21. 世界にひとつのロマンティック
《ネタバレ》 こんなに適当なタイトルにはなかなかお目にかかれないっていうくらい邦題が適当。原題の「アクシデンタル・ラブ」はひねりはないが単刀直入でずっと良いです。こーゆー作品があると、毎回原題もチェックせにゃいかんかなと少々うんざりした気分になります。 主人公のアリスはスコット、ハワードという二人の恋人候補がいます。こーゆー場合たいてい一人がダメ人間で本命を引き立てるものですが、今作ではなぜか二人ともダメ人間。スコットもハワードも自分の事しか考えていません。似たり寄ったり。なぜスコットがダメでハワードがOKなのか、説得力のある展開がほしい。こーなってくるとアリス自身も男を見る目がないダメ女に見えてしまって、魅力半減です。ですので、ラブコメとしては正直いまいち。 で、もうひとつのサブストーリー。月面基地計画法案の代わりに医療保険法案を通すというラブコメとは全然関係のないこっちのストーリーがちょっと面白いです。一般市民のアリスが演説を通して人々の心をわしづかみにしていく様子が楽しいです。 ただこちらも最終的には医療保険法案は否決され月面基地計画の法案が通っちゃう。終始クソ女でクソ議員のパムが殺人を犯しているのに野放しのまま。どーにもすっきりしないもやもや展開。ハワードの裏技で結局医療保険法案も通って、最後は無理やりみんなをハッピーエンドにしちゃいましたが、なんか残尿感の残る感じ。 つまらないとは思いませんが、納得いかない展開や無駄なエピソードがあるのは間違いない映画。 ハワードの森の儀式のエピソードなんてまじで不必要でしょ。 [DVD(字幕)] 6点(2021-08-30 13:31:30) |
22. セブンデイズ
《ネタバレ》 ちょっと豪華な火曜サスペンス劇場といった雰囲気。吹替えで見ちゃったのでなおさら。 『誘拐された敏腕弁護士の娘ユニョン』『犯人の要求はある人物を無罪にすること』で、その人物は連続強姦魔。前科ありで、しかも強姦した相手を殺しちゃってる鬼畜。こいつがどう見てもクロ。そしてクズ。この人物を僅かな日数でどうやって無罪にするのか。娘はどこなのか。二つの事件、調査を同時進行で行うので、サスペンス要素はてんこ盛り。それなりにハラハラできます。 ところが途中でちょっと中だるみ。なぜでしょう。次々出てくる容疑者との追いかけっこに、ちょっと疲れちゃったのかもしれません。また、『娘を誘拐した犯人』と『連続強姦魔を無罪にしてほしいその動機』が途中で読めちゃったので、中盤以降は答え合わせをするような気持ちで見たのも緊張感を削いだ一因かも。 『どうせ娘は殺されない』とタカをくくっていたので、トランクケースに入れられていたのにはビックリ。 最後まで見て、ユニョンを誘拐した犯人に同情する気持ちもなくはないです。ですが殺された女性にも『ドラッグ』『私生活の乱れ』などの落ち度があり、そんな子供に育てたのは親の責任。にも関わらず完全な被害者づら。で、無関係な人間の幼い娘を誘拐。あまりにも身勝手で、やはり同調はできないですね。 [DVD(吹替)] 6点(2019-09-12 10:29:16) |
23. セブンティーン・アゲイン
《ネタバレ》 『17歳の頃に戻って人生をやり直す』、タイムスリップ、もしくはバタフライエフェクト的映画かと思っていたのですが、体だけ17歳に戻るという設定。つまり、周りは何も変わらないわけです。だから、『自分の人生やり直す』とか、『未来を作り変える』とか、そーいった話ではない。 いじめられっ子の息子を助ける。息子の才能を伸ばす。娘とクズヤローとの交際をやめさせる。奥さんとの関係をやり直す。『人生失敗した』と思っていた男が、『実は失敗なんかしていなかった。大切なものを手に入れていた。』と気付くまでの物語。 体裁はコメディタッチでポップで楽しく。でもその中身は、真面目で道徳的なホームドラマ。 連続ビンタのシーンでは笑いを誘い、手紙を読み上げるシーンやクライマックスでは感動の涙を誘う。笑いと感動のバランスがとても良いですね。 ただ、あまりに毒がなさすぎで、パンチに欠けます。その分、カタルシスも弱い。弱いものいじめのスタンが、結局懲らしめられないまま放置ってのも、消化不良の一助となってしまっています。 決して悪くはない作品。でも、『何か惜しい。何か足りない。もう一押し。』って感じが残ります。 後味はすっきり爽やか。良い感じです。 でも営業トップの職場をやめて、高校バスケのコーチ就任だと収入は激減なんじゃ・・・と、余計な心配をしちゃいますね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-07-10 14:12:34)(良:1票) |
