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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2524
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1.  猿の惑星/キングダム 《ネタバレ》 
 これまで大して惹かれるワケでもないけど(普通にお猿さんだしねぇ)なんとなく全部見てきて、見ればそれなりに楽しくて、でもあらあらまだ続くのぉ?っていうのが今回見る前の感想で。前作で一応の完結を見たような感じだったワケじゃない、で、更に続けるとなると期待しちゃう部分も出てくるワケで・・・   今回の主人公ノアはワリとヘタレで弱っちいのよね。父を殺され家族を奪われ、旅に出て仲間と出会い・・・なんだか『ライオン・キング』みたいなハナシだわよ。ヘタレの物語ってワリと見てるのがシンドいわね。強くなるまでの過程に尺取られる感じで(今回長いわ)。  物語は人間が遺したテクノロジーを巡るお猿たちの攻防を主軸に展開してゆくのだけど、なんかどっかで見た画が連なってる感があるのね。そんなに新鮮じゃないわ。人間がお猿さんに置き換わってはいるけど。  で、更に続く、みたいなオチになって、期待しちゃう部分ってのが全く期待ハズレで結構ガッカリしちゃった。この作品はじゃあいよいよ昔の『猿の惑星』に繋がる物語になるの?って思ってたのね。人間が言葉を失ってて狩られる存在になってて。もうコーネリアスとかジーラとか自由の女神とか宇宙船とかヘストンとか出てきちゃう?みたいな。これが全然。このシリーズってもしかしてそっちに繋がる世界線ってワケじゃないの?って。勝手に思い込んでたアタシが悪いんだけどさ。   シリーズ通じてお猿と人間、或いはお猿同士がわちゃわちゃモメてる状態が続いてて、なんかもっとこう、うーん、他に無いの?って思っちゃったワケで(猛禽使いなところは面白かったけれど)、もう少し先に進んでくれないかしらねぇ。   っていうか、ラカって後からバーン!ってカッコ良く出てくると信じてたんだけど、アレで終わっちゃったのねぇ・・・
[映画館(字幕)] 5点(2024-05-30 16:54:29)
2.  THE WITCH/魔女 -増殖- 《ネタバレ》 
 前作も物語は薄めで冗長って感じたのだけど今作も一緒。ごくごくシンプルな物語に複雑化させる要素を盛り込む事でゴテゴテと水増ししてる感があるわ。  その上、前作のヒロインはキャラが明確に存在していて、その上で・・・っていう仕掛けが面白かったのだけど、今回のヒロインはずっと施設に幽閉されていたがゆえに最初のうちはほぼキャラ無し状態。少しずつ人間性を獲得してゆく、って流れは後半はともかく前半はどうにもこうにも人間的な面白味が無いのでツラいわね。   で、今回はモロに西部劇だわ。悪党に土地を奪われそうな姉弟と流れ者の正体不明の少女。そのままシンプルに悪党を倒す展開ならば良かったのだけれど、そこに更に超能力集団と組織の暗殺グループが絡んできてスッキリとは流れないの。もちろん前作との絡みも必要だし、って。結果として物語は混迷気味でスカッ!とする娯楽映画というワケにはいかなくて。   ヒロインのパワーは前作と比較しても圧倒的、絶対的でその描写は爽快だったわ。だからそこを中心にして映画を組み立ててくれたら良かったのだけど、なんだかあれこれと盛り込み過ぎちゃってて。超能力集団のメンバーには魅力的なキャラもいたけれど、ちっとも有効な活躍を見せないままに退場状態になっちゃってたりして残念なカンジよ。クライマックスも派閥抗争でバタバタしていてヒロインが介入するのは結構取り返しつかなくなってからだし。終わってみれば姉弟と獣医が不憫ね、ってばかり。っていうか姉弟の行く末も曖昧なままだし(死んじゃったんじゃないの?)、ヒロインのオチすらも曖昧だし。やっぱりここから続編があって次ではなんとかスッキリするのかしら?みたいな。随分と勿体付けるわねぇ。   次があるのならばゴチャゴチャさせないで2人のヒロインの痛快な協力バトルの世界を見せていただきたいものね。
