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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  アン・ハサウェイ/裸の天使
アンさん、全く裸にならないということでもないんだけど、 久々に見事に邦題トラップに引っ掛かりました。天使っていうような役でもないしね。 この頃からスターへの階段を一気に駆け上がっていったアン・ハサウェイですが、 こんな役を演じていたとは知りませんでした。まあ、今となっては貴重な作品かもしれません。 作品としては出てくる人間がことごとくロクでもないようなのばっかりで 青春モノとしても犯罪モノとしても面白くないので85分がとっても長く感じる作品でした。 どっかで見た顔だな・・・。と思ったら、マイケル・ビーンが登場。 もの凄く久しぶりに見た気がする。誰がやってもいいような、アンのお父さん役で登場。 長いこと映画を見ているとたまにこういう時の流れを感じるキャストに出会うこと、ありますよね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-09-27 15:49:03)
2.  あぁ、結婚生活
どこか懐かしさを感じるような、1950年代頃のラブコメを思わせるようなタイトルバックから物語がスタート。 ウディ・アレンが得意とするような、それぞれの関係は複雑だけど小ぢんまりとした人間ドラマです。 男2人、女2人。4人の主要登場人物の相関図は結構ドロドロしていて どこかで見たことがあるようなそれぞれの関係性ではあるのですが、 誰も感情的に声を荒げることも険悪になることもなく、登場人物の誰もが大人で一貫して落ち着いた空気が流れていく作品。 終盤は1人の女をめぐる親友の関係に、妻を毒殺しようとしたことを後悔する男のちょっとしたサスペンスも。 「僕は親友の不幸の上に幸せを築いたのか?ーその判断はあなた次第。」 無念はあるだろうが結婚の付添人までつとめたその親友がこの問いかけの直後に、本作で彼が見せる一番の笑顔がその答えでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-07-09 21:16:20)
3.  アレックス・ライダー 《ネタバレ》 
結構な豪華キャストです。予備知識無く、このキャストに惹かれての鑑賞。 しかし主役級のユアン・マクレガーがまさかあの時点であんなことになってしまうとは・・・。 中学生が一流スパイ顔負けの大活躍をする、微妙なコメディタッチでマンガのような映画なので、 実は叔父さんは生き延びていて、ラストの大ピンチに助けにやってくる。 そんな展開もあるのか・・・?と思いましたが、さすがにそこまでは無かったですね。 この中学生を演じたアレックス・ぺティファー、この時の実年齢は分かりませんが、 美少年にしてキリッと締まった面構えもなかなか様になっていました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-05-15 20:06:13)
4.  アース
北極から始まり、四季の変化を感じながら、作品は徐々に地球を南下する。 厳しくも美しい地球の自然。本当に奇跡の星だと思う。 ある生き物は食料を得るために、あるいは暖かい冬を過ごすために、危険を冒しながらも 空で、海で、地上で様々な生き物たちが生きるために命がけの大移動を繰り広げる。 美しく、迫力のある映像も満載。 子どもが見ることも想定してのことなのか、肉食獣の狩りなど残酷なシーンは極力排除されています。 しかし小さな子どもにはちょっと難しい内容も多く、アンバランスさも感じます。 それでもホッキョクグマの置かれた現状を通して、子ども達にも分かりやすく今の地球の問題点を提示しています。 子どもと対話しながら、時には説明してあげながら一緒に見るのもいいと思います。
[地上波(吹替)] 6点(2016-01-05 11:47:27)
5.  アバウト・ア・ボーイ 《ネタバレ》 
ヒューが演じる男は相変わらずダメなんだけど、憎めないんだよなあ・・・。見る者にそう思わせる、これぞ彼の持ち味なんでしょうね。本作はちょっとシリアスな内容も含んでいますが、そんな中にクスッと笑わせてくれる彼の存在が活きています。彼が演じるウィルとマーカス少年の関係が微妙なんだけど、それが絶妙にいい。終盤のコンサート。ウィルがギターを弾きながらマーカスを助けにステージへ出てくる。普通ならそこで拍手喝采、大団円となるところですが、そうならないところがまたヒューらしくていい。最後はちょっぴり暴走してブーイングを浴びてしまう始末。やっぱダメだなあ・・・。と思いつつもこのシーンに感動してしまいました。一緒にステージに立ってくれたその気持ちはしっかりマーカスに伝わっていたんだから。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-03 20:59:44)(良:2票)
6.  アメリカン・スウィートハート
