1. 女優霊(1996)
《ネタバレ》 以前、少年サンデーの巻末の質問コーナーで「これまでに見た一番怖い映画は?」という読者の質問に対して、4分の1くらいの漫画家が、この映画を一番怖い映画にあげており、ずっと気になっていた。 初めて見た感想。はっきり言って、トラウマになるほどの内容ではなかった(トイレ行けたし)が、得体のしれない不気味さを終始醸し出していたように思う。 70分代とコンパクトにまとめられていることもあり、ドラマを見ている感じで、映画にありがちなグダグダ感もなく、忙しい人も楽しめる内容になっていると思う。 気になった点は、役者の女の子が転落死した後、スタッフ、キャスト陣が病院に行くわけでも、葬式に行くわけでもなく、やたら淡々としていたこと(その直後にも映画の完成に関する話してたしね)。人が衝撃的な形で死んでも、あんなもんなのかなあ、と、こちらの方が怖く感じた。 [DVD(邦画)] 6点(2013-03-23 22:46:52) |
2. 書を捨てよ町へ出よう
これは凄い映画だと思う。一度目はよく分からなかったが、何度も好きなパートを見返すごとに中毒になった。音楽や映像が前衛的。ストーリーと何の脈絡もなく登場するミュージカルのような映像が極めて印象的。団塊の世代の息遣いや学生運動の熱気が伝わってきたように感じる。ところどころに挿入されるフロムやマルローの言葉にも、心を揺り動かすような力を感じた。映画自体は意味不明な部分も多いが、前向きな気持ちになれる不思議な映画だと思う。 [DVD(邦画)] 9点(2007-05-20 20:12:38) |
3. 尻怪獣 アスラ
普段こういう映画は絶対借りないのだけど、尻が街を破壊しているパッケージが気になってついに借りてしまった・・・。 設定のあんまりなくだらなさ。盛り上がらない展開。ビンラディンやモスラなどのパロディの数々。日本人っぽくない日本人と登場人物のシリアスな状況での緊張感のない演技。何より分離したケツ(クレヨンしんちゃんっぽい)のコミカルな動きに笑ってしまった。 こういう映画は制作者側も0点をつけてもらうことを望んでいるのかもしれないけど、ストーリーが崩壊しているわけではないし、それなりに見ていられたのでそれなりの高評価をさせていただきます。 [DVD(字幕)] 4点(2007-04-15 09:55:19) |
4. ジョニーは戦場へ行った
《ネタバレ》 ひたすら重くて、暗くて辛い。最後に自分の意識があることを伝えられたこと、自分のことを理解してくれる人がいたことがせめてもの救いだった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-02-02 19:20:17) |
5. 呪怨 (2003)
ホラーなのに怖くない。全てにおいて印象が薄く、怖さとか不気味さとかいったホラーの要素があまり心に残らなかった。 [地上波(邦画)] 2点(2007-01-20 19:43:30) |
6. 白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々
時代背景からして反体制運動をすることは大きなリスクを伴ったことだろう。ゾフィーは自分の信念を突き通すのだけど、反対の立場にたつ警察官までもが彼女に理解を示していくシーンが印象的だった。おそらく彼女が自分の息子と同年代ということもあっただろう。ほとんど取り調べと裁判のシーンだけなんだけど緊迫していて退屈せずに見れました。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-08 20:11:04) |
7. 十二人の怒れる男(1957)
法学部の授業で観た。陪審員制が導入されるといかに大変かを感じさせてくれる映画でした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-07 12:26:46)(良:1票) |
8. 少女の髪どめ
《ネタバレ》 青年は愛する少女を救うため自分のIDを売ってしまう。最近「ジョゼと虎と魚たち」という映画を観たが、あの映画の青年とこの映画の青年は対照的。ジョゼの青年には好感をもてなかったが、二度と会えないであろう女性に最後まで一途に献身しようとするこの映画の青年には好感をもてた。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-07 10:40:51) |
9. 少女ヘジャル
トルコのクルド問題に焦点をあてた映画は珍しいのではないか。クルド人が置かれている惨状、トルコ人のクルドに対する無理解など現代トルコが抱える問題が、判事のおじいさんと少女の交流の中で痛いほど伝わった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-07 10:27:55) |
10. ジュマンジ
《ネタバレ》 襲撃してくる巨大クモが怖いね。ラストの浜辺に打ち捨てられたボードゲームから太鼓のような音がするのは不気味だった。典型的なビックリ映画。 [ビデオ(吹替)] 7点(2007-01-06 12:12:22) |
11. ジャイアント・ピーチ
随分前だけど和んだ。【クロエ】さんのおっしゃるように、主人公が悲しみを背負った少年だったからこそ応援したい気持ちにもなったのだと思う。 [ビデオ(吹替)] 7点(2007-01-06 11:54:50) |
12. ジョゼと虎と魚たち(2003)
《ネタバレ》 結局、恒夫はジョゼに出会って初めて恋したわけでしょ。今まで恒夫が寝てきた女達は結局彼にとってセックスフレンドに過ぎないし、欲望の捌け口にすぎない。本当の愛じゃないから何人もの女と同時に寝て、良心の呵責もなく、彼女達を平然と傷つけることができる。恒夫は性欲だけで生きているようなだらしない男だけど、ジョゼに対して今までの女性たちに対する態度と異なり親身というか非常に献身的である。障害云々で面倒見切れなくなったというわけでは必ずしもなく、初めて人のことを本当に好きになったことが怖くなって、以前の彼女の下に逃げたんじゃないかな。 [DVD(邦画)] 6点(2007-01-01 23:17:03) |
13. 上海ルージュ
室内シーンが多かったからかもしれないが、1930年代の上海という雰囲気があまり感じられなかった。この映画にも退廃的な雰囲気を期待していたんだけど、ちょっと物足りなかったかな。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-01 19:24:51) |
14. 七人の侍
この映画は昭和20年代に作られたからこそ意味がある映画だと思う。映像には迫力があり、現在でも通用するレベルである。娯楽映画としてなかなか面白かった。しかしそれを超える衝撃はなかった。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-01-01 19:19:25) |
15. 自転車泥棒
地味だけど良い名作ですね。自転車も買えない時代から比べて今はなんと恵まれていることか。物は大事に大切に使いましょう。 [DVD(字幕)] 7点(2006-12-29 23:53:50) |
16. 地獄に堕ちた勇者ども
見ごたえのある映画だった。鋼鉄一族が欲により落ちぶれていくさまが、ナチスの権力闘争と絡み合ってとても面白く観ることができた。ただ突撃隊と親衛隊・国防軍の対立や「長いナイフの夜事件」について知らないと訳がわからないかも知れない。同時に三島由紀夫の「わが友ヒットラー」を読むと楽しい。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-28 22:31:27) |
17. 少年時代(1990)
主題歌のほうが有名だが、映画もなかなかいいと思う。戦争というよりも小学生の友情を描いた映画だと思う。 [地上波(邦画)] 6点(2006-12-25 17:52:56) |