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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2101
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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41.  大逆転(1983) 《ネタバレ》 
地上波ロードショーでもよくやっていた作品なので、何度か見ていますが、やっぱり面白い映画ですね。簡潔にして分かりやすい邦題もお見事、何とも鮮やかな大逆転です。  ジョン・ランディス監督に主演のダン・エイクロイドとエディ・マーフィーにジェイミー・リーカーティス、更には俳優でご出演のフランク・オズまでが顔を揃えた陽気なアメリカン・コメディ。この辺の顔ぶれが大好きな僕にとっては、ついでにスティーブ・マーティンも加えてくれよ!と思ったりもする作品です。  金持ちのデューク兄弟、ちょっと悪ふざけが過ぎましたかね。人の人生をおもちゃにしてはいけません。最後はこの兄弟にしっかり天罰が下ります。こういう映画はこの部分がすごく大事だと思います。その為には少々展開に無理があっても全然OKです。最後は2人を元の鞘に納めるどころか、それ以上の爽快な結末。この頃から勢いが出てきたエディ・マーフィーの良さがとてもよく出ているコメディです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-27 21:25:10)
42.  大統領のカウントダウン
チェチェン紛争における実話をベースにした作品で、しかもロシア軍が全面協力とのこと。となるとストーリーや内容面でもロシア軍や国にとって都合の悪い映画になる訳がなく、これは仕方が無いところですがロシア万歳映画となっています。そういう方向で真面目に作られている作品ではありますが、ハリウッド製のこの手の映画と比較するとまだまだ不慣れな感じが出ていて、音楽に関してもここまでずっと同じような音楽が流れ続けているとその効果も薄れてしまいます。シリアスな内容とエンターテイメントのバランスも今一つな作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2013-05-17 23:53:59)
43.  ダニエラという女
これもラブコメ、ということになるのでしょうか。 冴えない中年サラリーマンと美女が出会う。最初、2人をつなぐものは金、という関係から始まりながらも最後は純愛を感じたりもする。 微妙なコメディタッチで一風変わったテイストのロマンス。モニカ・ベルッチの美しさがあればこその作品。 モニカ・ベルッチはどうも演じる役柄に恵まれていない気がしますが、これも彼女が美しすぎるからなのでしょうか・・・。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-02-09 23:03:34)
44.  TIME/タイム
「時は金なり」という諺を思い出す世界観。近未来を舞台にした、金の代わりに時間が全てを支配する世の中のお話。本作の時間をお金に置き換え直すと、そのまま本作の世界と同じく格差が広がり続ける現代社会、ということでしょうか。  非常に面白くなりそうなテーマであり序盤の展開でしたが、主人公の2人が罪を重ねながら逃避行を続ける中盤以降はかなりツッコミ所だらけの展開に。2人を追う警察が少々間抜け。(特に最後は自分の残り時間は把握しておきましょう。)そんな追われる者と追う者の関係は近未来を舞台にしたニューシネマのようでもありますが・・・。  富裕層のゾーンはこんな感じなのでしょうが、スラムに関しては、残り1日という人であふれている割には街の雰囲気は以外に普通。もう少し殺伐としていて切羽詰った雰囲気が必要だったと思います。この世界を管理・支配する体制もよく分からず。作品のテンポは良くそれなりに飽きずに見ることが出来るだけに惜しい作品です。
[DVD(字幕)] 5点(2013-02-06 22:45:00)(良:1票)
45.  タクシードライバー(1976)
