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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2004
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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21.  インセプション 《ネタバレ》 
これは大好き。何がいいって、驚愕にして緻密なアイディアと、それを美しく視覚化した映像の素晴らしさ。音楽も良いし、キャスティングが100%はまった、その心地よさ。こうまでハマった!と感激なのは”L.Aコンフィデンシャル”以来。主演クラスからM・ケインやP・ポスルスウェイトに至るまで良い。 「夢」を扱ったものはファンタジーテイストで独り浸りな感性のものが多いように感じて、あまり合わないなあと思っていた。けれど本作はそれこそ夢中になった。理屈についていくのが精一杯で、148分阿呆ヅラで観賞したけれど、もうわくわくでいっぱい。無重力映像の摩訶不思議なこと、予期せぬピンチがいい具合に訪れて話を締める脚本の良さ、役者の好演。 「三階層」「潜在意識の武装化」「キックまでの時間」と初めて触れる概念に圧倒されつつ、仕事に集中するJ・G・レヴィットの手際の良さに見惚れ、T・ハーディの軽い伊達男っぷりにくらくらし、いつになくしくじるディカプリオには突っ込みを入れ、「謙さんがんばって!」と手に汗握って、と大変忙しくそして楽しい。 悩める大富豪の御曹司役のC・マーフィも良かったな。”他者から植え付けられた”偽自意識ではあるけれど、彼の場合これで良かったのだと感じる。一生父親への確執を抱えてうじうじすることにならず、自分の足でちゃんと前に進めそうだもの。依頼者の希望は叶うし、ターゲットも結果良い方向へ向かいそうだし、コブも家に帰れたしで、商売で言うところの「三方ヨシ」みたいでストーリーもすごく好き。私はあのコマは当然倒れると信じて疑ってません。
[DVD(字幕)] 10点(2016-12-16 17:04:49)(良:1票)
22.  愛しのローズマリー 《ネタバレ》 
結局この話って一周回って「デブは不細工」って言っちゃってるんだけども。容姿に関わる話ゆえ、レビュワー諸氏が持論を展開、沸騰してて興味深い。「価値観を押し付けるな」から「いやいや奥が深い。哲学だ」から「ブスが心がキレイとは限らない」から「そもそもグウィネスが美人とは思わない」まで皆さん熱いなあ。あはは。 ワタクシの見解を述べますとね、年を経るにつれ、外側は若い頃ほど気にならなくなるもので。顔とか体型の造作に関係なく、気持ちよく笑う人って魅力的だなあと思っています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-11-03 00:49:51)(良:1票)
23.  イル・ポスティーノ 《ネタバレ》 
イタリア映画の、何者でもない人たちの人生を語る、その訥々とした語り口が好き。出てくる人たちは皆普通の、生活はちょっと苦しくて、でも基本善良で恋したり瑣末な人間関係に悩んだりして生きている。おんなじだ、私らと。 主人公もまた、一人の郵便配達人で何ということの無い人生を送るはずが 世界的に著名な詩人と出会って共産の思想や詩の世界に触れてちょっとだけベクトルが変わる。 人との出会い、その化学反応が彼の人生の終焉にまで影響したのだと観る側は衝撃を伴って知らされるけれど、ドラマチックに盛り上げる演出は一切無くて終始映像は穏やかなままだ。美しい地中海の寄せては返す波のように、繰り返し日々は過ぎてゆく。この穏やかさがラストのショックの緩和剤になっている。 何かをどーんと訴えてくる種の映画ではないけれど、人間を愛おしさでくるんだような大切な一品。思い出すと泣けてくる。
[DVD(字幕)] 8点(2016-09-06 00:24:54)
24.  イレイザーヘッド 《ネタバレ》 