24. セレニティー
《ネタバレ》 全くの予備知識ナシで鑑賞。もうスターウォーズのパクリかと思うくらいテイストがそっくり。それとも『スペースオペラ』というジャンルは似るものなんでしょうか。SWと違うのはカンフーの達人が出ることくらい。 リバーのよくわからない超能力は『フォース』みたいだし、同盟軍のリーダーはダースベーダー的立ち位置。マルコムはまんまハン・ソロだしね。 まあ、面白ければパクリでも何でも構わないのですが、最初の1時間がとにかくワケがわかりません。こーゆー世界観を0から構築するような映画は、もう少しわかりやすくしてほしいものです。 テレビドラマシリーズの完結版とは存じませんでしたが、だとしても、最初の30分くらいで『どんな世界で』『どんな人たちで』『どういうパワーバランス』なのかをわかるようにしたほうがいいです。 リーヴァーズだかリーバイスだか知らないけど、このアーマードゾンビみたいなクリーチャーは結構良かったですね。ホラーとSFは意外と相性が良いです。そんで、『ミランダの秘密』ってのが、まさに『イベント・ホライゾン』と同じ演出。でも好きな演出なのでOK。 なので、なんだかんだ言っても、序盤はともかく中盤以降、飽きはしませんでしたね。終盤はSFの高揚感と、サスペンスホラーの緊張感を立て続けに堪能できるので、特に良い。 ただ映画として最初から最後まで面白かったかと言えば、それはどうでしょう。マルコムの元カノらしき人は、その存在価値を疑うほど中途半端な役割だし、ウォッシュの死は後味の悪さを残します。ドクターは死んだかと思えば生きているし、ジェインは後半見せ場なし。 個性的なクルーをたくさん用意したのはいいが、それぞれの魅力を十分に引き出せていない感じがします。 リバーは『フィフスエレメント』を彷彿とさせるキャラ設定。もう終盤は『全世界への中継』なんてどーでも良くて、リバーがいつ無双モードになって、アーマードゾンビたちを蹴散らしてくれるのか、それだけを楽しみに見ていました。 結果、無双モード、ご馳走様でした。なかなか良かったです。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-05-11 03:09:54) |
25. 世界最速のインディアン
《ネタバレ》 う~ん、長い、長いですよ。どう考えても要らないシーンやエピソードが多すぎるよ。こんなに尺が必要だったのか、はなはだ疑問です。 『レース会場へ行き、レースに参加することがいかに大変だったか。』それが伝わってくるから、ラストも感動する。それはそうかもしれません。ですが、その大変さは演出で見せてほしいものです。ただ尺を長くし、無用なエピソードを詰め込むだけでは、さすがに芸が無い。私は前半で疲れちゃいました。 ただ淡々と続く『出来事の羅列』。進まないストーリー。人と人との触れ合いは表面的。もう言っちゃなんだけど退屈。 ラスト盛り上がるのですが、『やっと着いた。早くレースやってくんないかな。』って思いに心が支配されちゃってて、今いち感動には至らず。やっぱ『テンポ』『リズム』『スピード』『バランス』は大事だと思います。 良かった点は、出会う人が皆親切で、心がほっこりすること。 ただしラブホに案内したタクシー運転手と花を10ドルで押し付けた女は意地悪でしたね。 アンソニー・ホプキンス演じるバート・マンローのいたって自然体な人柄も抜群に良かったです。 『人間の魅力』は満喫できる作品ですが、ストーリーはつまんない映画です。 実話ベースだって、映画にする以上、人に楽しんでもらうための工夫は必要ですよ。 [DVD(字幕)] 6点(2017-06-11 11:53:29)(良:1票) |
