1. ステイ・フレンズ
《ネタバレ》 まあ思ったとおりの、オシャレであることが第一義の映画。マンハッタン、フラッシュモブ、充実した仕事、有名人の友達、そしてカジュアルな関係。今世界で一番オシャレなのって、こういう生活なんやなーという感じで眺めるには、なかなか楽しめる映画ではあるが、それ以上でもそれ以下でもない。それはそれでいいのだが、なぜか父親のアルツハイマーという、とたんにリアルなネタが途中で突然入ってきてしまって、しかもそれがストーリーに本当に必要だったかというとそうでもないもんだから、なんだかオシャレ度を下げてしまい、非常に残念。映画って、中途半端にやるよりは、振り切っちゃったほうがいいほうが多いよなー、などと考えさせられた映画。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-01-15 11:18:00) |
2. スター・トレック/イントゥ・ダークネス
飛行機にて鑑賞。スター・トレック初心者の自分にも楽しめた。 これは、リーダーシップとは何かを問う映画。カークの視点で見ると、常に決断を迫られるので、大変疲れるのだった・・・。もとい、もちろんこの映画が語るリーダーシップとは、チームという擬似家族のために自己を犠牲にする、それはそれはアメリカ的なものだが、ろくでもないリーダーに囲まれた日本企業からすると、まことうらやましい限り。リーダーという役割を担っている人には、ぜひ一度見てもらいたいと思った。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2013-09-30 20:39:34) |
3. 砂時計(2008)
《ネタバレ》 自殺は遺伝する、という説が正しいかもしれないと思ったのが、唯一の感想。今さらのように大悟が助けてくれるというのは、まあ恋愛モノとしてはありかもしれないが、あまりに唐突に思えた。大悟、おまえは何者だよ! 島根にゆかりのある自分としては、背景は楽しめました。が、そちらも「天然コケッコー」のほうがどちらかというとオススメです。。。 [地上波(邦画)] 3点(2012-05-30 20:21:31) |
4. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 面白い。けど、一方でこれは失礼な映画だと思った。ジャマールが2000万ルピー、そしてラティカを手に入れたことは「運命」だと語られたわけだが、だとすればまったく同じ境遇に育ちながらあのように死んでいったサリームの人生も、また「運命」だということか。それはちと、違うだろうと思った。たとえば幼少のころにサリームがジャマールの宝物(サイン)を勝手に売ってしまうようなシーンをはさむことで、まるで兄の行く末が彼の生来の性格によるものであるかのように、この映画は観客の理解を密かに誘導している。もちろんジャマールのマジメで素直で一途な性格描写は、それは2000万ルピーもラティカも手に入れて当然だよね、という理解の誘導であり、そういう意味で実はこの映画は客観的に運命というものを描いているわけではなく、「マジメに生きていれば報われる」という道徳を描いているのだ。でもさ、この映画にたくさん出てくる子どもたちのように、実際にはマジメに生きていても報われない人生はあのスラムにはたくさんいるのであって、そんな甘っちょろい道徳を描くための背景にスラムを持ってきたことは、報われない多くの人々に失礼だと思う。ま、でも、面白い映画であることには、間違いはない。 [映画館(字幕)] 7点(2009-05-16 20:56:27)(良:1票) |
5. スパイダーマン3
《ネタバレ》 シリーズ最後にして、最悪の出来。主人公を含め、人間性のセコさに辟易した。もちろん1も主人公やMJの人間的な弱さと、それを乗り越えていくところにテーマがあったわけだが、それはまだヒーローでもなく、大人でもない、青春成長ストーリーとして成り立っていたからこそであって、もはやヒーローになった、そして大人になった主人公やMJが未だ嫉妬だの復讐だのって低レベルなことに悩むとこを見せられても、感情移入するどころか呆れてしまう。1が大好きだっただけに、堪え難いガッカリ感。 [DVD(字幕)] 3点(2008-09-21 18:54:29)(良:1票) |
6. スーパーマン リターンズ
正直言って、少しガッカリした。「スパイダーマン」のあの不思議な浮遊感を見てしまった今となっては、超高速で飛び回るスーパーマンですら凡庸に感じられ、爽快感はない。ならばせめてストーリーぐらいスカっとさせてくれるかと思いきや、最近の流行なのか、悩み多き主人公には終始もやもや感がつきまとい、2時間半見た挙句何のカタルシスもなかった。28年の時を超えて、これか・・・。リメイクのほうが良かったのにと、心から思った。 [映画館(吹替)] 5点(2006-09-04 22:37:45)(良:1票) |
7. スクールウォーズ HERO
ドキュメンタリー風にやりたいのか、ドラマ風にやりたいのか、イマイチ中途半端だった。ムダにドラマ版を踏襲してしまったようなナレーションがそのあらわれだった気がする。でも数々のエピソードにはやはり感動。思い切って現代にアレンジしたほうが面白かった気がするなあ。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-27 11:24:06) |
8. スパニッシュ・アパートメント
主人公のグザヴィエは官僚を目指してしまうエリートのわりに、よく言えばおおらか、悪く言えばいいかげんなキャラクターで、時と場所と人によって違う顔を見せてしまう人物。ハリウッド映画を見慣れてしまうと、場面場面で違う顔を見せる主人公に違和感を感じるが、でも自分たちが住む世界を考えれば、人間、そんなものなのかもしれない。まさに、アイデンティティの共存。なにか高尚なものを与えてくれる映画では決してないが、リアルな世界をうつした映画であると言える。 [DVD(字幕)] 7点(2005-05-29 11:22:25)(良:2票) |
