1. キック・アス
《ネタバレ》 何が印象にって言っても、正直あんまし残らないかな。 ストーリーはベタでバイオレンスでブラックジョーク。 あのストリートギャングとヒットガールに何の違いがあるのかと言えば無いだろう。 殺す人はそれぞれにそれなりの自己正当性を持っている。 見ている人の罪悪感を持たせにくいように、復讐劇っぽくしてはいるが。 要はオタクがヒーローになりそれなりの事情で人を殺してもOKという物語で、 ちょっと古くない?そんなの80年代までっしょ。 まあ、それもねらいでの事だろうが意味は残らないね。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2011-10-28 00:45:45) |
2. 96時間
強すぎではあるけどスピード感の映画だから仕方ない。 内容は濃くないが、知らない世界観が惹きつけるし、良い悪いの問題にしてない描き方が好きである。 いいと思うよ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-25 19:15:43) |
3. キャピタリズム~マネーは踊る~
ムーアのこれまでの中で一番ドキュメンタリーの通常路線を行っていて逆に肩をすかされた感じ。しかし、これはどっちかというとメジャーな題材だけにニュースっぽくなってしまうのは仕方無いのかなと思いました。 時代の転換点に立っていると映画から思わされましたね。社会主義に次いで資本主義が崩壊するのかと。 やはり心の時代になって行くんでしょうね。 ちょっと毒が少なかったのが物足りなかったです。 [映画館(字幕)] 7点(2010-02-23 18:25:38) |
4. 菊次郎の夏
《ネタバレ》 数本北野作品を観ましたが、基本的に暇な大人がシリアスな現実を逃避して遊ぶっていうのがあり、意外と根底にナイーブさを感じます。 この映画でもヤクザっぽい主人公がかなりその駄目さ加減につらい現実の逃れるように遊ぶ。タブーっぽい事も平気でやってしまうところなどは、見ている人の子供心を刺激する部分も。 しかし、もうこのパターンはいいかな。 他の作品でもこのテイストはあったので、多くが北野本人の過去の実体験なり、環境なりから出ている感じが他の作品を含めてするので、もうちょとそれ以外の部分も見てみたい。 [地上波(邦画)] 5点(2008-09-01 00:41:44) |
5. Kids Return キッズ・リターン
《ネタバレ》 ビート・たけしとして他の監督の作品に出演する映画は観た事がありましたが、北野作品はこれが始めてです。 率直な感想は思っていたより画が良いと思った。しかし、好きか嫌いかでは嫌いな方ですね。自分には。 興味はそそられて決してつまらなくは無い。でも、これは元々ボクシングとか、ヤクザとか、不良とか、人を追い越してゆくサクセスストーリーがそういう要素を持っているのだと思います。そこに北野武らしさの画が挟まる部分でいい感じになるのだと思った。これは監督の夢憧れと挫折なのかな?人々の実体験で共感できる部分はありそういう点での作り方は良いというかずるい。もう1つ何が言いたいのか伝わりづらいと思った。人生なんて真面目にやっててもこうなっちゃう?しかし、それはそれぞれが呼んだ因果だと思うので、それぞれが本当にやりたい事をしっかり見つけ出していれば、映画中の漫才師のように成功しているという事なのかな。どれも成功とは派手な到達点を良いと思っている価値観にとらわれているのが自分にはちょと違うように思える。 [DVD(邦画)] 7点(2007-09-23 03:37:07)(良:1票) |
6. ギャラクシー・クエスト