ロマンティック・コメディと、結構下ネタもありのアメリカン・ドタバタコメディ。どっちも欲しがって共倒れしたような感じですね。姉妹役の2大ハリウッドスターをはじめ、超豪華キャストの競演は楽しめましたが…。ジュリア&キャサリンにどうしても注目が集まる作品ですが、男優陣も個性派が顔を揃えており、それぞれの個人技はなかなか楽しませてくれます。その中でもとりわけビリー・クリスタル。脚本・製作にまで名前を連ねています。しかしビリーさん、ちょっと自分が目立とうとしすぎましたかね。ハリウッド内幕もの的な内容もあり、豪華キャストが個々には楽しませてくれるものの、作品トータルではバランスが悪くなってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-11-01 20:28:56)
7.  アメリカン・ドリームズ
引き篭もりの大統領に、中東のテロ組織のキャンプで「コーラスライン」の“One”を踊る若者に、オーディション番組出演が決まり大はしゃぎの女の子。大統領補佐官や彼らの恋人、いとこまで巻き込んで・・・。何だかよく分からない序盤の展開。そんな彼らが“アメリカン・ドリームズ”という超人気オーディション番組を舞台に、かなりシニカルな笑いを交え色々なアメリカを見せてくれます。主演ヒューから脇役までキャストは何気に豪華です。中でも引き篭もり大統領デニス・クエイドと、その補佐官ウィレム・デフォーのコンビにはかなり笑わせてもらいました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-19 22:50:54)
8.  アーネスト式プロポーズ 《ネタバレ》 
コリン・ファースとルパート・エベレットと言われて思い出すのは「アナザー・カントリー」。それから18年の時を経ての久々の共演。ちょっとお間抜けな英国紳士をコミカルに演じる。いい意味でこんな役がすっかり似合うようになりました。  19世紀のイギリス上流階級を舞台にしたドタバタ・ラブコメ。軽いんですが作品に漂うイギリス映画らしい上品さがいい。そんな軽さの中に、英国の上流階級然としたジュディ・デンチの存在感も光る。  2人のアーネストと名乗る男、2人のアーネストという名前を愛した女、特にこの4人が一堂に会するくだり以降は笑いドコロも十分、2人の男の意外な関係が分かり、2組のカップルに、もう1組のカップルも幸せに。最後は強引に、しかしうまく陽気なハッピーエンドでまとめてくれました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-09 21:25:17)
9.  あるいは裏切りという名の犬
こういうフランス映画を久々に見た気がする。男臭くて、スタイリッシュ。ジャン・ギャバンやアラン・ドロンの時代のフレンチ・ノワールを彷彿とさせます。そして2004年に主役を張るのは今のフランスが誇る名優、オートゥイユとドパルデュー。  音楽や演技のトーンも抑え気味で地味に撮られていますが、ピーンと張り詰めたような空気を作り出す2人の名優の渋すぎるほどの演技の真剣勝負が堪能できます。  派手な銃撃戦やカーアクションは最小限度にとどめられ、明るさが微塵も無い、暗い世界観を抑え気味のトーンで淡々と見せる。作品によっては非常に長く感じるタイプの映画だと思うし、こういう作風は苦手なんですが、長さを感じさせない。見応えがある人間ドラマに仕上がっています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-07 22:11:19)
10.  アメリア/永遠の翼 《ネタバレ》 
アメリア・イアハート、その名前と何をした人であるかという程度の知識しか無い状態での鑑賞でした。  彼女の事が良く分かる映画ではあったし、様々なことを伝えようとしてくれたのだと思いますが、その分映画としてはアメリアと、彼女の周囲にいた人物も含めてかなり浅く広く的になってしまったのが惜しいです。  アメリアの当時の実際の写真などが出てきますが、演じたヒラリー・スワンクと本当によく似ていたのに驚きました。ヒラリーにはこんな強さのある役がよく似合いますね。  太平洋上で消息を絶ち、大捜索が行われたにもかかわらず機体も何も見つからず、彼女の最期は謎に包まれたままという説明がラストでされますが、中盤にあった「私は命ある限り飛び続けるわ」というアメリアの台詞が悲しく思い出されました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-03-24 15:04:01)
11.  あるスキャンダルの覚え書き
もっと醜い愛憎劇になってもおかしくない話だし、サイコサスペンス的要素も含みますが、上品さのある作品にまとめあげた。  ジュディ・デンチの存在が本作を上品さの中に恐ろしさがある、見応えのあるサスペンスに作品を押し上げた。これは人間の表面と内面を見事に演じ分ける彼女の卓越した演技力があってこそ。  彼女の確かな演技力は、もう70代も後半になった今でも出演作が途切れず、彼女の演技力が常に頼りにされていることをみても明らかだと思うのです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-27 19:52:03)
