1. ある子供
この映画を素直に面白いと感じたのは自分が成長したからだろうか?2年以上前にロゼッタを鑑賞したとき、その淡々とした内容に退屈せずにはいられなかった。しかし同時にダルデンヌ兄弟にとても大きな興味をもった。この映画も淡々としているが、退屈には感じなかった。演技に迫力があり、まるでドキュメンタリーを見ているような錯覚に陥るほどである。(赤ちゃんがあまりに泣かないのは違和感あったが)今度はロゼッタも再鑑賞したい。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-24 00:43:30) |
2. アポロンの地獄
《ネタバレ》 面白かった。あまりギリシア神話を知らなかったので、終盤のどんでん返しに意表を突かれた。でもやっぱりパゾリーニの映画は難解。なぜ現代にタイムスリップしたのか分からなかった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-12 21:08:18) |
3. アマデウス
《ネタバレ》 テンションが高く無邪気なモーツァルトがどんどんノイローゼになっていく様を見ていくのはちょっと辛い。終盤は「あなたを誤解していた・・」というほどサリエリに心を許していたのにね・・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-10 22:30:46) |
4. アフガン零年
非常に重たい映画。タリバンはイスラム原理主義に則って、特に女性に残酷な統治をした。しかし、それでは対抗していた北部同盟はどうかと言えば、彼らの政府はタリバン誕生前には派閥抗争を繰り広げ、治安は乱れに乱れていたという現実。タリバン政権誕生の土壌をつくった原因は、役人が腐敗して軍閥が割拠した国家の体質にあり、またアフガニスタンに干渉したソ連やアメリカなど諸外国にもあった。ここまで掘り下げてくれればなお良かった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-06 12:33:16) |
5. 阿片戦争(1997)
史実映画なので大きな盛り上がりはないけど、歴史を勉強する上では役立つ映画。【ぐるぐる】さん同様、少女が池に沈められて処刑されるシーンは印象的だった。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-06 12:24:44) |
6. アンナとロッテ
《ネタバレ》 けっこう良かった。幼い姉妹が引き離され、一方はドイツに留まり貧しく不幸に育ち、大人になって優しいドイツ将校と結婚、一方はオランダで恵まれた家庭環境で育ち、こちらも優しいユダヤ人と結婚したもののナチス・ドイツの迫害により最愛の夫を失う。姉は夫がナチスであったとしても自分にとっては優しい旦那に過ぎない。しかし夫を失った妹にとってはナチスは許されない存在である。一方、妹の恵まれた家庭環境は、ドイツの貧しい家に育ち虐待されてきた姉にとってはまた得ることのできないものだった。二人の心の交流は手紙のやり取りを親にやめさせられることで奪われてしまうのだけど、それが50年間、姉妹の心のすれ違いを大きくしてしまう。二人の姉妹の対比が見事だった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-06 11:07:44) |
7. あこがれ (1958)
さらっと流れていく空気のような映画だった。それが心地よくもあり、退屈でもある。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-04 22:22:05) |
8. あの娘と自転車に乗って
キルギスタン映画は珍しいので新鮮だった。白黒映画の中でカラーを効果的に使っているが、テーマ自体は凡庸な気もする。キルギス族は中央アジアのテュルクの中でも日本人に近い顔立ちなので親近感をもった。 [DVD(字幕)] 6点(2007-01-04 16:41:11) |
9. 愛の嵐
男に従順、でも隙をついて逃げようとする女性の姿が猫に暗喩されているのが印象的だった。奇抜な設定ではあるけど、あえてナチを背景にする必然性はなかったように思う。ある程度想像できてもラストは衝撃的。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-04 16:32:01) |
10. アンジェラの灰
お父さんも飲んだくれの見栄っ張りだけど子供には優しい、お母さんはそんな夫でありながら耐え続ける寛大な人でもちろん子供想い。少し変われば生活ももっと良くなるのにね。全体的に不潔で悲惨な生活だけど、父親はスーツを何度も新調する金があるのだからそこまで極貧ってことじゃないんじゃないかとも思った。原作の小説も読んでみたけど特に映画と違う印象は受けなかった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-04 10:53:33) |
11. アメリ
良かったです。現実にはありえないおとぎ話のような映画だけど、アメリの自分の殻を破りたいという気持ちに共感を覚えた。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-01 19:05:31) |
12. あずみ
つまらなくもないが、感動をすることもない薄っぺらな映画だと思う。師匠が若い弟子に殺し合いを命じたり、むしろ巨悪は内に潜んでいるんじゃないか?オダギリさんのはしゃぎぶりがキモい。監督もただのアイドル映画だと割り切っているのかも知れない。 [地上波(邦画)] 3点(2006-12-26 10:21:03) |
13. 青いパパイヤの香り
ストーリーに力を入れないのがこの監督の特徴なのかもしれないが、盛り上がりに欠けてあまり面白くなかった。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-12-26 09:59:29) |
14. アントニア
自分が男だからかも知れないが、映画の世界にあまり入っていけなかった。ただ初見から二年以上経っても映画の光景が随所随所思い浮かぶということは、やはりこの映画に魅せる力があるのだと思う。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-12-25 11:25:20) |
15. 暗殺の森
《ネタバレ》 ファシスト批判というよりは、一人の人間の正常と異常の間の葛藤を描いた映画のように思う。男が子供のときに男色行為を強要され、そのトラウマから自分は異常者なのではないかと真剣に考えるようになり、正常性を求めてファシスト新体制に順応していったものの、体制は崩壊し、それまで正常だと思っていたものは一夜にして異常なものとなってしまう。男は恩師や恋した娘を犠牲にしてまでファシズムに帰依してきた。それが最後の悲痛なラストに繋がるのではないか。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-25 10:56:07) |
16. 雨に唄えば
《ネタバレ》 オコナーの踊りが素晴らしかった。最後のほうのやたら長いミュージカルシーンはだれるのでいらない。カラー映画であることを最大限アピールしたかったのだろうか? [DVD(字幕)] 6点(2006-12-25 10:27:32) |
17. 新しき土
《ネタバレ》 同盟国だった日本とナチスドイツの合作映画ということもあり、随所随所に大和民族の賛美やソ連の脅威への暗喩が出てくる。でもそんなことが気にならないほど映画の見所は多かった。山岳風景は美しいし、原節子は綺麗だし、展開もベタなんだけど最後は目が離せなかった。本筋と関係ないところでは、東京を阪神電車が走ってたり、宮島の裏が家になっている点(??)など突っ込みどころ満載で笑ってしまった。 [DVD(邦画)] 7点(2006-12-25 10:22:35) |