《ネタバレ》 面白いですね。評価が高かったので見てみたくちですが。 完全に”サボテン~”のベースを踏んでは居ますが、お金かけている所は相当違う。 そして、サボテンはスティーブ・マーチン色が大きく出ていますが、これはそれぞれの個性や設定が良く言えば上手く調和している。悪く言えば綺麗に整いすぎていると思います。 ストーリーはスタトレをパロっていて、シガニー・ウィーバー、アラン・リックマン、ティム・アレンの豪華キャストを使っているからこれはある程度面白く出来なきゃいけないベースがあって、そこにこれでもかドリームワークスの技術を使っているので、この作品自体はかなりの大きな代償を払っている事から考えると興行的には大成功ではないはずです。 だから逆に見ている側は変にお得感があるような気がします。 ストーリーの主題はその事を本気で一途に信じている人の為に、最初は自分自身の人生について対外的には恵まれていても実は満足していない人が触発されて、本来自分が他の人に大きく影響を与えている事に満足すべきであると気付く部分だと思います。 これはイギリスコメディー映画に良くあるヒューマンコメディーに近い部分があり、本当はB級ぽいのにハリウッドが変化させたようなイメージがあります。 なので厳しく言えば製品としては良いものだけど味としてはもう1つと思います。 コメディーとしては力技な部分がぬぐえませんね。 しかし、パロディーとしては極上にお得感有り! [DVD(字幕)] 8点(2007-04-17 11:32:09) |
7. キンキーブーツ
《ネタバレ》 見る前からかなりおもしろうそうな雰囲気がしていましたが、序盤でそれは確信するに至ってました。ショーン・オブ・ザ・デッドに出ていたドン役のニック・フロストを見つけた瞬間にイギリスコメディーのべたではあるがウィットに富んだ寅さん映画というようなパターンであると推測はできました。 個人的にはフル・モンティーよりもこっちの方が好きですね。 これにはコメディー部分以外のシリアスな人間的な悩みが良く描かれていてかつコメディーのじゃまをしていない良いバランスだったと思います。 これが実話だけに更に良いですね。 これは見た方が良い映画と私は思います。 しかし、イギリスのコメディーにありがちな都合の良い展開はもう少しひねりがあっていいかなと思います。順調に話が流れている感がどうも自分には違和感有り。 まあ、でもそのセオリー的な部分としてそれはそれで。 チャーリーの苦悩とローラーの苦悩、どちらにも引き込まれる人間的な部分を強く感じるからこそこの作品が共感を呼ぶのだと思います。すばらしい。 [DVD(字幕)] 8点(2007-03-05 02:12:07) |
8. 銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー
《ネタバレ》 先に漫画読んでますが、ものすんごく序盤で1本つくったのにはびっくりでしたね。 やっぱ999に関しては映画化に問題がありそう。でも今まで出た999の映画の中では一番原作に近いですが、それでもヘルマザリアのあたりがあっさり片付けられていますが...。松本零士は元々へちゃむくれ(哲郎)と美女(メーテル)という組み合わせで自分自身を投影していたり願望が入っているので、心の中には良い意味でマザコン的な部分が漫画に出ていると僕は思います。それが作品の味わいになっているのですが、映画ではその味がかなり前後を端折られているのと、声優の野沢雅子(哲郎)のキャラ設定が年齢低く印象を受けるので、なんだか若者ってゆうより子供っぽい泣き虫になってますね。そういう部分漫画表現が映画化する時の問題だと。 あと、そうそうこれで『夢は時間を、時間は夢を』が漫画に出てきますが映画には一部しか出でないのですね。 [DVD(邦画)] 5点(2007-01-06 01:46:03) |
9. 銀河鉄道999
999は大・大好きなのですが...TVアニメと漫画でのファンなので顔の変わった哲郎では、なっなっとくがいか~ん。あいつがへちゃむくれでメーテルが超美人ってゆうアンバランスの美女と野獣形式なのが良いのでは?へちゃむくれにも夢を~っというのが松本零士の中には絶対あるはず。りんたろうはちちち!わかって~ない。 TVアニメは哲郎がもうちょっと幼く感じるし、漫画は男おいどんみたいな感じでこの違いを自分は吸収できないっす。 大事なのは哲郎の旅を通して人生哲学のような青春の幻影を観る部分だと思うのでちょっと娯楽用に脱線しているところが好きくない。 あと個人的にはゴダイゴの曲もいいのですが、TV版のささきいさおの旅情をそそるような暗めの方が好きです。 [地上波(邦画)] 5点(2007-01-06 01:03:16)(良:2票) |
