1. 紀元前1万年
《ネタバレ》 まずタイトルで損してるなぁ・・・。私は「紀元前1万年」と聞いたイメージから、その時代の人々の暮らしと共に、広く浅く歴史を見せるドキュメンタリータッチな感じなのかと勝手に勘違いしてしまいました。「宇宙戦争」もそうでしたよね、凄く範囲の広いスペースオペラっぽく感じてしまいます。そして中盤まではずっと「エメリッヒ監督ほどの人が何故この時代にこれを作ったんだ?」って脳内でハテナが飛びまくってたほど・・・。 マンモスとかサーベルタイガー、ピラミッドのCGも凄いっちゃ凄いんですけど「ジュラシックパーク」以降、この位は出来るようになったんだなって思って見てるので、どうしても驚きはありません。しかしこの時代の民族間の紛争で、牙と対話=救世主という元で、人質を救いにいく話と割り切ったら後半は盛り上がりますけどね。ヒロインの女性も可愛かったし。ただ巫母が死んで、その生命をヒロインが受け継いで生き返るという件は、そこだけやけに出来すぎている感じもして、ハッピーエンドにはなったけど「うーん・・・」と思ったり。 ひとつ個人的にツボだったのがナレーション!「ドクトル・ジバゴ」の名優オマー・シャリフがあてているのですが、口調が柔らかくて個人的に癒されました!本来は5点ですが、あの優しいナレーションの名優に+1点です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-24 23:52:18) |
2. CUBE ZERO<OV>
《ネタバレ》 「CUBE」の謎を解く解明編ですが、下に書いていらっしゃる方もいるように元々単発で作った映画の世界であり、後付け感は否めません。それにミステリアスであるからこそ、CUBEの魅力もあったわけで、そこで政府やら実験施設やらと説明されると少々興ざめです。またオリジナル公開から7年も経過した後の続編は少々食傷気味であり「今更どうしたの?」的な見方をしてしまいます。最後の最後で「CUBE」の彼に繋がった部分で少しはスッキリしますが、この結び付け方を見せたいがための作品かと思うと、前半の展開にもう一山欲しかった気がします。それでも亜流のCUBE系や「CUBE2」よりはだいぶ頑張ってます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-05-07 13:34:53) |
3. ギフト(2000)
《ネタバレ》 メンバーが豪華な事と、監督がサムライミなので、もっと派手なゴシックホラーになるのかと思ってたので、初見時には少し肩透かしでしたが、改めて見返してみると結構丁寧な作りに好感が持てる映画です。保守的な田舎町で霊感の強いヒロインが苦しむ様子もリアルですし、終盤のどんでん返しも予想外(幽霊の手助けも含めて)で楽しめました。ヒラリー・スワンクは勿体無いキャスティングかなとも思いましたが、アンサンブルキャストの安定感から、緊張感も持続できましたし中々良作のサスペンス映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2006-09-24 19:10:08)(良:1票) |
4. キングダム・オブ・ヘブン
まずもって、シビラを演じたエヴァ・グリーンの目が何とも魅力的で綺麗です、ありがとうございました。777のボンドガールの方も期待しております。さて、作品なんですがこの頃に量産された歴史モノの中では結構よく出来ていて楽しめたかなと思います。バリアンは完ぺき主義者・理想主義者っぽい事を言ってたのに、結構それがケースバイケースでグラグラ変わる辺りにイライラもしましたが、中立に描かないといけない題材の中で、完成度が高かったかと思います。主役のオーランドも適役で貫禄すら感じましたし、それよりなによりあの位置に存在していたジェレミー・アイアンズのおかげで作品の重厚さが増しました。あとリドリー・スコットって最近の作品でアクションシーンに理由付けはしないで、ひたすら迫力を出そうとしているように感じ、それはどうなのかな?とも思いましたが、そこに力入れるのならむしろ、周辺の人物の心理描写の変遷(特に王女)や、人間ドラマの部分にも深みを持たせてほしかったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-09-10 19:02:28) |
5. キル・ビル Vol.2
このキル・ビルの後編は、いい意味でも悪い意味でも普通ですね。あの前編のムチャクチャぶりを先に体感していると、ストーリーとしてはちゃんとビルに会いに行くという展開があるものの、ザ・ブライドがビルをどうしたいのかという心情がイマイチ判りづらく、感情移入出来ませんでした。他の作品へのオマージュがあってもいいし、タランティーノなんだから和洋折衷何でもござれでいいと思うんですが、何だか垢抜けないB級映画って感じになっていたのが残念でした。そもそも前編を「R-15」にして、こっちをレイト無しにしても、こっちだけ見る人かなり少ないと思います。これなら「vol.1」をあと30分長くして、いきなりビルとの対決にしてほしかったです。それでもお腹いっぱいだと思いますけどね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-07-11 14:49:47) |
6. キング・コング(2005)
