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放浪紳士チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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21.  飾窓の女 《ネタバレ》 
元祖「○○チ映画」として映画史的に著名なサスペンス映画。こういうのはやはり最初にやったモン勝ちといった気もします。ジョーン・ベネット扮する謎めいた曰くありげな「飾窓の女」ヒロイン、てっきり同年製作ビリー・ワイルダー監督『深夜の告白』バーバラ・スタンウィックばりの悪女登場か!?とドキドキワクワクしていたんですが・・・。何しろ自分「悪女映画」(但し美女に限る)大好きなもんで・・・(汗)なんか中途半端に悪い女なんだか良い女なんだかわからない、最終的には善い女枠に収まってしまったのがちょっと物足りなかったです。どうせ○○チにするのなら、徹底的に男を利用にしてたぶらかす「悪女」に仕立ててもらいたかった。彼女のキャラクターの「ぶれ」具合が少々気になりました。でも当時のアメリカ映画の中での女性の描き方としては、この程度が精一杯だったのかな?エドワード・G・ロビンソンって、顔の造作とか日本の二代目中村鴈治郎氏とそっくりですね~。いまや全世界的にも絶滅寸前の、因業爺さん的迫力満点のご立派なお顔と言うか。適度にユーモラスな味わいも滲ませ、巧い役者さんなんだなあと思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2008-08-18 15:40:43)
22.  カンナさん大成功です!(2006) 《ネタバレ》 
原作のマンガ未読。DVDジャケットじゃ全然わからなかったけど、整形後のヒロインって、目の辺り『野沢直子』にそっくり!確かにキュートなんだけど、『野沢直子』を八等身の美人に整形し直したようなルックス・・・、というご指摘が↓に全くないのは私の視力がどうかしちゃったんでしょうか?周囲が「ナチュラル系」だとしきりに誉めそやしているのに、一向にそう見えないのが笑えます。自分は韓国映画のコメディめかした部分ってもう生理的にダメなんですが、これは割とスラスラと観ることが出来ました。♪アヴェマリア~♪熱唱の後、♪バクバクバクバク~大和田獏♪って始まらないかと期待していたんですが。昔『恋の奇跡』っていう太った葉月里緒菜がダイエットして美人に生まれ変わるってドラマがあったけど、あれとシチュエーションが似てますね。確かあのドラマはヒロインの敵役、菅野美穂が葉月を喰うほどの好演だったんですが、この映画では敵役の女の子の存在がちょっと弱い。「整形王国」といわれてる韓国でこういう映画が大ヒットしたっていうのは面白い現象だと思います。※野沢直子・・・「夢で逢えたら」等で人気者だった女芸人。渡米しストリートパフォーマーとして活躍、米国人と結婚。時折日本に出稼ぎに戻って来る事も。
[DVD(字幕)] 6点(2008-08-10 10:17:46)
23.  悲しき口笛
美空ひばり映画の最高作という世評と、あるインタビューで津島恵子さんが「女優開眼した作品」と発言されていたので前から観たかった作品。戦後初期の黒澤映画と同じく、ここにはまぎれもない「戦後の焼け跡風景」の記録がフィルムにきちんと残されていました。まず内容云々より、そちらの方ばかりに目が行ってしまいます。後々の美空ひばり映画は、彼女が歌うシーンをただのんべんだらりんと映しているものも多いけれど、ここでは演出が一工夫されていたのに感心しましたね。特にクライマックス、有名な燕尾服で主題歌を歌うシーンとか特に。戦後すぐの日本映画って生き別れた肉親を探すという内容がホントに多いなあ・・・。美空ひばりという人は、こしゃまっくれのガキからいきなり貫禄有る姐御的キャラに成長してしまったっていう印象ですね。なんだかんだ文句言いながらも、結構彼女の映画観てる自分・・・。
[DVD(邦画)] 6点(2008-06-29 13:01:42)
24.  ガンヒルの決斗 《ネタバレ》 
観てびっくり!後半からのシチュエーションが「決断の3時10分」(9点)とあまりにもよく似ている為。両作とも主人公がホテルの一室に立て籠り、列車の出発時間までに容疑者を駅まで連行するというサスペンスフルな展開。もちろん主演者も違うし、これはこれで手に汗握るウエスタンの佳作だけれど、どうしても先に観た作品の方が印象が強くなってしまうのは否めません。なんかまるで、ハワード・ホークス監督の「リオ・ブラボー」の後で、姉妹編「エル・ドラド」を観た時のような気分。実際製作年度は「決断~」が先だしなあ・・・よし!あちらはフランキー・レインの名曲主題歌付きだったんで、敢えて判官びいきしちゃいます!面白かったのは認めるけどこちらは7点!
