21. 狂恋(1935)
《ネタバレ》 確かにこれは狂恋というタイトルがぴったりです。 はじめのうちはなんてことない感じで観ていましたが、中盤以降のゴーゴリ医師が次第に本性を表すあたりからがぜんエンジンがかかってきており面白くなります。 ラストはちょっとあっけないかな、とは思いましたが、それでも十分怖く、狂える作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2022-05-09 00:04:43) |
22. 希望のかなた
《ネタバレ》 難民のカリードとレストラン経営者のヴィクストロム。冒頭での邂逅から全く関係なく進む二つの話と思いきや、後半二つが交差して、という展開ですが、前半のカリードのパートがとにかくシリアスというか背負っているものがハード。まるでドキュメンタリーのようの淡々と進んでいきますが、後半、収容施設を逃げ出してからの展開というか雰囲気は幾分か肩の力が抜けた感じ。 特に、「時代は寿司だ!」とかいながら寿司とは到底思えない代物を作り上げるくだりは「テレビの罰ゲームだってここまでしないぞ!(笑)」という感じ。 ラストは無事に妹と再開、しかし、、、というところで完全に「希望」が見えてきたわけではないけれど、それでもなんとなく明るい未来になるのかな、という余韻が自分は感じられました。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-09-19 13:40:50) |
23. 君の膵臓をたべたい(2018)
《ネタバレ》 作り物のように体温を感じない主人公の「僕」と典型的ウザキャラの彼女(良くいえば人懐っこい)のキャラのせいで最初は物語に入り込むの難しいかな、という感じで観ていたのですが、心境の変化などはそれなりに丁寧に描かれており、作画やCGなどは気合入りまくりでとにかく綺麗、そんなこんなで終盤に行くにつれて徐々に慣れてきました。 一番びっくりなのが、てっきり難病でヒロインが死ぬのかと思ったらまさかの「通り魔に刺し殺される」という展開。でもこれまで同様の恋愛モノが蔓延っていてちょっと辟易していたので、この展開が自分としては逆に良い方に働きました。まあ、死ぬことには変わりないのですが。 結局、友達や恋愛などの感情に左右されないって言っときながら最終的にそんなような関係になってんじゃん、とは思うのですが、意外と楽しめた点や映像の綺麗さなどで今回は7点ということで。 しかし、このタイトルだけ出されるとどうしても「食人系の映画」を連想してしまいます。心が汚れているので。 [地上波(邦画)] 7点(2021-08-29 23:45:35) |
24. キートンの船出(漂流)
《ネタバレ》 船を家から出す段階で家ごとぶっ壊していったり、沈みゆく畝と一緒になぜか無表情で一緒に沈んでいったり、嵐に巻き込まれて船がぐるぐる回ったりと個人的にものすごくツボな演出が多く非常に楽しめました。 どれもテンポよく、必要以上に誇張されていないがゆえに自然に笑える点や、ラストの実は浅瀬だった、のオチまでキートンらしいな、と思える作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2021-07-30 01:29:38) |
25. キートンの大列車追跡
《ネタバレ》 「セブン・チャンス」と立て続けに観ましたが、あちらが恋愛要素込みのコメディだったのに対しこちらはアクション巨編といった感じ。 列車の車輪部分にしょんぼりしながら座っている序盤から愛しい彼女を手に入れて流れ作業で敬礼をしていくラストの対比も面白かったですが、列車を使ったアクション部分は今見ても見応え充分でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-29 02:14:37) |
26. ギニー・ピッグ 悪魔の実験