様々な映画の舞台となってきたニューヨーク。夢と希望に溢れた街でもあり、お洒落な恋が芽生える街でもあります。 しかし、本作のニューヨークは何とも孤独で病んだ街に映ります。これはまさにトラヴィスの目に映るNYの風景。  デ・ニーロ演じるベトナム帰りの不眠症に悩む社会に溶け込めない孤独なタクシードライバー、トラヴィス。小さな出来事の積み重ねとデ・ニーロの危うさをはらんだ演技で、社会への不満感や孤独感が次第にエスカレートしていく様を追っていく。  冒頭に「雨は人間のクズどもを洗い流してくれる」という台詞がありますが、自身がその雨になろうとしたのか・・・。彼のそんな行動を新聞は英雄扱いしますが、「新聞は大げさだからな」と言いながら、以前と変わらずタクシーで夜の街を流す孤独なトラヴィス=デ・ニーロの目が印象に残るラストでした。 このラストもそうですが、全編に渡りデ・ニーロの目が強烈に印象に残るとともに、バーナード・ハーマンの憂いを帯びた音楽も効いている作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-08 20:09:37)
46.  ダーティハリー3
第1作と比較すると、第2作では娯楽色が濃くなり、第3作、つまり本作では中盤あたりまではついにコメディタッチに。「泣けるぜ・・・。」の度に何故かちょっとだけクスリとしてしまう。  本作の相棒は新米女性刑事。演じた女優さんの刑事らしさのある面構えがいいし、なかなかの好演でした。必死にハリーについていくその姿は微笑ましくもあります。この2人のやりとりも時にコメディタッチになり、まさかダーティハリーを見てクスリとさせてもらうことになるとは思いもしませんでしたが、全5作を通しても印象に残るハリーの相棒役だったと思います。  過去2作と比較すると犯人側の描き方が弱く、ラストも無理やりの度合いが高いのですが、本シリーズはイーストウッドのいつものダーティハリーぶりを見ることさえ出来れば、それだけで満足だったりもするのです。
[DVD(字幕)] 6点(2012-12-05 22:07:11)(良:1票)
47.  ダーティハリー2 《ネタバレ》 
本作のハリーの敵は、法に代わり悪に死の裁きを下す、例えるなら必殺仕事人のような連中です。警察の捜査や法の抜け穴をかいくぐり、のさばる悪を許せないという点では両者の思いは同じではある。  しかし裏の稼業に手を染めてしまった敵と、あくまでも警察官として市民の安全を守るハリーとの違いは明白で対立の構図も分かりやすい。前作以上にアクションシーンや派手な撃ち合いといった見所を随所に挿入し、前作とは違うアプローチでしっかり前作同様ハリー・キャラハン=イーストウッドのカッコよさを際立たせています。  もう一人、仕事人の黒幕も出てきますが、彼の正体がちょっと分かりやすすぎたかな・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2012-12-03 22:56:29)(良:1票)
48.  太陽は夜も輝く
イタリアの近現代史の中に生きてきた家族、人と土地とのつながりを庶民の暮らしの中に描いてきた、これまでのタヴィアーニ兄弟の作品とは冒頭の上流社会の描写からかなり違った印象を受けました。主人公の男はそんな暮らしを捨てて出家し、さらにそこからも人とのつながりを遠ざけるかのように山の麓の隠遁所に籠ってしまう。「私を世俗の栄光から遠ざけてください」と神に語りかける台詞の通りなのでしょうが、序盤に出家し聖職者の道を選ぶ分岐点も、行方知れずになってしまうラストも、そこに至る彼の心の軌跡が見え辛い作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-09-09 18:09:41)
49.  第三の男 《ネタバレ》 
考えてみればハリー・ライム=オーソン・ウェルズというキャスト自体ネタバレとも言えるし、かなり後半にならないと彼は登場しませんが、序盤から全く飽きのこない見応えを感じます。  まだ人々も街も戦争の傷が癒えず、東西に分かれた4ヶ国の分割占領下にある混乱期の歴史ある街ウィーン。この完璧なサスペンスの舞台設定を見事に活かしたドラマに流れる映画史に残る音楽、映画史に残る名シーンの数々。光と影を巧みに取り入れたモノクロ映像。 今も好んでモノクロを用いる監督さんがいますが、こういう映画を見るとそれが分かるような気がします。オーソン・ウェルズが暗闇の中姿を現し暗闇に消えるシーンが特に印象に残ります。  彼が自己主張するのは印象に残る台詞がちりばめられた観覧車のシーンのわずかな時間のみですが、旧友と再会し、笑みを浮かべながらも残忍さを醸し出す演技が実に見応えがあります。  さらに下水道の逃走の果ての、2人の友の心の声が聞こえてくるかのような決着のシーンにラストの並木道に至るまで1人の女と2人の男の人間模様を描く、まさに名シーンの宝庫のような作品。
[DVD(字幕)] 9点(2012-07-27 18:26:32)
50.  台北カフェ・ストーリー