10. 嫌われ松子の一生
《ネタバレ》 ラストまであっという間に感じるほど次から次で、いろんな人の記憶をたどりながらいろんな時間がつながって行く感じは流行の手法と思います。他と違っているのはそのシュールさが、通常ふさわしく無い場面でも多用されている所にまず目が行きます。それはこの物語の暗い・きつい部分をオブラートに包む役目やコメディーとしての役目も果たしてはいますが、自分はこれはタイトルにもあるように”人生なんてこんなもの”として見せる宗教の教えのように感じます。宗教ミュージカル?走馬灯ミュージカル?人の記憶をたどる形式なので松子自身の感想は無く、瑛太演じる甥の空想の中の劇中劇のようで徐々に開かされる見知らぬ叔母の一生を通して、要は人生にとって大事な事はという宗教っぽい教えが根底に流れているのを感じます。教えが物語りに転じてゆくと変なところのリアリティーが排除されてゆくのに似ていると思いました。例えば本来最初の殺人の段階では違う描き方ならもっともっと葛藤なり動機なりが強く表現されないといとも簡単に人殺しをしたと思われてしまうのですが、そこが簡単に表現されてても置いておけるのは、やはり教訓的な宗教漫画っぽい要素を早い段階で感じるからだと思いました。愚かな松子が1つ1つ失敗を重ねながらも気持ちは至ってシンプルになってゆき、観客はその心情を理解もしくは共感してゆく。松子自身も自分以外の人との関わりや気持ちを理解して行ったところでラストのあの不条理な場面へと。でも、過去の自分を見るとその不条理も因果と感じさせる。しかし、嫌われ松子ってタイトルだけどあれだけいろんな人から良く思われているなら客観は嫌われじゃあないでしょうね。主観が人の気持ちを理解しない・できない人間だったので嫌われていると思っていたという事じゃあないですかね。良く出来た映画だと思った。でも決して気持良い映画じゃないのでこの点です。 [DVD(邦画)] 8点(2006-12-05 01:07:24) |
11. CUBE ZERO<OV>
《ネタバレ》 まだ2の方が良い。要は謎めいていなければ持たない映画なんだと僕は思います。 まあ続編を無理やり後付で作っているから仕方無いのかも知れませんが、皆そういう理由を求めてたんじゃないと思う。謎の立方体に入れられて、謎を少しずつ解明してゆくパズルのような面白さも確かに求めてはいたと思いますが、そこで展開されるヒューマンドラマがベースであって、謎は調味料に過ぎないんだと1を見て思います。 誰が何の目的で?という調味料が無くなった今、もうこれ以上この作品に求めるものは無くなってしまった。 [DVD(字幕)] 4点(2006-05-04 10:22:38)(良:2票) |
12. 疑惑(1982)
《ネタバレ》 惹かれる映画ですね。それもストーリーと演技でぐいぐい引っ張られる感じがします。人は死んで無いですがこれと同じように感じるのが、青森の巨額横領事件。これも、女性に大金が行く事に世論が沸く感じですよね。もし、これが共感・同情できる女性にお金が行くなり、その人が寄付するなどの行動したらどう世論は思うのでしょうか。なので僕は映画のクマ子(桃井)に同情して見てましたね。悪いのは家庭を顧みずにクマ子に熱を上げる男の方にもあるのでは?原作読んでないですが、主題は単に嫌いな奴という感情で見ると真実が見えなくなるという事ではなでしょうか。岩下志麻が法廷で男の子に『いけないなー○○君。法廷で嘘ついちゃ~。』みたいな脅しをしているのが、優しく言おうとして逆に怖い感じが笑えました。 8点(2005-03-26 16:59:09) |
13. 鬼龍院花子の生涯
ストーリーは全く不条理感たっぷりなので面白く無いです。はっきり言って見たのが10代だからエロシーン見たさでしか無かったですねー。(^_^;)どうも。 4点(2005-03-26 16:36:25) |
14. キャノンボール2