[映画館(字幕)] 5点(2023-06-19 15:57:31)
3.  ザ・フラッシュ 《ネタバレ》 
 『タイムマシン』とか『シュタゲ』とか、そして『まどマギ』ね。終わってみればほむらちゃんの物語みたいなモンよ。   っていうか『スパイダーバース』と『ノー・ウェイ・ホーム』の2本のスパイダーマンもの、アレが無くしてこの作品って存在したのかしら?ってくらいなマルチバースの利用っぷりね(『ストレンジ2』あたりのディズニー系MCUの影響はそんなでもないかしら?)。  半世紀近くもオタクしてればそりゃ楽しめる要素たっぷりではあるのだけど、でもそういうのはあくまで古いファンを楽しませるモノ以外の何物でもない気がするの。今、まっさらな状態でこの映画を見て楽しめるのか?っていうと少なくともそういう過去作を色々引っ張ってきた(中には過去作ですらない「可能性の世界」みたいなのもあったけれど)部分は全部無効なワケで、そこを削ぎ落とした時に残るモノってありがちで、そしてあまりスッキリしない、モヤモヤしたモノなのよね。  【ここからとってもネタバレ】  バリーがやらかした事で世界が大変な事態に陥る、バリーは最終的に元に戻す事で世界は救われる。そんな単純なハナシではなくなってるのよね? 起こった事は事実なのだからそれが起きてしまった世界線というのが確実に存在していて、だからスーパーガールとバットマンは死に続けて、それは無かった事になるワケじゃない。何百何千(あるいはそれ以上)ってスーパーガールとバットマンの死があるの。そしてその死に対しての解決は一切していないお話なのよね、これ。バリーが修復したのはたった1つの世界線だわ。新たな世界線の増殖と被害は止まったかもしれないけれどハッピーエンドではないし(変わってしまったアレはネタ程度の扱いに見えるけど)あのスーパーガールとバットマンの存在には責任取らないワケよね、作品的にもこれからのシリーズ的にも(果たしてこれから他作品も含めてユニバース的な続きはあるのかしら?)。何度も引用される『BTTF』とは違ってあまり納得のいかない物語の解決法って感じがしちゃう。   『BTTF2』のマーティJrみたいにウザいバリーその2とか能力を失っちゃう展開とか、ワリと楽しさよりもストレスを感じてしまう前半の展開に、あれ?これそんなに世間で傑作とか名作とか言われてる映画?って思っちゃったのだけど、その違和感を結局最後まで引っ張っちゃった感じ。バリーその2の成長っぷりとかスーパーガールの圧倒的な存在感とかは良かったんだけどね。  同じ公開日の『アクロス・ザ・スパイダーバース』とかなり似た設定やテーマのコチラがそういうありがちなオチかぁ、ってなった分、アチラの続編が楽しみね。
[映画館(字幕)] 6点(2023-06-18 14:47:20)(良:1票)
4.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 《ネタバレ》 
 アタシはゲーム好きではあるけれど贔屓がセガ~マイクロソフトというイバラの道を歩んでいるので京都のヒゲ親父はメガドライブ版『テトリス』発売中止事件以来の宿敵だと一方的に思っているわ。  とは言え任天堂ハードもファミコン以降全て(バーチャルボーイまで含めて)購入している程度にはハードオタクでもあるのでマリオもメインのシリーズは大体プレイしてるのね。『2』は1-1で100人マリオやったってクリア無理って状態だけど初代、『3』『ワールド』くらいはクリアしてるわ。『64』以降、途中で飽きちゃうのだけど。  ってコトで宿敵マリオの映画、わざわざ10日間限定のスーパーマリオシアターで見てきたわ(あくまでファンではないわよ、ワクワクでかけました、とかじゃないからね!)。   さっさと結論から言っちゃえばマリオでこその映画。  ハッキリ言ってアメリカ産CGアニメーション映画としてのデキは平凡。ここ数年の諸作品と比較してもクオリティはそんなに高くない方ね。