2. 水曜日が消えた
《ネタバレ》 どことなくやり尽くされたテーマの様でありながら、すごく新鮮な印象にまとめたのは凄かった。 曜日ごとの人格ながらもスポットを火曜日と水曜日にあてて物語をすすめていくところは、うまかったですね。 ひきこまれて、心配して、応援したくなって、幸せを願う。 自分も一ノ瀬になった気がして。 ひとつに戻るか、七人で生きていくか。 エンドロールをみるにつけ、これでよかったのかな、と思わせる雰囲気が素敵でした。 中村倫也さんの演技がもちろん最大の見せ場ではあるけれども、火曜日が好きになったヒロインと火曜日を好きになったヒロイン、二人ともかわいくて、この映画を素敵に彩ってくれたと思います。 かなり絞り込んだであろう脚本や、コミカルにも依りすぎない演出、サスペンス的な要素のためのクールな画づくりなど、じつはなかなかに観るものを惑わせるというか惹きつけてやまない仕掛けが満載の、満足感のある作品でした。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-07-03 01:02:07) |