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1.  かがみの孤城
辻村深月の原作は殆ど読んでるぐらい大好きです。そんな辻村深月の数ある小説の中でも最高傑作であるかがみの孤城の映画化て事で期待半分、不安半分、監督は原恵一監督だからよほどでない限り酷くはならないと思い見ることにした。元々素晴らしいストーリーだから話は面白い。あの素晴らしいストーリー、世界観を素晴らしい映像として残してくれた事に感謝しつつも、原作程の感動を感じることは出来なかった。 何度も言いますが話は良いし、あの世界観を上手く表現してはいる。ただ、アニメーションとして見た場合、躍動感、原恵一監督がクレヨンしんちゃん映画で味合わせてくれたワクワク感、そう言ったものがこの作品ではあまり感じられない。上手く言えないんだが、無難に作った感が歪めない。 素晴らしいストーリー、素晴らしい映像、素晴らしい音楽、どれもが合格点付けられるだけのものはある。下手に原作をいじってないから原作ファンも納得する作品にはなってるし、原作を知らない人、読んでない人にも楽しめる様には作られているから、そういう意味では高評価して良い。それでもやっぱり原作と映像では感じ方、感動の度合いが原作のが上。原恵一監督ならもっとアニメとしての躍動感、ワクワク感を表現出来た筈です。決して悪い出来ではないし、楽しめたからこそこの点数ですが原恵一作品ファンとしてはやや不満も残る。他の原恵一監督作品程、大絶賛は私にはできませんでした。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2024-02-11 20:17:31)(良:1票)
2.  彼のオートバイ、彼女の島
大林宣彦監督の訃報を聞いてさびしんぼう!いや違う。凄く寂しいし、悲しい。この映画、中学生の時に一度だけ見てますが、それ以来、見て思わずにいられないのが原田貴和子のヌードシーンを原田知世だったら果たして実現したかという疑問?初めて見た時は、もう、原田貴和子のヌードしか頭に入ってきませんでした。ただひたすらバイクに憧れる男とそんな男をカッコ良く見せるだけで、大して面白くない。久しぶりに見ても他の大林宣彦監督の青春映画の傑作の様には乗れない。ただ、それでも見入ってしまう不思議な映像感覚、セピア色とカラーとが効果的に使われている大林宣彦ワールド満載な映像感覚、この映画はストーリーを楽しむよりも映像美を楽しむ映画と割り切って見るべきだ。私はヒロインの原田貴和子より、脇役の渡辺典子が子供の頃、大好きでした。彼女をヒロインの大林作品を一本でいいから見たかったです。監督に恵まれず、作品にも恵まれなかった渡辺典子を活かすことができた監督こそ大林宣彦監督だと思っています。この映画のヒロイン、原田貴和子の良さを引き出し、妹とは違う魅力を画面いっぱい見せてくれてる映画であり、魅力と言う意味では、竹内力が新鮮です。こんな爽やかな竹内力を他の作品では見ることはできないぐらい新鮮です。大して面白くない映画の中で輝いている二人、大林作品のヒロインは輝いている作品が多いのが特徴である。大林宣彦監督、沢山の素晴らしい映画を見せてくれてありがとうございました。どうか安らかにお眠りください。大林宣彦監督は亡くなっても、大林宣彦監督の沢山の素晴らしい映画はいつまでも残ります。
[DVD(邦画)] 6点(2020-04-11 18:00:12)(良:1票)
3.  カリフォルニア・ドールス 《ネタバレ》 
映画監督の遺作てなると大体は駄作、つまらない物だが、アルドリッチ監督は違う。最後の最後まで自分らしく娯楽に徹しているのが良い。プロレス映画でしかも女子プロレスだ。男臭い映画きり撮ってきた監督らしく女子プロレスだけど男勝りで、どこまでも荒っぽい。レスリングにシーンでの迫力、それに酔いしれる観客席の熱気、エネルギーに満ち溢れている。戦ってる女子レスラー達が美人でないにもかかわらず、見入ってしまうぐらい迫力溢れるプロレスシーン、2人のマネージャーのピーター・ フォークが良い。コロンボとはまた違う魅力で見せてくれる。ところで1つだけ突っ込み入れたくなるのが逆エビ固めなのに間違えて実況しているリングアナ、逆エビ固めっていうのは相手の身体をエビの様に揃って、しかも逆向きに揃ってこそ成り立つものなのに、よく見て実況しろよと言いたくなります。まあ、そんな文句ありながらの最後まで楽しく見ることができたのは監督の手腕のおかげだと思います。ちょっとだけどヌードシーンがあったりと、サービス精神を最後まで忘れないアルドリッチ監督に拍手です。
