21. 子供たちの王様
国が違い、国の教育方針は違っていても教育とは何かを考えさせられます。押し付けられた教科書や辞書を、ただひたすら覚えることなど意味もない。自分で考え、自分で文を書く、そんな創作力、想像力を持つ人間を育てるべきなんでしょうね。この監督独特の大きく大地を取り入れる構図が見られ、中国は大地なんだと感心、映像もかなり惹かれます。 8点(2004-11-30 18:58:06) |
22. 小早川家の秋
実に美しく整えられた構図で、いくらでも眺めていられそう。京都の町家、風に揺らぐ簾、大小並べられた丸桶、開け放たれた襖越しの景色など等堪りません。造り酒屋の大旦那、女好きで競輪好きのデタラメ親父であっても一家をそれなりにまとめて束ねていたのはこの親父であり、彼の死と共に一家はそれぞれの方向へと進んでいく。その前途をなんとも重厚で重苦しい音楽が現している。 7点(2004-10-17 16:46:17) |
23. GODZILLA ゴジラ(1998)
これをゴジラと認めてしまってはねえ・・・ニューヨーカーはゴジラ松井と聞いてこんなトカゲを想い浮かべる訳でしょ・・・どちらかと言えばこのゴジラはイチローだよな。 2点(2004-09-19 23:46:51)(笑:1票) |
24. この世の外へ クラブ進駐軍
結局、日本人とかアメリカ人とか関係なく、思想が右であろうが左であろうが、その場に生きている人間達は目の前の状況に応じてただ生きるしかない。生きている限りこの世の外はないのだが、彼ら若者達にとって唯一ジャズを演奏している時だけが現実逃避できるひと時って事だろうね。 5点(2004-09-19 01:02:21) |
25. コンフィデンス
出来落ち「スティング」?早々にネタバラシしてますので、すぐにラストは読めます。オチをバラして細かい突っ込みどころは考えさせないテンポで突っ走る、無茶苦茶な映画です。 1点(2004-08-26 16:06:27) |
26. 幸福の鐘
いつもの様にローリングストーンな展開、でもいつもの様なハイパーテンションではない。ただ街を歩き人々の声を聞く、ベルリン天使の詩なわけです。そんな中からささやかな本当の幸せを見つける。SABU監督今回は説教臭さが抜けてこれは好きです。 7点(2004-08-04 11:41:44) |
27. 絞死刑
小松川事件を下敷きに朝鮮人差別問題、死刑制度、国家と個人などの難解なテーマをシニカルな笑いに包み、ほぼ全編を死刑場の中でのワンシュチュエーションで見せる低予算な映画。 7点(2004-06-08 12:19:01) |
28. ゴーストワールド
オープニングの曲と映像が大好き、昔の日活映画みたいでかっこいいっす。イーニド見てると近親憎悪のような感情が湧いて、自分と似てるなあと思ってしまう。ホントダメなヤツなんよ、でも憎めないんだなあ、友達にはなりたいが恋人にはなりたくない。自分がもし高校生ぐらいだったら10点付けるんだろうなあ。 8点(2004-05-16 21:21:52)(良:1票) |
29. コットンクラブ
レビューのために再見したがやはり好き、より一層好きな映画となった。リチャードギア&ニコラスケイジなんて私の大嫌い2大スターであるのにもかかわらずこの映画は好きなのだ。2組の兄弟の光と影、華やかなクラブのショーと暗黒街、セピアトーンで見せる光と影が、画に写ってる人間と同様に影にも焦点を当てて見せるなどメリハリが非常に利いている。全篇に流れるジャズとタップが堪えられない。コットンクラブで素敵なショーを見せてもらった気持ちになる。 8点(2004-05-08 15:16:14) |
30. ゴッドファーザー PART Ⅲ
Ⅰ~Ⅲまでぶっ続け鑑賞。私的にはⅡで見事に完結しているので蛇足感は強いのだが、Ⅲは”老い・死”なんでしょうか。3作繋げてしまうと結局壮大な大河オペラということでしょうか。老いは罪の懺悔をさせるが、因果応報、愛する者を全て奪いⅡ以上の孤独の中で死んでゆく。 7点(2004-05-05 21:48:23) |