毎回そんなに予算かけないイルミネーション作品としても『ミニオンズ・フィーバー』や『SING2』よりも野暮ったいデキよ。  物語やエピソード、映像に特に新鮮な、そして刺激的な要素は感じられない、保守的な作りってイメージで、それはゲームとしての『マリオ』の現在の保守的なカンジが反映されてるのかしら?って気もするわ。発売当時革新的だった初代、挑発的でマニアックに走った『2』に比べると『3』以降は広い世代にアピールして間口の広い可愛らしい(媚び媚びな)ゲームへとなっていったわ。そのニオイが映画からも感じられて、ヌルいわね、って印象。  ちょっと現代的な感覚があったのはピーチ姫が動きまくって活躍する点ね。ヘタするとマリオなんかより主役よ。助けなくっちゃならない昔のピーチ姫ポジションはルイージで、ピーチ姫は国を背負って立ち上がるわ。   『マリオカート』や『ドンキーコング』『ルイージマンション』なんかの要素を盛り込みつつ展開する世界はマリオや任天堂のゲームに触れてきていれば楽しいし(『パルテナの鏡』懐かしかったわね)、そうでなければ短尺ながらダルめ。もっともマリオ知らずにこの映画見に行く人なんていないでしょうから、これで正解なんでしょうけど。   ベタな既成曲を何曲も使ってしまったり、ブルックリンの配管工としての生身な人間としてのマリオ兄弟を長めに描いたり、ピーチ姫の出自を匂わせつつも全く何も解決させないあたりに疑問を抱きつつ、まあこんなモンでしょう、って納得しちゃったりするのはイルミネーションと任天堂の成せるワザってところかしらね。クッパの人間(?)性に特殊なアクセントがあったあたりでまあまあ、少しはアレだわね。  もう少し弾けてても良かったんじゃない?とは思うのだけど。
[映画館(吹替)] 5点(2023-04-29 15:44:02)(良:3票)
5.  THE FIRST SLAM DUNK 《ネタバレ》 
 『スラムダンク』ミリしらだったのだけど(『ジャンプ』卒業して49年経つし)とても楽しめた、面白かったわ。   何が良かったって、巧いのよ、原作の人が脚本書いて監督したこの映像作品が。映画の言語よりはマンガの言語、アニメの言語で描かれているのだけれど(多重モノローグたっぷりだし)、時系列を崩した上で再構築して、説明し過ぎずに行間を読ませ、要所要所に情景描写を挟み込んで。映画らしいかどうかなんてどうでもいいくらいには見事な映像作品になってると思うわ。ロン毛の番長風のカレが仲間になってゆく過程はさすがに行間空きすぎてて読み切れなかったけれど。   核になっているリョータのエピソード(原作は彼が主人公ではないのよね?多分あの赤い短髪のガラ悪い兄ちゃんが主人公よね?)が静かに情感豊かに描かれ、交互に進行してゆく試合シーンのダイナミックな映像との差で生まれるコントラストが上手いわ。実のところほぼリョータのお母さんの物語で、それは『スラムダンク』って大きな核からしたらかなりな脇道なのかもしれないけれど。でも多くを語らないあのお母さんの存在感がこの映画を深い、味わいのあるものにしていたわ。   原作ミリしらだったので試合の進行もワクワクと楽しめたし、相手校のあのずーっと表情に変化のないカレが最後に突然号泣するところなんかも上手いわぁ、ってカンジで、つまりこれって井上雄彦って人の才能よね。それだけの才能を持った人が、その才能を発揮した作品っていう。マンガ家さんって凄い才能の人が多いのだけれど(自らの個性と絵と物語で世界を創造するっていう)多くの人の共同作業となる映像製作にまで長けてゆくとなると、もうひれ伏すしかないわ。
[映画館(邦画)] 9点(2022-12-20 15:43:17)(良:2票)
6.  サバカン SABAKAN 《ネタバレ》 
