1. さまよう刃(2009)
少年たちのズルイ残酷さと、父親の清い愛情を両極端に引っ張って、弾けて感動するものだったと思うが、両方の表現力が弱かった。警察署、別荘地、駅前など映像表現の弱さもある。重みと緊迫感が薄い。学校で見せる教育映画に近いものを感じた。題材としては良いものなので+1点。正直に言えば、犯人2人なんてこの世から消えて当たり前。 [映画館(邦画)] 6点(2009-10-19 18:27:50)(良:1票) |
2. ザ・マジックアワー
勘違いの美学。人生、勘違いしている時が幸せなのだ。いい監督・脚本は役者を揺れ動かす。佐藤浩市の新境地を見た思い。 服装も最高。洋品店ばんざい。 [映画館(邦画)] 8点(2009-09-29 20:28:43) |
3. サイレントヒル
脚色失敗。ゲームの行動パターンは、明らかに映画では不自然でありますね。母の気持ちを感じるより、ゲームを進めやすいほうにどんどん進んでいく。何かにおおわれた雰囲気の映像は良かったので残念でした。映画というより映像芸術。ちなみに、試写会場の新宿厚生年金はコンサートをするだけあって音響は◎(映像も良かった)。終了後に、オバちゃん二人が「お金払って見てたら、金返せよね~!」と,当然かつベタな感想を言っていた。 [試写会(字幕)] 4点(2006-07-24 19:15:50) |
4. THE 有頂天ホテル
ひとりひとり引き立たせる練りに練った脚本に感心。しかし、笑いを取れるかというとクエッションマーク。劇場でも笑い声はあまり聞こえず。落語で言えば、「うまい」と言われるけど笑わせることが出来ないものを聞いた感じ。演劇の「間」と映画の「間」の違いをひしひし感じた。それでも三谷さん好きです。こんなに和を描く学者的脚本家もいなくては。 [映画館(字幕)] 6点(2006-04-17 21:22:36) |
5. サイドウェイ
ワインに造詣は深いのだけれど、やたらぞんざいに飲んでしまうお子ちゃま男をポールジアマッティが好演。この主人公は女性に対してもワインに対する態度と一緒。不測の事態に対応でいない心狭き病魔に陥った現代人の典型。まあ基本的にアル中という事もあるでしょうが。それでも前に進まなければいけない感じをラストではよく〆ています。しかし、あのルックスでここまでモテれば神に感謝しても良いでしょう。オンナ・キズ・ワイン・オンナ・キズ・ワイン・オンナ・・・・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-06 16:40:05) |
6. SURVIVE STYLE5+
ギャグがその都度すべっている。それなのに回りは派手派手。美術の気張りようが、逆に悲しくなってしまった。とてもオシャレでとてもつまらない人に出会ったよう。でも阿部ちゃんは相変わらずいいいっス。兄貴いいっス。オレいつでも待ってるっス。 [DVD(字幕)] 4点(2006-02-24 14:35:43) |
7. 殺人の追憶
なんと全員が名演。全体を包む重苦しい映像の中で、暴力とコミカルなシーンをすし詰めにした傑作。久しぶりに時間を忘れさせる作品に出会えました。冤罪製作所的な横暴警察に嫌悪感を覚えるところも多々ありますが、パク刑事の路線変更やキック足に罰が当たるところなので少し薄れた。解決篇がないとわかっているのに犯人を見つけてやろうという気持ちにさせてくれる。ソンガンホの演技は「よいしょ!」と、この重い作品を担ぎ上げています。韓流のクライマックスはソンガンホにゆだねよう。男同士としてはソンガンホ、私が女性だったらキムサンギョン、中性的だったらパクヘイルに惹かれる、と言っておきましょう。 「ブラジャ~?お~、ブラジャ~!」の彼も好き。音楽は◎。 [DVD(字幕)] 9点(2005-02-08 15:44:59) |
8. サイモン・バーチ
筋が粗かった。感動させようという強引さが見えてしまう感じ。綺麗な音楽、素直で楽観的な人達、透き通るような自然など良い素材はたくさんあります。 6点(2004-02-05 11:44:49) |
9. ザ・コア