[DVD(字幕)] 7点(2008-06-20 10:48:07)
25.  風と共に散る
ジュリアン・ムーア主演「エデンより彼方に」(8点)が公開された頃、何かの批評でこれは50年代メロドラマの名匠、ダグラス・サーク監督へのオマージュという文章を読みました。それ以来、まだ観た事のないこの監督の作品がどんなものなのか夢想していたところ、ようやくこの作品のDVDと遭遇。甘物好きの自分には、非常に感覚的にぴったりくる流麗なタッチの演出で嬉しくなってしまいました。画面を支配する色彩の美しさといい、見栄えのする美しい俳優たちの扱いといい、これは正に自分好みの作品(笑)冷静に判断すれば5点か6点の間くらいですが、自分は好きな映画には独断でエコヒイキしまくります。まだまだ自分の知らない名監督がハリウッドにはいたんですねえ・・・。内容自体は昼ドラ向きのメロドラマに過ぎませんが、ひとつ特徴を挙げるとすれば脇役が主役よりも目立ちまくりという点。主役のロック・ハドソンなど、ただただハンサムで翳りのないヒーローというだけで、まるでのっぺらぼうみたいに個性も性格の面白さもない。ひたすら脇役の不肖の金持ちアル中ドラ息子&淫蕩娘のキャラクターの面白さの方が突出した印象を残すという著しくバランスを欠いたヘンな作品ではあります。もっともっとこの監督の作品を観てみたいなあ・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2008-06-14 10:27:46)
26.  カウボーイ 《ネタバレ》 
先日同じデルマー・デイヴィス監督&主演グレン・フォードコンビ「決断の3時10分」にいたく感銘を受けた自分としては、この作品も観る前から期待度大でした。しかも共演がジャック・レモンとあっては、こりゃもうたまらんでしょう。都会派レモンが西部劇に出た作品なんて他にあったか?あったっけ?まずはオープニングのクレジットタイトル、やけに西部劇にしちゃ洒落てると思ったらソウル・バスのデザイン。ナルホドナルホド。本編開始・・・う~ん、正直あんまり盛り上がらない・・・。内容を端的にいうとこれは「新人牧童ジャック・レモン教育指南編」。ドンパチウエスタンとはそもそもまるでジャンルが違うので要注意です。ベテラン牧童フォードと、駆け出し牧童のレモンがお互いの流儀を認め合いつつ、最後は心を通わすという展開はいいんですが、レモンが途中いきなり傲慢になるのは頂けない。タフでも心根は優しい牧童に成長していく結末の方が、彼のキャラにもよりぴったり合ったのでは?なにもホテルのバスルームでゴキブリがいたからって銃をぶっぱなす事はあるまいに。それを戒める形でラストは締めてもらいたかったなあ・・・。ただ「牛追いカウボーイ」の日常生活と、その実態がなかなか興味深く描かれていたのでこの点数で。無法者も保安官も出て来ない西部劇なんて逆に珍しい。つうか「決断~」があまりに秀作だったので、期待し過ぎた自分も悪いんだと思う。フォードはここでも男臭くカッコイイ。
[DVD(字幕)] 6点(2008-02-04 11:15:13)
27.  家族(1970) 《ネタバレ》 
僕がこれまで観た映画で、笠智衆さんが演じた人物が映画の中で亡くなるシーンって見た事ないんです。「寅さんシリーズ」でも、最後まで御前様は台詞の中ではお元気という設定だったし。数多く出演された小津映画でも笠さんが亡くなるって映画って確かなかったですよね。(もしあるのならすいません!)この映画の終盤、倍賞さんの「・・・じいちゃん?」って問いかけに対し、無言のまんま安らかな寝顔を映したショットを見て、いきなり笠さんご本人のご臨終に立ち会ったような、厳粛な気持ちにさせられてしまいました。途端に涙がドドドと溢れて・・・(笑)僕の脳内では、笠さんと渥美清さんはのほほんと日本のどこかで生き続けている存在なので、現実を突き付けられたみたいでショックでしたね。ここで一点マイナス。あそこで爺ちゃんを死なせてしまったのは、新しい生命はこうやって受け継がれていくっていう事を言いたかったのかなあ・・・?後年の「遥かなる山の呼び声」はこの映画の続編??1970年当時の日本列島縦断風景、大阪万博の映像資料としても貴重な作品だと思います。倍賞さんは三角巾やエプロン姿がホント良く似合う!ちょっとだけ出てきた次男役、前田吟のホームでの別れの表情にぐっときた。
[DVD(邦画)] 8点(2008-01-11 11:12:57)(良:2票)
28.  カポーティ 《ネタバレ》 