[DVD(字幕)] 8点(2018-04-21 14:21:42)
4.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 
この映画はストーリーを楽しむというよりは映像を見て凄い。美しく幻想的な世界観を見て楽しむ映画である。まるで本当に竹取物語の世界の中へ入り込む様だと思うぐらいの美しい映像に圧倒させられる。その美しい映像は初めて溝口健二監督の映画を見た時の様な驚きと一緒で、ただただその美しい映像を見て、凄い。凄いと見るのが正しい。高畑勲監督の作品全てに共通する人間だけでなく動物、昆虫に対しても優しさを感じることができる。空を飛ぶ鳥、木の枝に舞う蜂、かぐや姫が嬉しそうに桜の木の下で身体全体で喜びを表現して踊る姿は人間の感情のが全てを見せてくれている。捨丸が殴られているのを見て、泣きくずれるかぐや姫の切なさ、人間の生命、生まれてきた以上は必ず向かえる死、別れ、日本人なら誰でも知っている竹取物語、かぐや姫の姿を通して訴え掛ける作品として見応え十分です。高畑勲監督、もっと評価されていいし、評価されるべきだと声に出して言いたい。最後にもう少しだけ!宮本信子のナレーションを聞いてると、あまちゃんが見たくなる。
[DVD(邦画)] 8点(2018-04-08 10:52:30)(良:2票)
5.  家族はつらいよ2 《ネタバレ》 
山田洋次監督による家族はつらいよシリーズ第2段は、前作が傑作だっただけに期待しての、待ちに待っての鑑賞は期待が大きすぎたせいか?今ひとつという感じです。確かに笑い所は沢山、用意されているし、高齢者の運転問題や家族の在り方、問題、皆が皆、自己中心的で自分のことで精一杯で運転免許を返して欲しい事を他の人に頼もうとする家族、話の中盤で出会って妻の留守中に高校時代の親友を自宅に泊めさせてからの展開が笑えることは笑えるがブラック過ぎる。相変わらず間の悪い時に何かが起きたり、誰かがやって来たり、鰻の到着する間の悪さが可笑しかったりと山田洋次監督の喜劇の上手さは感じられて良いし、何だかんだ文句付けたり、言い訳しながらも父親の友達の葬儀に駆け付けてくれる平田家の家族の人間的温かさに山田洋次監督の人情味が感じられて良かっただけに笑いの取り方がやり過ぎの気がしてならなかった。亡くなった丸田さんの火葬シーン、流石にあれはやり過ぎて素直に笑えませんでした。高齢者の運転、介護問題、言いたい事は解るけど山田洋次監督と言えば私は寅さんの監督さんだけに寅さんみたいな喜劇が見たい。前作に感じられた寅さん的笑い、有るにはあるけど前作の様には笑えませんでした。
[映画館(邦画)] 6点(2017-05-29 18:32:44)
6.  狩人の夜 《ネタバレ》 
面白い、いやいや、何処が面白いんだ?と意見が分かれるのも解る。この映画の凄さとは話そのものは暗いのに、ファンタジー的な要素を覚える程、美しい!二人の兄弟の母の死体が浮かび上がるシーン、母を殺した殺人者から逃げる兄弟がボートで川を下るシーンの水面と空の美しさ、そこに現れるカエルの不気味さと亀、キツネ他の動物が出てきて、何か起きる?と思ってしまう緊張感、この映画は色んな仕掛けで脅かせてくれている。ダークな雰囲気でありつつも、美しいシーンにより単なる暗いだけの話になってない所が素晴らしい。
[DVD(字幕)] 8点(2016-11-28 22:00:28)
7.  監督・ばんざい! 《ネタバレ》 
これは、最近、流行りの作品に対する批判を描いている。北野武の持つ人間性がよく描かれている。受け狙いなど何処にも感じられない。だから当然、コケる。ヒットもしないし、好き嫌いも分かれるし、評価も割れる。つまらない。駄作だ!という意見のが圧到的である。しかし、この作品はだからこそそこが武の狙いであることを感じて見る作品だ!作品の中でどうすれば大衆に受ける作品を撮れるか?という事を模索しながら、俺は俺のやり方で映画を撮る。だからコケようが馬鹿にされようが金儲け主義には走らない。そういう作品を北野武としてもコメディアン、ビートたけしとしても色んな場面で見せてくれている。あの、ラーメン屋でのバトルなんて如何にも武らしく、ラーメンにゴキブリとか、空手の道場でのやり取りの馬鹿馬鹿しさも武ならではです。北野武自身が本当にやりたい、自由で何処までも馬鹿な、正に監督万歳!北野武万歳な作品です。