こんなに「早く終われ」と念じながら観た映画はありません。変態カントクのまさに原点かつ真骨頂。 不景気な面をした超絶クセ毛の主人公と、全編を覆う陰気この上ない画。辛気臭さ全開の婚約者家での夕食。石仏のような婆さんと半生カエル風ソテー。こんなのが序盤で、もう。 異界の赤ん坊から発せられる禍々しいパルスに毒されてゆくような、主人公の脳神経。やられてるのはこっちもなんですけど。 発疹のぶつぶつとか、ミミズ様の生き物がふとんからぼたぼた、とか内臓のズームだとか視覚的に生理的嫌悪感を抱かせるシーンばかり。加えてびっしりと嵐のようなノイズのせいで聴覚も不快だ。 とてもじゃないが、この作品の意味するところを解析できる機能は私には無い。 「圧倒されて」点のつけように困った作品はこれと「時計じかけのオレンジ」である。「オレンジ」には暴力の純度を高めていった先に、何やら美しい凝固があった。ような気がした。しかし「イレイザー」はおぞましい物を並べて突き進んでも、腐敗が進んでゆくばかりで不快度は上がっても脳は痺れなかった。単に受け手の感性の問題であろうけど。
[ビデオ(字幕)] 2点(2016-07-07 19:41:32)
25.  インソムニア 《ネタバレ》 
枯れてもアクの強いA・パチーノの存在感と、半笑いの狂悪人演技がキモチ悪いR・ウィリアムスの怪演が印象に残ります。 グレーゾーンな捜査方法をとってきた刑事の過去の生き様を横糸に、現在進行形である殺人事件捜査が展開するという筋書きですが、どちらのエピソードも掘り下げっぷりが足りなくて響いてきません。老刑事の苦悩も、死んだ女の子の葛藤も。 女の子の部屋を検分する場面はちょっと「羊たちの沈黙」を思い出させるような雰囲気の良さで、一瞬わくわくしたのですが。
[DVD(字幕)] 5点(2016-05-15 18:18:13)
26.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 
”星条旗”では兵士を消費するだけという戦争のグロテスクを描いたイーストウッド。”硫黄島”では、あたら若い兵士が死んでゆく。「御国のため」「武士の本懐を遂げるため」。理不尽で非人道的だ。「何故?」と疑問を抱く唯一の若い兵士がパン職人だった二宮。ニノの演技は初めのうちやけに現代的でちょっと浮いているようにも感じた。が、それで丁度良いのかも、という気持ちにだんだんとなった。感性がそもそもあの時代では異分子の彼である。ニノが現代風に「やってらんねえよ」とぼやくたび、そのやり切れなさが今の我々に直に届く。一緒に投降しようとした同志が遺体となって見つかった時、敬意を抱く栗林中将が逝った時、その二度限りの二宮の涙が人として本物のものに感じられるのだ。 激戦地だったかの島での凄惨な描写は全く容赦無くて観ているのは辛かった。でも知っておくべきことだ。米国人イーストウッドの公平な描写は称賛に値する。
[DVD(字幕)] 7点(2016-01-08 00:22:08)
27.  イベント・ホライゾン
後半、グロに走るまでは重厚な美術に目を奪われて期待値はかなり高かったのですよ。漏れ出した冷却水が無重力でぷわぷわしていたり、”重力を入れた”ら浮遊していた死体が肉塊となって落下したりの描写は宇宙船内部の画としてはかなりのハイレベルであります。 それがなあ。”宇宙の果ての究極の悪夢”がたかだか拷問であるはずがない。肉体的苦痛を伴うグロテスクをわざわざ海王星近辺で行う意味が一体どこに? 映像が見事なものだから、「わーすごく遠い所まで来ちゃった、宇宙って怖いなあ」と心理的には充分ぞくぞくしていたのです。その「獏とした不安」が単なるスプラッタ現象になっちゃった時の落胆つうか脳が「え?」と混乱するというか。ラテン語まで持ち出して哲学的な雰囲気も醸していたのにねえ。なんだかな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-12-29 00:22:12)
28.  インシディアス 《ネタバレ》 