自分がトルーマン・カポーティについてあらかじめ知っていた情報。「ティファニーで朝食を」の原作者、早くからの文壇デビュー、ゲイで有る事、この三点くらい。迂闊でしたね、これは「冷血」をちゃんと読んだあと観るべき映画でした。当時最先端の流行作家であった彼の驕り、虚栄心、自己愛、苦悩が地味だけれどじっくり描かれていて、これはかなりの見ごたえ。好きな種類の映画ではないけれど、自分は興味深く鑑賞出来ました。欲を言えば、映画版オードリー主演「ティファニー」を観た時に、あまりの原作改悪ぶりに椅子からズリ落ちたとかいう、まことしやかな有名エピソードをちょこっとでも描いてもらいたかったかなあ。ラスト、幼馴染の女性(キャサリン・キーナー)に「(犯人たちを)救うつもりなんか初めっからなかったのよ」という一言がキツかったですね。(←でも彼にはいい薬)結果的に彼の嗜好?で一人の犯人だけにしか取材しなかったのはノンフィクション作者としては片手落ちなのでは?という疑問も残る。この映画の登場人物、一番の「冷血」漢はカポーティ本人だったという苦い苦い後味。
[DVD(字幕)] 6点(2007-10-12 12:17:41)
29.  帰らざる日々
この映画って確かクライマックスが高校のマラソン大会じゃなかったですか?永島敏行と江藤潤の二人が、山道を汗ダラッダラ流しながら追いつぬかれつ競ってたような記憶が。「サード」と同じく永島敏行の骨太土臭さ的魅力が全開。今の日本じゃもはや見かけなくなった、いや存在はしているけど映画の主役には決してなれない田舎の高校生の物語。地方でもこういう顔の高校生ってもういないような気がするなあ。タイトルは好きだけど、80年代に青春もどきを過ごした世代にとっては、ちょっと重すぎて気恥ずかしい描写とかがあるのが難。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-08-20 15:53:50)
30.  河童のクゥと夏休み 《ネタバレ》 
アニメーション映画に殆ど免疫がない自分としては、どこに優れたアニメの基準を置いたらいいのかイマイチ良くわからないんですが、この映画はおハナシも作画も声優さんも、どれを取っても及第点でフツーに面白かったです。途中ちょっとだけダレル部分があるので、子供向けにしちゃ二時間半は長過ぎるんちゃうか~?って正直思ったけど。一家がマスコミからの集中砲火を浴びるあたりから、主役の少年とカッパのクゥ君の意思確認がなんとなく疎遠になってしまう為、別れのシーンの盛り上がりに欠ける気がしないでもない。一人でコメディリリーフを受け持ってた、いっつもブータれてる妹と、一家の飼い犬のキャラ立ちが愉快なので、私のような斜に構えスレっからし大人の鑑賞にも充分耐え得るアニメになっているはず。小学生高学年のお子様連れご家族にはおすすめっす!この監督って「クレしん」の映画で有名な方なんだあ・・・、今度観てみよ。(追記)なんか後になってから、実はすごく良いアニメだったんじゃないかって思えてきたんで一点プラスしときます。アニメもっと観て、鑑賞眼養わんとあかんかなあ・・・。
[試写会(邦画)] 7点(2007-07-20 13:36:01)
31.  紙屋悦子の青春
静かな静かな反戦映画です。私は予告編を観た時から、直感的にこれは良い映画だろうなって確信してました。おそらく評価が分かれるのは、ほとんどワンシーンワンカットの、動きを極端に抑制したカメラワークでしょう。ストーリーは淡々と進行するので、正に退屈と紙一重ギリギリ一杯の線。私は好きです、この映画。ストーリー自体には起伏はないものの、長回しに耐えうる演技力を備えた役者たちの魅力と、人物の感情の起伏はきちんとこと細かに描かれていたから。ずっと抑えに抑えていたからこそ、後半特攻隊に志願した明石少尉(松岡俊介)が胸に秘めた想いを隠し今生の別れをしに紙屋家を訪問するシーンでの、悦子(原田知世)の感情の噴出が効果的に効いてるなあって思いましたね。それぞれが役柄を良く飲み込んだ自然体の好演技を披露。これまでさして興味のなかった本上まなみが思いのほか巧かったのにはびっくり。この映画が黒木監督の遺作になったんですね・・・。「美しい夏キリシマ」の舞台挨拶で監督をお見かけした事がありますが、いかにも生真面目そうなお人柄とお見受けしました。晩年に監督がこだわってらした作品のテーマは、これからもこれら一連の作品を観た観客の中にきっと生き続ける事でしょう。
[映画館(字幕)] 8点(2007-07-13 11:20:57)(良:2票)
32.  花影(1961) 《ネタバレ》 