良く出来ている映画ですね。CGもカンペキで大迫力です。コングの背中からも哀愁が漂うし、ヒロインへの愛情も目や動きそのもので体現していて伝わってくるものがありました。ただ、船に乗るまでのプロセス、ヒロイン以外のクルーが恐竜や生物に襲われるシーン等、不必要に長い部分で少し中だるみがありました。ここをもう少しサクサクいって20分位は縮められたのではないかなと思います。むしろ島を脱出してからの街での後半のシーンは面白く、大暴れするコング、逃げ惑う人間のパニックぶりは印象的で凄く面白かったです。皆さん仰るように少しヒロインがコングに惹かれるプロセスが弱いので「なんで?」と感じる部分もありますが、物悲しいラストまで一気に観たくなる作品でした。トーマス・クレッチマンとエイドリアン・ブロディという「戦場のピアニスト」コンビの共演、父親そっくりになってきたコリン・ハンクス、ヒロインとして魅力十分のナオミ・ワッツとメンバーも豪華で満足ゆく作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2006-07-09 13:53:50) |
7. CUBE2
単純に「CUBE」を謎多き不思議な閉鎖空間ホラーとして観た私としては、CUBEの建てられた背景の説明とか、4次元によってより複雑さを増した展開とかは求めてないんですよ。あとこのCUBE明るすぎて怖さが助長されない。むしろ「1」と同じあのCUBEに別の人間達が入れられ、同じように汚い人間の心理が垣間見えて、更に新しいトラップ(悪趣味だけど)がお目見えする方が観たいんじゃないかな?と思うのです。もうそれこそ第一線級の俳優を並べて。トム・クルーズとハリソン・フォードとメル・ギブソンが罪をなすりつけあったり(笑)唯一の女性参加者のアンジェリーナ・ジョリーを奪い合うコリン・ファレルとオーランド・ブルームとか(笑)それはともかく、複雑になればなる程、私は「え?こういう展開は求めてないんだけど・・・」と思うのです。今度公開される「CUBE ZERO」もそれが心配です・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2005-11-14 15:28:06) |
8. キング・アーサー(2004)
ジェリー・ブラッカイマー作品だし、空撮にお金かけたり戦闘シーンも迫力があったけどイマイチ感情移入が出来なかったかなあ。もっともっとスケールの大きい映画を勝手に期待してしまったのもあってちょっと物足りなかったです。ハンス・ジマーは相変わらず無難に壮大な曲を書いたんですけどね。イギリス人俳優にこだわったのがあまり意味を感じられなかったのもちょっと残念でした。ただ映画としてはまとまってはいますし、クライヴ・オーウェンは貫禄ありました。でもWOWOWで十分かな? [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-31 18:29:45) |
9. キル・ビル Vol.1(日本版)
《ネタバレ》 タランティーノ監督ならばこの位のバイオレンスは覚悟しておかないとと思ったので、さほど嫌悪感は感じなかったです。彼にしてみれば首や腕が飛んだり、「人間あんなに血を含んでないだろ~」って感じの流血なども1つのパフォーマンスとして見せているのがよく分かります。でも作り物という雰囲気満載の作品なので、妙にリアルだった「レザボアドッグス」の耳削ぎの方が個人的には痛々しかったです。展開的にはアメコミ風で何もかもがB級テイストなのでこれはこれでアリかなとは思いました。日本人がかなり多く出ていて、ルーシー・リューに首を吹っ飛ばされた俳優が一番おいしかった気もします(笑)GOGO夕張や服部半蔵も、タランティーノ的日本人役を頑張っていたと思う。内容的には5点位だが、ルーシーリューが意外にも着物がよく似合っていたので+1点です。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-02-06 19:05:51) |
10. キャスト・アウェイ
2年連続オスカー獲ったのに、一部に影が薄いだ、演技力は疑問だ言われたトム・ハンクスが、「これでもかっ!!」とひたすら演技力を見せ付けた、中盤の1時間にも及ぶ無人島1人芝居はほんっと~~うに凄すぎ!!俺はとっくに分かってたけど、改めて言わせてもらうよハンクスさん。「あんたは演技上手いって!」 [DVD(字幕)] 6点(2004-09-24 01:39:41) |
11. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
主演の2人の魅力で成り立っている話ですが、ストーリー展開も「事実は小説より奇なり」などとも言いますが実に面白い!また今共演陣もクリストファーウォーケン、マーティンシーンと超豪華!トムハンクスは始め、レオの父親役で出る予定だったのを、彼がFBI捜査官役を熱望したのでこのキャスティングになったそうです!監督も始めはスピルバーグでなく、「ギルバートグレイプ」のラッセハルストレムの予定だったとか!? わずか「56日」で撮り終えたという超多忙スケジュールの様子が、メイキングに描かれています。「ギャングオブニューヨーク」では270日拘束されたレオ。短い労力で「ギャング・・・」を上回る興行成績をおさめたのだから、さぞかしこの仕事は楽だったのかと思いきや、本人のコメントでは「スピルバーグは他の監督より撮りが3倍速いが、その分、俳優への要求も3倍ハードだった」と。そりゃそうだよね、、、。このやけにテンポの速い映画は、必死に詐欺少年を追いかける捜査官の気持を投影したかのようで、観てて嫌味にならないのです。一級のエンタテイメントでしたよ♪ 7点(2004-09-22 17:50:52) |