  男の子2人、ブーメラン島まで当たり前のように泳いでいくのよね。えっ!?って。アタシ的にはめちゃくちゃ恐い映像。アタシ絶対すぐ溺れるわ。これだから都会モンはぁ、って感じ?  でも都会生まれから見ても地方の海辺の町を舞台にしたその世界にノスタルジーを喚起させられたわ。たっぷりと描かれる風景の美しさ、日本の良さが描かれた映画。   作家の男性が回想する少年の日のひと夏の冒険と別れを描いた映画、『スタンド・バイ・ミー』っぽいわ。冒険部分がメインのように期待しちゃうとちょっと違うのだけれど(冒険は映画の前半ね)、少年たちと世界との関わりが描かれてゆく流れが良いのよね。  2人の男の子はもちろん巧いのだけど、それ以上に彼らの生を彩る周囲の人たちが魅力的でいいの。パワフルで強い母ちゃんと母ちゃんに圧され気味だけど物分りのいい父ちゃん。多分あんまり演技してない、素が出てるカンジなのがとってもかわいい弟。莫迦っぽいけど恐い不良たちとかっこいい兄貴分。異様な雰囲気の駄菓子屋の夫婦。ちょっとセクシーな年上のおねえさん。執拗に追っかけてくるミカン畑のおやじ。大人の社会、若者の社会の中に触れて成長してゆく姿がユーモラスで楽しく見られたわ。   その分、友達の家庭に訪れる不幸が取って付けたような、いかにもこれこそ不幸な展開って状態で創作であっても嫌な感じがしちゃうのよね。お母さん一人で沢山の子供を育てていて、だけど事故でこの世を去って子供たちはそれぞれ親戚の元に引き取られてゆく、って邦画で昔から何度も何度も繰り返されてきた定番中の定番な悲劇ってカンジで。映画としてあのコたちにもっと愛を注いであげて欲しかったわ。エピローグ部分で一応救いが描かれてはいるのだけど。   同時期に『凪の島』という、やっぱり個性的な大人たちに囲まれた海辺の町に住む子供2人が冒険の旅に出ますって映画を見たのでのちのち印象ごっちゃになりそうな感が無きにしもあらずなのだけど、日本の風景、日本の人の暮らしを描いた映画をしみじみ味わうのって心が落ち着いていいわね。
[映画館(邦画)] 7点(2022-09-15 15:50:01)(良:1票)
7.  ザ・ロストシティ 《ネタバレ》 
 爆発をバックにサンドラを乗せた手押し車をチャニングとブラピが押して爆走するカット、大晦日の『笑ってはいけない~』(去年は無かったわね)のクライマックスの映像そっくりで笑っちゃったわよ。『笑ってはいけないトレジャーハンター』みたいなモノ? 実際はコメディなのにあんまり笑えなかったのだけどね。ブラピが突如アレなシーンとかチャニングのスレスレヌードとかむしろドン引きだわよ(あれ、女性がやったら批判されまくると思うのだけど男ならいいの?)。   映画は『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』とか『バイブス 秘宝の謎』とかを思わせる、女性が主人公のわりと展開がユルめなアドベンチャーね。大々的なアクションとか見せ場とかの連続!ってワケにはいかないので(ブラピがそれなりのアクションを見せてくれるけれど)、大スターが揃ってるワリに大作ではなくてB級一歩手前のそこそこなイメージ。しかもみんなイメージ通りの役なので意外性はないわ(ブラピが突如アレなシーンはともかく)。ダニエル・ラドクリフなんか最近すっかりああいうあんまり強くないアタマばっかりの悪役ってイメージになってきたわね。ちょいとセクシーでドジでドタバタしてますわよ、ってサンドラ姐さんもいつものサンドラ姐さん。いまだそのイメージを維持できてるのは凄いと思うけれど。  秘宝の謎もそんなに凝ったモノではなく(そこだけに集中してるので一点豪華主義的だけれども決して豪華じゃないっていう)、サスペンスもそんなに持続しなくて。カーチェイスあたりはちょっと頑張ってたかしら。火山結構ヤバめだったように思うのだけど、結局どうなったのかしら? 秘宝の正体が判って登場人物がどうなったか描かれたら後は別にどうでもいい、ってトコ? まあとにかく肩の力を抜いてなーんにも考えずにまったりと見てくださいね、ってカンジ。  映画館で見るほどじゃない気もするけど、家で見てたら途中で寝そうね。   エンドロールの途中に1エピソード入るのでさっさと席を立っちゃうと損するわよ・・・って言いたいところだけど、なんじゃそりゃ???みたいなエピソードなので最後の最後に脱力すること間違いなし!
