1. 死刑執行人もまた死す
まずこの題名 「死刑執行人もまた死す」、なるほどすごいインパクトがある。そして、肝心の内容であるが、題名に負けない素晴らしいものになっている。 ゲシュタポの弾圧に屈することなく、チェコスロバキア人の誇りを決して失うことがない民衆。いいものをみせてもらった。チャカが犯人に仕立て上げられ、人質が開放されることで、観るものは一瞬、安堵感を覚えるが、これはルノワール流に言えば「大いなる幻影」なのである。ゲシュタポの支配はなんら変わっていないのだし、その後も弾圧は続くだろう。バックで民衆の合唱が流れる中、「NOT THE END」で終わるラストがそれを物語っており、フリッツ・ラングの魂の叫びがひしひしと伝わってくる。影の使い方も見事で、見ごたえがある気合の入った大傑作である。 10点(2004-02-09 15:13:33) |
2. 情婦
最後のどんでん返しはお見事!夫人がかわいそうですなー。夫、深く書きすぎるとラストがばれるのでやめておきますが、この超一流の演出はビリーワイルダーの真骨頂ですなー!ほんと、参りました。人間心理をついた名作です。 10点(2003-12-17 00:36:36) |
3. 七人の侍
最高の娯楽大作だろ!こんな映画二度と出ない。日本の誇りだ。迫力ありまくり!三船のひたすら叫ぶような演技にはよくわからんがやられたぜ。三船敏郎みたいな「顔力」がある役者には心底惚れ込んでしまいます。三船と左ト全のやりとりとか何回観ても飽きないね! 農民と侍のギャップなんかもうまくあらわされてます。 10点(2003-09-29 22:18:50) |
4. 地獄に堕ちた勇者ども
表面の豪華さと深層の退廃という激しい対比がデカダンスそのものだといえるのではないか。宴の後に残酷に殺される突撃隊、結婚式という華々しい行事に死を迎えるソフィとフリードリッヒの結婚はまさに葬式となってしまっているなど この残酷すぎる対立がまさに圧巻だ。一人では何もできずアッシェンバッハの操り人形となってしまったマルチン そして死化粧で結婚式に出席するソフィが鉄鋼一家の終末を暗示しており、権力に取り付かれてしまった者の精神的退廃と官能性が気持悪いほど伝わってくる。貴族階級出身のビスコンティだからこそできる神業だ 10点(2003-09-24 23:17:53)(良:1票) |
5. 自転車泥棒
辛すぎるよ。これがネオリアリズムか。親父のやることどんどん裏目に出て、子供がそれを見てる。あー 切ないなー。当時のイタリアってやっぱ貧富の差激しかったことを考えると親父のしたことに同情してしまうぜ。 10点(2003-09-24 23:02:35) |
6. 自由を我等に
脱獄に成功した男が会社の社長となり、「刑務所」というべき会社を経営しているという皮肉がまずおもしろい。「自由」というものはなかなか易々と答えを見出せない言葉であるが、この映画では本当の意味での自由とは何かということを問いかけているような気がした。そういった意味で、ラスト、唄を唄いながら歩く主人公二人は刑務所から出て初めて、自由を手にしたように思えた。しかし、この自由に対する投げかけは、決して説教臭くなく、コミカルに社会を風刺しながら自由を唄っている点がなんとも気持ちよく、この映画を、ましてや、ルネ・クレールを好きになった一つの要因といえよう。サイレントとトーキーの絶妙なバランスと勇気と希望を与えてくれる音楽も大好きである。 9点(2004-02-16 15:18:07) |
7. 新学期 操行ゼロ
子供の気持ちを実にうまく表現した作品。ジャン・ヴィゴのセンス、人間の描き方がうまく表されているなーと驚嘆してしまった。子供なら誰でも持っている反乱の心、決してシリアスなものではないその心を温かく描ききるとこはさすがの一言、映像も高いセンスが随所に散りばめらていて、観ていて飽きることがなかった。若干29歳で死んだ非凡の才能の持ち主、ジャック・ヴィゴという監督が世に送り出した作品は、いまでも色褪せることが泣く、私の心を捉えた離さないのである。 9点(2004-02-14 23:06:53) |