この映画、観る前実は相当期待してました。製作年度的にも川島監督の脂が乗り切った最盛期に撮られた作品でもあるし、脚本がこの前年成瀬巳喜男監督「女が階段を上る時」でバー勤務の女性の生態を生き生きと描いた菊島隆三氏。しかもカラー。同じ題材ゆえに、面白かった「女が階段~」の姉妹篇くらいの出来かと思ってたんですが・・・。・・・う~ん、年の離れた従姉妹くらいの出来かなあ、これは。ストーリーは、美しきヒロイン池内淳子の、多彩な男性遍歴をめぐるメロメロメロメロ・・・(エンドレス)ドラマ。最後まで観ても経済的にも精神的にも自立しているはずの彼女が、何で死を選ぶのかが皆目わからない。彼女を取り巻く男がことごとくサイテーな連中ばかりなので、こんな男どもに振り回される彼女が可哀相というより、だんだんと単に愚かな女に見えてきてしまうのが難。まあ、大岡昇平の原作がそういうお話ならしょうがないのか。同じくバー勤務していても毅然と自我を確立し、したたかに前向きに生き抜いていた、前出「女が階段を上る時」高峰秀子や「銀座化粧」田中絹代あたりに、この池内流されまくりヒロインを小一時間くらい説教してもらいたいってマジ思ったw(池袋文芸座「池部良特集」にて鑑賞)
[映画館(邦画)] 5点(2007-05-14 11:47:43)
33.  かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート
アジアンイケメン版「チャーリーズ・エンジェル」と言ったら失礼かな・・・。自分はジェット・リー主演「SPIRIT」B級廉価版かと、もともとそれ程期待せずに観たのが良かったのか、逆に失望も少なかったです。冒頭とエピローグでマンガをパラパラと捲るシーンが挿入されていた通り、何となく製作者側もそもそも少年漫画の枠以上のものを越えようとする意思はなかったような気がしますね。前作「PROMISE」から、更にニコラス君は男前化が著しく進化しとりますな。ドン・ジェ嬢にもう少し見せ場が欲しかったところ。レストランでの大立ち回りシーンはもうこの種の映画のお約束か?
[映画館(字幕)] 5点(2007-04-16 12:58:19)
34.  カオス(2005) 《ネタバレ》 
ジェイソン、相変わらずカッコええなあ・・・。どんな役柄を演じてもストイック・ジェイソンでしかないっていう、役柄の固定化を彼も気にし始めたのか知らないけどこの映画では意外にも・・・。でも結局は何やってもジェイソンでしたW思わせぶりにカオス理論を途中持ち出してみたりするけど、あんまりストーリーとは連動してないような感じ。むしろ初々しい新米刑事に扮する、ライアン・フィリップ君が実はジェイソンとそれほど実年齢が違わないっていうあたりが一番の衝撃事実だったりする。地上波放映時にはテレ東の「木曜洋画劇場」枠が何となくぴったりくる、可もなく不可もないアクション映画。
[映画館(字幕)] 5点(2006-11-11 11:05:28)
35.  カサブランカ
この映画で一番感動的な部分は、めでたく友情成立ラストシーンでも、顔デカボギーのキザったらしい科白でも、バーグマンの憂いに満ちた画面からこぼれ落ちそうな大きな瞳でもない。「ラ・マルセイエーズ」のイントロが流れた瞬間、ドイツ将校にしなだれかかっていた自堕落フランス女や、豊満な流しのギター弾きの女性ほか、酒場にいた連中が誇らしげな表情で歌声を張り上げるシーンだと思います。甘っちょろいメロメロドラマには弱い自分ですが、この映画についてはまあ悪くはないけど、神格化されるほどの名作にはどうしても思えません。
[地上波(字幕)] 7点(2006-08-27 17:22:03)
36.  神阪四郎の犯罪
裕次郎や小林旭登場「以前」の日活は、割りと渋めの文芸作品や、社会派映画を製作していた会社だったという事は知ってましたが、地味だけどこんな面白い映画が埋もれていたとは実は思ってもみなかったです。黒澤「羅生門」を現代版に翻訳したようなストーリー、むしろ自分はいささか力みすぎって印象が残った本家より面白かった位。若き日の森繁をはじめ、うさんくさい人物ばかり登場し自分に都合の良い事実だけを証言していく裁判劇、けれども一体真実はいかに・・・?というストーリー。成瀬の「女の中にいる他人」を先に観ている自分としては、新珠三千代が「只の」貞淑な妻であるわきゃあないって、出てきた途端思ったし、同じく内田吐夢監督「飢餓海峡」を先に観た方なら、左幸子は激情型の女性を演じるのがこの時分から巧かったんだっていうのを観る楽しみもある訳で。とにかく当時の曲者実力派俳優達の演技合戦としても非常に見ごたえ有り、昔の日本映画好きな方におすすめ!!
