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1.  樺太1945年夏 氷雪の門 《ネタバレ》 
第二次大戦中に、ソ連が条約を無視して一方的に侵攻してきたこと、日本の降伏後もさらに武力行使を続けたこと、そしてそれらの責任は現在までどこでも問われていないことという、日本の歴史上の重要事項を現在にまで伝える貴重な作品。しかも、あくまでも主人公たちの日常生活に立脚した上で、生々しさと現実性をもってその理不尽さを描写しきっているところに意味がある。とりわけ、二木てるみと藤田弓子の存在感は、作品に大きな説得力を与えている。まるで本当に郵便局内で事態の推移を見ているような迫力があるし、それによって、結末が単に衝撃的であるというにとどまらず、今日に生きる我々にも数多くの示唆と教訓を示している。
[映画館(邦画)] 8点(2010-11-04 00:17:04)
2.  ガンマン大連合 《ネタバレ》 
オープニング、教会から女性が走り出てくる(花嫁ベールっぽい白布付き)。必死の表情で走る、走る、走る。たどり着いた先には2人の男が拳銃を手に決闘の雰囲気。ここまで引っ張ったからには、この影に何か壮絶なドラマがあって、この勝負がクライマックスなんだろう、と思うわけですが、終わってみればそのシーンの意味のあまりの下らなさにずっこけます。と同時に、そのセンスに感動します。大体、この作品の登場人物は、この3人以外にもいろいろ出てきますが、揃いも揃ってことごとく好き勝手です。カオス状態です。その中でも、教授の奪還、パートナーの救出、国境突破など、ポイントではなかなか上質なスリルを見せつけてくれるので油断なりません。さらには、教授がもっともらしく最後の教示として残した言葉は結局全員無視しているし、ラストで押し寄せてくる政府軍はどう見ても圧倒的なんだけどそれをどうするのかさっぱり分からないし、むしろそんなことを気にする方がアホらしくなってくるのです。そしてその作用をもたらしているのが、この最高なテーマソングであることは言うまでもありません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-17 02:19:42)
3.  河内のオッサンの唄 《ネタバレ》 
この名曲を映画化までしてくれたというだけですでに低い点はつけられないが、逆にいうと、たった1曲でここまでのイマジネーションを膨らませられるほど、このテーマソングはとてつもない名曲だったということである。●前半はとにかくカオスな生活が描かれる。「ちょっと聞いてくれ~」というだけで近所からわらわら人が集まって、そのまま宴会の開始。博打のカタで当然のように嫁入りし、その嫁も博打のカタになり、当の嫁自身も「博打のカタはきっちりつけんとあかん」と言い残してあっさり敵地に赴く。女子高生(?)が堂々と大人を挑発したら、周囲も「やってしまったもんはしゃあない」と縁組を認める。カオス以外の何物でもない。しかし製作側にはもちろん何の迷いも作為もないわけで、やはり映画とはこのように堂々としていてほしい。●終盤、場面が東京に移動してからは、ちょっとテンションが落ちるかな・・・せめて大阪市内くらいで収められなかったのかとも思うけど、前半でさんざん東京がどうのこうのという伏線を張っているから、仕方ないか。
[DVD(邦画)] 7点(2017-03-27 01:35:15)
4.  家族(1970) 《ネタバレ》 
ただ順番に日本列島の南から北まで順々に撮っていったといえばいえるのだが、しかし、無用な情緒的描写を排することによって、それぞれの光景を鮮烈に浮かび上がらせることに成功している。いろいろなロケ地の映像も今となっては貴重といえるが、実は、一番強烈だったのは、東京の公園で笠智衆が孫を叱るシーン。いつも飄々としているイメージの笠さんがこれほど重圧感に満ちた存在を見せつけたのって、ほかには記憶がない。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-03-23 00:16:55)
5.  帰らざる日々 《ネタバレ》 
終盤の入口くらいまで、描写に工夫のないありがち青春ものと思いながら見ていたのです。ところが、すべてを裏返す最後の現代パートが秀逸で、主人公がそもそも帰省することになった裏事情のオチを含め、一気に全体をもう戻らないセピア色の過去に封じ込めています。特に、根岸季衣の「何でこんなところ走るのよお」の一言とともに、あのときの道を走り続ける主人公にクレジットがかぶさってくるエンディングが実に格好良い。こんな締め方は反則です。
[DVD(邦画)] 7点(2009-07-10 04:44:48)
6.  カプリコン・1 《ネタバレ》 