8. シテール島への船出
まさに郷愁を描いた作品である。時間の厳しさが生み出すノスタルジー、しかし、空間的なノスタルジーは満たせても精神的なノスタルジーは時間の非可逆性が存在する限り永遠に満たされないものだ。この映画にはむなしさ、せつなさといったやるせなさが充満している。私の大好きなアンドレイ・タルコフスキーの映画に近い映画のような気がした。 亡命先から帰郷した老人が見たあまりにも変わり果てた故郷、老人の絶望が胸に突き刺さる 9点(2004-01-26 01:06:12) |
9. シベールの日曜日
ピエールとシベールの心温まる交流がいやらしくなく観るものに媚びてなくていい。純粋すぎるがゆえ殺されてしまったピエールと名前などどうでもいいと言って泣くシベールがなんとも悲しくて残酷だ。水の使い方もうまく二人の澄んだ心をそのまま表しているかのようで素晴らしかった。 9点(2003-12-14 13:59:42) |
10. 十二人の怒れる男(1957)
すげーなー。この緊迫感!密室で繰り広げられる男達の迫真の論議、リアルタイムで描かれているのも功を奏している。 9点(2003-09-26 22:58:57) |
11. ジンジャーとフレッド
フェリーニの後期の作品。全盛期に比べれば落ちていると思うがそれでもフェリーニを感じさせてくれる作品。ジュリエッタ・マシーナとマルチェロ・マストロヤンニの共演だけでも充分です。堕落したテレビ社会に対するアンチテーゼはみてとれるし奇妙な出演陣はいかにもという感じです。 8点(2004-01-28 22:54:41) |
12. 処女の泉
《ネタバレ》 羅生門の影響を受けている作品ですな。何が正しいことなのか?正義とは何か?を考えさせてくれる映画です 8点(2003-11-26 20:16:37)(良:1票) |
13. 新幹線大爆破
すっげー緊張感あります。スピードよりいい 8点(2003-11-09 23:46:21) |
14. ショーシャンクの空に
普通に感動したよ。ただ、みんなもっと老けろよ。 8点(2003-10-13 20:32:33)(笑:1票) |
15. 死刑台のエレベーター(1958)
完全犯罪には程遠いが素晴らしいサスペンス映画です。主人公けっこう馬鹿で笑えた。あの兄ちゃんと娘のカップルは観ててむかついたので、まー、そんだけ主人公に感情移入できたってことでしょうか。映像は素晴らしいね。 8点(2003-09-26 23:09:06) |
16. 知りすぎていた男
やっぱ引き込まれしまうんだよねー。ヒッチコックのサスペンスってハラハラしちゃいます。 7点(2003-11-27 23:09:56) |
17. JAWS/ジョーズ
当時としてはこの映画はかなり新鮮だったわけだが今観てもかなり楽しめました。登場人物がかなりいい味だしてますしね。 7点(2003-10-21 23:24:54) |
18. シャイニング(1980)
キューブリックのホラーいいじゃないですかい。ジャックニコルソンの怖さ 一際目立ってます。ちっちゃいころ観たがそんとき観る映画じゃなかった。怖すぎて 7点(2003-10-16 23:39:15) |
19. 17歳のカルテ
アンジェリーナ・ジョリーのための映画だ。ウィノナの演技をはるかに超えている。ストーリ展開もよかった。 7点(2003-10-13 22:06:34) |
20. 死霊のはらわたII
ホラーというかギャグ映画だろ。ブルーズキャンベルが手と格闘したり、チェーンソー装着して、暴れ狂うとこはサイコーにバカバカしくて非常におもしろかったっす。 7点(2003-09-29 22:09:15) |