[DVD(邦画)] 8点(2006-06-25 10:53:42)(良:1票)
37.  カーズ 《ネタバレ》 
魚やおもちゃならまだしも、まさか車の擬人化にまで感情移入できるほどこっちはガキじゃねえよって、正直観る前までタカくくってたけど、いやあ、なかなかどうして、うまく乗せられてしまいました。寂びれてゆきつつある「我等の町」をじっと見つめる車たちの表情の豊かさに、自分の田舎を思い出しつつ、涙腺が思わず緩んでしまいましたもん。背景の大西部の風景やレーシングカーの質感とか、もうアニメの枠を超えてますよね。ピクサー技術陣に拍手!「スローライフ、スローフード」の提唱なんて所詮最近の日本だけの盛り上がりかなあって印象だったけど、「とにもかくにもスピードUPと効率化」元祖アメリカで、こういう映画が作られたって事に自分は驚きました。
[試写会(字幕)] 7点(2006-06-24 10:11:45)(良:1票)
38.  カサノバ(2005) 《ネタバレ》 
らしくない!らしくない!ハルストレム監督らしくな~い(涙)!!一言で言えばシェイクスピア喜劇を18世紀のベネチアに舞台を移したような非常にお品が良い「艶笑喜劇」。 「じゃじゃ馬ならし」とかがお好きな方なら絶対楽しめるはず。ヒースも、ジェレミー・アイアンズも、レナ・オリンもキャストの方ほぼ全員コメディの呼吸を心得えて演じてるのは観ていて楽しいけど、肝心要のヒロイン、シエナ・ミラーが本人にコメディセンスがそもそもないのか、ただただ生真面目に演じてるのがつまらない。「ギルバートグレイプ」や「サイダーハウス・ルール」の余韻や感動はもちろん望むべくもないけれど、この映画単体で評価すればまあそれなりかなぁという程度。前作「シッピングニュース」の不評でちょっと萎縮しちゃったのかな・・・?この手の題材を無難にまとめるのではなく、ラッセ監督の持つ独特の世界観に合うような材料を見つけてもらいたいです!
[映画館(字幕)] 6点(2006-06-18 12:05:55)
39.  悲しみよこんにちは
超セレブな皆さま方のオシャレな恋愛ごっこ。残念ながら切実さはこっちには殆ど伝わってきません。当時キャリア絶頂期のデボラ・カーが何でこんな損な役回りを引き受けちゃったのかが不思議。ジーン・セパーグの動くファッションカタログ的映画。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 11:13:42)
40.  帰らざる河
オードリーの「ムーン・リバー」(ティファニーで朝食を)と同じく、映画そのものより同名主題歌のイメージが先に浮かんでしまう作品ですね。不吉な運命の予兆をあらかじめ知っていたかのように、荒くれ男どもに向け切々と歌い上げる哀しい歌姫モンローが、女神の化身のように見え切なくなってきます。そもそもシネマスコープの大画面で急流いかだ下りのスリルを観客に体験してもらうのを目的に製作されたとおぼしき作品なので、ブラウン管で観た感想云々を言うのは的はずれのような気もするんですけど・・・。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-04-17 14:40:36)
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