1. 13日の金曜日PART6/ジェイソンは生きていた!
《ネタバレ》 あらっ、アタシのツボだったトコが実は不評なのね。それまではとにかく『殺される~!うぎゃあ!』ってクラ~いノリだった「13日の金曜日」が、おバカ映画へと転身を遂げた、記念すべき作品なのに。007パロディのオープニング、落雷で甦っちゃうモンスターのジェイソンくん、『これから殺されますよ』って人々のノー天気な明るさ、ずいぶんと「13金」もポップになったものねぇ、って感心したんだけど。特にベッドの下に隠れた少年の会話が好きだったわ。もう殺されるの覚悟して『大人になったら何になるつもりだった?』って。悟って諦めちゃうの。でも結局ジェイソンくんは子供は殺さないのよね。モンスターになる事で、ある種のヒーローへと変化したのよ。ちなみにアタシの生まれた日は13日の金曜日だったわ。どうでもいいハナシだけど。【あねやん】 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-04 12:42:16) |
2. 勝利への脱出
脱走計画よりも試合経過が気になって仕方なくなっちゃう、というところは、映画の中の人々と観客の意識が一致した幸せな瞬間でした。カメラは華麗なプレイをきっちり捉えて、試合に魅了され、だからこそ、あのラストシーンの展開に自然に繋がるんですよね。ただ、あの後、みんながどうなったのかがとっても気になります。あのまま清々しく終わるハズもないのが当時の現実だったワケで。まあ、フィクションなんですけど。 [映画館(字幕)] 7点(2003-12-07 13:44:59) |
3. ショート・サーキット
ナンバー5は、感情が芽生えたとは言え、規格から外れた落ちこぼれロボット。落雷直撃でらりらり~、仲間達と同じ行動を取れなくなっちゃう、レールから外れた脱線人生。でも、だからこそ面白くて愛すべき存在で。個性って大事なんだね、って映画でした。クライマックスの、当時ノッてたジョン・バダムらしいアクションも嬉しい感じ。ちょっと「E.T.」から持ってきました、みたいなシーンが多いのは気になりましたが。 6点(2003-12-07 14:12:29) |
4. ジョーズ'87/復讐篇
《ネタバレ》 あれれ「3」と話が繋がってない。パラレルワールド状態です。「3」はなかった事にしてちょーだいね、ってコト?しかも、今回の鮫、追いかけてきちゃうの。遠く離れた海でも。もはや鮫じゃなく、怨霊。まあ、そのワリには簡単に死にますけど。だけど、日本公開版の、ぐさーっていうラストはともかく、アメリカ公開版の、意味も判らず突如爆発(しかも「1」の映像使いまわし)に、アメリカの観客は納得できたのかなぁ?と、そんなこんな、ケチを付けつつも、そこそこの点数を付けたのは、「1」の世界から時が流れ、20年後のアミティが、署長夫人が描かれるところに、ちょっと感傷気味になっちゃったから。シリーズをずっとリアルタイムで追ってきた身にとっては、この映画、感慨深い(だけど悲しい)到達点でした。 6点(2003-11-23 15:21:42) |
5. シリウスの伝説
《ネタバレ》 日本初のフルアニメを作る!という意欲は凄くって、ホントにずーっと動いてます。それから、マシントレスではなくフルハンドトレスで、トレス線1つ1つに、黒ではなくて、ちゃんとペイントに適合した色が使われています。とっても丁寧な作り。それだけに、なんでこんなにディズニーを意識しなくっちゃなんないの~!みたいな絵柄や、後味悪~な悲劇になっちゃうのが惜しい惜しい。せっかく、そこまで凄い事をしているのに、アニメ映画として語り継がれる事なく、なんとなく忘れられてしまっている感じなのは、やはり脚本やキャラクターに魅力が足らなかったせいじゃないかな、って。あと、すぎやまこういち氏とサーカスによる音楽は心に染みる名曲でしたが、シリウスが行進するトコのBGM、映画の「009」、「ゴジラVSビオランテ」の自衛隊、「ドラクエ4」の馬車と、同じパターン過ぎですよ~。あと、初日の映画館前ではこの映画を作った会社の労組がデモ行進をしておりました。えーと、そういうのはあなた方内部の問題で、お金払って見に来る観客には関係のないハナシなのではないの?と疑問に思った私でした(東京国際映画祭の会場前でデモってる某社労組もウザいですよ、と)。 [映画館(字幕)] 5点(2004-05-20 22:27:03) |
