージしか湧いてこないのです。 まあ、全体的な評価はこんな感じでしょう。 そして邦題。 前作は非常にナイスでしたが、今回は別に悪魔の沼でも何でもなくただワニの沼で良いと思います。 作品の出来(物語)を端的に表すと同時に誰も見ないと思いますが。 [DVD(字幕)] 4点(2007-06-21 12:11:32) |
3. 悪魔の墓場
《ネタバレ》 ロメロのナイト・オブ…って、面倒なので端折ります(笑)。テンポが非常にのろいです。出てくる人間みんな馬鹿ばっかです。ゾンビたちはそれなりにゾンビしてます(笑)。なぜか写真には写りません。何気にグロいシーンも頑張ってます。一応、“悪魔シリーズ”第三弾ってことになってます。でもそんなこと知らなくて良いです(笑)一応シリーズ第一弾の「悪魔のいけにえ」だけ見れば充分だと思います。勿論、本作とは一切関連ありません。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-08 23:53:36) |
4. 悪魔のはらわた
似たよな題名ってのは映画にはよくありますが、とりわけホラーは桁違いに多くて困ってしまいます。特に悪魔の~とか死霊の~とか~のいけにえとか~のはらわたとかってのは常套文句らしくてよく見かけ、しかもその中には「悪魔のいけにえ」「死霊のはらわた」とかの名作も含まれてるので、間違えて借りた人も多いと思います。この作品、アンディ・ウォーホル製作ってなってますが、実際に彼は何もしてなくて、ただ単に名義を貸しただけだそうです。ストーリーは、古典ホラーの名作「フランケンシュタイン」エログロ版。これ以上に変態チックなフランケン映画は先ずないでしょう。しかも公開当初は3D作品だったらしく、全編通してはらわたベロベロ~ンっていうシーンが沢山出てきます…といっても80年代スプラッタよりは少ないんですけどね。でも、結構カルト化してる作品なんで、その手の映画を極めたい人には避けて通れない門でしょうね。 5点(2004-08-01 17:59:42) |
5. 悪魔の棲む家(1979)
…おかしい、何故これは面白くないんだ…?超常現象かもしれないが、偶発的な事故が重なっただけと見ることも出来なくはない。実際の事件をルポした作品だそうだが、アメリカってのはいつもこんな意憑かれてるのか?秘密の部屋を見つけたあたりから面白くなると思ったが、そのままのテンポで何も起こらずに映画終了…何故だ?何故こんなに盛り上がらないで映画として成り立ってるんだ?不思議だ…。 4点(2004-03-20 20:57:36) |
6. アンドロメダ・・・
《ネタバレ》 邦題から、宇宙空間を舞台にしたSF映画を予想してたんですがみごとのに外れました。しかしながらそんな事はどうでもよくなってしまうくらいに凄い映画でした。冒頭、“何か”が起こった街を探索するシーンから研究所に至るまでが淡々と描かれてますがそれがかえって未知の恐怖を倍増する効果をもたらしているし、中盤から後半に至るまでの“アンドロメダ”の謎の解明などがスリリングに描かれているのもこの映画が普通のSFパニックではないことを物語ってます。言うまでもなく、これはSF映画史に残る傑作です! [地上波(吹替)] 10点(2004-03-20 20:19:31)(良:2票) |
7. アイガー・サンクション
アイガー北壁を登るシーンは皆さんの言うとおり見ごたえ充分ですけど、その他のサスペンス部分がなにやら不完全燃焼気味。殺しのターゲットが3人のうちの誰だか判らないという時点で、もしかしたらこの仲にはいなくてあいつがそうなのでは?と思ったら案の定そうだった、というオチガなんとも言えない。しかしそいつも完全な悪でもなく最後は主人公との友情を見せたりとどこか憎めなかったので今回は少し甘めで。 6点(2004-03-06 19:09:49) |
8. アギーレ/神の怒り
次々と仲間を失いながら自分の野望に突き進んでいく主人公。結果、隊は全滅、最後の一人になってまで自分の理想に燃える主人公をいつ終わるともなく写しているラスト・ショットが特に印象深い。 6点(2003-12-11 00:35:56) |
9. 悪魔の赤ちゃん2
前作に引き続いて異形の赤ちゃんが引き起こす惨劇を描いた続編。内容などは前作には劣るものの、やはりその内容には深いものがあり、それなりには面白い作品。 5点(2003-11-01 01:10:27) |
10. 悪魔の赤ちゃん
傍から見りゃただのB級モンスター映画だが、実はこれ、薬害問題を扱った社会風刺だったりする。モンスターもとい異形の赤ちゃんは別に殺しが趣味なのではなく、ただ防衛本能が強いだけ、そのことに気付いた父親は最後、この子だって生きてんだと悲痛の叫びをあげる。作品自体もいかにもなB級だが、ストーーリーは割りとしっかりしていたりそれなりに恐怖シーンが入っていたりと以外に良作な1本。 7点(2003-11-01 01:05:43)(良:1票) |
11. 悪魔のしたたり/ブラッドサッキング・フリークス
えげつねぇ…色々とゲテモノ食いしてきたが、ここまでシドいのは珍しい。こいつは上位3位には入る。何が凄いかって、その内容。グロいだけの作品ならいっぱいあるがこいつはそれにエロが加わってほぼ病気状態。最低映画の頂点に君臨するなんて言われてるみたいだが、それは正しい。この作品に対する評価は、ゲテモノ好きの目から見れば満点、良識人の目から見れば-100点なので、間をとっても0点を遥かに下回ってしまうのであえて5点。 5点(2003-10-05 04:23:09) |
12. 悪魔のいけにえ
《ネタバレ》 他の殺人映画の中では残酷表現は控えめで地味な方。だけど恐怖と狂気は他のどの映画よりもダントツにすさまじい。あの乾いた感じと退廃した感じが後のホラー映画に大きな影響を与えたのも頷ける。俺の映画best10にはいる映画。 しかしながら残念なことに、マスクを被ってチェーンソーを振り回す殺人鬼、というと、今では間違いなくジェイソンという答えが返ってきて、レザー・フェイスと言おうものなら「誰だよそれは!?」と言われる始末(実際俺の友達は全員ジェイソンと答えた…)一連のホラーの立役者であり、それらを生むきっかけとなった記念的作品なので、もっと日の光にあたってもいいのではないか?と思う。 [ビデオ(字幕)] 10点(2002-09-09 15:56:40) |