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anemoneさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 646
性別 女性
自己紹介 2006年のレビュー本数4本ってあんまりですわね。
2005年には「姑獲鳥の夏」まで見ていたクセに。
ってこういう使い方やっぱ邪道ですよね。来年こそは。

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21.  女優フランシス
神は死んだ、と作文に書いて良識ある父兄たちを仰天させた少女時代から、華々しくデビューを飾りながらも精神障害を理由にハリウッドから追放される女優フランシス・ファーマーの数奇な生涯をジェシカ・ラングが狂演。ラングの奮闘ぶりは若干暑苦しくもあるが、「キングコング」でモデルから女優へ転進のチャンスを掴んだラングが演技派への道を突き進むためには必要な挑戦であったかも知れない。ラングは同じ82年、「トッツィー」でアカデミー賞を受賞しているが、本人の思惑からすればむしろこちらの方が本命であったような気もする。とにかくこの頃のラングには、「私はもうキングコングのオモチャじゃないのよ」的オーラがぷんぷん漂っていたし、この役はオスカーへの最短コースを思わせる実録モノ、悲劇モノ、精神障害モノ。まあこの時代の流行りだったのね、と思わないこともないが、陰謀渦巻くハリウッドの楽屋裏モノとしても見ごたえは充分。実在のフランシス・ファーマーがロボトミー手術を受けながら芸能界に復帰し、6年間に渡って自身のTVショーを勤めたというのもちょっと驚嘆に値する話ではある。
8点(2004-01-25 03:04:05)(良:1票)
22.  ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演)
ジャンルが微妙に混乱しているので、何がやりたいんだかよくわからなくなりました。個人的にはブルース・ウィリスってみっともないぐらいがちょうどいいと思っているので、この作品の彼はちょっとカッコ良すぎて笑ってしまいますね。全員に微妙な後ろめたさを抱えているという点でハリウッド流勧善懲悪主義から一歩外れた目新しさはありますが、入れ物が思いっきりハリウッド大作だったりするので、全体としてまとめ切れてない印象が強いです。が、これだけ散漫なネタを寄せ集めてピンポイントでいい味出してしまった上、物語がどこを目指しているのか皆目読めないという妙なサスペンスが生まれてしまい、結果的にズレた面白さが発生してしまった気がします。戦争、ナチス、収容所、殺人、人種差別、権威主義、法廷、正義、必要悪、結束、友情、アメリカ万歳、ドンパチ・・・これだけの要素を詰め込もうと思った心意気はある意味スゴイのかも。ミックスフライ定食を頼んだら天ぷらやから揚げまでついて来ちゃった感じですね。食いしん坊な私はボリュームだけで満足してしまいましたが。
8点(2004-01-17 15:01:21)
23.  ジョー、満月の島へ行く
トム・ハンクスとメグ・ライアンの共演作品の中では唯一、見るに値すると感じる作品。思いっきりファンタジーなんだけど、「スプラッシュ」「ビッグ」とトム・ハンクス側から見て行けばきわめて順当な展開なわけで、このランクにふさわしいほどほどの安っぽさとウソっぽさ、普通にお約束通りのストーリーで最後まで安心して見ていられる。メグ・ライアンの1人何役とかは多くの方がご指摘の通り単に話題性だけで取り入れられたように思われるが、別に邪魔になってないしどうでもよかった。私にとってはトム・ハンクスの遺作。あくまでも売り出し中だった新進気鋭の若手女優メグ・ライアンが一連のトム・ハンクス主演のファンタジック・コメディに引っ張られただけのことであって、この二人をコンビ扱いにした目線で見ると確かにガックリさせられるものはあると思う。
8点(2004-01-11 12:53:32)
24.  ジャンヌ・ダルク(1999)
