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せんべいさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 116
性別 男性
自己紹介  2014年12月に投稿を始めてから9年が過ぎました。

 「映画評論家になれるのでは?!」と思える素晴らしい言葉を綴られる先輩レビュアーさん達に憧れつつも、私には、あのような文章を書けそうもありません。私の場合、少年時代に気に入り、DVDなどで観直しても好きであり続けている映画を中心に、まだピュアだった(?)少年時代の気持ちや、当時の状況を思い出しながら書きたいと思います。大人になってから観た映画も少しずつ追加しています。

 レビューの文面は長くなりがちですが…最後まで私の拙文を読んで下さる皆様に感謝申し上げます。

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1.  斉木楠雄のΨ難 《ネタバレ》 
TV放送されたので鑑賞。漫画の実写映画化は当作品だけに限りませんが、かつて私は原作漫画をタイムリーに(連載の途中までですが…)読んでいたので、観てみました。因みにアニメ版は観たことはありません。   今回の映画版を観て意外だったのは【照橋さん】のエピソードが物語の軸になっていたことです。何故なら【照橋さん】は、チヤホヤされ続けた女性に“あり得るかもしれない”ダークな内面(ちょっと極端すぎますが…)を戯画化したキャラクター。そのため「生身の女優さんが演じると、観客からは、役柄を越えて女優さん自体への反感へとつながり、女優のキャリアにとってマイナスになりはしないか。そうしたリスクを踏まえ、【照橋さん】のエピソードは周辺的なものに留まるのでは…」と予想していたからです。  その意味で、橋本環奈さんは、変顔を一生懸命につくりながら三枚目風で大袈裟に【照橋さん】を熱演?しており、上記のリスクを回避できた…のかもしれません。もっとも、↓の【あばれて万歳さん】もおっしゃっていますが、彼女のような“ハスキーボイス”は、外国と違い日本では“可愛い”の要素から外れているようなので、三枚目的な脚色をするにはちょうど良いキャスティングだったのかも…。   なお、私が漫画で好きだったキャラクターは、見た目は怖いが『実は、欲深なところが無く純真。友達や母親思いで、動物にも優しい』という【燃堂くん】であり、心温まるエピソード(大抵の場合、ギャグもセットでしたけど…)が漫画にはたくさんありました。打算の塊のような【照橋さん】とは対照的なキャラクターで、個人的には漫画の長期連載を支えていた魅力の一要素になっていると思ってきました。新井浩文さん扮する【燃堂くん】は、外観に加え、飄々とした雰囲気は、漫画を上手に再現していたと思います。ただ、上述の心優しい面が(映画の脚本で)削ぎ落とされていたのが、ちょっと寂しかったです。   さて、採点ですが…【モノローグ主体】という漫画と同じ構成は、映画のような長丁場でずっと聞き続けると疲れてしまうかもしれませんが、TV放送だとCMが休憩タイムとなり観やすくなっていたと思います。その意味でTV放送向きの作品かもしれません。そこで「TVでの鑑賞を前提に、ごく軽い気持ちで観るぶんには、可もなく不可もなし」の5点とさせていただきます。ただ、もし【燃堂くん】を軸にした人情物語にしていたら、もう少し点数が高かったかもしれませんが…。パート2があるなら(多分、無いでしょうけど…)、是非【燃堂編】を!  *平成30(2018)年10月15日(月) 追記 : 【あばれて万歳】さんが、私の拙文を読んでくださっていたとわかり恐れ多いです…。もし、私もアニメ版を観ていたら【照橋さん】及びこの映画の印象も違っていたかもしれませんね。詳しい返信(説明)文を追記していただき、ありがとうございました。説明文を拝読すると、上述の私の【引用】による解釈はピント外れだったようです…。いっそ修正しようかと思いましたが、今後、他のレビュアーさんが読んでくださったときに、追記との関連性がわかりやすいかな…と思い直し、恥ずかしいですが、そのままにしておきます…。
[地上波(邦画)] 5点(2018-10-14 21:49:01)
2.  三大怪獣地球最大の決戦 《ネタバレ》 