《ネタバレ》 日本の特殊メイクも世界に引けを取らない、ということ“のみ”を実証する作品。 残虐度では2作目にあたる「血肉の華」に一歩譲るが、本作は直接的な人体破壊描写とともに間接的な描写、精神的にくる描写が多いので、より陰惨度が高い。 しかも、ストーリーは皆無。ただ野郎三人がただひたすら女性を精神的肉体的にいたぶるだけなので、夢も希望も救いも、伝いテーマなんかももちろんない。 また、画像がチープで、設定上キャスト・スタッフの表記もないので、それがまたいかがわしさを倍増させ、まるで本物のような不気味さを醸し出している。 近年だと仏映画の「マーターズ」が、ここ数年の作品群のなかでもトップの陰惨度を誇っているが、本作はさらにその上を行っている。 疑似スナッフ作品としてはとても良くできている作品。 [ビデオ(邦画)] 7点(2009-11-13 18:33:01) |
27. 気狂いピエロ
《ネタバレ》 こういう作品を見ていると、つくづ映画っていうのは表現方法の自由な媒体なんだなと感じます。 時として鮮烈な色彩になったり、脈略があるようでいてその実ないのではないかと感じさせるような映像が挿入されたり、哲学的なのだけどよく考えるとどーでもいいようなことを論議していたり、展開がどんどん変わっていき、一見破綻しているようにも見るけれども、良く見ると不思議と作品の雰囲気は壊れていなかったり…。 まあ、要は冒頭の台詞がそのまま作品の概要を伝えているわけだけれど、さすがにこの類は人を選ぶ作品ではないかと思います。 しかし、一度慣れれば、不思議と最後まで見ることができると思います。 [DVD(字幕)] 7点(2007-04-29 04:18:52) |
28. キング・コング(2005)
《ネタバレ》 ジャクソンは「キング・コング」を見て映画監督になろうと決心したそうで、「本当かいな?ネタ作りじゃねぇの?」と考えてみれば、かの「ブレインデッド」にスカル島は登場してくるわけで、しかも最後はキング・コングのような巨大モンスターが出てくるわけで、あぁこの人って本当に「キング・コング」好きだったのね~と納得した次第であります。ストーリーの方は、オリジナルの方がエンターテイメントに特化して極力無駄な話を端折ったのに対し本作は物凄く丁寧に描かれ、コングとアンとジャックの奇妙な三角関係がより判りやすくなってます。その他では、とにかく夕空がキレイ(笑)。船上での場面や、スカル島での場面など夕焼けの空が物凄くキレイでした。しかし、ストーリー部分は良いのだけれどもこの作品の本当の売りであるコングについては、正直なところそれほど感動はしませんでした。確かに滑らかに動いて、表情もリアルで、三体のT-REXと闘うシーンやラストの有名なエンパイア・ステート・ビル上でウホーウホーやるシーンは迫力ありますが、やはり“そこに存在している”という感覚がどうしても薄いように思いました。その他、恐竜との追いかけっこや変な虫との格闘も確かに見ごたえがあるのですが、少々くどいんじゃないか、と思いました。確かに面白く飽きない作品ではありますが、やはり、もう少し短くできたのではないかと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2006-01-22 04:31:20) |
29. キンダガートン・コップ
《ネタバレ》 不死身のターミネーターにも恐れるものがある、、、それは子ども!最初はシュワちゃんが子ども相手にもっと悪戦苦闘するのかと思いきや、案外あっさりと順応してしまって少しガッカリしましたが、その後も思った以上に面白かったです。しかし犯人の目的が子どもを取り戻すって言うのにはちょっとポカ~ンとしてしまいました(笑)。しかし、改めてこの年代の子どもは恐ろしいものですね。劇中のとおり、ある意味犯罪者より凶悪なのかも…(笑)。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-23 00:17:20) |
30. キング・アーサー(2004)
これで“2004年度伝説物超大作トリロジ―”を制覇した事になります。まず、簡潔な感想からですが、終始「自由だ自由だ~」と言っているあたりから、どうしても「ブレイブ・ハート」の劣化コピーのような感想が浮かんできます。ストーリー展開も普通ですし尺も短いですし、その点については“歴史劇”としての“重み”は感じられず、どうも薄っぺらい物に感じられます。えー、色々言いたい放題酷評してるようですが、実はこれ、結構好きです。順位で言うと「トロイ」より上で「アレキサンダー」より下、といった感じです。先ほど、ストーリー展開も普通で~…と言いましたが、普通とはいえちゃんとした見せ場もありますし、結構飽きない作りになっていると思います。