フランスが誇る不滅のヒロイン、ジャンヌ・ダルクを敢えて祈祷性精神病患者の疑惑を漂わせて描いたのがリュック・ベッソンだったというのが面白い。これをフランス人以外の人がやっちゃったら大変ですよ。実際のジャンヌ・ダルクが本当に神のお告げを聞いたのか?それとも単なるイカれた姉ちゃんだったのか?というある種のタブーを取り上げた、非常に興味深い映画だったと思います。ただし私は異常に戦争映画が好きなので、この映画でもジャンヌが「Follow me!」と叫んでダーッと軍隊の先陣を切るところですっかりコーフンしてしまい、必要以上に面白がってしまったという意味では公平な判断が出来ているのかどうかもう一つ自信がありません。女性が軍隊を率いて闘う戦争映画って普通あんまり観られませんので、戦争映画好きの女性という立場からはこれがそこそこ面白いのは当然なのではないかと。ただし後半、妄想なのか神なのかはっきりしないダスティン・ホフマンの執拗なささやきなんかは、あーこれは狂気を扱った映画なんだと気づいてちゃんとそれなりに興味を持続できました。おそらくこの映画では、ジャンヌ・ダルク精神病患者説を主に主張していると思えるのですが、それで勝てちゃうプラシーボ効果みたいなものもまた否定できない事象ではあるので、歴史物としても戦争物としても、ある程度のクォリティは保てていると思います。実は私、公開当時この映画が気に入って3回観ました。後で周りの評判を聞いたらすごく悪かったので驚きましたが、よっぽどウマが合ってしまったのでしょうか。
8点(2003-12-20 03:51:11)(良:2票)
25.  地獄の黙示録
フランシス・フォード・コッポラにやりたい放題やらせちゃイケナイ、とハリウッドが悟るには充分な映画でしたね。でも突き抜けたおバカさ感があって私は好き。これ本当にやっちゃうんだから、やっぱりコッポラって相当な映画バカでしょう。作品としてまとまりに欠けるとか、言いたいことがちゃんと言えてないとか、とにかくもうありとあらゆる欠点だらけの映画なんだけど、監督の「誰が何と言おうとオレはこれがやりたいんだぁ~~~っ」という有無を言わせぬイキオイがガンガン伝わって来るので気の弱い私なんかうっかりゴメンナサイとか言ってしまう。これはそういう映画なんであって、シナリオ作法の教室にこれを持ってったら落第食らうのは必至。でもね、こういうクレイジーなことが出来た頃のコッポラってやっぱりステキだったんですよ。私にとってジゴモクって、横山ヤスシの漫才と一緒。さすがに当人も凝りたのか、その後あんまり大バカはやらかしてないみたいだけど、守りに入っちゃったなぁおとーちゃん。という感じですね。この映画、必要悪と違いますか?
8点(2003-12-20 02:49:42)
26.  白い家の少女
原作者自らシナリオを書いているのだからギャップが少ないのは当たり前だが、小説から喚起されるイメージがここまで裏切られないというのは極めて稀少な例と言えるだろう。少女役のジョディ・フォスターも彼女がモデルではないかと思えるほどのハマり役。美しいカナダの田舎町を舞台に、父親の死を隠して一人で暮らす少女の孤独な日々と彼女に思いを寄せる若者の幼い恋、そして彼女が自由を守り抜くために犯して行く殺人を、ショパンのピアノ曲に乗せて綴る異色サスペンス。詩的な情景、甘酸っぱい初恋の香りと、連続殺人という極めて異質な組み合わせが、何故か不思議なノスタルジーをかもし出す、どこまでも美しい映画。秋の夜長にビデオ鑑賞を決め込むには、なかなか味わい深い作品かも知れない。
8点(2003-12-06 01:14:22)
27.  シカゴ(2002)
どうも今年は人生観が変わるんじゃないか、と思うような内容的に濃い作品が少ないようで・・・「シカゴ」も楽しめる作品としては非常に完成度が高いと思いますが、だから何なんだ感は否定できません。 でもキャサリン・ゼタ・ジョーンズの毒気たっぷりな美女ぶりは観ていて飽きませんし、レネー・ゼルヴィガーのバカっぷりも楽しかったです。元の舞台を観たわけではないので何とも言えないですが、こういう本格的なミュージカルもたまには良いんではないでしょうか。曲も良かったですし、「どうだった?」と訊かれれば「面白かった」と答えるでしょうね。
8点(2003-11-22 01:42:48)
28.  ジェニファー8(エイト)
私にとってアンディ・ガルシアはハリウッド最大の謎の一つである。これほどまでに魅力的で、イタリア男の魅力の全てをあわせ持ち、アル・パチーノの持っているものなら何でも持っている上にアル・パチーノに足りなかったものまで全て持っている彼が、いったい何故これほどまでにぱっとしないのか。残念ながら生まれて来る時代をほんの少し間違えてしまったことと、役選びのセンスが余りにも無いことが、彼に不遇の人生を歩ませてしまっているように思えて仕方がない。しかし何はなくてもアンディ・ガルシアである。残念ながらユマ・サーマンと並んで歩くとほんのちょっぴり身長が足りない。それでもやっぱり彼の持っている不思議なオーラは、この陳腐な三文ミステリに、いかにも何かありそうな雰囲気を醸し出すことに成功している。