1. そして父になる
多くの人間との関係を描くというよりは、中心となる人物のを巡るストーリーで、中心となるのが福山雅治だったのは残念と言うほかない。電車の中で「二人でどっか遠くへ行っちゃおうか」と母が言い、電車がトンネルへ入ったときのキュビスム的形象は最高だった。ラストシーンのクレーン撮影も美しい。 [映画館(邦画)] 6点(2013-09-29 23:27:18) |
2. その男、凶暴につき
ソナチネ、HANA-BIの方が完成度は上のように思う。あのあたりのアイディアがこの映画に詰まっている。 [映画館(邦画)] 6点(2012-09-11 09:20:26) |
3. 卒業(1967)
この映画はすごい映画だが、同時にすごく変な映画だ。何が変なのかはもう少し詳しく観なければならないが、一つ挙げるとすれば過剰な演出だろう。というよりも、この映画は全てが過剰だ。そして極端にコミカルだ。過剰にシリアスな物語を過剰にコミカルに描き、極限まで寓話性を引き出しているが、それゆえにこの映画の射程は思いのほか短いということに気付かされる気がする。エレーンを動かしたものはベンではないことは明白だが、ラストシーンに多くを読み取りすぎることは危険だろう。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-29 00:37:24) |
4. それでも生きる子供たちへ
オムニバスは得点がつけづらい。ジョン・ウーの映画はあまりに類型的かつメロドラマっぽくてあざとい演出が目に付き、まったく受け付けなかった。分かりやすすぎる。最初のタンザ、ブルージプシー、イエスの子らはとても面白かった。個人的にはビルーとジョアンがロードムービーになっていて、好み。ジョナサンは正直よくわからなかった。チロはフェリーニの81/2を彷彿とさせるような賛歌となっていて思わず笑みがこぼれる。突き抜けた圧倒的な作品はなかったが、同じ目的のなかで単なる募金映画というか啓発映画に終わらなかったところは評価できる。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-21 12:11:01) |
5. ソラニン
原作を読んだせいもあるのか、最初から最後まで駄作だった。普通の青春映画だが、この映画では、普通であることが最もやってはいけないことだったのかもしれない。そして普通の映画と手垢のついた映画も区別されるべきだ。この映画には、単なる映像が映画たるべき決定的な何かが欠けている。映画をとる意欲、必要性とでもいおうか。駄作としか呼べない。 [DVD(邦画)] 3点(2011-04-11 00:18:35) |
6. ゾンビランド
面白い。さっくりと作ってあって、ゾンビ系のシューティングゲームを見ているよう。だからゾンビに対する恐怖とか戦いというよりも、それを通して人間関係を学ぶという心温まる映画でした。キャラはとても良かったと思います。ジェシーがフェイスブックについて言及しているのを観ると「あれっ、マーク・ザッカーバーグかな」とか思っちゃったり。ああいうキャラがハマり役なんだなーきっと。ビル・マーレイはいろいろ笑えたけど、ガーフィールドって……。けっこうマニアックなネタが多く、しかも視覚的なネタではないので日本人や映画ファンではない人にはわかりづらいのかも。私はとても楽しめました。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-07 14:06:21) |
7. ソーシャル・ネットワーク
《ネタバレ》 この映画はむしろ積極的に描いていない部分を表現していると考えるべきだ。マークに感情移入できないのは、彼の言動が意味不明で、自分のことしか考えていないように見えるからだ。しかしそんな社交性のない彼こそがsocialityを最も求め、そしてそれを自ら開発していく所にこの映画の普遍的な主題がある。勿論彼の内面は描かれないが、エドゥアルドへの一瞬見せる思いやりや、女弁護士の「あなたはそう振る舞っているだけ」という言葉や、彼の言葉の節々からこれを読み取れる。単なる金の映画でも、フェイスブックの映画でもない。一人の女性を失ったことから自らの欠陥を知り、それを何とかして埋めようとした一人の男の物語なのである。 [映画館(字幕)] 7点(2011-01-30 02:12:55)(良:1票) |
8. ソナチネ(1993)
不思議ですね。映像のつながりが急に断絶的になる部分が所々にありましたが、わざとなのでしょうか。無常観。 [DVD(字幕)] 7点(2010-07-26 23:23:16) |
9. それでもボクはやってない
で? という疑問が抜けず。こういう実態があるのは勿論許せないことかもしれないけれど、映画としての魅力はゼロでした。極端な話、こういう実態があると知っている人は観なくてもいい映画だと思います。情報を伝えるだけなら映画じゃなくてもいい。 [DVD(字幕)] 3点(2008-03-02 01:00:33) |
10. ソウ
《ネタバレ》 単純に面白かったです。オチにムリはありますが、意外性という面では良いですね。そういう謎解き要素と、ホラー的、スプラッタ的要素、サスペンス要素が上手く組み合わせられていて、最近のホラー・サスペンス映画では出色です。 発想が良いですね。最後の救いの無い感じもまた良い。 もし私がオチに気付かなければ8点はつけていました。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-18 13:46:06) |
11. ソウ2
《ネタバレ》 一言でいうと期待外れ。前作ジグソウによる狭い空間でのゲーム、精神、肉体を傷つけるゲームのおもしろさというかそういう発想があったわけですが、今回は部屋が多すぎるというか、不確定要素が多すぎて、前作とのギャップがあります。ジグソウの確固たるルールっていうか行動原理がおかしくなっています。完全な密室でもないし。 メンバーが増えたけどそのメンバーそれぞれの居る意味というか役割もいまいちわからず。あんなに居る必要があったのでしょうか。 そんで肝心のオチなんだけど……ん~~。苦しいな。というかまぁ発想自体はいいかもしれないけどそれの演出というかがうまくいってないのか、前作ほどの驚きは無かったです。まぁ前作も「えぇ~~?」って感じではあったけど。 注射針のとこなんかはかなり痛かったですが……それだけを見せる映画でもないでしょう。 [DVD(字幕)] 5点(2007-11-18 13:42:26) |