 昨年末に、あるレビュアーさんが当作品を再投稿(変更レビュー)されていたのを機に、全員の方のレビューを拝読しました。その結果、無性に観たくなったので、DVDをレンタルして観てみました。  実は、私にとって初めて観た【ゴジラ映画】が当作品です。当時、私は小学生。その頃は夏休みの夕方にフジテレビで、往年の特撮映画を放送していました。その中で観て、すっかり夢中になりました。ドラマ部分で言えば、王女の「私は金星人」、進藤・兄の「私は日本の警察官。あなたのボディーガード!」という台詞が記憶に残りました。  その後も、放送されるたびに観たものですが、ここ30年ほどは観る機会もなく歳月が流れました。また、↓の【へちょへちょ】さんがおっしゃる通り、赤ひげ(黒澤明1965年)の製作が遅れたために急遽つくられた【埋め合せ作品】ということも、私も近年に知っていました。   そして今回、再見したわけですが…  まず、印象に残ったのは【埋め合せ映画】とは思えない熱の入れようだと思ったことです。単なる【埋め合せ】なら、大半を既存のフィルムをもとに再編集した作品を公開する選択肢もあったはずです。確かに構想に3年かけたと言われる【モスラ:1961年】に比べて、市街地のミニチュアは小規模であり、自衛隊との攻防シーンは皆無、しかも決戦の舞台が富士の裾野なのは、製作が短期間だったことを物語っているように思います。しかし、それはあくまで“見比べたら”の話。キングギドラという新怪獣を創造した時点で「時間などの制約はあっても、決して安直な作品にはしない!」と宣言して製作を始めたのも同然だったのでは…と思いました。  そのギドラについて言えば、現在では「ギドラが金星を滅ぼした理由が描かれていない」と批判されそうですが…そんな理屈抜きに、他のレビュアーさん達もおっしゃる通り、ギドラが威風堂々として格好いいです。ゴジラ達を弾き飛ばしたりする姿は、まさに凶悪無比の宇宙怪獣!これこそキングギドラの真の姿だ!と私の中に眠っていた【ガキ】の心が蘇りました。ギドラの設定からも分かるように、核の警鐘といった従来の重々しい路線から離れて娯楽に徹した【冬休み・お正月映画】に相応しい作品だと思いました。  またドラマについても特撮同様に手を抜かず【進藤・兄:王女の探索と護衛】【進藤・妹:預言者(王女)と小美人の保護】【村井助教授:隕石調査とキングギドラの登場】の3つが、クライマックスに向けて一つにまとまっていく構成は、あらためて上手いと思いました。なお、個人的には、前半の、進藤宅の居間でのやりとり=兄をからかう妹→怒って妹を掴む兄→「おかあちゃ~ん」と言う妹→「およしよ、2人とも、いい歳して」と諫める母親…という何気ない日常シーンに非常に親しみを感じました。本多監督の怪獣映画では、こうした生活感や温かみのある描写が伝わってくるものが多いように思います。     さて採点ですが…当作品が公開された1964年(昭和39年)は、東京オリンピックが秋に開催された年だとあらためて気づきました。当時の日本全体に溢れていた勢いとエネルギーが当作品にも反映されていたのかもしれません。製作の追い込み時期は、まさにオリンピックの真っ只中だったでしょうから、スタッフの皆さんは「今、オリンピックで日本勢が大検討している。我々も負けずに良い作品に仕上げよう!」「我々が頑張れば、きっとオリンピックでも日本勢は勝てる!」と活き活きと取り組んでおられたのではないか…と想像したりしています。  このようなわけで、一般的な感覚でなら7~8点の作品かもしれませんが、昭和のエネルギー満載の元気が出る映画として、大甘で10点を献上させていただきます。
[DVD(邦画)] 10点(2018-01-11 21:32:40)(良:2票)
3.  猿の惑星 《ネタバレ》 