[DVD(邦画)] 7点(2016-09-16 19:12:46)(良:1票)
8.  家族はつらいよ 《ネタバレ》 
山田洋次監督でつらいよときたひにゃ、寅さんファンにとって見に行くしかないでしょ。誰がなんと言おうが山田洋次監督は寅さんの監督だ!もう、最初の電話のシーン、息子の嫁さんとお父さんのやり取りに大爆笑で、その後も笑いぱなしで、やはり山田洋次は喜劇の監督だ!まさかの奥さんからの誕生日に欲しい物が離婚届けの判という驚きの展開、その理由が浮気ではないのか?と探偵まで用意する中で、そこでの山田洋次監督の演出が凄い。探偵事務所に男はつらいよのポスターと探偵の男がラーメンを食べている。まるで寅さんそのものではないか!平田家の家族全員がお父さんの噂、それも悪口ばかり話している時に現れる間の悪さの面白さ、まさに男はつらいよの世界だ!寅さんファンにとっては寅さんに共通する笑いが色んな所で見る事が出来て大満足です。更に山田洋次監督が如何に小津監督を尊敬しているかもよく解る上に小津作品にも山田洋次監督の代表作である寅さんシリーズにも出ていた笠智衆さんの姿を見る事が出来たのも嬉しい。最近の山田洋次監督作品には不満が多かったけど今回はとにかくこれぞ山田洋次監督作品だという気持ちで見る事が出来た。これからも沢山の山田洋次監督らしい笑える喜劇が見られる事を期待したい。
[映画館(邦画)] 9点(2016-03-17 18:51:04)(良:2票)
9.  ガールズ&パンツァー 劇場版 《ネタバレ》 
私の周りで、絶対に見た方が良い。普段、アニメなどほとんど見ない友達までもが熱心に薦める。よし、この目で確かめてやる。そう思って見て来た。 タイトルからは想像も出来ない傑作でした。まず、何よりも迫力ある戦車と戦車の戦車同士の戦いの中で繰り広げられる心理合戦の面白さの前にはタイトルがどうとか、どうでも良く思ってしまえるぐらい、とにかく面白い。単なる可愛い女の子達の話なんかでない作品になってます。個性的なキャラクターが沢山の中で、約束は必ず守るべきと大人達に立ち向かう会長の子や皆から頼りにされているみほという子や怒ってばかりのカチュウシャ、その他、どんな時も落ち着いてる。ロシア語で会話している子やとにかく登場人物が物凄く個性的で飽きさせません。アクションばかりに目が行きそうですがこの作品は会話の面白さと仲間意識の強さ、助け合う気持ちの大切さと、素晴らしさとそのどちらもきちんと描いてるのが素晴らしい。絵柄だけで、単なる萌え系物と勘違いしていて敬遠していた自分に渇を入れたくなりました。それほどの傑作!
[映画館(邦画)] 9点(2016-01-25 20:53:09)(良:2票)
10.  カラフル(2010) 《ネタバレ》 
人生には色んな色がある。あって良いんだというのがこの映画のテーマである。一度は捨てた人生をもう一度やり直すことが出来たら生きてる時にできなかった楽しい学生生活を楽しみたいから母親が頑張って見つけてきてくれた高校受験よりも、自分に初めて出来た親友との約束、大好きな絵を書きたいから違う高校を受験する事を選択した主人公の姿を通して生きるてことの楽しさ、生きる勇気をこの映画から見る事が出来る。友達との友情、自分を思ってくれる周りの人達、父親、母親、兄貴は勿論の事、同じように苛められていた女子生徒やらとにかくこの映画は色んなメッセージで生きろ!人生を真っ当しろ!と言ってる。世の中の今、人生に悩みを抱えてる人達全てに伝えてる。
[DVD(邦画)] 8点(2015-07-04 18:48:16)(良:1票)
11.  乾いた花 《ネタバレ》 
篠田正浩監督と言う人は不思議な人だ。何だか森田芳光監督と同じように当たりと外れがあまりにも激しい監督である様に思えてならない。今作はそんな中にあっては当たりである。まずあのギラギラした雰囲気、タイトルにもある乾いた空気、作品全体に漂う虚無感、これを見ると東映のプロデューサーが池部良を後に高倉健と共演した人気シリーズ「昭和残侠伝」への以来をお願いしたのも納得!十分過ぎる説得力を感じずにはいられないほど、とにかく池部良が凄い。恐ろしい。殺しの場面にしても何も言わずにただじっと構えて、どこか一点だけを見ている様な目つき、加賀まりこがヤク中にされ、殺された事を告げられても、看守から時間だと言われようが俺には関係ないのだと言わんばかりの表情からとにかく全てが乾ききってる。見終わった後の余韻、これが晩年、駄作ばかり撮ってた篠田正浩監督の作品なのか?と疑いたくなる程です。