[映画館(字幕)] 5点(2022-07-03 13:52:17)
8.  THE BATMAN-ザ・バットマン- 《ネタバレ》 
 『セブン』の世界のバットマン、みたいな映画ね。   陰鬱な、雨が降り続く鉛色の街で繰り広げられる犯罪とそれを追う人々の物語。っていうかジャンル的にはホントに刑事アクション、探偵アクションものな雰囲気が強くて(ゴードン警部とのバディものでもあるし)、ヒーローがバキバキ活躍します、って映画ではないのよね。  その雰囲気作りのために多くがリアルでそして地味だわ。ペンギンは普通のおっちゃんだしキャットウーマンはなんか鼻マスク? リドラー(古いおたくはついナゾラーって言っちゃうわね)は安い仮装したヘンタイ、みたいな。バットマンだけはちゃんとしてるけど。  ヒーローものとしての華は徹底的に排除されてるのね。   謎を追ってあっち行きこっち行きあっちに戻って、みたいな展開が芯にあって、その上でブルース・ウェインの過去と現在があって、キャットウーマンの過去と現在があって、リドラーの・・・で、クライマックスのスペクタクルな展開があるので盛り沢山、その分長いわ。『ダークナイト』と一緒で「まだ~?」ってなっちゃった。  『セブン』みたいとは書いたけど演出やカメラはそこまでは到達していないので目を見張るほど、というホドでもないし、バットマンとして説明しておかなくちゃいけない部分はさすがに知ってるワケだしねぇ。今回は自分の知識とどれだけ違いがあるのかしら?っていう興味はあったけれど。   でもパティンソンは良いわ。従来のブルース・ウェインとバットマンの光と影みたいな描き分けは無くなってずーっと影。ずーっと暗いの。むしろブルース・ウェイン状態の方がコミュ障の人間嫌いだもの。バットマン状態では暴力ってカタチで他者とコミュニケーション取ってるもの。  バットマンになる時には目の周りを黒く塗ってる、そのマスクをしてない状態が妙に似合ってて。アタシがアレ真似してもV8を讃えよ!みたいになるわね。  パティンソン、16年半前に生で見た時には(ハリポタの時ね)軽そうなにいちゃんってカンジだったけど、憂いを含んだいいオトコになったわ。   こういうイメージこそが『バットマン』だ!みたいなのがファンの本音なんでしょうけれど、アタシ的にはもう少しヒーローものとしての華が欲しかったかな。あともうちょい短く。
[映画館(字幕)] 6点(2022-03-17 16:19:28)(良:1票)
9.  サマーフィルムにのって 《ネタバレ》 
 ひと夏の青春物語、いいわよね。映画製作に賭ける高校生たちの姿は楽しくって愛らしくて。夜の体育館のシーンなんかあまりに楽しそうに青春していてこちらは逆に泣けてきたわ。出演しているコたちみんな活き活きとスクリーンの中に生きていて。   だけどラストシーンは監督とアタシとの間に「映画」に対する視点の大きな違いがある感じがして。  映画は撮影した瞬間から過去のものになってゆくわよね。永遠に閉じ込められてゆく過去。となるとそれまで映画=過去に固執していた主人公も未来から来たカレに対しても否定とまではいかないけれど、それじゃダメって言ってる気がするの。今を生き、そして未来を生きろ、ってコトで最終的に映画を棄ててる、映画を棄てたところから始まるような感じ。実際アレは映画から完全に離れてとても演劇的な世界なワケだし。