グイ・ルンメイという僕のお気に入りの女優さんがいる。日本での知名度は今ひとつですが母国台湾では絶大な人気を誇る。そんな彼女の主演作。  日本で公開される作品が少ないのが残念ですが、彼女の過去の主演作「遠い道のり」「言えない秘密」「藍色夏恋」などでも感じることが出来る、彼女の様々な表情の素晴らしい演技を十分に見ることができる作品です。  そんなに喜怒哀楽を前面に出すわけじゃない。動より静のイメージの人ですが、そんな派手さの無い静の演技で自らの主演作では見事なまでに作品を自分の色に染めていく。本作は邦題の通り作品のほとんどの時間が小さなカフェの中で展開されていきますが、そこはまさにグイ・ルンメイのお店。  声高にメッセージを主張する映画では無く、雰囲気を楽しむ映画かもしれません。カフェに置かれた様々な雑貨が、カフェを訪れたお客さんが持ち込んだものと物々交換されていく。そこにお金は全く絡まない。「売ってくれ」という客に対しては頑としてお金では売らない。  人間にはお金より大切な何かがある。そんなことをやんわりと感じさせてくれる作品。それは、度々挿入される、「あなたにとって大切なものは何ですか?」という台北の街を行く老若男女、様々な人へのインタビューからも感じることが出来ます。
[映画館(字幕)] 6点(2012-07-21 20:22:22)(良:1票)
51.  太陽は、ぼくの瞳 《ネタバレ》 
あたたかな家族の描き方で子ども達が力強く躍動する「運動靴と赤い金魚」のマジディ監督作。 前半は良かったのですが・・・。力強く生きる盲目の少年と優しいおばあちゃんと姉、可愛い妹。イラン映画といえば乾いた風景のイメージが強いですが、緑豊かな森と花が咲きほこる草原、水量の豊かな川が流れている本作の一家が住む土地の風景が綺麗でした。  しかし後半は厳しい作品でしたね。少年が同じ境遇にある木工職人の元に預けられるのですが、ここで少年が厳しい境遇を乗り越え新たな生きる希望を見出す等の特筆すべき展開は無く、結末もどう解釈すべきでしょうか。こういう場合僕はいい方に解釈したいのですが、そうではないんですよね。  父も息子もそれぞれの神への思いが挿入されていますが、イスラムの世界では神は絶対的な存在というイメージがあっただけに、特に父が神に対し思いを爆発させるところは意外に感じられました。
[映画館(字幕)] 6点(2012-07-15 15:07:30)
52.  ダーティ・ダンシング
作品からは60年代の空気はあまり感じなかったのですが、青春ダンスムービーの良作だと思います。また、80年代の青春映画の顔の一人だったパトリック・スウェイジの代表作はこれじゃないでしょうか。  ダンスに関してはかなりのこだわりを感じる作品。特にラストのダンスシーン。踊る2人の表情もダンスも、老若男女その場の全ての人が踊り出す全体像も素晴らしかった。  中盤に2人が湖でリフトの練習をするシーンがとても美しかったのですが、それがラストのダンスでビシッとリフトが決まるところにつながる。ここもとても美しかった。  やはり青春映画には夏が似合う。少年や少女を一回り成長させる季節。ヒロインのベイビーもまた、ひと夏の間にどんどん大人に、魅力的になっていった。演じるジェニファー・グレイもまたとても魅力的な作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-13 21:39:51)
53.  タイムズ・スクエア 《ネタバレ》 
ある施設で出会った政治家を父に持つ箱入り娘と不良少女の友情物語。と言ってしまえば青春映画としてありがちな設定かもしれません。  しかし序盤の台詞の中に出てくる「カッコーの巣の上で」。2人の少女が施設を脱走しNYの裏通りを彷徨う様は、少女版「真夜中のカーボーイ」のような感じのするシーンもある。このまま2人で家出を続けていける訳がなく、確実に別れの時がくることを予感させ、ニューシネマを思わせる雰囲気があります。  しかし本作はニューシネマじゃない。箱入り娘パミーが父に電話をかけるシーンに、台詞も表情のアップもないけど気持ちが伝わってくるラストの娘と父の姿もいい。2人を見守る大人達の描写も良かった。  2人の別れのシーンも涙ながらに抱き合うわけでもない短いシーンの中にニッキーとパミーの2人が巧く表現されていました。2人の少女も、ファッションも、あふれ出る感情を吐露する2人の姿に台詞も、音楽も素敵な青春ロック映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2012-06-27 21:08:14)
54.  タイタニック(1997)