まあ、これを何度やってもまあまあ面白いって感じにしかならないでしょう。でも作風からして軽いノリでオールスターを楽しめるのだから良いと思います。なつかすうぃーです。 6点(2005-03-26 16:00:27) |
15. キャノンボール
チキチキマシーン猛レースの実写版のような内容。子供の頃見た印象だが、面白いと思った。てゆうかこういうオールスターでお馬鹿映画が当時出来たという事自体が素晴らしいと思う。バートレイノルズは最後のオールドタイプのハリウッドアクションスターですね。ブイブイ言わせていた頃が懐かしく感じる。やっぱ80年代ってい~な~。 6点(2005-03-26 15:52:31) |
16. 危険な情事
《ネタバレ》 殺し合いには至らないまでも、それに似た痴情のもつれは回りで見たり聞いたりしたことありますねー。やっぱ人間が一番怖いと思いましたっ。映画は最後にグレン・クローズが可哀想に思えてしまうとこが、教訓的なねらいがあるのでしょうか。それともそこに自分を投影する鏡のような効果があってそう思うのだろうか? 6点(2005-03-07 19:46:22) |
17. CASSHERN
《ネタバレ》 元々実験的要素が強いので、まー仕方無いかーと思えなくも無いですが、 ストーリー展開は実に不親切で最初がんばって見る気持ちが、後半は数シーン見過ごしてもいいかくらい疲れてしまいます。映像は綺麗ですが長時間見る用ではないですね。 これは映画慣れしていない青い部分を多分に感じます。TVで監督の密着取材なんかを見てもかなり自己陶酔があるように見えます。もちろん自己陶酔が悪いわけじゃないけど、映画って観客に見てもらう前提の娯楽性を意識しないとならない部分があると思うので、自分の芸術活動だけがメインになるなら短くして映画って形にしなくても良いんじゃないかなと思います。 寺尾の博士役はイメージとしては合わない感じがしますが、静かに妻を愛する気持ちが伝わる演技は良いですね。でもイメージは博士ぽくないです。頭の固い親父っぽい人でもいいかな?主役のキャシャーンはかなり薄いです。かなり脇に食われまくりです。唐沢に対抗するにはバランスとれない気がします。 キャシャーンを使った限り、キャシャーンがどうにかしてくれないと話が終わらないのでは? それにしては駄目駄目なキャシャーンでフラストレーション溜まりまくりです。 4点(2005-02-13 23:49:48)(良:2票) |
18. キル・ビル Vol.2
《ネタバレ》 前作はグロさ加減が僕には合いませんでした。今作はその点抑えられているから良いと言えばいいんだけど、一気にテンポが悪くなってしまったと思います。又、ユマ・サーマンが全然強く見えないような流れと、あっけなく決まってしまう必殺技は、あんなにいたぶられている時間が長いのに対して、気持ち的に開放される事が少なくフラストレーションを感じる。だけど、懐古趣味的なもの珍しさとしては楽しめたのではないかな。 6点(2005-01-18 00:47:13) |
19. CUBE IQ
原題変えて邦題をCUBEにしているのは別の人の問題なのでそれは置いておいたとしても、これほどチャチなストーリーはものすごく笑える。0点にしなかったのはその逆の意味で笑える点だけ1点にしておきました。でも、かなりつまらない。自分の中でワースト10には入ります! 1点(2004-09-27 00:18:56) |
20. 奇蹟の輝き
《ネタバレ》 ストーリーに感激しました。死後の世界で家族の愛を確認するのは意味があるのかどうか切ない感じがします。誰しも死後の世界を想像して、独自のイメージがあるように、この映画の世界観も誰かのイメージには過ぎない。だけど、そんなに心地悪くは無いし、絵の具の世界は奥さんとの思い出が創らせた世界であるので、そこは彼ら家族のイメージする世界なのでしょう。とても面白いって感じでは無いけど、精神世界を表すのに絵画やおもちゃの世界に入り込むという点が白昼夢を見るように幻想と現実感の入り混じった自分の願望もような物を反映しているようで興味が持てました。どっちかというと好きですね。 7点(2004-09-25 00:49:51) |