1. インビクタス/負けざる者たち
同じ監督であっても作品によって人物描写の濃淡がここまで違いますか、とガッカリ。役者もまた同様。かつて「ドライビングミスディジー」ではただフリーマンがほほ笑むだけでジーンと涙線がゆるんだものだが・・。 [映画館(字幕)] 5点(2010-03-26 14:30:45) |
2. 愛おしき隣人
《ネタバレ》 何となくやりたいことはわかるんだけどねえ・・という作品。そんな言い訳を感じさせてしまう作品がいい作品とは私には思えないけど、人間なんて所詮ほんとはみんなヘンな存在だし、映画の中の天気はたいてい晴天か小雨ていどが多かったりして、何か特別な背景として台風や大雨が出てきたりするけど、実は何でもない一日が大雨だったりするし、映画ではアップなんて手法がたくさん出てくるけど実際の人間の視界にほんとはアップなんてなかったりするわけで、「ほんとはさ・・」がたくさんつまっているとこは、まあいいかも。それが面白い映像になってない、というとこが致命傷って気はするものの・・。ロックスターに憧れてる女の子の夢のシーンは、かわいくていいシーンだった。すっごくシンプルな部屋でね。ベッドと小さなテーブルと椅子、そしてキッチン。小さな花と音楽。人生に本当に大切なものって実はそのくらいなんじゃないの?というメッセージを感じないでもない。なら、作品そのものももっと短くしたってよかったんじゃないの?というのが、今の感想かな。ちょっと眠いとこが幾つかあったし。 [映画館(字幕)] 5点(2008-05-08 22:35:51) |
3. イルマーレ(2000)
《ネタバレ》 最初に見たときは美しすぎる映像に疲れを感じて途中でやめてしまい、今回再見です。意外にも今回は前半が良いなと思いました。彼は実際にはもういないんじゃないか、よく死ぬなあ、韓国映画の定番のシチュエーションだなあと思いつつ、だからといって鼻白む感じはしませんでした。2人の生き方に真摯なものがあったからかも。今までは韓国ドラマなどたまに見ると「またか」と思ってましたが、見方を変えれば、この国独特の無常観なのかなあと。但し後半はダレてますね。時空ものはおとしどころが難しいのだから、もっと展開に勢いがほしかった。それを補っていたのは役者のよさかな。このキャスティングでなかったら鑑賞に堪えられなかったかも。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-05-17 22:50:36) |
4. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
ゴージャスなキャスティング! それだけで7点の価値があると思います。ストーリーも面白かったと思うけど、まあでも何度も見たい、というもんでもないなあ。そこそこ。 7点(2004-07-11 21:36:09) |
5. イヤー・オブ・ザ・ガン
うーん、細かいことは覚えてないんですが、苦手なシャロン・ストーンにしては、これは面白かった記憶があります。ノンフィクションの映画化だそうですけど、ほんとかな? それにしちゃドンパチやってた記憶です。 7点(2004-07-04 23:51:10) |
6. イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
ミッキー・ロークとジョン・ローンという組み合わせの「濃さ」がすごかった。それにしても、二人ともどこいっちゃったんだ!? 7点(2004-07-04 23:45:01) |
7. インターナショナル・ベルベット/緑園の天使
大人になりかけたテータム・オニールのパッとしない映画「リトル・ダーリング」をチラリと見つつ、「いやあエリザベス・テーラーの“緑園の天使”をリメイクした映画のほうはまだしもよかったよ」と、突然思い出したのが本作。でもほんとにリメイクものだったのかな? かなりストーリーは違ったような気もするけれど・・。今キャストを見たら、クリストファー・プラマー、アンソニー・ホプキンスと、すごく豪華な配役だったんですね。まったく理解してなかった・・。何か「おじょうちゃん」ぽくなっちゃったテータムは「ペーパームーン」のアディとはあまりに距離があって少し違和感も感じましたが、まあまあの味わいだったように憶えています。動物との交流ものって、やっぱり安心して見ていられるジャンルですね。 7点(2004-05-11 23:11:44) |