評価が分かれる作品ですが僕はこの映画、好きです。3時間を越える長尺ですが、DVDで再見しても早送りしたくなる時間帯も無く、その長さが全く気にならなかった。  こうしたパニック超大作は極限状態の様々な人間模様を描いた群像劇が圧倒的に多いですが本作はほとんどが主演2人のドラマであり、2人の空気にあまり時代は感じなかったものの、長尺の作品をしっかり見る者を惹きつけた主演の2人が素晴らしかったと思います。  最初ケイトが登場した時は、もっと華奢な雰囲気の女優さんの方がいいのではと思いましたが、次第に彼女の力強い演技に惹きつけられました。ディカプリオ演じるジャックの人物像が良かったし、自由に生きる画家を実に魅力的に演じた。  3等船室の世界を気ままに放浪する自由な渡り鳥ジャックと1等船室の籠の中の鳥ローズ。2人が鳥のようになる有名なシーンはやはりいいですね。1等船室の乗客として乗船し、自らをローズ・ドーソンと名乗り3等船室の乗客として助け出された船を下りていく。ジャックとの最後の誓いを胸に秘めたローズの姿が印象に残ります。 ホーナーの音楽はやはり素晴らしかったしセリーヌ・ディオンの主題歌も良かったと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2011-09-23 22:00:52)(良:2票)
55.  太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男- 《ネタバレ》 
公開時、ちょっと気になっていた映画でしたが、ようやく二番館にて鑑賞。玉砕の島サイパンを日本とアメリカ、軍隊と民間人、様々な視点から描いた戦場の人間ドラマです。  山中に逃れていた民間人に多大な犠牲がでた事を機に、大場大尉に「一人でも多くの敵を倒す」ことから「一人でも多くの命を助ける」という新たな使命感のようなものが生まれるくだりが印象深い。ならば直ちに投降すればその後の犠牲は防げた。しかし当時の日本人にとってそれはそんな簡単な問題ではない。それは投降せよという上官の命令を欲した大場の苦しい胸中からも分かります。  生きて捕虜にならず死ぬまで徹底抗戦という日本軍人としての使命感と、一人でも多くの命を救いたいという、相反する思いの間で苦悩する大場大尉と、民間人の思いと米軍の思いが均等に描かれるので大場大尉の物語としては時間不足の感はあるし、生き残った兵隊と民間人のジャングルの潜伏生活はもっと悲惨なものではなかったかという思いもあります。  本作の大場大尉からは軍人としての凄みは感じないし、当時の日本軍にあった特攻や玉砕や自決といった人命軽視の行動に走る事も無い。もっと戦闘シーンを増やせばもっと凄みがある軍人大場大尉になったのかも知れません。それよりも立場や価値観が異なる大場大尉、民間人、米軍それぞれの一人でも多くの命を救いたいという行動が描かれる。度々登場した、大場大尉、民間人、米軍のそれぞれが関わって命を救われた赤ちゃんの姿からは命の重みが確かに伝わってきます。
[映画館(邦画)] 6点(2011-07-30 00:55:04)
56.  太陽が知っている 《ネタバレ》 
登場人物はほとんど4人のみ。無名の作品もしれませんが、この4人に何とも豪華な顔触れを揃えた。登場する複数の男と女、それぞれの今の関係と過去の関係が交錯する愛憎劇はよく見られる話ですが、過去に事情がある男と女に、一人異質な「娘」が挿入されており、特に娘を演じるジェーン・バーキンが見せる大人っぽさ、危うさがいいし、その衣装に水着に彼女の見せ方が巧い。  そんな彼女とアラン・ドロンの最初の接点。上半身裸のアラン・ドロンとミニスカ姿のジェーン。互いに興味を持ち合うのも当然と思える。以降終盤まで本当に大した出来事は起こりません。しかし、人間関係が深まるのも壊れるのも始まりは案外些細なことであったりする。そんな些細な出来事を見せる中盤まではあまりテンポがいいとは言えませんが、それぞれが自分以外の3人を見つめる目が印象に残る作品です。  音楽はあまり使われませんが、あのミシェル・ルグランが音楽を担当している事だし、もう少しルグランの音楽を聞かせて欲しかったかな・・・。「太陽がいっぱい」にあやかった邦題にアラン・ドロンとモーリス・ロネ・・・。まさか「太陽がいっぱい」と同じ状況になるんじゃなかろうな・・・。と思って見ていたら、やっぱり。という作品でありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-20 23:45:43)
57.  ダーティハリー
