21. コクリコ坂から
《ネタバレ》 父親(宮崎駿)とは比べまい…と思いながら鑑賞したが、どうしてもジブリ作品ということで、自然とこちらの観る目も厳しくなってしまう。宮崎アニメに顕著な流れるような動き(飛翔感)が全く感じられず、登場人物の口の動きがみんな同じで表情に乏しい、など、技術的に未熟な点が目立つ。老いたとは言え、父親が『ポニョ』で魅せた、あのイマジネーション豊かなスペクタクルシーンは、やはり天才の成せる業なのだろう。はっきり言って比べ物にならない(あ、やっぱり比べてしまった…)。内容的には決して悪くはないのだが、後半、あまりにもとんとん拍子に進みすぎるハッピーエンディングには合点がいかない。「古い校舎が取り壊されるかもしれない」→「偉い人に直談判したら取り壊しをやめてくれた」「好きな人と兄妹かもしれない」→「関係者に訊ねたらやっぱり血の繋がりはなかった」なんて言われても、「あ~良かったね」としか思わない。 また、映画館の前列で観ていた子供は、オープニングの軽快な音楽にノリノリだったが、途中から話に付いて行けなくなり、最後には母親にストーリーを説明されていた。時代背景を知らない子供には難しい内容だろう。 [映画館(邦画)] 6点(2011-07-17 17:36:29)(良:1票) |
22. ゴールデンスランバー(2009)
《ネタバレ》 設定自体がかなり嘘くさいので、ここを許容できなかったらアウトでしょう。自分的にはギリギリセーフだが、日本の首相なんか暗殺したって世の中何も変わらないのにね…。なぜ首相が暗殺されなければならなかったのか、ということをきちんと描かなければ、設定にリアリティが生まれず、ただのファンタジーになってしまう。展開はスリリングかつユーモラスで、上映時間の長さを感じさせない。登場人物の整理もきちんとされており、複雑な人間関係も途中で分からなくなるようなことはなかった。通り魔のキルオが正義の味方みたいな扱いをされていたが、これは国家レベルの陰謀に比べたら、個人の犯罪など取るに足らないということだろうか?犯罪は犯罪だと思うのだが…。犯罪者を魅力的に描くことには賛同しかねるが、確かに格好良かったぞ、キルオ!全体的にご都合主義の展開が目立つが、まずは楽しめた。 [DVD(邦画)] 6点(2010-10-12 15:03:02) |
23. 今度は愛妻家
《ネタバレ》 ブルース・ウィリスの「あの映画」を観たことがある人なら、比較的分かり易い伏線で結末は読めてしまうのだが、逆に自分はそのお陰で終始切ない気持ちでトヨエツの姿を追うことができた。ただ、「オチ」の部分で速やかに物語を回収すればいいものの、それからもダラダラと話が続くのがちょっとしつこい。熟年夫婦と若いカップルの対比という構図は分かるが、正直言って、若い連中のことなんかどうでもいい。自分はもっと薬師丸ひろ子とトヨエツの絡みが見たいんだよ!と、終盤の展開に減点せざるを得ないが、近年の邦画ラブストーリーの中ではそれなりに面白く観ることができた。 [映画館(邦画)] 6点(2010-04-29 14:21:57) |
24. 殺しのドレス
《ネタバレ》 デ・パルマのミステリー作品の中では破綻が少ないというか、よく出来た方。ヒッチコックの『サイコ』オマージュがひしひしと伝わってくる。しかし、今観ると、ほとんどコントのような展開が目立って笑えてしまう。ラストの夢オチは『キャリー』のセルフパロディだが、あんなくだらないシーンのために映画の尺が伸びるのはいかがかと思う。ナンシー・アレンがブス可愛い。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-15 07:43:41) |
25. GODZILLA ゴジラ(1998)
この映画を観て素直に面白いと感じてしまった私は、オリジナル版の『ゴジラ』を(当時)まだ観ていなかったのだが、果たしてここで低評価を下している人のどれくらいが本当に『ゴジラ』を観ているのだろう?これだけの映像クオリティで、日本でも新作『ゴジラ』を作って下さいよ。文句を言うのはそれからにしてほしい。 [映画館(字幕)] 6点(2008-04-29 23:07:23)(良:2票) |
26. 地上より何処かで
評価低いようですが、結構好き。ナチュラルなナタリーが可愛い。これといった起伏もない純文学系のドラマなので、映画的な派手さを求める方には不向きかと。スーザン・サランドンとの母娘役というだけでも、観る価値はあると思うが。 [映画館(字幕)] 6点(2008-04-08 08:32:52) |