8. 119
つまらなかった。「無能の人」で期待を抱かせた分、余計にあんまりだと思う。視点はいい、キャストはいい、ロケ地もなかなか魅力的だ、監督の元々の技量はある。なのに、なぜ? [ビデオ(邦画)] 3点(2004-05-01 08:51:08) |
9. イル・ポスティーノ
もっと詩人との交流だけに話を絞ってもらったら、私にも感動は得られたのではないかと思います。残念。 [ビデオ(字幕)] 4点(2003-12-20 11:28:30) |
10. 愛しのローズマリー
美人=性格が悪い、ブス=性格がいい・・そんな相関関係はない、ということは誰もが知っている(・・と思う。その逆も含め)。その「ありえない」ことを、「そうだ」と決め付ける、その単純さに、まず笑いが生まれる。その単純な決めつけを、さらにあーでもないこーでもないと手を変え品を変えいじるところに、爆笑が生まれる。想像した以上に面白かったです。まあいつもの作風で若干しつこいところはあるにしても、「メリー」好きの私としては、当然許容範囲内。私も、小児科再訪のシーンはジーンと来たなあ。バカスカと笑いながら、「偏見」というのは私の中にもあるよなあ、と妙に反省したりして。ファレリー兄弟も、映画と同様、「障害者ネタばかりやるヤな人たち、という外見にとらわれずによく見ると、イイ人たちなんじゃないの?」…と思われたい、のかな。でもそれじゃ、やっぱりヤな人たちだよネ。あれ、元に戻っちゃった!? ・・アハハ。なので、まあ監督が偽善ぽいという批判もわかります。そこを減点すると6点?と思ったんだけど、ジャック・ブラックが思った以上にデキル役者だということがわかり、楽しかったんで、1点オマケ!(ところで、太ってる人が見たら気分が悪いんじゃない? と言ってる人はきっと見た目のいい人なのではないかなあ。え? 私? コメントからわかるでしょ。) 7点(2003-12-16 15:11:08)(良:1票) |
11. インビジブル(2000)
サイアク。バイオレンスを毛嫌いはしてないし、ケビン・ベーコンは好きな役者だからかなり変人をやっててもむしろ「うまいなー」といつも思ってるんだけど、これは悪人をヒーロー扱いしてるような誤解を与える点が、あきまへん。「キル・ビル」には喝采をあげてる私ですが、この映画のキレ方と血ノリの海にはマジ気持悪くなった。 2点(2003-11-19 23:22:31) |
12. いこかもどろか
2人が共演したドラマのファンでしたが、どんなに甘く採点しても、4点が限界。のちのお2人の将来を暗示していたような気がしないでもない。ほんの1ヵ所、ええなーと思えるところがありましたが、あとはほとんどすべりっぱなし。かえって悲しくなった映画でした。 [映画館(邦画)] 4点(2003-10-29 14:41:52) |
13. いとこのビニー
なぜこの作品とあの演技でアカデミー賞なのか、いまだにナゾ。 [ビデオ(字幕)] 4点(2003-10-24 01:58:17) |
14. 生きる
かつて、リバイバルではありますが映画館で見て感動したのですが、ビデオを借りてきて、あまりのテンポののろさに、こけちゃいました。私たちの生活リズムがあまりに速くなってしまっていることに、むしろ問題があるんでしょうかねえ・・うーむ・・。 7点(2003-08-23 23:33:24) |
15. 妹の恋人
キュートな映画。好きです。 障害の描き方がちょっとアマイかな?という気もしないでもないけど、本作のニュアンスを伝える表現としては、まあほどよいのかな。 「妹の恋人」という邦題がイケてない。これで敬遠している人、きっと多いでしょう。残念。ジョニー・デップを一度でもよいと思ったことのある人は、見てみるべきでしょう。 (それってほとんど全員では?) メアリー・スチュアート・マスターソンは最近映画であまり見ないなと思ったら、アントニオ・バンデラスや「アリーmyラブ」のエレインと一緒にブロードウェイのミュージカルに出ているみたいですね。 ちょっと意外だけど、実力派女優ということは、本作でも伝わってきます。 8点(2003-06-18 18:40:38) |