健常者役をやっていてもどこを見てるんだかさっぱりわからないユマ・サーマンの外斜視は盲人役にうってつけだし、晩秋からクリスマスにかけての美しい田園風景は、どこまでも美しい二人の背景にぴったりである。ストーリーは、これ以外にも2000本ぐらいあるこの手のミステリとだいたい同じ。ランス・ヘンリクセンとジョン・マルコビッチがリレー式に重要な脇役を務めているのもオイシすぎる。雰囲気一発のベタな作品だが、ストーリーとかあんまり気にしない、という方であればそれなりに堪能できると思う。関係ないけどパーティの途中でユマ・サーマンのマニキュアが無くなったりしていた。テキトーにスルーしていい作品だと思うけどアンディ・ガルシアが珍しくハマリ役だったので点数甘め。それにしても彼ってホントにいったい。 【追記】わすれな草さん>アンディ・ガルシアはカリビア~ンですか^^;そういえば苗字がガルシアだ(爆) FSSさんのめった斬りおもしろすぎです。
7点(2004-10-03 04:24:24)(笑:2票)
29.  シルミド/SILMIDO
冒頭の掴みからあれよあれよという間にタイトル通りの島「実尾島(シルミド)」に連れて行かれ、地獄の特訓あたりまでは物凄いハイテンションだったのだが・・・。さすが兵役のある国だけあって、外見的にはほとんど日本人と違いはないんだけど軍隊シーンの迫力が違う。過去に邦画がなんでつまんないんだとさんざん問題にされた頃があって、製作者側の言い分としては主に「顔が違う(ハリウッドスターみたいなわけにはいかない)」「予算が違う」「ロケーションが違う」などいろんなことが言われて来たんだけど、最近の韓国映画と「ラスト・サムライ」で全てが単なる言い訳に過ぎないことが証明されましたね。まあ邦画も最近けっこう盛り返してますけど。で、「シルミド」ですが、例によってまったく事前に勉強して行かなかったために、金日成暗殺計画が打ち切りになったら、あとは皆殺しになるだけだから15分ぐらいだろう、なんて思っていたらそこから先が長かった。後でパンフを見たら実は後半のバスジャックの方がメインな話だったみたいなので、そりゃそうだろうけどまさか1時間以上あるとは(@@)というわけで自業自得なんですけど想像したよりちょっと長くなってしまいました。登場人物たちは魅力的だし、映像的にもキレがあって非常に良いです。しかし泣かせどころのツボが絞り切れずにエンエンと引っ張っていたのはやっぱり国民性かなあという感じがしました。よって微妙に減点。娯楽作品としても優れていますし、価値ある映画だと思います。総合点の高い作品でした。
7点(2004-06-20 02:53:46)(良:1票)
30.  地獄の逃避行
あーこれ、デビュー作だったんですか?国内ではもう全然ビデオが手に入らないんで、アメリカ行った時にテレビで観ました。シシー・スペイセクとマーチン・シーン、この後長らくサイコ役者で生きて行く羽目になった理由が非常に良く理解できました。映画史上稀に見る境界性人格障害者ですね。もう目がイッちゃってますもん。正直私は今でもシシー・スペイセクという女優さんって、演技に道を見出してなかったらただの境界線上の人だったんじゃないかと思っています。演技をするということはある意味、祈祷性精神病に近い物がありますよね。たとえば恐山のイタコなんかね、死者の声を聞いてその声で語るみたいなところは、要するに俳優業と本質的には一緒なんじゃないのかな。そういう意味では、シシー・スペイセクって生まれて来る時代を間違えなくて良かったですよね。この人、中世ヨーロッパに生まれていたら間違いなく魔女狩りに遭って処刑されてます。でもオスカーの授賞式にスーツで来るのはちょっとイタダケないですね。やっぱり本業はイタコじゃなくて女優なんですから。
7点(2003-12-20 03:07:11)
31.  ジミー・ハリウッド
実は私、この映画大好きなんです。誰が見たってスターには見えないのに、涙ぐましいぐらい一途にスターを目指しているジョー・ペシ。何故か彼を一途に慕っていて、どう見てもアタマの弱いクリスチャン・スレイター。冷静に見るとかなりイタい二人なのに、空回るジョー・ペシの奮闘ぶりと、意味不明のコトバを発するスレイターのボケぶりが不思議と和むんですよね。音楽を元ザ・バンドのロビー・ロバートソンが手がけていて、全体にミスマッチなBGMも上手くハズしてるな~と感心します。これ、計算じゃなくて偶然だったら大笑いなんですけど、狙いすぎずギリギリの線でズレている感じが、ハマる人にはけっこうハマるんじゃないかと思います。「キカ」のビクトリア・エイブリル、たぶんこれがハリウッドデビューじゃないかと思うんですが、一体なんでまたこんな作品を選んじゃったの!?と、これも妙にオチていて笑えたりします。シナリオがさりげなく上手いです。「イタい」が芸になるって、やっぱりジョー・ペシ半端じゃないですよ。