[DVD(邦画)] 8点(2015-06-13 22:46:12)
12.  彼女と彼(1963)
左幸子がアパート暮らしの団地妻と言うだけで何か起きるんじゃないか?ただでは済まない何か只ならぬ雰囲気が充満していて不気味だ。あの音楽が更に不気味さを際立たせてる。いつ何が起きるのかという不安、左幸子だからこそ成り立つ怖さ、関わる人間は勿論、犬までも怖く思えてきてならない。それにしても左幸子という女優としての幅の広さ、演技力には毎度ながら感心させられる。  
[DVD(邦画)] 8点(2014-10-09 20:10:51)
13.  海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE 《ネタバレ》 
ごめん。完全に馬鹿にしていた自分が馬鹿だ。ギャバン世代でギャバン大好き人間だが、どうせギャバンを出汁にしてのギャバンを悪人みたく描いた見せ物かと思っていたらとんでもなかった。先ずはギャバンを復活させてくれた事に感謝したいです。ギャバンだけじゃなく、バトルケニアとかデンジブルーとかのギャバン演じる大葉健二の三人までが出てくる。しかもそのスリーショットが実現て凄過ぎる。はっきり言って見るまではゴーカイジャーが何なのか全く知りませんでした。マーベラスの子供の頃のギャバンとのやり取りが泣ける。マーベラスが一人だけで魔空空間へと行くのを他の仲間全員で一緒に行く姿には仲間を思う気持ちがひしひしと伝わってくる。単なる戦隊物を超えた感動がある。これを見てまたギャバンが見たくなったと同時にゴーカイジャーも見たくなった。よろしく勇気!たったこれだけの台詞で心を熱くしてくれるギャバン、そして、そんなギャバンとの素晴らしい共演、活躍を見せてくれたゴーカイジャーも私は大好きです。  
[DVD(邦画)] 9点(2014-07-29 22:29:05)(良:1票)
14.  合衆国最後の日
国のトップであり、国民を守らなくてはならないのが大統領であり、それは何処の国でも一緒であるがアメリカ人にとってはそれが大統領だろうが自分の命を賭けてまで守ることはしない。戦争に対する国の考え方が色んな所で見えてくる。約束を守るか守らないかで考え方が変わってくるというものを強く描き出している。画面の上、右、左に下と色んな角度で起きている事を見せる演出が効果的であり、まるでその場にいるかのような気持ちにさせられる。
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-28 15:27:32)
15.  華麗なる週末
派手さがない分、落ち着いていて見ていられる。からっとした空気、マックイーンが見せる笑顔が良い。少年との色々なやりとりも微笑ましくて爽やかな終わり方で心地良い。そうか、この監督「黄昏」の監督さんか、納得です。地味だけど良い映画を撮るなあ。この監督の他の作品ももっと見たいと思った。  
[DVD(字幕)] 8点(2013-05-19 11:30:04)
16.  風が吹くとき 《ネタバレ》 
この作品から伝わってくるもの、それは人間は如何に情報という物に頼って生きているか。しかもその情報が誤っていたりした結果によって悲劇的な結末を迎えてしまうがそれは誤った情報を信じる自分自身によって起こることの恐さ。色んな意味でこの作品から伝わってくる恐さを老夫婦の姿から感じることが出来る。情報を頼り過ぎてはならない。だからといって情報を頼らないで何が出来る?核戦争の恐さと情報による恐さとを描いた作品として一度見たら忘れることは出来ないぐらいとにかく強烈な印象を与えます。喉が乾いても何も飲み物がない時、見つけたたった一つの小さな飴を分け合う二人の姿に人間としてあるべき姿が感じられます。この作品を見て何も感じないようでは人間失格と言っても良いぐらいの力強いメッセージのある作品です。  
[DVD(吹替)] 8点(2012-12-01 11:03:03)(良:1票)
17.  鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 