12.  明日へのチケット 《ネタバレ》 
3人の名匠による、老若男女、国籍も様々な人々がそれぞれの事情を抱え乗り合わせるヨーロッパを走る国際列車の車中の3つのドラマ。  僕は3話目が好きです。スコットランドからローマへ、愛するセルティックの試合を応援に行くスーパーで働く貧乏旅行の若者3人組のお話。金は無く口も悪いが気のいい3人組と、アルバニアの不法移民の家族とのチケットを巡る心の交流。厳しい設定の中に優しさが感じられるケン・ローチらしい作品でした。雑踏の中、再会する移民家族、それを見届ける3人組と駅員とローマのサポーターと。本作のラストともなるローマ駅の描写が素晴らしい。  1話目は老教授の秘書への淡い恋心を描いた作品。老教授が温かいミルクを持って席を立つラストがいいですね。2話目は少し老いの悲しさも感じる作品。それぞれの話につながりはありませんが、列車の1両目から2両目へ。そこにはつながった同じ列車でありながら全く別の顔とそれぞれの事情がある。それぞれの車両に、それぞれの味わいがある3つのドラマでした。
[DVD(字幕)] 6点(2011-11-04 22:35:28)
13.  アマルフィ 女神の報酬
オールイタリアロケの雰囲気は悪くないのですが色々と惜しい作品。誘拐事件、その裏に隠された真相とは?という題材にしては緊迫感に欠けたし、音楽の使い方に関しては頻繁に流れる”time to say goodbye”をもう少し巧く使えなかったか・・・。ストーリー上重要な位置にいる佐藤浩市の登場のさせ方はあまりにもバレバレではなかったか。大使館のスタッフに豪華な顔ぶれを並べるよりは、もう少し大使館の外の登場人物がいても良かったと思います。フジテレビ開局50周年を記念して?キャストはつまらない役でもかなり豪華になっています。織田裕二は頑張っていたと思いますが、ちょっと作りすぎのように感じました。見応えは無いものの作品の雰囲気やテンポは悪くないので退屈する事無く見ることは出来ました。 
[地上波(邦画)] 4点(2011-01-04 20:55:05)(良:1票)
14.  あの頃ペニー・レインと
誰にでもある少年から大人に急に成長する出会いや一時期を描いた目新しさのある話ではないですが、実に清々しい余韻を残してくれる青春&ロック映画でした。ウィリアム少年、そして彼と家族との関係も良かった。ラッセルとウィリアムのお母さんとの電話のシーンが妙に心に残っています。ラッセルが電話でウィリアムのお母さんに説教されて「はい、分かりました。」と素直に耳を傾けている。可笑しくも温かみのある人物描写がいい作品でした。作品のテンポも良くてバスや飛行機という旅の移動中の使い方も巧く、笑いドコロを持ってきたりしながら印象に残る一場面となっています。特にみんなで歌ったバスの車中、そして終盤の飛行機のシーンも見事。この飛行機のシーンに代表されるように少々情けなくも憎めないスティルウォーターの面々も自分好みでした。そしてもう一人、彼女抜きにこの映画は成り立たないケイト・ハドソンの存在感。それだけにこの邦題が素晴らしいと思う。全体的にかなりベタで青臭くもある。でも、それがいい映画でした。 
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-28 21:18:01)(良:2票)
15.  藍色夏恋 《ネタバレ》 
80年代のホウ・シャオシェンの作品を思い出させる雰囲気を持った映画でした。日本人から見てもどこか親しみを感じさせる台湾の街の風景、そして音楽や登場人物の台詞を意識的に抑え、何かドラマチックな出来事がある訳でもない。しかしそんな淡々とした描写の中に彼ら、彼女らが表情や動作で表現する感情が切なくも生き生きと伝わってきます。  特に後半の体育館でのけんかのシーン。体を激しくぶつけあって喧嘩している二人の姿を少し離れた位置からカメラが捉える。その間二人は一言も発しないのですが、体をぶつけあう二人が同時にぶつけあっている感情までもが伝わってくるような見事なシーンでした。そして一つ一つが短くてとてもシンプルな台詞からも彼らの今の素直な気持ちが実に生き生きと伝わってきます。  本作で描かれる二人の恋の行方は・・・?その答が出るのは彼らが言うように1年後か3年後になるのかもしれない。しかし本作はそれでいいのだと思えました。自転車で爽やかに風を切り夏の台湾の街を駆け抜ける、まだ成長の過程にある二人が本作の一番最後に見せる本作の一番の笑顔を見ているとそれだけで十分でした。彼らはまだ若くどんな可能性だってあるし何も慌てることはない。そんな若さとその可能性が実に爽やかに描かれたラストシーンでした。 原題「藍色大門」を「藍色夏恋」とした邦題も上手くこの作品を表現しています。
[DVD(字幕)] 8点(2010-08-26 19:38:02)
16.  アイガー北壁 《ネタバレ》 
