1. ある男
《ネタバレ》 子供を難病で亡くし、離婚し、再婚した相手が事故死し、その相手が死後に正体不明の男と判明する、という不幸のオンパレードの女を安藤サクラが熱演。城戸夫婦も最初から不幸の香りがぷんぷんしている。生まれながらにして不幸を背負っている原誠を演ずる窪田正孝も熱演である。城戸が在日韓国人の子孫であること、ヘイトスピーチなどのエピソードは、とってつけたような感じがする。小藪、いい味出してる。いずれ自分が殺人者の孫であることを知るであろう女の子の将来が心配。なかなか見ごたえのあるドラマ。 [インターネット(邦画)] 8点(2023-08-13 19:22:27) |
2. アス
《ネタバレ》 幼少時にドッペルゲンガーに遭遇してしまったことからトラウマを抱える主人公が、家族とその現場の近所の別荘を訪れることになるが、夜中に家族全員のドッペルゲンガーが襲ってくる。彼らの目的がわからず、気味が悪い。主人公のトラウマが生み出した妄想なのかと思うが、友人一家にもドッペルゲンガーが出現して皆殺しにされるところから話が大きくなる。町中にドッペルゲンガーが出現して本物を襲い始める。最後に驚くべき真相が明らかになる。真相の説明は短いので詳細がよく理解できず、視聴後解説サイトを見て理解した。薄気味の悪い雰囲気を全編に漂わせた映画で、予想外の展開に楽しめるが、後味はあまりよくない。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-08-05 17:47:53) |
3. 悪と仮面のルール
《ネタバレ》 原作の哲学的な要素をほどよく薄め、サスペンスタッチで屈折したラブロマンスに仕上げた。「邪の家系」やら謎のテロ組織やら、ところどころ残った哲学的な会話などが、一筋縄ではいかない感じを醸し出している。最後の車の中のシーン、香織が新谷弘一の正体にうすうす気づいたと思われるところは、なかなかいい余韻を残すのでは。 [DVD(邦画)] 7点(2018-09-08 16:19:14) |
4. 悪人
《ネタバレ》 俳優陣の演技が秀逸。とくに主演の妻夫木の演技が良い。内向的で、影があり、犯罪を犯しかねないとさえ周りに思われている不器用で孤独な若者を演じきった。深津の演ずる地味な田舎の女も良い。被害者・加害者家族の地味な生きざまも、平凡な漁港や田舎の雰囲気とあいまっていい味を出している。岡田のちゃら男ぶり、満島のむかつく女ぶりは、ちょっと誇張されすぎていて、ここまでひどいのは現実にはあんまりいないだろうと思わせるが。とくに満島、あの堅実な両親からなんでこんなばか女が育ったのか疑問。全編を貫く九州弁がいい雰囲気を醸し出している。灯台は、どこかの絶海の孤島のようで、そこに逃げ込む二人の孤独感を際立たせている。柄本明と宮崎美子の夫婦は年が離れすぎに見える。柄本明がほとんどじいさんなのに、宮崎美子は巨乳でまだまだ女の魅力を発揮している。新鮮ないかの姿造りがむしょうに食べたくなった。 [DVD(邦画)] 8点(2011-10-29 22:27:31) |
5. アンナと過ごした4日間
《ネタバレ》 恐ろしいほど静まり返った東欧の田舎町の風景が、絵画を切り取ったかのように美しく、かつ不気味。ほとんど夢の中の風景のようにも見える。ぼろ家に寝たきりのばあちゃんと二人で住む貧乏で惨めで哀れな男の、倒錯的な愛情を描く。部屋に忍び込むシーンでは、いつアンナの目が覚めるかと、主人公以上にどきどきさせられる。が、展開の早い最近の映画を見なれた目には、ゆったりとした映像の流れと、ストーリー展開のシンプルさには、やや退屈かも。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-25 10:23:23) |
6. アバター(2009)