人形とか人影とかモニターからの声とか、たくさん怖い要素を盛り込んでいるけど結局どんな手も既視感いっぱいだ。どうもアメリカンホラーは怖がらせようとしてやり過ぎるきらいがあり、(素人作の投稿動画なんかは最後にわーっと驚かすパターンが米モノに多い)今作では子供を昏睡状態にしやがった。子供に手を出すとはなんたる卑怯な脚本、死なせたら承知しないぞ、と不愉快な気持ちになりながら観た。 観終えての感想。霊媒師のオバサンがアラン・リックマンそっくりだった。気になった。あとお義母さんさあ、孫の怪現象が遺伝だって知ってたんだったら引っ越す前に教えてくれりゃいいのにと思った。引越し代だってばかにならないよね。 まあこんな感想は一流ホラーを観た後では抱かないわね。そういうことです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-07-26 00:14:51)
29.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 
アラン・チューリング。浅学にして”コンピュータの父”と呼ばれるこの人のことを知らなかった。人類の発展にこんなにも寄与し業績を残したのに、大戦中の軍事機密に関わったゆえ秘匿扱いにされた。挙げ句 彼に対する国家の余りに不当な仕打ちにはこの映画の製作に立ち上がったスタッフのみならず、作品を観賞した外国の一市民のワタシも憤激のあまり涙が出そうになった。 B・カンバーバッチの精魂込めた丁寧な演技が素晴らしい。変わり者でクセがあって協調性は皆無だが、悪意なく正直で生真面目なアランの人物像を見事に立ち上げていると思う。ちなみに彼の少年時代の役者さんもなかなかの好演だった。 K・ナイトレイも知的でウィットに富んで素敵な女性だった。”仲間に頼る”ことの大切さをアランに説き、傍にいてくれた。どうしても添い遂げることの叶わぬ二人だったけど、アランの人生に彼女がいてくれたことに感謝したくなった。 エニグマの暗号を解くまで、解いた後、さらにその後のアランの人生を周囲の人間模様と絡めて重厚なドラマにまとめあげた。胸にずっしりと溜まって、忘れ難い作品だ。
[映画館(字幕)] 10点(2015-06-28 23:56:34)(良:1票)
30.  インターステラー 《ネタバレ》 
うわあ、映画にはこうも圧倒的な想像力が活きる場がまだあったのだね。その壮大さ、イマジネーションの途方も無さ。所々思考がついてゆけない、という点も含めてかの“2001年宇宙の旅”に印象が似ている。とても私ごときの知能指数では考えつかないような世界観に「なんかすげえもん観た」、というのが率直なところ。 人類が新たな地点にたどり着くラストはSFにこうであってほしい、と思う幸福なものだし、TARSがチャーミングではありませんか。もはやロボットは人間型である必要が無いのだね。ユーモアを備えたプチトランスフォーマーのようなこの子が復活したのも嬉しかった。
[映画館(字幕)] 8点(2014-12-25 00:00:25)
31.  いつか晴れた日に 《ネタバレ》 
ジェーン・オースティンって基本 少女マンガだと思うんだけど、ベタなラブストーリーをこうも格調高く美しく撮り上げたアン・リーの手腕は大したものです。彼の作品では感情の発露がいつでも節度をわきまえていて慎ましい。そこんとこがこの原作の時代性にはまったのでしょうか。 三姉妹の配役がベストです。マーガレットは愛らしく、ウィンスレットは若く瑞々しく、とても綺麗。そして演技が巧み過ぎてたまに鼻につくE・トンプソンですが、今作の“耐え忍ぶ長女”役は学級委員長的な彼女のキャラにぴったりでした。 翻って男性陣は時代劇の衣装がなかなかキビシイ。着こなせてないのはH・グラントだけではないような。でも各人、演技力でそこはカバーしてます。クサい台詞も浮いてません。 オースティンの話を聞くたび、社会保障も相続権も無い時代の女たちの生きる厳しさを思います。玉の輿に乗るしか生活が保障されないのだから、そりゃ必死にもなりますわな。そして恋バナのお節介ばかり焼く中年のオバサンたちも健在。息せき切って仕入れたゴシップの披露に及ぶ、その逞しさ、正直さには苦笑い。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-12-03 00:18:01)
32.  イルマーレ(2006)