 新・猿の惑星(1971年)が、テレビ東京で10/12(木)の昼に放送されたのを機に投稿します。   偶然に訪れた【架空の異種族の世界】での交流を通じ、人間性や社会を批判し問題提起する…ジョナサン・スウィフトの風刺小説「ガリバー旅行記」にも通じる風刺映画の名作。  私が猿の惑星シリーズで初めて観た作品は、小学生のときにテレビ放送された【続・猿の惑星:1970年】です。この1作目は、高校生のときに日本テレビの金曜ロードショーで放送されたものを観ました。映画評論家の水野晴郎さんが解説されていたのをはっきりと覚えています。実際に観てみて、2作目同様、この1作目にも【怖さ】を感じましたが…【怖さ】の質は全く異なっている印象を受けました。2作目はミュータント登場以降の場面が強烈で「気色悪い、流血まみれでむごたらしい」といった生理的な嫌悪感に基づくものだったのに対し、1作目の場合は【理知的なSF映画としての怖さ】を感じました。それを象徴するのは、やはりラストシーンでしょう。最後のオチはとっくに知っていましたが【文字情報】では表現し得ない【映像】ならではのインパクトがある名シーンだと思いました。また、ジェリー・ゴールドスミスの前衛的な音楽にも魅力を感じましたが、特にその曲の一部は【水曜スペシャル―川口浩探検隊シリーズ:当時のテレビ朝日で放送】で引用されていたとわかったのも、当時の私にとっては嬉しい発見でした。   その後、テレビ放送で何度も観ましたし、今回、レビューを書くためにDVDで再見しましたが、素晴らしさは全く変わりません。もっとも、公開当時の「他の動物は、生きるために(捕食で)殺すことはあっても、人間と違ってそれ以外の無駄な殺生はしない。人間だけが…」という【人間と他の動物との違い】に関する考えかたは、現在の動物の研究・調査では修正を余儀なくされています。しかし公開されてからほぼ半世紀近く経つのに、映画の冒頭で語られるように【戦争が絶えず、そのために飢えている子供達が数多くいる】という現状を考えると、当作品の存在意義は変わらないと思います。また、考えようによっては、まだ最終戦争をしていないという意味で、↓の【よしのぶさん】がおっしゃる通り「核戦争が避けられた理由の一つに、この映画が挙げられるかも」と言えるかもしれません。   さて、採点ですが…製作スタッフの皆さんへの敬意を込め、さらに、いつか「人類が戦争をしていた頃の時代遅れの作品」と評価される日が来ることを願いながら、10点を献上させていただきます。
[DVD(字幕)] 10点(2017-10-22 18:56:21)
4.  さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 《ネタバレ》 
 この映画が公開されたのは1978年。スターウォーズの日本公開と同時期でした。私は当時小学校の高学年でした。私はスターウォーズも大好きになりましたが、私の周りは圧倒的にヤマト派でした。ある映画館では、この二つの作品を同時上映しており、見に行ったのですが、やはりヤマトに好意的な観客が多かったのです。その後、中学になってもヤマトの人気は高く、思春期に入った女子生徒達は、男性キャラクターへの憧れと相まって、ヤマトの良さを強調するために、スターウォーズは辛らつな言葉をもってこき下ろされ続けたのでした…。  あれから一体、どの位の歳月が流れたことでしょう。他のレビュアーさん達もおっしゃる通り、その後、ヤマトシリーズはその場での感涙を誘うためにキャラクターを次々と死なせるといったパターンを繰り返してしまった結果、世間からすっかり呆れられ、冷笑されながら幕を閉じてしまいました。もし、この「さらば…」で終わらせていれば、永遠の名作になり得たかもしれません。  このように、当時、惨めな幕切れに終わったヤマトシリーズですが、2013年に放送されたTVシリーズ「宇宙戦艦ヤマト2199」は、ガミラスだけでなく、ガトランティス帝国なども包括した世界観を構築し、かつ、最初のTVシリーズの根底にあった【異文化との相互理解と共存】の精神を上手に引き継ぎながら展開していたと思います。ようやくヤマトの名誉が回復されたのだ…と感じました。ただし、そのダイジェスト?の映画版をご覧になったレビュアーさん達のお言葉を拝見すると印象は良くなかったようですが…。どうか、人気にあやかって続編を作ってしまい、かつてのシリーズの二の舞にならないように…と願うばかりです。  さて、採点ですが、個人的には10点をつけたいところですが、超巨大戦艦との最後の決着方法が引っかかりました。あれはいわゆる特攻精神です。おそらく当時から物議を醸しだしていたかもしれませんが、現在でも意見が分かれるのではないか…と思われます。この部分を差し引き、9点とさせていただきます。 
[映画館(邦画)] 9点(2015-02-23 22:11:27)(良:1票)
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