6. 新ポリスアカデミー/バトルロイヤル
新、と付いているので何か変わったのかな?と思ったら、タイトル普通に「6」って出てくるし。テコ入れのために日本側でタイトル変えただけだったよーで。でも、そんな策略とは裏腹に、この映画、シリーズ中で最も印象の薄い映画でした。マイアミまで飛んだ前作とは違って、犯罪の裏に隠れる陰謀と対決する物語は、でも、毎度お馴染みのゆる~い笑いを、ファンの義理でお付き合い、というだけのもの。初期のどギツさもなくなり、固定ファンのためのホンワカ路線ではありました。それでもオープニングのあのテーマ曲を聴くと、毎回ワクワクしちゃうんですけどね。 [映画館(字幕)] 5点(2003-12-07 16:05:33) |
7. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 原作と映画の関係、というのは難しいですね。感想を書く方も色々と悩んでしまいます。キングの小説の中でもいちばん好きな物語であるがゆえに、この映画の原作を無視しまくりな改変にはイラつくばかり。でも、じゃあ例えば「ジョーズ」はどうなのよ、アレも原作無視しまくってるでしょうが、と言われればその通りで、私自身が原作への愛はない、映画への愛はたっぷり、だからいいのだ、って事になっちゃう。エゴでレビューを書くしかないのだなぁ。格調高き計算された映像には、でも恐怖をちーとも感じなかったのも事実なのです。何を恐がればいいのか、考えあぐねてしまうような映画。ジャック・ニコルソンは最初から狂ってるよーにも見えちゃうし、オーバールックホテルに棲むモノの存在さえもあやふや。ジャックが壊れちゃっただけ、って解釈だと明らかに説明のつかないシーンが幾つか存在しちゃってますし。恐さを理解するのに深読みが必要なのだとすれば、随分と敷居の高いホラーですわぁ。原作はフツーに読んでも十分に恐いんですけどね。 [映画館(字幕)] 5点(2003-12-06 20:07:38)(良:1票) |
8. じゃりン子チエ
原作に忠実過ぎる、っていうのは意外に退屈なモンなんだなぁ、というのを思い知った映画です。これが小説の映画化ならば、そのイメージの相違を楽しめたりもするのですが、マンガをかなりきっちり忠実に表現したキャラクターデザイン、画面構成となると、あとは「いやもう物語的には判ってるから、なんか他の事してくんない?」って思ってしまって。『ゴジラの息子』あたりが数少ないお楽しみポイント、みたいな。声に関しては、テツは最高、チエやおばあはんもいい、でも他はどうしても芸人さんの顔が見えてきてしまうなぁ、って感じでツラいものがありました。思うに高畑演出って毎回どうも関西の浪花節的なノリで、関東な私には鼻に付いてしまって馴染めなかったりするのでしょうかねぇ。原作の方は10巻くらいまでは好きだったんですけどね。あ、初日プレゼントのセル、併映の『フリテンくん』を貰って思いっきり萎えた記憶が・・・ [映画館(邦画)] 5点(2003-11-22 22:39:45) |
9. 少年ケニヤ(1984)
《ネタバレ》 大林監督のセンスに、作画スタッフが全くついてゆけてないという感じがしました。元々が「ダメな時の東映動画」クオリティですから「線がいっぱい描かれた原画が動く」とか「線画だけの映像」とか「画面の一部だけを作画してある」とかいう特殊な状態が、単なる手抜き以上のものに見えてこないという悲しさ。原作のレトロな、時代ゆえの味わいも表現レベルが低いとパッとしない地味なアニメにしかなりません。クライマックスの突如SFな暴走は当時の大林監督の好不調の激しい波の、あまりよろしくない面が出たって感じですが、ああいう見せ場でも作らないと単調で仕方ないといった感じがあったのも事実で。併映が『スヌーピーとチャーリー・ブラウン』、当時の混沌としたアニメブームを象徴していた感じでした。 [映画館(邦画)] 4点(2007-12-16 23:15:27) |
10. 地獄の7人