9. S.W.A.T.
《ネタバレ》 およよよ~。なんだか派手にドカンドカンやってたわりに、印象に残らないなぁ。映像もアクションも、なかなかかっこよいんだけど・・・いかんせんストーリーにのめりこめなかった。そもそも、「敵」になるギャング(?)のパーソナリティについてお金持ちという以外なにも情報がない上、新たに相手方についた二人も所詮成り行きでしかないんで、一生懸命SWATが体はってがんばっても「仕事こなしてる」って感じにしか見えなくて、最後爽快感もカタルシスも得られなかった。これだったら、テレビ朝日の「警察24時」みたいなのと変わらないよ。やっぱりヒーローにも悪役にも、「自分が信じるもののために」っていう背景がないと、ストーリーが緩慢になるよな~と、わりとあたりまえのことを思いださせる残念作(笑)。 3点(2004-07-25 20:40:21)(良:1票) |
10. スチームボーイ STEAM BOY
周囲での評判があまりよくなかったので、たいして期待しないで見に行ったのだが、意外とたのしめた。主人公のレイは、とくに自分では何かを作り出すわけでもなく、結局祖父と父との葛藤に振り回されるいわば狂言回しにしかすぎないが、それはそれで映画を親しいものにしていてよかったと思う。テーマは「AKIRA」で語られていたもの(=人間の欲望、とういか「意志」の先にあるもの)とほぼ同じだったが、見せ方はもちろんまったく違っていて、痛快冒険活劇として仕上げようという心意気は見えた。それがすべて成功していたとは思えないが・・・。ただ、時代背景を意識した茶色を基調にした画はとても美しく、ストーリーと展開の凡庸さを補って余りあるものだった。もういちど映画館で見ようとは思わないけれど、テレビで放送されたらあと2、3回は見たいな~と思う。 6点(2004-07-20 23:46:15) |
11. スパイダーマン2
《ネタバレ》 しょっぱなから本音うらはらですれちがいまくるトビーとキルステンに、なぜかドキドキさせられまくって、アクションとかどーでもよくって2人の結末が気になってしょうがなかった。スパイダーマンのとき以外は、否、スパイダーマンのときですら、なんだかイケてないトビーに感情移入していると、キルステンが愛おしく思えてくるから、人間ってのは不思議なもんだなあ。なにはともあれ、ようやくハッピーエンドを迎えられて、よかったよかった。あー、俺って単純(笑)。でもいいのだ。なんでビル街のど真ん中で高架線路が突然途切れてんのかとか、なんで超高エネルギーの核融合が川に沈んだだけで止まるのかとか、細かいことはどーでもよくって、あえて余計な要素はぶった切ってスーパー娯楽作に仕上げてしまう、そんなサム・ライミの潔さが、俺は好きなのだ! 9点(2004-07-12 23:40:26) |
12. スクール・オブ・ロック
《ネタバレ》 気分的に落ち込んでいたので、今やっている一番笑えそうな映画を選んだら、これだった。果たして大笑いして帰ってきた。ストーリー的には、要するに「天使にラブ・ソングを2」のロック版であり、とりたてて新鮮なものではなかったが、何がすごいってジャック・ブラックの強烈な存在感に恐れ入った。ウーピー・ゴールドバーグも真っ青である。ただし学園モノでありながら、教育的になんら素晴らしい主張があるわけでもないので、そういう意味では自分の子供に見せたくない映画だとも思ったのだった(笑)。 6点(2004-05-05 17:43:02) |