笑った。笑った。面白すぎる。前半の風呂場のシーンでの香川照之の転び方が凄い。何ですか?あの転び方はまるでチャップリンやキートンのような転び方、その後の堺雅人との入れ替わってからの二人が可笑しい。特に香川照之の面白いこと。面白いこと。広末涼子との初めて会って車で家まで送ってもらうシーンでのやりとりも可笑しい。35歳には見えないと思いませんよね。35だそうです。っておいおい!いくら頭打って記憶が無くしたからって、あの応えは笑わずにはいられない。この映画全体色んな引出しがあって面白い。よくぞ次から次へと色んなアイデアが出てくると感心させられます。とにかく脚本が面白い。素晴らしい。一人一人が放つ台詞の面白さ、広末涼子がなんで銭湯なんて言ったんですか?それに対するだって、汗臭かったからっていう堺雅人の受け応えがあまりにも的を得ているだけに余計に可笑しくて笑いぱなしでした。ここの所、予告編見ただけでまたアニメやコミック、ベストセラー小説に薄ぺらい恋愛ものの映画化かとがっかりさせれることのが多かったけどこの映画は予告編からして面白そうだという期待に見事に応えてくれている。内田けんじ監督、この監督さん、脚本家としてもやはり天才的である。今の日本映画界の中じゃ群を抜く面白い脚本を書く。アニメの実写とかコミックや小説の映画とか原作頼りとは違ってオリジナルで勝負している姿勢も大いに評価したいし、この監督さん、今後も眼が離せません。
[映画館(邦画)] 9点(2012-09-16 22:20:38)(良:3票)
18.  海外特派員 《ネタバレ》 
ちょっと政治的な色合いが濃すぎるのが難点と言えば難点なんだが、それでも流石はヒッチコック映画だと言わんばかりに色んな仕掛けが見られて面白い。まずは殺人シーンの場面と、その後の追いかけっこ、あの狭い空間、屋敷の中での悪さを企む連中を見ている時の新聞記者の目線といい、高層ビルでの屋上から見下ろす目線などのハラハラドキドキ感は半端じゃないぐらい恐い。何の罪もない人間が犯罪に巻き込まれるというのはもうこの監督得意の展開で、ある意味その得意のパターンが面白さを持続させたまま最後まで見れる。これも監督の上手さである。それにしてもあの逆に回る風車といい、雨の中でのカーチェイスといい、最後の海のシーンといい、もう下手な特撮なんか要らない。そんなものなくたって十分楽しませることが出来るんだというこのヒッチコック演出の妙を感じさせる映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2012-08-13 21:27:35)
19.  関東無宿
鈴木清順監督らしいと言えばらしい映画である。前半と後半とで全く別の映画でも見ているように後半の色使い、盛り上げ方、映像感覚全てにおいてこの監督独特の世界観で盛り上げている。ただやっぱり何となく中途半端な印象しか残らない。任侠映画に付き物の女性の扱いが何だかしっくりこない。果してまだ私自身がこの監督の持っている魅力というものを解ってないような気がする。男優陣に比べると女優陣に華がないというか魅力があまり感じられない。つまらなくはないので一応は6点付けれるぐらいの作品だとは思うけどそう何度も繰り返し観たいというような気にはなれなかった。
[DVD(邦画)] 6点(2012-04-29 12:58:10)
20.  カラー・オブ・ハート 《ネタバレ》 
まず何と言っても色の使い方が巧みであるし、面白い。兄と妹がテレビのリモコンの奪い合いしている時、そのテレビに映っているものがこれまた同じようにチャンネル争いして、リモコンを奪い合っているのが面白い。テレビの中の出来事が今、そこで二人して行なわれてる。そんな二人が突如、テレビの中の世界へと引きずりこまれてからの展開も面白い。登場人物のほとんどは白黒だし、景色も勿論、白黒なのにカラーになっている人もいたり、またあの木の燃えるシーン、火事騒ぎに駆けつけてやって来た消防署の人達、その時の態度が笑える。「ホースってこうやって使うのか?」ておいおい、本当に消防署の人達なのかよ?現実の世界とそうでない世界の画き方が色が違っていたり、とにかくこの映画の色分けが映画的な魅力を醸し出している。白黒の世界によって想像することの楽しさを教えてくれる。あれはどんな色しているんだろう?という想像する事を楽しむことが出来るか出来ないかによって点数が変わってくるだろう!監督の狙いはそこにあるような気がする。そんな映画的な試み、派手なストーリーなどなくても楽しむことが出来る映画として評価したい1本です。
[DVD(字幕)] 8点(2012-03-17 21:24:39)
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