1. シャフト(2000)
導入部はテンポがよく期待させるんだけど、基本的なストーリーが、駄目。全然盛り上がらないよ。ダーティハリーの敵は憎むべき相手で、ハリーに完全に感情移入してはらはらする。ここの敵は、ぼんぼんも麻薬王(??)も悪徳警官も、弱すぎて心底憎いという感情が持てない。シャフトの罠に簡単にかかるし、尾行は感ずかれるし、まかれるし。銃あんなに用意してるのに全然当たらないし・・・。それに最後の決着のつけ方は何?ハリーを始めとした刑事モノにあったバックボーンすらぐちゃぐちゃになっている。後味よくないです。 4点(2002-06-10 16:37:56) |
2. 将軍の娘/エリザベス・キャンベル
レスリー・ステファンソンが綺麗。でも、体当たり演技で頑張っているのに気の毒だけど、全体に空疎な作りなのでちょっと空回り。これ、娘さんの中の「暗闇の深さ」がもうちょっと伝わらないと共感出来ない。「黙秘」なんて地味な映画だけど、ヒロインのその地獄がひしひしと感じられた。(比べる対象があまり、適切じゃないが、最近見直したので)でも、ほとんど存在感ゼロのMストーンよりは救いがあるけど。ヒーロー然としたジョン・トラボルタが探偵役より、いっそジェームス・ウッドが探偵の方がよかったなあ。原作は読んでないけれど、パートナー同士の過去とかJウッド大佐のホモとか、小説ではうまく描かれたとしても、2時間の中ではごたごたした感じで、後味がすっきりしない。あっちにもこっちのもサービスし過ぎかな。もっと真面目にじっくり作って欲しかったなあ。 6点(2002-05-04 13:43:54) |
3. 新・夕陽のガンマン/復讐の旅
音楽が大げさでいい。マカロニの中では「まし」な方だよな。主人公二人の関係が、結構気持ちいいし。 6点(2002-04-27 21:07:55) |
4. シャイニング(1980)
キュブリックの傑作のひとつ。思い出すたびに寒気がする。TV版も悪くないが普通のホラー。脱線ですが、シンプソンズにこれのパロディ(「シニング」というタイトル・・・シムソンズみたい)があるんですが、こういつは思い出すたびに笑ってしまいます。 8点(2002-02-17 19:27:28) |
5. シシリアン(1969)
10代のころフランス映画のオールスター大作ということで期待して観た。が、ハイジャックシーンをうそっぽく感じ楽しめなかったが、アンリ・ベルベルヌイユがなくなったので再見(スターチャンネルの特集)したら、今の世相なら納得できる。怖い世の中になった。驚いたのはE・モリコーネの音楽。後のゴッドファーザーにすごく影響を与えていますね。 6点(2002-01-21 15:22:39)(良:1票) |
6. シー・オブ・ラブ
愛した女が、容疑者。殺人犯かもしれないという設定がなかなかいい。エレン・バーキンが、くずれていながら凛々しい不思議な魅力をかもしだす。エレンにプラス一点。 7点(2002-01-21 15:09:11) |
7. 十三人の刺客(1963)
いわずと知れた工藤栄一の最高傑作。ラストの攻防は、頭を使う点、「七人の侍」を凌ぐ。また敵方も、同じ半兵衛でも、椿三十郎の目玉ばかりぎょろぎょろさせている馬鹿まるだしの室戸半兵衛とは出来が違う。手ごわい相手である。日本時代劇最高の傑作に、私はこれを押す。 9点(2002-01-03 17:02:48) |
8. ジェイコブス・ラダー(1990)
あのグルグル回る首が怖いよお。「ねじ式」もそうですが、これ「アウククリーク橋の一事件」よね。映画ファンには「ふくろうの橋」の方が通りがいいかな。地下鉄のシーンも怖いよお。死ぬ前に悪夢みたくないよお。ブルブル。 8点(2001-11-26 16:24:40)(良:1票) |
9. シェーン
股旅ウェスタンという不思議な呼び名にピッタリの作品。日本の日活アクション、東映やくざ映画の原点。長谷川伸が、実は関わっていた。(というのは今思いついた嘘)でも、決定的に違ってるところがある。日本映画(特にやくざ映画)では、古い美しい秩序を守ってる人々が善玉で、そこに割ってはいる奴が悪玉(背広を着た天津敏や大木実)。美しい「人情」で古くから繋がった伝統を重んじるのです。だが、シェーンでは古い牧場主が悪玉で、開墾農民が善玉。既存権を認めずに機会均等を主張するわけです。談合や系列が問題になったとき、この違いのことを考えていた。映画は文化の違いを学ぶ教材でもあったのだ。昔は。 9点(2001-11-01 15:58:23)(良:1票) |
10. シベールの日曜日
インドシナ〔ベトナム)戦争は最初、フランス軍が戦っていた。地上攻撃で少女を殺してしまい心の病に悩む元パイロットが、両親のいない少女と、心を通じさせ誤解され殺される。性的なものを超えた妖精のような少女の交流が切ない。生きると言うことの意味を映画を観ることで感じることのできる作品。 10点(2001-09-10 14:54:00) |
11. Shall we ダンス?(1995)
最近(!)の邦画では面白い方かな。しこふんじゃった、の方がやっぱり、面白い。一時間三十分くらいに刈り込んでくれたら、もっとよいように思う。 6点(2001-09-10 14:28:07) |
12. シン・レッド・ライン
戦争体験者が、斥候シーンで「こういうときが一番怖いんだ」と、思わずもらした。リアルなんでしょう.でも、やたら自然を描く感傷的な映像にはウンザリ。 6点(2001-07-12 01:55:02) |
13. 地獄の黙示録
エネルギー溢れる失敗作は語るにもっとも面白い対象である。 6点(2001-07-12 01:22:26) |