まずは冒頭の市長との面会とその後の銀行強盗でハリー・キャラハンとは何者なのか、そのヤバさ、タフさを実に簡潔に見せる。演じるイーストウッドの面構えも、台詞も、マグナムを構える姿も、ツィードのジャケットのスマートな着こなしも、全てがシブくカッコいい。  1970年代初頭。アメリカン・ニューシネマのムーヴメントの中に登場した、最高にヤバくてタフなダーティ・ヒーロー像は広く受け入れられ、長期にわたりシリーズ化されることとなります。  最近見た、本作のすぐ後に製作された「狼よさらば」の町を徘徊するワルを撃ち殺していく”アマチュア刑事”ことポール・カージーを思い出した。ダーティハリーの影響が感じられるこの作品もまた長期にわたりシリーズ化されています。凶悪化し増え続ける犯罪と警察や法律の限度。彼らもまたそんな現実が生み出した新たなヒーローのカタチだったのでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-11 18:12:16)
58.  ダラスの熱い日
JFK暗殺の陰謀説ーオリバー・ストーンの「JFK」が有名ですが、「JFK」が真相解明に挑む側から描いたのに対し、こちらは当時の映像を効果的に挿入しながらドキュメンタリータッチで陰謀の黒幕や実行部隊の動きを描く事で陰謀説に迫った作品。冒頭から陰謀の黒幕が集まり、JFKが邪魔だという結論に達し、オズワルドを犯人に仕立て上げ暗殺のストーリーを練っていく様子を実に淡々と見せる。誰も声を荒げず、感情的にもならない冷静さが不気味さを醸し出し、実際にこんな感じで陰謀劇が進行していったのだろうかと思わされます。陰謀の黒幕や実行者の横のつながりや動機の描写は弱いものの、JFK暗殺の陰謀説を”あの日”から10年の時点で、これだけの仮説を立てて真相に迫ろうとした90分。本作に関わった者達の熱い想いが今に見ても伝わってきます。 
[DVD(字幕)] 6点(2011-02-04 02:43:44)
59.  タイムトラベラー/きのうから来た恋人 《ネタバレ》 
観る前はクリストファー・ウォーケンとシシー・スペイセクの2人が演じる夫婦の物語だと思っていた。勿論、この二人が組むのだから見応え十分の演技を見せてくれる事は分かりきっている。 こういう演技の2人はあまり見たことが無かったですが、2人の演技の守備範囲の広さを堪能させてもらいました。  息子アダムが地上に出て以降は「アダム35歳、初めてのおつかい」とでも言うべきカルチャーショックがもたらすコメディとなり、35年の事情や両親はほとんど登場しなくなる。 しかし、本当に何も知らないアダムと地上で出会う人々との交流がとても可笑しく、そんなアダムを魅力一杯に演じたブレンダン・フレーザーの演技も見事。  シェルターでの35年間はかなり足早に見せていくのですが、その中でアダムが両親から色々な事を学んでいる様子を見せる。それらが全て地上に出てから生きてくるストーリー展開も実によく練られています。 そしてイブを演じたアリシア。かなりクセが強くそれでいてベタな役どころではあるのですが、これを見事に可愛らしく演じていました。他にもゲイの親友や大司教様などの登場人物も魅力十分。魅力的な登場人物に演じるキャストの好演に、幸せそうな家族の姿のラストも良かったです。ムチャクチャな話なのかもしれないしツッコミ所もありますが、とても気分良く最後まで楽しめる作品でした。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-12-22 22:13:12)(良:1票)
60.  タッチ・オブ・スパイス 《ネタバレ》 
ギリシャとトルコ、隣接する2つの国。違う歴史を辿り宗教も言語も異なる人々が混在する事の難しさ。そして歴史の文献などでは「19××年に両国の関係が悪化した」などと数行でその事実が書かれるのみですが、その裏側では名も無き庶民の苦難や悲しみがあることを主人公の男が少年時代からを回想する形でノスタルジックに、時にはコミカルな人物描写を交えて描かれた作品です。  主人公一家がトルコから国外退去になる前の祖父が語る味わい深い人生の教訓と、初恋の女の子の存在が良かった。映画なんだから祖父とは生きて束の間でも再会を喜び合って欲しかったけど、作品のテーマ上仕方が無かったのかな・・・。 初恋の女の子とは祖父の死を機に再会しましたが、二人が英語で会話しているところに違和感を覚えると共に、現在の両国間の関係がどうなのかは僕には分かりませんが、今でも両国間に存在する大きな溝を感じさせられました。 
[DVD(字幕)] 7点(2010-11-26 21:50:58)
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