1. サバイバー(2015)
《ネタバレ》 ミラジョボ主演で、ブロスナンが悪役のテロリスト阻止映画。 予想通りの展開ではありますが、悪くは無かった。デスクワーク系の政府職員なのに テロリストの襲撃からも、警察の追跡からも逃げ切れるというご都合なシナリオには 片目つぶって、それなりに楽しめました。 ブロスナンはライフル持つとカッコ良過ぎますが、カッコ良いモノ見たいので良しとします。 終り方が臭いですね、しかもブロスナンがどこへ落ちたのか気になるのにカット。 エンドロール前に、変な字幕が出ました。 誤訳というか編集で抜けたのでしょう。 「SINCE 9/11.AMERICAN LAW ENFORCEMENT HAS STOPPED 53・・・」の文章ですが 「911テロ事件以後、アメリカの警察機構は、53人ものテロリストを、N.Y.で阻止した」 てな字幕が出る筈が、「53人」から後の文章しか字幕が出ません。 ここは残念でした。 映画公開版ではどうだったのか? まあそれは減点ポイントではないとしてこの点数としました。 [DVD(字幕)] 7点(2017-06-25 18:10:44) |
2. 百日紅 ~Miss HOKUSAI~
《ネタバレ》 予告編見た時は、相性の悪そうなキャラデザでしたが、すぐ馴染みました。 登場人物が多く無いせいか、特に悪人の出てこないお話。でも妖怪・物の怪の類はいろいろ出ます。 外国にしろ日本にしろ、昔の人々は1枚の絵だけから物語を引き出して楽しんでいた。 書く方の絵師達も、クリエイターとして悩み、己が人生にも悩み、それらの人生経験を 肥やしとして、前へ進んで行った。それらのエピソードが淡々と描かれています。 主軸のヒロインの成長過程をもっと取り上げた方がまとまりのある映画になったと思いますが、 人物それぞれにも少しづづスポットライトを当てて行く事で、江戸時代を肌で感じる事もできました。 なかなか、先の展開が読めず、この後どうなるんだろうと興味深深で観ていましたが、 盛り上がってきた処で、急に駆け足で終ってしまったのが意外。後はご想像にですか? もっと暑苦しい「てやんでい!」が沢山出てくるのかと思いましたが、みんな軽いノリですね。 で、不幸なエピソードもあっさり流すのが今風なのかな。90分の映画じゃこうなるのも仕方ないか。 かといって、つまらない映画とも言えず、なんともいえない満足感が残る映画でした。 監督さんはクレヨンしんちゃんを沢山手がけていた人で、あの「カラフル」を創った人ですね。 なるほど、人の感情を真正面からでなく・・背中からコチョコチョしてくれる感じの演出。 自分はこれも有りかなと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2017-03-27 22:56:59) |
3. ザ・コンサルタント
《ネタバレ》 うーん、障害児の生い立ちの件は、予告編では見えなかったのでしばしポカーン・・ 悪くは無いけど、話や設定を詰め込み過ぎという先人のご意見に同感。 兄弟の再会のオチに持ってくる為のあんな伏線が、ホントに必要なのかなあ。 頭がキレて数字に強く、格闘もガンワークも超一流ですかあ? で、謎の協力者は 福祉施設に居た・・ ここは面白いです。 いろいろ残念で、いくつかは面白い。ベンの作品はそういうの多いなあ。 [DVD(字幕)] 6点(2017-09-24 22:40:06) |
4. THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦
《ネタバレ》 アニメ映画2作目の、その後の話なのに、ほぼほぼ同じ轍のストーリー。展開のみならず 端々の言い回しセリフも同じものを採用、カット割りまでアニメのものを実写にしてたりする。 それならば正面からパート2の実写化をすれば、清々しかったのでは? 微妙に恥ずかしい絵になってる。 ドラマ部分での、演技の間合いが、どーもかったるいものがある。固定した構図で役者のセリフの後の間が長い。 今どきの映画監督なら、もっとカメラワークに工夫をすべきだ。微妙にパンとかズームアウトとか光の演出とか 幾らでも方法はある。動きのない演技のシーンで、見る側が飽きてしまうのをカバーできる。 例えば、高島礼子氏の船上で敬礼のシーン、ただ撮ってるだけで間が長くてシラケている。 コレ、撮ってしまってから、面白い絵になってないと気付いたら、編集で短くする事は出来た筈。 ココに、違和感感じないのであれば、編集のセンスが無いか、役者に忖度し過ぎのへっぴり腰でしかない。 日本映画全般の悪い癖・・テンポが悪いのだ。 演劇や舞台のセンスかも。 日本の映画はみんなそうだ・・ 娯楽映画を撮るセンスが育ってない。 こんなんだからアニメに興収負けてばかりなんだよね。 CGの出来については時間がまだかかるのだろうが、撮る、編集するセンスはすぐに変えられることだ。 日本映画界の年寄りは、そういうセンスを持った若手に道を譲るべきだし、出資者も気付くべきだよねえ。残念。 [DVD(邦画)] 5点(2023-12-06 23:52:06) |
5. サバイバルファミリー(2017)
《ネタバレ》 結構評価いいのに驚きました。 この現象、科学的に有り得ないし、人の行動自体も有り得ない話で、冷めっぱなしで無理でした。 電池の物も使えない、懐中電灯までって、はあ? せめてソレらしい理屈の根拠見せないと・・。 そこまで徹底的に電気モノ全滅なのに、羽田から飛行機が飛ぶと思っている現代人が 居る訳が無い。警察官がイヤホン付けているのも不自然。未知の天災で全員被害者なのに 行政に罵声上げるヒステリックな市民も、あまりに不様で日本らしくない。 知識が足りず、サバイバル無能な親父は、教えを請う事すらもできない最悪の大黒柱。 ライフライン全滅、情報皆無、なに一つ助けが来ない状況で、都市の住民は、1ヶ月も 生存不可能なのに、淡々と数ヶ月をトレースしていく都合の良い脚本。 流れのある川を即席のイカダで渡るとか、突然の試練も、とってつけたストーリー臭が充満。 どこを切っても、学芸会の台本のようなお粗末さに、放心しつつエンディングへ。 今回は、本気で駄作になってます。シリアスでもなく、コメディにもなれず、リアルは皆無、 無知で不機嫌な家族のぶつかり合いを延々と見せられて、ストレスばかりが積もっていく。 まあ農家は電気が無くても暫くは食って行けるのには異論はないが、余裕有りすぎてクサい。 通信が無く情報が無かったら、無政府と同じ。統制された自衛隊員の行進も、真実味ゼロ。 無人のスーパーの荒み具合が甘すぎるのも、単に撮影上の手抜きなのだろう。 普段、ハリウッドの能天気映画を笑い飛ばしてましたが、これは日本人として寒過ぎる。 自分的には4点だなあ。ホントに風邪引きそうなので、熱燗でも飲んで寝ますわ・・。 唯一、感動の再会シーンで、ウイッグを手渡される親父には、爆笑しました。1点追加すね。 [DVD(邦画)] 5点(2017-10-12 00:20:45) |
6. 散歩する侵略者
《ネタバレ》 はいはい、これぞ日本の伝統的な、なんちゃってSF映画。 予算無いので、肝心な絵は無しで進める制作スタンス。それでデキが良ければ大したものですが・・ 3日で全人類を淘汰可能な宇宙人の攻撃から、車の陰に隠れて身を守れてしまうとか・・仰天描写。 でもって、人間から「愛」の概念をゲットした事で、人類殲滅を思いとどまるていう・・お花畑脚本。 素晴らしい! 映画館で見なかった自分が素晴らしい。 教会の牧師からは、愛の概念を獲得出来なかったという下り、皮肉ですねえ・・ ここ笑いました。 だけかな・・ [DVD(邦画)] 4点(2019-02-25 12:48:01) |