16. いつか晴れた日に
皆さんも口を揃えておっしゃっていますが、この映画のすばらしい点はアンサンブル。 中でも女優陣の演技のすばらしさで、それを生み出した最大の原動力は、脚本&主演のエマのすばらしさだと思います。 そしてもちろん、ケイトも輝いていましたね。 「タイタニック」のときのつまらなさが、ウソのようです。 また、エマの編み出したセリフ一つ一つの完璧さ! ほんとに、エマってたいした才能の持ち主です。 特に、元ダンナのケネス・ブラナーと違って、「やりすぎでない」点が、ほんとにすばらしい! 記憶では、この映画は離婚後の作品ではなかったかと思います。 それまでケネスからふられていたような派手な役柄ではなく、彼女本来の持ち味であろう地味な役柄での本領発揮を見て、ケネスに対する「本当のわたしはこうよ」という自己主張まで感じてしまいました。 深読みのしすぎ? でも、そういう見方もまんざら「間違い」じゃないんでは? と思います。 <追記>前々から、本作でエマは脚本賞をとったはずなのにおかしいなと思っていましたが、管理人のたかさんから、原作ものを脚色した場合の賞は脚色賞ですよ、と教えていただきました。 そんな基本的なことも理解してなかったです。すみません。 で、本作はオースティンの名作が原作ですから、脚色賞、というわけです。 下記に記載がないのは、このサイトではまだ脚色賞をデータ対象としてないかららしいです。早く採用してほしいなあ・・・。 エマが主演女優賞だけでなく脚色賞もノミネートされ、かつ脚色賞のほうは受賞したということ、ぜひ多くの人に知ってもらいたいです。 それを知った上で本作の、特にセリフに注目して見てみたら、いかに素晴らしい脚本か、ということに改めて驚かれるのではないかと思います。 私は、自分は女性ですが、実はこういうタイプの女性映画はこれまで少し苦手でした。 でも、本作のようにきちんと作られたものは見応えあるということを再認識しました。脚本のよさだけでなく、東洋人の男性監督が作ったことによって、何か不思議な重厚性が生まれた様な気がしないでもありません。 <再度、追記>その後、脚色賞受賞というデータを付け加えていただいたのですね、たかさん、ありがとう。 [ビデオ(字幕)] 9点(2003-05-10 11:41:10)(良:1票) |
17. イングリッシュ・ペイシェント
戦争をバックにした大河ロマンとして、ゴージャスな味わいだったと思います。「ただそれだけでしょ」と言われたら、「はいその通り」としか言いようがないけど。ドラマの面白さ、ということで言うと、2つの時系列の物語が交錯している効果がいまいちだったことが惜しい。あの 映画の中での「現在」のお話が何をいいたいのかが、つかみづらかった。あちらのラブストーリーもほんとはなかなかだったんですけどね。 そのために、わかりやすいほうの「過去」の話にばかりスポットがあたり、「ただの不倫もの」に貶められてしまっていることはかなり残念です。とはいえ、私としちゃ、「不倫もの」というレッテルだって、いいんじゃないかと思ってるんですけど。だって、主役二人の色っぽさって、そんじょそこらにころがってはいませんよー。十分に見ごたえがあります。結婚していようがいまいが運命的に出会ってしまう二人、というシチュエーションは昔からロマンものの定番で、立派に一ジャンルです。公開当時だってちゃんとロマン大作として宣伝されていたし、誰だって簡単なあらすじくらいは知ってから見たんでしょうから、「不倫はいけません」という人は、最初から見なきゃいいと思うんだけどなあ・・。 8点(2003-03-20 23:54:51) |
18. イン&アウト
コメディとしての完成度はそこそこあるのでは? と思っていたら、「コメディとしてダメ」というお声が多くて、恐縮。そうかなあ、そんなにダメかなあ。私はふつうに面白かったんですけど。ケビンとジョーンの仕草や表情を観てるだけで、おかしくて、ケビンが踊ってるとこなんて何度も巻き戻してゲラゲラ笑っちゃいました。ほんとにこの人根っからこういう人かな?と思わせるくらい、彼って芸達者じゃないですか。言い換えれば演技派だとは思うけど、まじめな役よりコメディーでの彼のほうが、私は断然オススメです。 7点(2003-03-20 23:48:50) |