“スピード”の、かつての若きカップルがすっかり年輪を重ねちゃったけど、それでも観る者を惹き付ける存在感は健在で、さすがはスターだなあ。カメラは二人を綺麗に収めようとしているし、似合う色を選んで着ているサンドラの衣装も素敵。 オリジナルを未見なので、時空がハンデになる脚本は新鮮に感じたし、男も女もがつがつと肉食な慎み無き現代において、手を伸ばしても届かないもどかしさはやや時代錯誤なまでにプラトニック。キアヌとサンドラの困り顔はこちらに感情移入させるのに充分な演技力。 浮世の沙汰を一瞬でも忘れさせてくれる、ということが映画の魔法だと私は思っているのだけど、この作品はそんな意味でまさに映画。映画様。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-02 00:12:34)
33.  いとこのビニー 《ネタバレ》 
キャラクターの描き出し方がとても巧い映画だなあと思った。会話、服装の演出にセンスを感じる。マリサ・トメイの個性出しすぎのファッション!当時であっても肩パット大きすぎでしょ、という位の押しの強さ。ジョー・ペシは革ジャン一辺倒、ゆえに判事に怒られ、若者二人はいかにも貧乏学生風のアメカジ。人は服装から。ううむ巧い。 人物の会話もひとつひとつが印象的。学生とペシの初面会の時の誤解に基づくコント風一幕や、服装にしつこく言及する判事、特に蛇口の閉め方をめぐってのペシとマリサの口論には脱帽してしまった。あまりの斜め上の展開に呆気にとられつつ笑ってしまう場面だけれど、「会話」によっそれぞれがどういう人間か説明し尽くしていて、ここではペシもマリサもかなり弁が立つのね、と印象づけることに成功している。劇として高度な脚本だと思う。 だらだらと無能ぶりをさらしていたペシが後半怒涛の追い上げを見せるくだりは爽快。勢いでオスカーを取ったであろうマリサもお見事。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-06-30 16:45:28)(良:2票)
34.  イーオン・フラックス(2005) 《ネタバレ》 
映像美押しで100分持ってった感がある。“ブレードランナー”の作りこみ感と同レベルの情熱を感じる未来図に圧倒される。もっともベクトルは正反対を向いているが。とにかく清潔で明るくてつるんとしていて建造物も人も人工的な美しさ。直に神経に働きかける情報伝達の技術等、制作のアイデアとセンスがこれでもかと披露されて楽しい驚きがいっぱい。(こんなに技術が進化してるのに研究成果を紙に残しているのはなんでだ、とは思ったが。←おかげで焚書の憂き目に遭ってるじゃんか) 画に一生懸命仕事して、世界観を作り上げたのは見事だけれど、ストーリーはやや腰くだけ。ハンドラーをはじめ、反政府側モニカン派はどうするのか一切説明無し。この社会の一因となった不妊が自然治癒で治ったとのくだり、脚本家は思考を放棄したねさては。ああそれと“塀の外”も見たかった。外に逃げるって言ってたじゃん。わくわくしちゃったよ 損した。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-24 00:27:46)
35.  イーグル・アイ 《ネタバレ》 
HALが宇宙の旅から戻って米国中枢を牛耳るようになったらしい。脚本は細部まで気合入ってるのが伝わるし、爆薬の量の半端なさとか車酔いしそうなカーチェイスのシーンとか、真面目に作ってあります。コンピューターにダメ出しするのも野暮なんだろうけど、銀行から出てきた配達人を銃で脅してケースを奪うシーン。あそこはねえ。中身が気圧変化に耐性のできる注射セットでした、というのがね。さすがになんでこんな面倒臭いことして手に入れなきゃいけないんだろう、どっかのドラッグストアの店長丸め込んで置いといて取りに来させりゃいいじゃん、という思いを禁じ得なかったよ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-09-27 00:00:30)
36.  インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア 《ネタバレ》 