27. 幸福な食卓
《ネタバレ》 原作読んでないんですけど、きっと原作の方が面白いんだろうな~と思いながら観ました。「お父さんを辞める」発言も、活字として読むと違和感ないと思うんだけど、生身の役者が声に出して言うと、かなり異様。彼氏が死ぬのもいささか唐突で、無理矢理な感じがした。無論、そこから物語が結末に向けて動いていくんだけど、何というか、彼は死ぬ必要がなかったような。物語的には必要なのかもしれないけど、作為的な臭いがしてちょっと受けつけなかった。ただ、ラスト、歩き続ける北乃きいの姿は良かったです。 [DVD(邦画)] 6点(2008-03-07 00:06:05)(良:1票) |
28. ゴースト・ドッグ
微妙に評価の難しい作品。一体どこからどこまでがギャグなのか?「葉隠れ」の引用はマジなのか?そこらへんがよく分からない。欧米の観客はこの映画をどう評価しているのだろうか?『デッドマン』のようなスピリチュアルなものとして捉えているのか?ジャームッシュの本音が気になる。それにしても、フォレスト・ウィテカーはあんなに太っていてよく動けるものだ。とにかく観ていて退屈はしなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-17 07:56:51) |
29. ゴースト・オブ・マーズ
「いっちょやったるぜ!」的なこのノリ。好きですね~。問答無用に首が飛ぶエフェクトもかっちょよい。火星版『要塞警察』といった趣で、カーペンターここにあり。 [DVD(吹替)] 6点(2007-10-28 00:21:56)(良:1票) |
30. コールド マウンテン
《ネタバレ》 ジュード・ロウの額の生え際が気になり、映画に集中できなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2008-04-08 08:57:00)(笑:1票) |
31. ゴールデンボーイ(1998)
《ネタバレ》 原作のラストも狂っていて良かったが、こちらの方が後を引く怖さがある。邪悪で頭の良い人間が権力を持つことほど怖いものはない。少年が後のヒトラーとなるのは想像に難くない。キング原作の映画化の中でも衝撃の一作。 [DVD(吹替)] 5点(2007-09-11 17:54:18) |
32. 恋するマドリ
《ネタバレ》 つまんない映画を観ちゃったな~、というのが正直な感想。クライマックスの変なテンションとか、ちょっとついていけない。空港へ行くのに何故タクシーを呼ばずに、引越し屋さんを呼ぶ?人が良すぎるぞ、ヘラクレス運輸!空港の警備員さんを殴って捕まっちゃったじゃないか(多分)。ガッキーの可愛らしさは堪能できるが、映画としては凡作か。 [DVD(邦画)] 4点(2008-09-02 22:11:16)(良:1票) |
33. 極道の妻たち 情炎
《ネタバレ》 『極妻』シリーズは初めてなんですが、ストーリーの繋がりはほとんどないんですね。何かまるで時代劇の世界。いつドンパチが始まるんだろう、と思って観ていたら、ラスト20分くらいでやっと…。でも高島姐さんは格好良くスカッとしました。それにしても、保坂のやる気のない演技は何なんだろう。 [DVD(邦画)] 4点(2008-05-07 09:00:15) |
34. ゴースト・ハウス(2007)
《ネタバレ》 原題が既にネタバレになっているので、全く楽しめず。オープニングのモノクロ映像から展開が予測できてしまう。サム・ライミ製作ということで、『呪怨』の影響受けまくりだし、効果音で驚かすだけなので、びっくりはするけど怖くない(ストップモーションアニメみたいにカクカク動く幽霊は良かった)。主演の女の子が可愛かったのが救い(『パニックルーム』でジョディ・フォスターの娘役をしていたコ)。 [DVD(吹替)] 4点(2008-02-12 21:47:45) |
35. 交渉人 真下正義
「踊る」のスピンオフ企画ということだが、正直やらない方が良かったのでは?青島の出ない「踊る」は「踊る」じゃない!しかも、脚本がかなりいい加減で、迫力ある音楽とスピーディーな展開で誤魔化してるだけ。本家『サブウェイ・パニック』の足元にも及ばない。 [DVD(邦画)] 4点(2007-10-20 23:46:52) |