《ネタバレ》 3D画面は迫力がある。高い木の上を縦横無尽に飛び跳ねる風景、空中に浮かんだ山によじのぼっていくところ、鳥にまたがった空中戦など、テーマパークのアトラクションのようなどきどき感が楽しめる。映画館で、吹き替えで見るのが正解だ。 豊かな森の情景や、夜景の描写などはとても美しく、感動的でもある。 ストーリー自体はとてもシンプルだ。異文化の人々にとらわれた人が、最初は反発しながらも、いつしかその精神性にうたれ、最後にはそちら側の味方となって、かつて属していた側と戦う。「ラストサムライ」と同じ構図。「刑事ジョン・ブック 目撃者」あたりも思わせる。 より高度な文明をもった民族が、自らのエゴのために、それより劣った旧来の文明をもつ異民族に対して侵略をしかけ、その文明を容赦なく破壊するという構図は、アメリカの西部開拓のみならず、大航海時代、ゲルマン民族の移動、大東亜戦争、弥生人による縄文人の駆逐などなど、太古の昔から繰り返されてきた人間の歴史でもある。 多くの場合、軍事力において圧倒的に劣る旧来の文明はなすすべもなく敗北し、破壊されてしまうのが現実だ。しかしこの映画では、ナヴィ側が勝利し、ハッピーエンドとなる。 固い結束と強い意志があればどんなことも達成できるというメッセージなのかもしれないが、現実には、土壇場になって元寇のように「神風」が吹いたおかげ。そのメッセージも理想論にすぎないという感じもする。 [映画館(吹替)] 7点(2010-03-19 23:33:44) |
7. 嵐が丘(1992)
原作を忠実に映像化したら、全30回の連続ドラマが作れる。 映画は、時間的制約があるため、 大河ドラマの総集編のような、かなりのダイジェスト版になっている。 それくらいのほうが映画としてはテンポがはやくていいかもしれない。 が、原作のもつどろどろした雰囲気は低減され、 あっさりした仕上がりになっている。 キャシーの墓をあばくシーンなど、みょうに明るくて拍子ぬけだ。 [DVD(字幕)] 6点(2009-02-15 19:38:25) |
8. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 宣伝文句にやや偽りあり。結局ゾンビ映画。ただ、廃墟となったニューヨークの映像はよいし、ハラハラドキドキのシーンもあり、2時間楽しめることは確か。ヒー・ワズ・レジェンドが正しいタイトルですね。 [映画館(字幕)] 7点(2008-01-06 02:40:20) |
9. アナコンダ
ジャングルの奥地でじわじわと展開する物語に結構はらはらどきどきさせられます。なかなかよくできています。 7点(2004-02-15 02:35:55) |
10. 赤い航路
男女の愛を描いた作品は数あれど、こちらは強烈な印象を残す傑作です。オープニングのタイトルバックから引き付けられ、物語の展開に息をのみました。しかし、かなり「濃い」ので、あっさりしたものがお好きな方は胃にもたれるでしょう。 10点(2004-01-30 01:51:44) |
11. アウトブレイク
着想が面白い。最後まで緊迫感のある展開が持続する映画でなかなか楽しめます。最後はあっさり解決してしまうのですが仕方ないでしょう。 7点(2004-01-24 19:42:59) |
12. アザーズ
霧の立ち込める森の奥深くにぽつりと立つ古びた洋館。真っ暗な部屋のなかで繰り広げられる物語は緊迫感を帯び、最後のおちではあっと驚きます。キッドマンの熱演が印象に残る一作。 7点(2004-01-17 02:15:04) |
13. アンブレイカブル
冒頭で電車の中でウィリスが隣の席の女をナンパするシーンが妙に印象に残っていますね。「スポーツは好き?」って話しかけるんだけど、ふられます。この映画でのウィリスはずーっと悲しげでさびしげな表情。せりふもぼそぼそって感じ。人類の悲しみを一手に背負ったキリストに模せられているのか。 6点(2004-01-17 01:58:37) |
14. アルマゲドン(1998)
うーんこれは駄作でしょう。配役はいいのに。みんな必死で「緊迫感のある」演技をしているところが冷める。コマ割りがちらちらしすぎて疲れる。 3点(2004-01-14 00:29:44)(良:1票) |