アメリカ人のバンパイア、てのが違和感あるなあ。ジーンズとポテトとプレスリーの風土だからなあ いたとしたってゾンビだろうなあ。やっぱり吸血鬼といえば古城をバックに湿気とコウモリ、石畳と十字架が必須アイテム、という世間の(ワタシの)イメージに対して「俺たちだってできるぜ」とばかりハリウッドがご用意した美男俳優の二人ですが・・、どうでしょうこれ。首までフリル過多な衣装に身を包んだところで似合わないことおびただしい。ヨーロッパの俳優だったら着こなせるんじゃないかな、これ。ヴァンサン・カッセルとか数十年前のジェレミー・アイアンズとか。お話はというと、奇しくもトムがラストで言い放ったブラピの「何世紀にもわたる愚痴」、もうそのまんまなのでした。あと、座った目つきでトムの首を掻っ切ったキルスティン・ダンストが若輩ながら一番のお芝居してました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-08-11 00:10:18)
37.  イヴの総て 《ネタバレ》 
タイトルからは想像もつかないえげつないお話でした。対人関係を苦手とする人が観たら一発で人間不信になりそうな。アン・バクスター健闘してますけど、やっぱりここはベティ・デイビスの老練(は言い過ぎか)な演技に見惚れましょう。“老い”に恐怖する大女優の哀しさ、ほぼ演技ではないのかもしれない。夜中にかかってきた恋人からの電話、段取りをイヴがしていたと知った、その時の微妙な表情。心がざわざわと波立っているのが手にとるようだった。イヴの性根への疑念と、若い子が恋人の前に現れる焦燥感と。みっともないほどに乱れる往年の大女優の様を堂々演じたB・デイビス、言葉もないほどにあっぱれ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-14 00:08:16)
38.  インベージョン
なんたって主演がN・キッドマンと、D・クレイグですし子役が可愛い顔なので画的に観やすいです。何にでも手を挙げるニコール、今回は寝不足という美容に大敵なシチュエーションに挑むのですが、いやいつにも増してキレイねえ。なんだろう しげしげと彼女を見つめるうちに時間が過ぎちゃう。あーそしてダニエル・クレイグが地味な役割にも関わらず包容力と優雅な雰囲気でとても素敵。ぽん、とキーを投げてよこす仕草は必見。真っ黒パンケーキもベタ演出ながらくらっときます。あ、お話はどんなだったかな。そういえばハラハラとかは全然しなかったのは確かです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-31 01:12:07)
39.  インサイド・マン 《ネタバレ》 
ラストまで、だれずに畳み掛けるこのスピード感、スパイク・リーっぽい。話の心棒に銀行強盗を据えながら、周辺の人間描写が細かくてこれまたスパイク・リーの真骨頂。子供のゲームの内容が嘆かわしい、と銀行強盗犯がぼやき、犯人出題のクイズをめぐって捜査員たちが細かくモメる。こういう描写センスにちょっと惹かれる。指輪のみ残して戦争犯罪人を糾弾してTHE END、ここはちょっとかっこつけすぎかしら。正義ヅラするには一般人に恐怖を与えすぎでしょうに。でもまあモデルガンとインチキ処刑に免じて許してあげよう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-19 00:47:45)
40.  イン・ハー・シューズ 《ネタバレ》 
私は姉妹モノに弱いのかもしれない。これまたぐっときた良いお話でした。前半はあまりのキャメロンのダラシなさに辟易し、トニ・コレットの華の無さに胸が痛み、と乗れなかったのだけどS・マクレーンの祖母が登場するあたりから俄然引き込まれていきました。人生の先輩諸氏から薫陶(?)を受け、プライドを取り戻してみるみる生き生きしてくるキャメロンが素敵です。家族が抱えていた過去がじわじわと明るみになって、思い出を姉妹と祖母とで暖めなおして共有する、その過程でトニ・コレットの笑顔がN・Yでのこわばったものではなく、ほっこりとほぐれてゆく。じーん。家族というつながりの、確かな暖かさを女たちで確認することは、なんだかとても幸福なのです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-11-15 01:09:20)
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