1. クライマーズ・ハイ(2008)
《ネタバレ》 流石「突入せよ!あさま山荘事件」の原田眞人監督、相変わらず”事故の真相”そのものは無視して、監督だけが「ハイ」になってどうでもいい揉め事ばかり描いている。結局、私のように「日航機墜落事故」に興味を持って観た視聴者は完全に肩透かしを食らう事になる。更に言うと、近年の映画会社の後には必ずテレビ局がいる、そのスポンサーである日本航空に必要以上に配慮しているとしか感じられない。私が一番知りたいのは、当時の日本航空の企業体質である。JR西日本の事故の時、関西ローカル「ムーブ」という番組で引き合いに出されていたので余計に遺族の対応などについて気になっていた。当時かすかな記憶しかないが、体育館一面の棺に遺族の怒号は強烈に覚えている。機長が以前に事故を起こしていたという事もあり、操縦ミス説もあったと思う。こんな糞映画を観るくらいなら、動画サイトで当時の報道を見た方が緊張感を味わえる。映画としても実につまらない。クライマーの話に戻る度に白けるし、新聞の販売店がヤクザとか社長の不倫の子とか知らんがな。此れだけの大事件なのだから描く事ぐらい幾らでもあるだろうに。一番最悪に思ったのは、堤の子供が乗っていたかのような描写、終始気になって仕方無いわ。 [地上波(邦画)] 3点(2009-08-13 15:13:09) |
2. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 先ずフランスからの贈り物である”自由の女神”を首チョンパして金儲けの道具に使うというのがどうしても引っかかる。出てくるアイデアを簡単に映画化してしまうのは流石にハリウッドである。程よい手ブレでCGを含めた映像技術については全く不満は無い。不満は一点”エイリアン”まで出してしまった事、 正に「二兎追うものは一兎を得ず」である。アメリカの場合、感染や増殖で広がる危険性があると分かった時点で町ごと消滅させる。よって主人公の行動は無意味に感じるのである。主人公は行くなら一人で助けに行かなくてはならない、女性を連れて行くなど言語道断。せめて銃ぐらい持て。ヘリ墜落で平気なのもないな、最後10分加えてもう少し纏め方を考えれば傑作になった気がする。アメリカ軍の攻撃もぬるい、バンカーバスターか燃料気化爆弾それでも駄目なら核兵器だろう。 [DVD(字幕)] 6点(2008-09-14 10:04:15) |
3. クローズド・ノート
《ネタバレ》 変な色が付いてしまった可哀想な映画、結局守れなかった監督がヘタレとしか言いようが無い。内容自体は批判されるようなものではなく、人物や風景の雰囲気が心地よい。沢尻エリカと竹内結子はこれぞ女優という美しさである。それに加えて周りが芸術だらけというのは、余りに現実離れしている感じはする。そして、邦画は人の死によって感動を創ってくるから苦手なのである、今回においては日記というどれだけ大切か分からない物が残されている時点で、安否を心配しないか? バイクが原因になっているのも、当たり前すぎて空しい。最後男に渡すのも微妙、普通男なら人の日記は読まないと思うし。 [DVD(字幕)] 6点(2008-06-17 20:33:15)(良:1票) |
4. グエムル/漢江の怪物
《ネタバレ》 観終わった率直な感想としては「生理的に受け付けない、二度と観たくない」である。怪物が気持ち悪いのはまあ良いとして、問題はあらゆる場面で暗い韓国社会が垣間見えるのだ。怪物騒動の中、警察・軍隊は守ってくれず、市民はデモをしているような国には絶対に住みたくない。いきなり怪物登場で、今までに無いパターンで期待したのだが、ソン・ガンホの人間像からおかしくなった。怪物退治が完全にぼやけてしまっている、重火器で応戦しないとは夢にも思わなかった。日本版ならパトレイバーが出動していたぞ。CGの急速な進歩は認める。 [DVD(字幕)] 3点(2007-03-30 23:56:59)(良:1票) |
5. クラッシュ(2004)
《ネタバレ》 観終ってからの余韻が何とも言えない。ハリウッドというかアメリカならではの映画、日本では絶対にこういう切り口の映画を創ることは出来ないであろう。社会の矛盾・闇が実に興味深く描かれているのだが、説教臭く無くなくそれぞれ個人に考えて貰うという、あくまで自然な手法が素晴らしい。一気に釘付けとなったのはやはり車火災のシーン、演出・役者の演技には脱帽である。刑事、車窃盗犯のコンビのそれぞれの運命の対比など感慨深い。人種問題については、実際ロス暴動があったし、またテロのため緊張状態にあると思う。それに加えて銃社会で生きるという緊迫感、正直考えるだけでゾッとする。 [DVD(字幕)] 9点(2006-08-20 04:54:52) |
6. クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち
意味不明・馬鹿馬鹿しい。何より「ダ・ヴィンチ・コード」にかこつけてコレを放送したテレ朝の浅はかさに呆れる。カルトの部分だけ強調した、極めて悪質な作品。 [地上波(吹替)] 1点(2006-05-22 02:54:45) |
7. クライム&ダイヤモンド
90分モノでB級となめていたら、久しぶりの”当り”だった。スレーターと列車が載っていて、まさかコメディーとは予想しないであろう。キャラクターがそれぞれ生き生きしており、最後まで小気味よく感じさせるセンスは凄い。未見の方にはおすすめしたい。 8点(2003-11-24 13:39:58) |
8. クローサー(2002)
ヴィッキー・チャオが可愛いし、倉田との決闘が想像以上に良かった。ストーリーに無理があるしCGはヘボイが、こういう映画の場合、何か1つの印象に残ればいいのではなかろうか。 6点(2003-11-10 05:34:38) |