7点(2003-12-17 02:11:03)
32.  ジェイコブス・ラダー(1990) 《ネタバレ》 
ウーン。これ微妙にあざとくないですかね?なんか最後の最後になって、本当のジャンルはこうだよ、って言われてるみたいな。そういう映画だと思ってなくて、真面目なミステリーと思って観てたらガチョン。な映画でした。オチの寸前までかなり盛り上がってて楽しく観てたのに脱力しました。じゃあつまんないのか、って言われたらそうとも言い切れないところが私も甘いですが。良く出来たネタ物って、爽快なヤラレタ感があるものなんですが、この作品には「ほー。そう来るか」って敵意がメラメラしただけでした。やるならやるで、正々堂々と正面からかかって来い!と思いますね。でも最初からそう言われてたらわざわざ観なかったかも。やっぱりずるいよこれ。
7点(2003-12-14 03:56:53)(良:1票)
33.  7月4日に生まれて
これはちょっと評価の難しい作品ですね。映画としてどうなのかと言われれば、特にスゴイところもなければマズイところもないような気がするんだけど・・・時代性をきちんと描こうという監督の姿勢に共感できなければまず、NGでしょう。トム・クルーズが社会派ドラマに挑戦!?というフレコミにビビッてしまい、長年おあずけにしていた作品ですが、恐れていたほど悪くはなかったです。ただメッセージ色が強すぎて、映画自体が見えなくなってしまうところはありますね。オリバー・ストーンの作品ってだいたいそうなんですが。好き嫌いの別れる映画だと思います。私はまあまあ好き、ぐらい。
7点(2003-11-29 18:30:42)
34.  ショート・カッツ
もう一つ、アルトマンの世界には馴染めずにいる私だがこれはそこそこ楽しめた。これが売り物の豪華な顔ぶれも、豪華すぎずでマル。それぞれの個性が微妙に絡み合って、独特の雰囲気をかもし出している。全体の雰囲気もウェルカムなムードで誰にでも入り込みやすい仕掛けになっているし、いろんな意味で楽しい映画だったと素直に思う。何か痛烈なメッセージとか感動を期待するのは難しいが、ひまつぶしにはお勧めの一作。
7点(2003-11-29 17:21:12)
35.  シックス・センス 《ネタバレ》 
マジメにまっとうにホラーを作っている感じがして、あの有名なオチとは無関係にちゃんと楽しめる作品だと思います。私は観る前にこの映画のオチを当ててしまったんですが、ちゃんと最後まで楽しく観られましたから。何度かテレビ等でもリピートしてますが、その都度最後まで観られますし、オチ依存型の作品だったら2回目以降はちょっと観てられないでしょう。ハーレイ・ジョエル・オスメントはやっぱり上手いと思いますが、特筆すべきは母親役を演じたトニ・コレット。彼女はものすごくいい味を出していましたね。ブルース・ウィリスはまあ、いつも通りのどこを切ってもブルース・ウィリスなんですけど、この役はけっこうハマッていたし彼でなくても良かったような気もするが彼だからダメだったということはない。傑作というほどではないと思うけど、十分良く出来た楽しめる作品だと思います。
7点(2003-11-22 19:46:50)
36.  死霊のえじき
ずっと昔に見たような気もするんだけど「死霊のナントカ」が多すぎて20年も経つとどれがどれだかさっぱりわからなくなる。これは確か劇場で見たはずなんだけど、オチまで忘れていたところを見ると当時の感想もやっぱりそれなりだったんだろう。当時ホラーは半分コメディ化が進んでましたしね。前作で非常に斬新だったギリギリのおとぼけ感が悪い方向にエスカレートした感がある。良く言えば余裕、悪く言えば馴れ合い、それが「味」だった前作と比べるのはいささか酷な気もするがどうしても観客は新しい物に飢えている。博士のニックネームがフランケンシュタインなのは純粋にオマージュなんだろうが、ちょっとオマージュのボリューム感多すぎ。体を張って助けたミゲルのその後を誰も心配してなかったり、シナリオの完成度も「ゾンビ」とは比べ物になりません。残虐シーンも規制のせいか意外に控えめだし、技術面である程度完成度を極めてしまった現在から見れば陳腐、過去の傑作に比べれば手ぬるい。よってこの映画をお勧めできるのはシリーズにある程度の思い入れのある方のみ、というシリーズ物にはお約束の出来。まあ「ゾンビ」のエンドロールで「お代わり~!」と言った人にはそれなりの懐古趣味的魅力はある。アメフトゾンビとかブライドゾンビ、バレリーナゾンビなどお馴染みゾンビ達のコスプレも見物。ショック度は高めだがその分俗っぽくなりました。まあこれで打ち止めにして正解だったかも。
