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1.  クヒオ大佐 《ネタバレ》 
1度目の鑑賞時には、面白いところもあるけど、まあまあかな・・という印象を得たのですが、2度目の鑑賞では、かなり面白く感じました。とにかくリアル。リアリティがハンパないです。「人ってこういうものだよね」というメッセージが、痛いほど伝わってきます。割り切れない終わり方も、やはり「そういうものだよね」と思わされてしまう。そして、満島ひかりの演技が素晴らしいです。また、クヒオの幼少期の描写も、「こういう過去があるからトラウマで詐欺師になったんだよ」という安い設定になっていなくて、むしろクヒオの人格に深みを与えていました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2014-01-10 17:11:11)
2.  空気人形
日本版「ブレードランナー」といったコンセプトですが、テイストはこっちのほうが好みです。テーマにも、より深く突っ込んだ感じ。いかにも日本的な純文学クサさはあるものの、単なる「お芸術映画」になっていないのは、主演のペ・ドゥナが時折見せる本当にうれしそうな笑顔が、心をくすぐるからでしょう。美しい映像、音楽、そして映画全編に流れるゆったりとしたテンポが非常に心地よく、それでいて緊張感もある、不思議な2時間。「涙が流れる一歩手前」の感覚がずっと持続して、胸がしめつけられました。
[DVD(邦画)] 8点(2011-11-23 23:58:08)
3.  クライマーズ・ハイ(2008)
これだけ数多い登場人物を、すべて活きた人間として描ききる手腕は、まったくもって見事というほかありません。また、映像のテンポ、台詞、絵の色合いなど、細部にまで神経が行き届いていて、一切穴のない、とてもよくできた映画です。最初から最後まで息もつかせぬ展開。一瞬たりとも飽きさせません。ずっと前のめりになって見てしまいました。おもしろかったー!!!
[地上波(邦画)] 8点(2009-08-16 23:35:31)
4.  グロテスク(2008) 《ネタバレ》 
予想外に、いい映画でした。途中までは単なるグロものとして見ていましたが、しだいにいろいろなことを考えさせられるようになります。エロシーンが冗長でイライラしましたが、その部分を除けば、展開もテンポもよかったです。知らず知らずのうちに、3人の登場人物に次々と感情移入している自分に気づきます。もしあなたが男で、女性に「君のためなら、どんなことでもできる」などと言った経験があるなら、ぜひこの映画を見るべきです。心の底から反省することになるでしょう。…僕自身も、反省しきりです。
[DVD(邦画)] 8点(2009-07-09 00:33:00)
5.  口裂け女2 《ネタバレ》 
身につまされる、悲しく陰惨な物語です。「口裂け女2」というタイトルですが、前作の「口裂け女」とは、何の関係もありません。また、口裂け女という化け物が、人を襲っていく話でもありません。普通の、現実的な事件を描いた映画です。色彩感覚や映像に対するこだわりがすばらしく、まさに「絵」で物語をつむいでいく映画と言えます。とは言え、「斬新な手法」や「奇をてらった演出」などは一切ありません。地道に丁寧に、この物語に最も合った「絵」を撮っていった。そういう感じの映像です。とても成功していると思います。登場人物の台詞がベタで類型的なのが気になるのですが、それさえ無視すれば、かなり質の高い映画だと言えると思います。
[DVD(邦画)] 7点(2008-10-17 00:01:45)(良:2票)
6.  口裂け女 《ネタバレ》 
最初のほうは、面白いんだけどねえ。途中からどんどんテンポが悪くなっていき、グダグダホラーの様相を呈してくる。口裂け女という象徴を使って「児童虐待」を描く、というコンセプトは非常にいいし、映画の冒頭ではそれが成功しかかっているのにね。もうちょっとがんばって作れば面白いものになっていたかな?
[DVD(邦画)] 4点(2008-08-29 18:18:04)
7.  暗いところで待ち合わせ 《ネタバレ》 
これは、いい映画ですね。田中麗奈がほんとうにうまい。淡々としたトーンの中に、見事にサスペンスと感動の二本立てを入れ込んだ、名作です。登場人物の心の動きが、とても深く伝わってくる。説明的じゃないからこそ、伝わるものがあるということを、この映画は教えてくれます。ラストの辺りでミチルが「今日は、いい天気ですか?」と聞くところで、涙があふれました。終わり方もくどくなくてよい! あと、犯人の動機に一切触れないところもすばらしいと思いました。
[DVD(邦画)] 8点(2008-08-23 01:44:01)(良:2票)
8.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
 クレヨンしんちゃんは大好きでした。特にテレビアニメの、初期の作品が。ところが、PTAの「子供に見せたくないアニメ」のトップに選ばれてからというもの、どんどん腰抜けになって、つまらなくなっちゃった。この映画なんて、その極地ですね。ここには「クレヨンしんちゃん」のいいところなんて、まるでない。あるのは「安っぽい家族愛の押し付け」だけ。
[地上波(邦画)] 0点(2007-04-18 16:54:35)
9.  黒い家(1999) 《ネタバレ》 
森田映画は嫌いなのが多かったが、 初めて面白かった作品。「そうかー、まだなのかあ」は僕的にはこの年の流行語大賞です。最後の方のホラーっぽいところがいまいちで、マイナス二点。「模倣犯」と並んで森田の二大傑作なのだが、両方ともなぜか評価低いんですねえ。なぜ??
8点(2004-04-14 16:46:22)
0165.78%
182.89%
2124.33%
393.25%
4134.69%
5186.50%
63311.91%
74215.16%
88329.96%
93311.91%
10103.61%

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