次に、役者の方ですが、確かに全員パッとしないような感じで誰が誰だか判らん、といった感じなんですが、個人的には、それが返って“目立ちすぎる”奴がいなく、アーサーと円卓の騎士のバランスが良く取れていて、大作映画にありがちな“オレ様映画”になるのを一歩のところで引き止めていると思います。そして、この手の映画に付き物の戦闘シーンですが、地味です。他に比べると確かに地味です。しかし、まるで「真・三国○双」ものように一人で突っ込んでいってウシャ~ウシャ~斬り殺す描写よりも、弓などで遠くから狙撃して徐々に頭数を減らし、炎などで敵の勢力を分断していくという戦法の方が、遥かに理にかなっていると思います。僕はアーサー王伝説は「誰がやっても抜けなかった聖剣エクスカリバーを簡単に引っこ抜いて~…」というようなあっているかもわからない程度の知識なので、本当のところはどうだったのか、なんてことは判りませんが、普通の娯楽大作としては見易く面白い作りをしている作品だと思います。 7点(2005-03-20 22:41:08) |
31. CUBE
《ネタバレ》 その昔、アルジェント&バーヴァ(息子)の師弟コンビが放った某映画で「驚異の超立体ホラーシステム、キュービック・ショック接近!」という宣伝がなされていたが、その文句はこの作品に使われるべき代物だと思う。キューブに閉じ込めた人々がどうやってそこに来たのか、何故キューブが存在するのか、そして、脱出した後のエピローグをすべて廃し、全てがキューブの中でのみ展開するというものが斬新。しかも全く無名の役者を配することで一体誰が生き残るかが最後までわからず、また隣の部屋(キューブ)に移動する際のトラップの有無を確かめるための謎解き、回避、そして徐々に崩れていく人間関係などと最後まで飽きずに一気に見れてしまう。しかし最大の勝因はやはり、何故キューブが存在しているのかという理由が全く描かれていない事。このため登場人物たちの不条理な運命がより一層強められている。ここはそのまま彼らと共にこの不条理な世界を体験する以外ないのだけれど、あえて解釈を加えるとしたら、劇中に少しばかり登場する軍、又はそれに類する機関の陰謀か、又は我々の理解を超えた大きな“存在”が彼らにキューブを作らせ、また彼らを使い所謂“ゲーム”をしているか。どちらにしても、今までのパニックとは一味違った作品という事は確かだ。 7点(2004-07-05 19:14:12) |
32. 禁じられた遊び(1952)
子供なりに死というものを理解するためにお墓を作ってる事が大人からしてみればいけない=禁じられた遊びって云うのが深い。お墓に立てるための十字架をミシェルにねだるポレットはなんかわがままな都会っ子って感じで少し共感というか感情移入できませんでしたけど、ラストにそのミシェルからも引き離され一人で「ミシェル!」といいながら駆けて行く姿には少し感傷的な気分になりました。 7点(2004-02-12 19:36:00) |
33. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
《ネタバレ》 タイトルが“出来るもんなら捕まえてみやがれ!!”という時点ですでにイカしてます。この作品も、“逃亡者”と同じく実在したフランク・アバグネイルJrという詐欺師のお話。どうせ映画だから・・・なんて思ってたらびっくり!これがなんと全部実話というからすごいですよ。一時は世界を股にかけた詐欺師が、あれやこれやでFBIの特殊捜査官になっちゃうんだから、まさに事実は小説より奇なり。しかし、ここまで彼が成功(ある意味で)したのも、もって生まれたその才能のなせる技(2ヶ月じっくり勉強しただけで司法試験に受かっちゃうんだからこれまた驚き!)作品としては少々長めな方だけど、その中にも、主人公と敵役の刑事とのやり取りや攻防戦などがぎっしり詰まってるんで見ごたえは十分だと思います。 7点(2003-09-19 01:26:05) |
34. 禁断の惑星