6点(2004-08-29 03:23:53)
37.  シンプル・プラン
着想が素晴らしかっただけに実に惜しい出来だったが、ところどころでブラックな笑いが効果を発していたので個人的にはけっこう気に入りました。もうちょっと突出したものを期待していたのですが、あとちょっとのところでこじんまりとまとまってしまいましたね。でも乳飲み子を抱えてブキミな冷徹ぶりを発揮するブリジット・フォンダとか、腹黒い見どころはけっこうありました。あまりシリアスなものを期待せず、ハズしたブラックコメディだと思って観た方が楽しめると思います。でもハズし方が微妙にズレてたんですよね・・・本当に惜しい。つーかサム・ライミさん、アナタがコーエン兄弟の焼き直しをやってどうする。
6点(2003-12-29 13:31:58)(良:1票)
38.  シド・アンド・ナンシー
これはイタかったですねぇ。私はシド・ビシャスにもセックス・ピストルズにもなぁ~んの思い入れもない単なる映画ファンですが、こういうあからさまな泥沼系は決して嫌いじゃないです。この話は絶対に浮かんで行かないことが保証されている泥沼なので、まさに泥沼中の泥沼という意味で胃の痛くなるような辛さを感じました。真実についてはもはや想像するしかないわけですが、私の想像では、この映画に描かれたシドはファンが想像するよりショボいですが、実際よりはたぶん美しく描かれているんじゃないかと思いますよ。この時代のロックってそういう世界ですよね。筋金入りのダメ人間が、不幸な偶然の導きで神がかった存在にまで押し上げられてしまう。でも当人は神様でも何でもないタダの生身の人間ですから、そのジレンマに押しつぶされて行くわけですよね。そういう世界で運命の波を上手に泳ぎ渡って行く人たち、たとえばミック・ジャガーみたいな人って、本当にタフな精神の持ち主で、もちろん相当頭も良いんだろうな、と思います。最近ではロックの世界にも最初から頭良くないとなかなか入って来られないようになって来ましたが、創成期にはこういう不幸な人たちが多かったみたいですね。
6点(2003-12-20 03:22:30)(良:1票)
39.  十戒(1956)
手っとり早く旧約聖書をダイジェストで理解するにはもってこいの作品。一度は見ておいて損はないと思うけど、いかんせん現代のスピード化社会においてはこれでも長い。おもしろいとかつまんないとかいう以前に、教養として身につけておくのも悪くないとは思う。何度観ても、かの有名な海の割れるシーンは圧巻だと思うし、長い映画を我慢して観続けた結果あのシーンにたどり着けたという一つのカタルシスは味わえる。だから何なのよ、って言われたらミもフタもないのだけど・・・特に宗教観を養うとかいう目的でなく、洋画を楽しむ上では根底に横たわる彼らにとっての「常識」をさらっておくのもまたよろしいかと。
6点(2003-12-18 01:21:00)
40.  七年目の浮気
男性諸君にはたまらない話なのでしょうが、特にフェミニズムに関心のない私ですら、これはちょっとという感じ。ビリー・ワイルダー監督にしては、ギャグもすべってる気もするし、マリリン・モンローのとびきり可愛い姿が見たいぞ、という向きにはお勧めできるがだから何なんだ感は否めない。だいたいマリリン・モンローがキレイで可愛いなんてあったりまえの話なわけで、だからこそ成立している映画なんだろうけど、見た目と違って実は知的で頭の良い女性だった、という説が有力になった没後ン十年にこれを見ると、もう痛々しさしか感じられないですよね。銀幕史上屈指の美女なわけだから、あれこれ取り沙汰されるのも無理のないことかも知れないし、本人に会って確かめることができない以上、本当にバカじゃなかったかどうかなんて今さらわかるワケないんだけど、不幸な境遇から這い上がってセックスシンボルというイメージとのギャップに苦しんで、何度も結婚と離婚を繰り返して死ぬまで愛に飢えていた薄幸の女優、というイメージが一度定着してしまうと、こういうシンボリックな役柄こそ彼女を追い詰めた元凶という感じがしてしまって素直に受け止められないのも事実。したがってこの作品を正当に評価するのは、少なくとも没後の現在になって初めて観る世代には不可能。ただしマリリン・モンローは文句なく可愛い。だから何なんだ。
6点(2003-12-11 01:18:11)
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