それまで映画によって紡がれてゆく生のカタチを描いていながら最後は演劇としてオチる、その思考はなんていうか、現場主義的みたいな?  メインのコたちはともかく、あの場に「映画」を見に来ていた生徒達はアレで納得した、良かったのかしら? 本来は過去のモノとして完結しているハズの映画が止められて突如「今」がリアルに動き出す、それに置いてきぼりな感覚を受けなかったのかしら? アタシはモロに受けたのね。現場を生きてる、映画を生のモノとして感じてる人間からすればその感覚も理解可能なのかもしれないけれど、映画は出来上がったものが全てです、っていうアタシの視点からするとこれって激しい自己完結の物語に感じられちゃうのよね。そこに至って受け手はともかく送り手の自分は満足です、っていう。   やり直しの効く若さ、それはいいのだけど、映画はそのための踏み台? ならばそれはもはや映画じゃない他の何か、って気がするのね。まあ現実の世の中にも特別編とかディレクターズカットとかあるけどね。  コレって映画についての映画のように思えながら、映画を作る人についての映画なのね。その違いは大きいわ。そこに大いに引っかかって色々と考え悩んでしまったのだけど、でもそれはそれとしていい映画だと思ったのでこの点数。
[映画館(邦画)] 7点(2021-09-07 22:03:14)
10.  ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 《ネタバレ》 
 悪い奴らなクセにやたらグジグジとウェットで見どころと言えばハーレイとカタナくらいだった冴えない前作とは違って今回は面白かったわ。ジェームズ・ガン監督の作品は必ずしも好きとは言い難いのだけど(自分の中で0~10点まで振れ幅大きいわ)。   冒頭、こいつが主役?この連中の話?って思わせてからの意外な展開(いやポスター見てれば別に意外じゃないんでしょうけど、アタシ基本的に映画見る前にあまり情報をアタマの中に入れたりとかしないのよね)にドン引きしたり笑ったり。  メンバーは揃っておバカだし、前作から続く権力側のオバちゃんは今回あんなだし、スタッフもあんなだし、おふざけ度がかなり強くなっていて、でもそれはそれで楽しいので深刻ぶってるよりはよっぽどいいわ。スタッフ達の描写には『レディ・プレイヤー1』の敵側スタッフみたいに愛が感じられたしね。脇役に愛がこもってるのはいいわ。カタナ出てこなかったのは残念。でもハーレイとサメちゃんとで基本満足。あとネズミ姐さんと。   クライマックスは喜ぶ人間超限定的な大映映画リスペクトね。『宇宙人東京に現る』のパイラ人なボスったらフルCGなクセに中に人が入ってまーすって動きで街を破壊するし対抗するのは『大群獣ネズラ』だし。大きくないけど。   人の命の扱いが大変に軽い映画で、街を救おう!ってクライマックスの意志と相反してたりもして、そこはちょっとモヤるのだけれど、基本バカ映画なので『ホット・ショット』みたいなレベルで考えとけばOK、みたいなカンジ? ジェームズ・ガン監督にはあくまで気を許せないケドね。
[映画館(字幕)] 8点(2021-09-06 22:04:13)(良:1票)
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