いや、この設定からして、でっち上げがあれこればれそうになるのを何とか3人で頑張ってごまかす、みたいなドタバタ系コメディを勝手に想像していたんですよ。ところがどんどんシビアな雰囲気になってきて、逃走開始以降はさらにハードになってきて。この辺でやっと、「えっ?そういう作品?」と気づきました。しかし、特に記者側の見せ方はなかなか巧くて、一番しびれたのは、奥様のわずかな表情の変化から違和感を追究し始めるくだり。それと、友人の部屋入れ替わりのところで、背景や結果をまったく説明しないことによる、情報の欠落がもたらす静かな恐怖。ただ逆に、3人組の方は進行するにつれて単調になってしまいましたし、最後の方はちょっと都合良すぎでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-21 01:58:43)
7.  華麗なる一族 《ネタバレ》 
冒頭、テーブルを囲む一族を1人ずつ撮っていくカットだけで、あまりの重厚さにしびれそうになる。これだけの豪華キャストの中心に立って動じない佐分利信の存在感も凄いが、それ以外も残らず巧者揃いなので、それぞれの演技を堪能するだけでも十分楽しめる(それにしても、酒井和歌子と大空真弓の若さにはびっくり)。ただし、物語の描写としては、融資をするしないの場面とか、そこから鉄平が逆襲を狙う部分とか、集中的に盛り上げられる部分はあったように感じる。210分はさすがに長く感じた。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-08-17 03:35:28)
8.  戒厳令(1972)
コスタ=ガヴラス作品らしい、重量感ある映像とカメラワーク、そして作品に賭けた沸々とした意志の力を堪能できる内容。ただし、同じところを強調したいがための未整理な部分もあり、そのためにラストが持つ意味も弱まってしまった感がある。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-12-06 13:32:35)
9.  カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 
中盤まではずっと、単純なやりとりを単調に流しているだけで、患者たちの個性もあまりあるように見えなくて、面白味に欠けると思っていたのです。しかし、びっくりしたのは、どんちゃん騒ぎの後に現場に赴いた際のルイーズ・フレッチャーの一連の演技。滅茶苦茶になっている(部外者までいる)現場を見て、これはさぞかし婦長激怒かと思いきや、彼女は、噛みしめるように、一言一言、3人の看護士に向かって冷静で的確な指示を出す。無表情の影で頭が超高速回転をしているのがよく分かる。しかし、そんな彼女も、唐突に発生した患者の自殺という事態には耐えきれず動揺し、「言ってはいけない」一言をつい発してしまい、自らの生命の危機を招く(このときの失神しかかっている表情も凄い)。その後のシーンで、少し穏やかで愛想もなくはない様子が描写されているが、あの首のコルセットは、これから彼女が背負い続ける十字架の象徴なんだろう。それと、パーティの最後の、数秒間続くニコルソンのアップは、何とも意味深。彼は、自分が脱走という大事の実行など実はできない人間であることを知っていたのではないだろうか。婦長に襲いかかった彼の行動には、自分に対する怒りも含まれていたのではないだろうか。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-17 02:08:42)
10.  格闘技世界一 四角いジャングル
この大きく出たタイトルからして、どこまで話を広げるのか、あるいは逆に狭く深く突っ込むのかが興味津々だったのですが、意外なほど中途半端。いろんな格闘技のいろんなシーンをとりあえず持ってきて、まとめて並べただけです。また、それがどこにどういう影響を与えたとか、その背景にはこういうことがという突っ込みとかも特になされていません。●メインはやっぱり猪木なんですが、その猪木の強さを引き出した二大功労者であるタイガー・ジェット・シンとアンドレ・ザ・ジャイアントにきちんとスポットを当てている点は評価したい。●相撲もちょっとだけ出てきますが、当時の力士の標準体格からすると、やっぱりジェシー高見山ってとてつもない存在だったんですね。あと、「長岡」時代の朝潮が出てくるのは、貴重かも。
[DVD(邦画)] 5点(2019-12-01 01:13:11)
11.  河内のオッサンの唄 よう来たのワレ 《ネタバレ》 
前作から勢い余ってもう2作目、ということなのですが、勢いだけではやはり成り立たなかったことも同時に分かってしまう。この作品は、周辺のおっちゃんおばちゃん連のよく分からないカオス状態が肝だったのに、田中邦衛扮するゲスト的人物を軸に立ててしまったため、その辺の任侠系人情ドラマと同じ次元になってしまったのです。よって、展開も妙にちぐはぐ、川谷拓三の気合も空回り気味。前作で異様にインパクトがあった夏純子嫁も、意外に機能していない。
[DVD(邦画)] 5点(2018-02-17 17:32:48)
12.  カサンドラ・クロス 《ネタバレ》 