《ネタバレ》 昔観たときは退屈な映画だなぁと思いましたが、考え違い。ちゃんと観直してみるととってもサスペンスフルな作品でした。 宇宙船の造詣が今の洗練されたものから比べるとちゃちに見えますし、小道具などもレトロ感ばりばりですが、イドの怪物が宇宙船内に侵入する際の視覚効果や惑星内の造形などはしっかりとした作りでとても見ごたえあり、更には怪物の正体、及び異星人の計画の全容が明らかになっていく過程はとてもスリリングな展開で見入ってしまいました。 独特のBGM効果も相まって、今でも充分に楽しめる作品だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2003-07-31 01:19:45)(良:1票) |
35. ギフト(2000)
クィック・アンド・デッドやスパイダーマンも面白かったけど、やっぱこの人が作る映画はホラーが一番ですな。 7点(2003-02-21 23:07:37) |
36. 岸辺露伴 ルーヴルへ行く
《ネタバレ》 ジョジョ本編とは厳密には違う本作の原作は特に読んでいないしなんなら実写化された露伴先生も「なんか違う」という感じがしていていまいち、という印象でしたが、久しぶりにルーブルに行きたいな、と思わせてくれる作品ではありました。 ただ時代劇パートが長すぎだとは思います。 [映画館(邦画)] 6点(2023-07-01 23:30:15) |
37. 北の橋
《ネタバレ》 セルバンテスのドン・キホーテを下地にしている、と言ことらしいけど実際に観るとストーリーはほぼ意味わかりません。 升目状に描かれたパリの地図や隠されている秘密、双六など意味深でいて終盤それらをすべてかなぐりすてて収束していってしまうので、自分の理解力では追いつけませんでした。 ただ、唐突に始まる空手バトルからの空手教示、今まで見えざる者からの視点だったはずが急にカメラを回す者の存在の明示やら、ラストに解体されゆくパリの街並みを映してエンド、という一連のシークエンスがなかなかクセになるものでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-10-19 20:14:13) |
38. 黄色いリボン
《ネタバレ》 出てくるのが保安官や無法者ではなく騎兵隊と先住民なので、ガンファイト、などを期待していると展開は非常にゆったりしていて、大体が三角関係やらなにやらに時間を割かれているのであまり店舗はよろしくないですが、荒野を馬で駆ける疾走感や、誰でも一度は聞いたことがある「黄色いリボン」のメロディだけでも観て良かったかな、と思いました。 そのまま退役するのかと思いきやまさかの中佐に昇進してしまうのはビックリでしたが(笑) [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-08-19 14:32:44) |
39. 金田一少年の事件簿 上海魚人伝説
《ネタバレ》 もう公開から25年近く経とうとしてるんですね。 堂本金田一を初回の〜学園七不思議から観てた身としてはやはり剛くんとともさかりえのコンビ、そしてあのタイトルロールとエンド曲で「やっぱこれだよね!!」と重っしまいます。 わざわざ劇場版にした意味?とか聞かれても、映画特有のダイナミックさやスケールのデカさはあまり感じられず、他の雪夜叉伝説とかあの辺のテレビ映画でもいいんじゃね?とか思いますが、作風に関しては、90年代後期〜2000年代初頭の邦画ホラーのようなどこか陰りのある空気感や結構グロテスクな演出、まるでアルジェント作品のような原色のライティングなどで、見方によっては結構ホラー?な感じも受けるので、そういう面ではとても楽しめました。 そしてやはりエンドロールの、ドラマ版の映像が流れるのは反則です(笑) [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-04-23 02:10:06) |
40. キラー・メイズ
《ネタバレ》 リビングに作った段ボール迷路の中で迷子!って胃一体どういうこと!?という点で掴みはOK チープながらなかなか良くできな迷路の内装、視覚効果、ポップなオープニングやな残虐描写など色々と工夫がしてあって楽しいですが、後半にいくにつれて段々と訳がわからなくなっていくのでスッキリ、という感じではなくそこが個人的にもう少しかなーと思いました。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-03-29 13:59:24) |