《ネタバレ》 乗務員の死ぬきっかけが安直で悲しさを引き出せなかった。変に理由付けせず、一人目みたいに唐突な災難のほうが面白い。乗り物は気持ちが良いほど突進していくのに水晶一本でストップとは。さもありそうな難しい理論もわからずじまい。しかし、鳩の錯乱などの街が災害に襲われるシーンは良かった。志としては「アルマゲドン」的、「宇宙戦艦ヤマト」的で好みです。 5点(2003-12-05 01:29:41) |
10. さよならゲーム
さよならゲームというので最後かっとばすのかなと思ったら、ゲームにさよならしてしまうのですね。まあそれも良し。昼下がりに期待せず力張らずに見させてもらいました。スーザンサランドンの色気には老体にむち打つ寂しさがある。 4点(2003-10-15 17:44:49) |
11. ざわざわ下北沢
自主映画をかじった者としては学生か、せめて20代に見てればなぁ。記念撮影的ではあるが、なぜか心落ち着く映画でもありまする。ガンバレばかりの世の中にちょっとした安定剤の市川映画です。清楚な主演の女の子いいぞ。 6点(2003-10-15 17:34:55) |
12. 座頭市(2003)
《ネタバレ》 ネタ帳に書き連ねたのが目に浮かぶような、アイデア満載時代劇でした。市の目に関する最後の二段落ちからタップダンスにかけては印象的なラストとなった。血糊だけ色を出して白黒映画にしたのも見てみたい。ストーリーの中だるみと復讐姉弟の演技の拙さ、親玉の意味不明行動が少々気になりました。 8点(2003-10-15 00:43:23) |
13. ザ・ワン
ジェットリー扮する二人の力量が分からない。銃装備した何人に簡単に勝ったり、たいして格闘できない人に手間を取ったりで。力量が分からないと危機感も判断しにくい。ストーリーは、ひとりになることに固執する意味があまり分からない。♪もともと特別なONLY ONE~ なんて説得できなそう。 5点(2003-07-09 14:30:51)(笑:1票) |
14. ザ・グリード
意外に楽しめたニョロ。頑張って贅沢に凝っているニョロ。ノンストップだったニョロ。小粋なジョークをからめつつのB級アメリカンモンスターパニック映画。 6点(2003-06-28 02:58:48) |
15. ザ・ディープ(1977)
若かりし頃観た印象は「うつぼ」だけだったのですが、本日の意見も変らず。憎めないのですけど、心のどこにも引っかからない作り。 4点(2003-06-27 01:15:53) |
16. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
映像は本の1ページ1ページで本当にいい。ストーリーは力不足でした。脚本を誰かにまかせれば名作を作れる監督なのでは。監督の世界観大好きです。テネンバウムズ・・・どういう意味?「天然」? 5点(2003-06-10 12:39:36) |
17. 39 刑法第三十九条
《ネタバレ》 犯罪における精神喪失は、精神鑑定テストの結果もまちまちで本当に難しい問題です。しかしこれを悪用する輩は常々許せないなと思っていたので、この映画はピッタリはまりました。主人公の辛さがあのリアルな死体で心を突いた。狙っている男の家に行ったら、すでに殺人を犯していたというのは少し出来すぎですが。 9点(2003-06-01 02:22:54) |
18. ザ・リング
でもまぁそれなりに面白い。おどろおどろしさは日本の勝ち。分りやすさは米国の勝ち。アメリカはわかりやすくハッキリさせる。ハッキリし過ぎて怖さは半減する。いろいろな技術スタッフを活躍させすぎて、現実感が薄らいでいます。「らせん」もどうぞ。 6点(2003-05-13 15:03:35) |
19. ザ・セル
独特~!ご多分に洩れず、映像の斬新さに驚嘆しました。監督、こんなん好きなんだろうなあ。次回作期待大。トラウマを、安直にいろいろな反社会性奇行の原因とする形には飽きてきました。いろいろな要素をからめる段階に入ってきたのでは。 6点(2001-12-10 12:00:33) |
20. サロゲート・マザー
松田聖子を好きな人に連れていかれて、ロードショ-で見てしまいました。その人に、「ご免ね」と謝られました。ハリウッド進出!なんて書いてある雑誌もありましたね。出来としては、かの水野センセイの「シベ超」横綱を、100歩あとぐらいから追っている、十両的なおかし駄作でした。 2点(2001-12-03 04:21:38) |