1. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 ミリオネアの問題って、あんなに簡単でいいんでしょうか?スラム育ちの少年とは一見何の関連もない問題が出題され、エピソードによって明らかになり回答に至る、という流れにまとまりがありすぎて無難だなぁという印象を受けました。 彼の生い立ちとはかけ離れた問題が出題され、それを想像もつかない意外なエピソードが埋める、って流れを強調してほしかった。それでこそはじめて観客はワクワクすると思うんやけどなぁ・・・、とまぁこれは本作の本質ではないのかもしれません。自分の好みですね。 何にしても、「インドのスラムでの悲惨な経験がミリオネアのてっぺんを獲らせた」って筋書きを思いついて、いい音楽と演出で味付けして器用につくった印象が拭えず、ある種の「突き抜けた作品」であるとは思えません。あくまでラストは歌って踊って終わるいわゆる「インド映画」なのに、そういうノリで観させることを許さない独特の雰囲気が、この映画のとっつきにくさを生み出しているのかもしれません。 というわけで、7点。日本ではミリオネアのレギュラー番組が終了済みということもありやや公開時期を逸した感もありますが、ああだこうだ言ってもさすがはアカデミー賞を総なめにした作品です。映画が好きな人から高い評価を得る作品ではないでしょうか。 【追記】うんこは世界のみんなから愛されている、そんなことをこの映画は教えてくれました。 [映画館(字幕)] 7点(2009-04-20 12:34:44) |
2. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
この作品は「祭」です。それに参加するために、決して最高におもしろいとは言い難いいままでの作品を、未見のものやアニメ作品も含めて1週間でぜんぶ見返したかいがありました。いつものオープニングが始まったとたん、感極まって思わず泣きそうに。この祭の会場はまちがいなく映画館であり、自宅のDVDなんかじゃありません。そんなもんは、祭を撮影したVTRに過ぎない。魅力が半減するのは致し方ないことです。 とにかくオープニングに頭をやられてそのまま思考停止に陥った俺は、アホみたいに簡単にやられるジェダイ達や、納得しないままあっさり暗黒面に落ちてしまったアナキン、いちいちイライラさせられるその嫁はん、屁っぴり腰のヨーダなど、ツッコミどころ満載なうえにオチまで知ってる予定調和なこの祭を、自分でも引くくらい思う存分に楽しむことができました。 せっかくリアルタイムでスターウォーズを観ることができるのに、それを楽しむことができないなんて損してるとは思いませんか?俺は思います。感動のラストシーンを観ながら、そう確信しました。そこまでスターウォーズに思い入れのない方には、こういった盲信的な人間にある種の嫌悪感を持つかもしれませんが、んなこたー知ったことじゃない。とにかくもう、楽しんだもん勝ち、と言わせていただきます。吉本新喜劇みたいなもんや。パチパチパンチがでたら笑って拍手しときゃーいい。 というわけで、8点です。おいおい、こんだけ言うて8点かよ。という気もしますが、作品としての詰めの甘さは否めないので。でもこのテンションの高さは、まちがいなく10点満点でっせー! [映画館(字幕)] 8点(2005-12-09 08:00:41)(良:1票) |
3. スパイダーマン(2002)
ぶさいくはぶさいくでも、健康さをまったく感じさせないタイプのぶさいくなヒロインが許せませんでした。これはもう耐えられないレベル。まっとうなヒーローものでヒロインがぶさいくってどうなんですか?これだけでもう3点分くらい損してます。 特筆すべきはぶさいくなヒロインくらいなもので、あとはべつに平々凡々としたヒーローものの映画。もうちょっと工夫があってもよかったんじゃないかなぁ。蜘蛛の糸も、主なる用途がいそいで現場に駆けつけるため、とか落下しないようにするため、とかあんまり魅力的な武器ではないですよね。もっと「あっこんな使い方あるんや!」というパズル的な要素があるとおもしろかったのですが。 実写で観るよりも、どこか日本のスタジオがスタイリッシュにアニメ化したほうがダイナミックかつ繊細で圧倒的に楽しめる気がします。というわけで、5点です。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-02 13:48:26) |
4. ストーリー・オブ・ラブ
倦怠期のカップルが観るといいんじゃないでしょうか。ラストのセリフや演技はものすごくよくて少し涙ぐんでしまいましたが、それ以外は壮大なる前フリでしかないのが、もう逆にすごい。ためて引っぱってためて引っぱって、さいごにドーン!という感じです。もし倦怠期のカップルが観るなら、上映中に「なんでこんな映画借りてきたの!」とかいってケンカしないようにね。ラストまで我慢すれば、いいことあると思うから。というわけで、6点です。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-02 06:01:12) |
5. スター・ウォーズ/クローン大戦 <TVM>
「これを観るとエピソード3をもっとおもしろく観ることができる」という、あくまでオマケ的要素を含んだうえでの点数です。スターウォーズに心入れのない方は、なんのこっちゃ分からないと思います。 内容はけっこう粗くてざっくりした感じですが、そのぶんやたらとテンポが良くて見やすいです。実写だとどうしてももたもたしがちな格闘シーンも、パシッ!バシッ!ドカーン!とダイナミックかつスピーディーに技がきまって気持ちがいい。「ああ、ジェダイってこんなに強いんやなぁ」と感心させられました。 というわけで、7点。ちょっと高いかな。まぁいいや。 [地上波(吹替)] 7点(2005-10-31 13:04:50) |
6. スーパーサイズ・ミー
実はここ3年くらい、ほぼ毎日ラーメンを食べ歩いてます。3食ラーメンっていうわけにはいきませんが、たまに1日で5杯とか6杯とか食べます。これも相当体に悪いはずですよね。でもぶくぶくに太ったり、極端に体調を崩したり、ということはありません。何が言いたいかというと、それだけマクドって恐ろしい食い物なんやなぁということです。1ヶ月マクドだけを食べるつづける。こんなん好きやわー。 しかしアメリカ人ってなんでこうも両極端なんでしょうか。やることも、表現することも両極端。そのへんはマイケルムーアとも似てるよな気もするけど、あくまでB級なものを対象にしているので、あっちよりは「悪意」が感じられず、バカバカしくて好感触です。 この映画が終わったあと、便所に駆けこんで、観ながら喰ってたポテトチップスをぜんぶ吐き出しました。それくらいのインパクトはあります。というわけで、8点・・・はあげすぎかな。じゃ、7点で。べつに献身的な彼女に嫉妬してるわけではないです。 [DVD(吹替)] 7点(2005-10-31 04:42:38) |
7. スチームボーイ STEAM BOY
もうぜったいに「AKIRA」と比較されますよね。そして俺も、比較しながら観ていました。いやぁーひどいです。おもしろくなかったです。 映像はめちゃくちゃにキレイなんですがね。それだけ。誰ひとりとして魅力を感じないキャラクター、なんかいまいちパシっとこない声優、「いまさらなんでこれなん?」っていう感じのテーマ、とまぁなんだか。 これを観るなら「AKIRA」を観たほうがいいですし、他にもいっぱい観るべきアニメはあると思います。そんなにアニメ観てない俺が言うんですから、それくらいの出来なんです。というわけで、ちょっとカラクチですが5点か4点か迷って、4点。 [DVD(吹替)] 4点(2005-10-31 04:23:32)(笑:1票) |