31. ゴッドファーザー PART Ⅱ
Ⅰ~Ⅲをぶっ続け鑑賞。Ⅱは”冷酷・強さ”でしょうか。ビトーがドンに成るまでとドンとしてのマイケルを対比させながら、父を愛し父を目指しながらも、時代、方法論の違いから”ファミリー”の進むべき道に狂いが生じる。ラストはⅠと同様のシーンでありながら”家族”が幸せだった時がドン・マイケルの”孤独”を強烈に描く。 10点(2004-05-05 21:37:31)(良:1票) |
32. ゴッドファーザー
GWなのでⅠ~Ⅲを9時間ぶっ続け鑑賞、改めて面白さを堪能。Ⅰは”情熱・若さ”であり清廉なベビーフェイスのマイケル、彼が父を守ると誓った瞬間から、決意に満ちた鋭い男の顔に変貌、ラストでドンになった時にさらに自信に満ちた顔、すごいです。若き日のアルパチーノが可愛く、カッコいいが、やっぱりドン・コルレオーネ=マーロンブランドの圧倒的な存在感に参ります。 9点(2004-05-05 21:15:49) |
33. GONIN
リズミカルなカスタネットかなんかの音に合わせてやってくる殺し屋がスッゴク怖いんですよ。頼むから死んでくれ!って思いますもん。死に様がまた未練たっぷりでいいんですわ。 7点(2004-03-29 18:20:32) |
34. ゴジラ2000 ミレニアム
TV放映がなければ見ないで済んだのに・・・甥っ子が見たいと言わなければ見ずに済んだのに・・・こんな程度のゴジラ作って満足するんだったら最初から作るなよ。ゴジラが可哀想だよ。 1点(2004-03-28 22:38:33) |
35. ごめん
男の子ならでは、大人への階段の第一歩。ナオコを探し当てた時の顔は、それまでの締まりの無い顔でなく、凛々しいオトコの顔になってました。両親も大人に変化していく息子を優しく見つめてくれている。ナオコの父親同様、中途半端なオトナの私は、どんどん男になっていくセイに嫉妬してしまう、体はオトナであるけれど精神的にはまだ射精していないのかな。 7点(2004-03-20 14:10:44) |
36. 殺しの烙印
【すぺるま】さん、ありがとうそんな経緯のある曰く付きの作品だったんですねえ。ピストルオペラの元ネタかあ、位の気持ちで見ていたんですが、もう一度本作と清順監督、木村威夫の組んでいる「ピストルオペラ」と見比べて見たくなりました。パロマはあからさまで絶対タイアップだと思いました。 7点(2004-03-01 13:02:58) |
37. コックと泥棒、その妻と愛人
食欲、性欲、暴力性などをダイレクトにエログロ色濃く描いている。下品にむさぼる食事はまるでノーカット映画のごとくグロテスクでした。人間の行為とは裏腹に舞台美術のような美しいセット、赤、緑、白、青、黄と部屋が変わるごとにライトも変わり人物の衣装も変わる。一流のコックの作る料理を下品に食べる粗暴な人間、学者でありながら不倫を繰り返す人間、人間の本性においてはなんら変わりないとは非常にブラックである。 9点(2004-01-19 00:02:13) |
38. C(コンビニエンス)・ジャック
コンビニの面々と不法就労外国人が織り成すクライムコメディ?スピード感があり割と面白かった。 5点(2004-01-18 10:38:13) |
39. KOROSHI 殺し
リストラサラシーマンがスカウトされ最初は生活のため仕方なく請け負っていた殺しの仕事が、いつしか仕事に目覚めを進んでやるようになる。ラストはやはりな訳だが、なんとも悲哀を感じるドラマです。 6点(2004-01-15 23:45:07) |
40. 豪姫
芸術家勅使河原宏が「利休」でだけでなく古田織部を描きたいがために豪姫を持ち出して製作した映画というべきでしょうか。将来主演女優賞を取るなんて想像できない宮沢りえの演技ですが、豪華な衣装や、こだわり抜かれたであろう映像など見るべき部分も随所にある。 6点(2004-01-15 21:17:02) |