26. ゼイラム
《ネタバレ》 見たことある。な~んか見たことあるよ、この感じ。この設定。この雰囲気。 ・・・・転送。スーツ。捕獲装置。どんどん強力になっていく銃。 ・・・・はっ(゜o゜)!これって・・・まんまガ○ツ!? 鉄平君の柔軟な感じが、なんだか良い味、良い感じ。 お経のBGMだけなんか邪魔です。 もう少しだけ時間を短くしてテンポを速くすれば、途中の中だるみもしなかったかも。 イリア姉さん途中退場ですものねぇ。 [DVD(邦画)] 6点(2012-05-26 12:56:53) |
27. ゼイリブ
《ネタバレ》 サングラスくらいかけたらいいやん!!! ・・・しかし彼はかけなかった。頑なに断り続けた。 そして始まる殴り合い。 そう、これは「絶対にサングラスをかける」と決めた男と、 「絶対にサングラスはかけない」と決めた男の、避けられぬ戦い。 決して時間稼ぎではありません。 [DVD(字幕)] 6点(2012-05-24 13:09:24)(笑:4票) |
28. 青天の霹靂
《ネタバレ》 いわゆるタイムリープもの。 でもタイムリープにありがちな、過去改変による現在への影響などは一切なし。 もちろんパラレルワールドもなし。 主人公の晴夫が自分のルーツを知る旅に終始しています。よってわかりやすいシナリオです。その辺は好印象。 ただ、『劇団ひとり』『大泉洋』『柴咲コウ』ときたらどうしてもコメディを期待してしまうわけで、そのあたりはちょっと期待とは違いました。 多少コメディテイストな部分はありますが、これはもうヒューマンドラマでしょう。 自分を捨てたと思っていた母は、実は命をかけて自分を生んでくれていた。 ろくでもないと思っていた父は、自分のために優しい嘘をついていた。 そのオチそのものは美しく、嫌いではないです。 個人的には、晴夫には過去の世界に逃げ込まず、現在のほうで人生逆転してほしかったものです。それだけの実力はあるわけですから。 もちろんそーゆー趣旨のドラマでないことは重々承知しているんですけど。 変にサクセスストーリーの空気も出すから、期待しちゃうじゃないですか。 現在の世界に戻ってきた晴夫が一念発起してもう一度夢に向かう姿も見てみたかったです。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2024-05-28 01:49:02) |
29. セントラル・インテリジェンス
《ネタバレ》 ドウェイン・ジョンソン好きです。彼が出演している作品も好きなのが多いです。 でもこの作品はいまいちノれません。 高校時代にいじめられていた少年。華麗な転身。いじめっ子たちを見返すサクセスストーリー?全く予備知識なしで見始めたので、最初の印象はこんな感じです。ところがCIAが出てきて命を狙われて、なんか予想と全然違う方向へ物語は進んでいきます。 スパイだとか裏切りだとか。ノリは軽快なアクションコメディなのに、ストーリーはごちゃごちゃしてわかりづらい。CIAの女捜査官が黒幕かと思ったら結局違うみたいだし。 ボブ・ストーンの目的がわからないまま、話がどんどん転がっていくので気持ちがついていきませんでした。 いじめられっ子がCIAの凄腕エージェントになる。これだけでどう料理したってわくわくした展開になりそうなのに、せっかくの題材が全然クローズアップされません。 この映画に足りないのはわくわく感とカタルシスです。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2022-04-10 19:53:37) |
30. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 3D映画を初体験。IMAXではなかったのですが、その映像と臨場感に圧倒されました。今まで『めがねの上にめがねをかける』というのが何となく抵抗があって3Dを敬遠していました。ですが、実際映画が始まると全然気にならないものなんですね。 「みんなのシネマレビュー」で平均点8.9点!好きなジャンルのSF!そんなわけで、連れに「面白い映画があるから見に行こう」と行って一緒に見に行ったわけですが、感想は正直微妙です。 これほど凄い映像技術とリアリティで、なぜか終始第三者の視点で見てしまうんです。最後までいまいち映画に入りこめないのです。でも連れの感想を聞いて、その理由がわかりました。『U○Jのアトラクションみたい。』そうなんです。映画を見に行ったというより、アトラクションに行った感覚が強いんです。連れも自分も3Dが初体験で慣れていないということもあったでしょう。ですがそれより何より、ストーリーが足りないんです。映画としての面白さが足りないと言い換えてもいいかもしれません。 破片が来襲する場面では緊張しました。腰が浮きました。ライアンが宇宙空間に一人放り出されたときは、えもいわれぬ恐怖感を感じました。(正直ゆうと、序盤のこのシーンが一番怖かった。)マットが助けにきたかと思いきや、それが空想の産物だと知ったときには切なくなりました。ライアンが地上に降り立ったときには、もの凄い重力を感じました。一つ一つのシーンが素晴らしいんです。その臨場感だけでも、素晴らしい映画であることは間違いないのでしょう。だけど、人に薦められるほど自分自身が面白いと思えなかったのもまた事実。 映画が凄いということと、面白いということは、必ずしも一致しないようです。 [映画館(字幕)] 5点(2013-12-30 03:23:51)(良:5票) |
31. セイント・クララ
《ネタバレ》 イスラエル映画?という好奇心から鑑賞しました。イスラエルの普段の社会生活という点で、かなり興味深いものがありました。もちろん映画ですから、脚色もあるでしょうし、もの凄く断片的な映像の切り貼りにはなってしまうのですが、それでも学校内の様子や、家の中の様子、街の様子などなかなか普段目にすることがない映像を見られたのは良かったです。 肝心の映画のほうは、ストーリーの起伏が少なく、超能力少女という設定も活かしきれていないため、思いの外退屈します。また、一つ一つのエピソードがぶつ切りになりがちで、ひとつのストーリーとしてのまとまりに欠けるためいまいち感情移入もしづらいのです。また、お国柄かもしれませんが、大人だけではなく子供たちも若干冷め気味。美形がそろっているので見ていて不快になることはありませんが、やや物足りない印象が残ります。更には、主役の男の子がいきなりイジメの主犯格だとわかります。倫理的に問題があるので、そこにひっかかってしまうと最後まで感情移入するのは難しいでしょう。 したがいまして、ファンタジーものの割にエンターテイメント性が低いということで、映画としてはそんなにオススメできるものではありませんが、まあ珍しいイスラエル映画という希少価値はあるかもしれないですね。 [DVD(字幕)] 4点(2014-04-06 13:42:10) |
32. 聖者の眠る街
《ネタバレ》 いろいろ気になる部分が、何一つはっきりしないまま終わってしまいました。このストーリーと結末を、どう受け止めて良いかわかりません。マシューの不思議な力も、これから何かが起こるような、皆に幸せをもたらすような期待感を見せたわりに、結局それから何も起こらず、本編には関わらないままです。映画としてこれってありなのかと疑問に思います。なんだか、終始雰囲気でごまかされたような気がします。 [DVD(字幕)] 4点(2011-10-05 03:23:37)(良:1票) |
33. セロ弾きのゴーシュ(1982)
退屈でした。たぬきに3点。 [DVD(邦画)] 3点(2011-07-05 22:39:56) |
34. セブンス・コンチネント
何かが始まっているというのは途中からわかったのですが、それまでが長い長い。この映画って、そんなに長く日常をぶつ切りに映す必要があったのでしょうか。ストーリーも何もない日常を1時間近くも見せられては、思考がストップしてしまって、ラスト30分の衝撃も台無しです。(疲労のせいで感覚が鈍化してしまって・・・) 実話だからこそ、見せ方が大事だと思います。 眠気と本気で戦って、こんなに疲労困憊するとは・・・ [DVD(字幕)] 0点(2012-05-03 04:13:39) |