時代は1930年代。ナチスの国民の煽動に利用されたアイガー北壁への挑戦。戦争に突き進むナチスは死への恐怖に打ち勝ち果敢に困難に立ち向かう勇敢な若者の姿を利用しようとしたのでしょうか。本作で描かれる実話の数年後にナチスによって利用されたアイガー北壁への挑戦は成功するが、そのドラマを描かず成功の数年前の今回の事実を映画化した所と、挑戦者の恋人がラストで上司に放つ痛烈な一言にこの作品に込められた監督の思いが感じられます。  北壁の麓の豪華なホテルで優雅にこの挑戦を見つめる人々も本作の重要な要素ではありますが、ロマンスの要素と終盤の挑戦者の恋人の行動を追いかける部分がちょっと詰め込みすぎに感じられました。しかしそれでも見応えのある映画でした。困難を極めたであろう撮影が推測できる映像の圧倒的迫力とそのカメラワーク。やはり壮大な山と人間のドラマを描いた映画は映画館で味わいたいジャンルの一つです。
[映画館(字幕)] 8点(2010-04-01 19:00:11)(良:1票)
17.  新しい人生のはじめかた 《ネタバレ》 
ハーヴェイとケイト、国籍も違う年齢もちょっと離れた初対面の2人にしてはサクサクとうまく話は進むし、お互いの事情なども何も分からない実質的な初対面から押しの一手で攻めるハーヴェイの行動が唐突に感じる気もしますが、鑑賞後は優しい気持ちになれる、とても上品な作品でした。ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンの二人のベテランの味わいと余裕のある演技はさすがで、終始安心してゆったりとした気持ちで観る事が出来る映画です。若い頃から変わらないダスティン・ホフマンが見せる、人をほっとさせてくれる笑顔は歳をとっても変わりませんね。本作でもこの笑顔がとても良かったです。そしてケイトのお母さんと隣人の殺人鬼?のポーランド人が最後はどうなったのか気になる方、エンドロールが流れ出しても席を立たないで下さいね。
[映画館(字幕)] 6点(2010-02-10 22:35:09)(良:2票)
18.  歩いても 歩いても 《ネタバレ》 
本当に何も起こらない離れて暮らす家族が久々に顔を揃えた実家での一日。そんな家族それぞれの抑えた好演が印象に残るキャストも、日本中のどこにでもあるような家族が揃う夏の帰省の一日を実に味わい深くしてくれた脚本も素晴らしい映画でした。どの家族の中にもあるであろう微妙な間。この映画の中の家族に流れる間は自分の家族と似ているようでもありますがやはり違う。しかしよく分かるのです。そして息子と父の微妙な関係は映画の中で劇的に変わることは無く、結局「いつか一緒に行こう」と言った野球にも行かなかった。しかし、この映画はこれでいいのだろう。観る者それぞれが自分の親や家族と本作の家族をだぶらせながら、家族を見つめ直すきっかけとなったりする映画ではないでしょうか。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-01-14 20:47:01)(良:3票)
19.  明日への遺言
少し前に「戦士の遺書」という本を読む機会があった。戦争で亡くなられた多くの軍人の最期の言葉が集められた本です。その中で最も心を揺さぶられた人が岡田資元陸軍中将で、そしてこの映画の事を思い出しました。岡田中将を裁く横浜法廷に関わった、特に終盤には岡田中将本人は勿論のこと家族、部下、そして戦勝国側の裁判官、検事、弁護士、全ての人が判決に対する覚悟が出来ていたかのような法廷の様と関わった人々の心を思うと言葉が無い。しかしその覚悟の法廷からは立場の垣根を越えた人間同士の、立場上誰も口に出して言葉にする事ができない人の様々な思い、人の心が確かに伝わってくる作品です。いい映画でした。
[DVD(邦画)] 8点(2009-12-04 19:03:24)(良:1票)
20.  アバウト・シュミット 《ネタバレ》 
定年退職、心にぽっかりと開いた穴。追い打ちをかけるような妻の死。一人娘の親離れ、そして結婚。彼が旅の途中招待されたキャンピングカーでとってしまった軽率な行動。人間、いくつになっても誰かに甘えたくなることってあるものですね。しかしもう甘える相手は誰もいない。そうなるとなおさらなのでしょう。そんなシュミットの心情を思うと観ていて哀しい映画だった。でも、いい映画だった。人生も晩年に差し掛かった男をジャック・ニコルソンが演じるロードムービーと言えば「最高の人生の見つけ方」を思い出します。あちらは何か別世界の出来事のような感覚で観ている自分がいました。一方で本作は僕にとっては定年退職はまだまだ先ですが、いずれはこんな時が必ずやって来る。その時、自分は幸せなんだろうか?その時、これまでの人生を振り返って果たして満足できているのだろうか?これからの生き方次第なのかな。色々と考えさせられる映画でした。ラストシーンの絵、そしてジャック・ニコルソンの様々な感情の詰まった表情は何度見ても泣けてきます。
[映画館(字幕)] 7点(2009-11-19 22:07:19)
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