とりあえず、まあ、テロリストを籠に移そうとするところで、「何で一旦停止して移さないのか?」と思わせてしまった時点で、アウトなのではないでしょうか・・・(乗客が逃げるかもしれないとかいうのかもしれませんが、ヘリが延々並走している方が、よっぽど不安を煽るでしょ)。ただし、駅に防護服隊員がずらっと待ち構えて、本当に窓やら何やらを閉鎖していく光景はなかなかシュールですし、その後も、大映テレビばりに脚本の破綻も気にせずに迷いなく最後まで突き進む姿勢は、嫌いではないです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-06-01 01:59:53)
13.  カンバセーション・・・盗聴・・・ 《ネタバレ》 
前半の、同じ会話と同じ公園のシーンが執拗に繰り返され、そこからじわじわと次の展開が浮かび上がる構成力はなかなか。後半は違う世界に行ってしまい、結局何がしたかったのかはよく分からないのですが、74年の時点でこういったサイコ/一人称妄想系サスペンスに正面から取り組んでいたという点は、評価すべきかも。いろんな有名作品の源流が、実はここにあるのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-07-09 02:15:51)
14.  神様のくれた赤ん坊 《ネタバレ》 
筋立ては単調なのだが、桃井かおりの珍しく誇張のない演技と、意外にこういうええ加減な役が似合っている渡瀬恒彦の巧い立ち回りによって、展開力をつなぐことに成功している。このラストに持っていくのだったら、道中での子供とのやりとりはもう少し欲しかったところだが。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-02-05 02:52:51)
15.  華麗なるヒコーキ野郎 《ネタバレ》 
これでもかというくらいの徹底した飛行映像には感服したが、内容的な部分ではそれ以外に特に何もないような…。ただし、命に関わるほどの嫌がらせをした相手といきなり仲良くなったりとか、スーザン・サランドンをいきなり消し去ったりとか、いきなり撮影スタントの世界に突入したりとか、今日の脚本基準ではあまり考えられない無茶ぶりはびっくりした。
[DVD(字幕)] 5点(2007-03-11 01:59:57)
16.  がんばれ!ベアーズ 《ネタバレ》 
よく考えたらこの主人公って、指導らしい指導は何もしていないのだな。しかもラストは、謝ってきた相手をさらに馬鹿にするという反スポーツマンシップ、しかも全員でビールという、およそスポ根ものの定番の逆を行っている。それならば中盤までも、別にもっともらしく野球に取り組んだりせず、もっとアウトロー方面からの描写に徹底したらよかったのにね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-07-27 01:08:39)
17.  鉄輪 《ネタバレ》 
まあ、何というか、乙羽信子がひたすら90分、浮気夫とその愛人を延々と呪い続けるという作品。過去と現在の二重構造なので、恨みの深さも二重、という趣向と思われる。しかしそれ以外の物語上の要素はほぼゼロであり、フラワー・メグの魅力的な肢体の大盤振る舞いがなかったら、一体どういうことになっていたんだろう。
[DVD(邦画)] 4点(2016-02-09 00:27:55)
18.  ガントレット 《ネタバレ》 
敵方もそしてその黒幕も、肝心なところであまりにもマヌケなので、「ほっといても勝てるのでは?というか、むしろその方が勝率が高まるんじゃないか?」という気になってしまう。車の中の3人の会話シーンだけはえらく脚本が頑張っていたので、点数はそこに対して。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-10-01 00:31:06)
19.  華麗なる対決 《ネタバレ》 
ウエスタンの皮を被ったフレンチ・コメディですね。大体、地図とか石油とかもっともらしいことをいっていながら、それにまつわる話はほとんど出てきません。要するに、主演の2人をがんがん絡ませて、ちょっと間抜けな4兄弟と、ちょっと中身が足りなそうな4姉妹を掛け合わせることがしたかったわけで。なので、それぞれが勝手に動いている前半は退屈なのですが、終盤は面白くなってきます。最後は銃は使わずタイマンで殴り合いというのが、清々しくて良い。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-02-11 02:22:45)
20.  カサノバ(1976)
どこまでも不条理系の描写が続く。リアリティを放棄し、デフォルメをあちこちにくっつけた手法は、半分舞台劇を見ているようでもある。しかし、それによって何か面白い世界が完成しているかといえばそうではないし、2時間半は長すぎ。制作者と役者はこの監督の妄想爆発によくお付き合いしたなあ。
[DVD(字幕)] 3点(2021-06-08 01:05:43)
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