思えば80年代はまだまだ色濃くベトナム戦争の影を残していましたね。なんとかアメリカ人としてベトナム戦争の答えを見つけ出したい、という足掻きを感じた映画でした。でも、結局はアメリカ人側のアタマの中だけで完結させようとしているがゆえに、戦争アクション映画としての価値以上のものは感じられませんでした。大義、正義を織り込む事に、無理があり過ぎなのですわ。皮肉なラストシーンにしても、そこにあるのはごく感傷的な、メッセージとして捉えるにはあまりに脆弱なものですし。起点となる動機から展開する物語に違和感が付きまとい「もっと誠実さを入れ込む道を選ぶか、もしくは大義に縛られる事なく英雄譚としての割り切りの道を進むかしてくれないかなぁ」と、私としては見ていてとても居心地の悪い気分が続いたのでありました。 [映画館(字幕)] 4点(2004-07-24 01:55:51) |
11. 上海バンスキング(1984)
うーん、ステージシーンでの奥行きのなさや雑なビデオ合成などにチープな感じがしてしまって。物語も痛快とは行かず、重たくて暗いですし。みんなが幸せになってハッピーエンド、という映画がいいという訳ではないんですけれど、「蒲田行進曲」のメインメンバーが再集結して出てきた映画が長めの上映時間で延々暗くて弾まない状態、ちょっとガッカリした印象が残っています。どうしたって平田満には「蒲田~」のノリを期待しちゃってましたしね・・・。 [映画館(字幕)] 4点(2004-02-04 12:39:03) |
12. 地震列島
《ネタバレ》 地震のシーンに「日本沈没」の映像の使いまわしがあるので減点。ストーリーラインが「大地震」にとってもよく似てるので減点。地震によって起こる混乱と脱出劇ばかりが描かれて、地震に対しての政府や自治体の対応や、地震を逃れた人々の描写がちっともなく、あんまり地震の際の教訓にはならない映画なので減点。とゆーか、ただ大地震という災害に遭った人々のサスペンス、で終わってしまうのはどうかと思うんですよねぇ。これだけ地震災害の多い国で、見世物としての地震映画を作ってもねぇ。啓蒙映画を作れ!っていうんじゃなく、もっと経験を映画に活かせると思うんですが。あ、あと避雷針って読んで字の如く、雷を避けるための装置で、雷を落とすための装置じゃないのよ・・・ [映画館(字幕)] 4点(2003-12-06 14:23:19) |
13. 人類創世
《ネタバレ》 遠い遠い過去。まだ言葉もマトモに話せない頃のご先祖様たちの物語。大事な火が消えちゃったよ~、火を探しに行かなくちゃ、と旅に出たら、既に火を作れる種族がいました、と。火を作れるようになる進化の過程を描くのかと思えば、単なるタナボタ。肝心なところがガッカリオチじゃ、一体ナンのために作られたのやら理解不能です。70ミリの大画面に展開する、マジメなフリしたアホ映画、という風情でございました・・・。 [映画館(字幕)] 4点(2003-11-22 15:29:40) |
14. ジョーズ3
注射器が目の前に来るワケですわ。むずむずっとしてるそばから、液体がちゅーっ!と出てきて、こっちは眉間のあたりがむずむずむずっ!3Dメガネの間から眉間をぽりぽり。 タイトルがずんずんずんずんと彼方からせり上がってきて、どわーんと迫ってきて、カシャン!とキバを閉じるのも面白かったですね。 でも、それだけの映画かなぁ。海中では立体感抜群でも、地上じゃボール紙並べたみたいな立体感ですし、3D映画はどうしても画面が実際よりも小さく見える分、飛び出さない時には迫力半減。 で、その「立体」の要素を抜いたら、ドラマらしいドラマはないですし、鮫はオモチャを合成してる感じが強くて見られたモンじゃない映画ですし。ってコトで、立体面白かった~、って部分にだけ3点、ってところで。 【15年ぶりにちょっと更新】 3Dブルーレイを買って再見して、印象は全然変わらなかったんだけどね(あ、画質は撮り方がアレなんで最悪だったけれど、3Dは当時セロファン貼った紙メガネで見た時よりも見易くなってたわ)、音楽が意外と良かったのね。ちゃんと憶えてたのはメインタイトル部分の曲乗り水上スキーシーンでの転調くらいだったのだけど、エンドロール部分の曲なんかとても聴かせるわ。高価な輸入サントラ買っちゃった。 サントラ聴きながら、この音楽に相応しい映画のカタチを想像してみたりもしたけれど、実際はアレだものねぇ。もったいない。サントラだけ活かして新作作ったら?くらいな。 [映画館(字幕)] 3点(2003-11-23 15:10:22) |