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1.  タクシー運転手 約束は海を越えて 《ネタバレ》 
ソン・ガンホは相変わらず素晴らしい。彼の英雄的とは言い難い、娘想いの1人の中年男の目線から、少しずつ光州で起きている事態が明らかになっていく序盤〜中盤がすばらしい。だからこそ、終盤のあの交差点での彼の迷いに誰もが共感できるし、その決断が感動的なものになる。でも、それ以上に印象的だったのは、主人公の周りの庶民キャラのみなさん。タクシー仲間から光州の学生まで、揃いも揃って、水木しげるの漫画から出てきたような「庶民」顔。対する軍側にはもうちょっと整った顔立ちの方々が目立つなど、このキャスティングはたぶん狙ってやっている。そういうフツーの庶民キャラのおかげで、自国民に銃を向けるという行為が、いかに異様で恐ろしいことなのかが伝わってくる。悲劇のあいだに挟まれるコメディタッチのやりとりも効果的。エンターテインメントの教科書のような展開だった。難点は、教科書どおり過ぎる展開(とくにミュージシャン志望の学生の顛末)と(他の方も挙げている)ラストのアクション。ラストのチェイスは、絵としては盛り上がるわけだけれど、若い兵士のなかにも疑問視する人がいたというかたちで結んだほうが、庶民のヒロイズムを描いた本作にはふさわしかったはずなのに、本当にもったいない。まあ、でもあそこでサービスしちゃうのが、韓国映画らしいのかもしれない。軍事独裁時代の話とはいえ、自国の負の歴史をエンタメ風味できっちり描く韓国映画界にも敬意を表して。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-11-03 05:56:32)(良:2票)
2.  タリーと私の秘密の時間 《ネタバレ》 
『マイレージ、マイライフ』がお気に入りなジェイソン・ライトマン監督の最新作、という以外はほとんど予備知識なしで見ました。タリーというベビーシッターが来ることで変わっていく日常生活というのが、なんとなく実は夫にとって一番都合のいい方向に向かっているのが少々気になっていたのですが、後半の展開はその懸念がまさに現実化していく怖〜い展開で、育児世代の男性(&父親)の自分としては、心にグサリと突き刺さる、なんとも恐ろしい映画でした。その苦みを引き継ぎつつも、優しい雰囲気でまとめるところが、ライトマン監督印。「産後鬱」という重いテーマをこれだけエンタメ化できるセンスには感心しました。
[映画館(字幕)] 7点(2018-09-02 13:13:26)
3.  007/スペクター 《ネタバレ》 
本作が製作発表されて次は「スペクター」と知ったとき、「スカイフォール」のクオリティと従来の007の娯楽路線が混ざったらどんな凄い映画になるか、期待値MAXでした。ところが公開後、あまり芳しくないレビューをあちこちで見かけ、なんとなく見られないまま公開終了。で、やっと鑑賞したわけですが、期待値が下がってた分もあって、感想は思ったよりは悪くない。旧作同様に、ボンドがあちこちうろうろして、女の人と会って、アクションして、の繰り返しなのですが、シーンの見せ方はサム・メンデスらしい凝った構図がいっぱいで楽しいです。ただ、アクションにはあまりキレがなく、サスペンス感もクレイグ・ボンド4作のなかでは一番低い。2時間半が長く感じました。一方で、良かった点は、みなさん同様、メキシコのお祭りからタイトルまで、スペクターの会議、砂漠を走る列車の遠景、Qがちょっと活躍するあたりくらい。ただ、ラスボスを身内にする必要は全く感じないし、ネコがぜんぜん活きてないし、アクション映画としてはあまりにも安易なボートからのヘリ攻撃、伏線回収の快感不足もマイナス。期待値MAX状態で見れば、これは消化不良感大きかっただろうなあと思いました。まあ、「スカイフォール」でちょっとアナザーワールドにいってしまったボンドが、また「いつもの大味なボンド映画」に帰ってきたと思えば、これはこれでありかもという意味では、なんだかんだで嫌いではないなあというところです。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2016-07-21 12:27:22)
4.  大統領の執事の涙 《ネタバレ》 
主人公が大統領執事として仕えた大統領たちの個性も楽しめますが(しかし、スルーされたフォードとカーターは気の毒)、ドラマの軸は、「節度」を重んじる執事セシルと、「変革」のために身を投げ出す息子ルイスの関係。若さと理想で突っ走る息子は『フォレスト・ガンプ』のジェニーのように危なっかしく、そういう意味では『フォレスト・ガンプ』と構図も似ていますが、大きく異なるのは、この映画は、そんな息子の生き方の意味を、父親が理解し、それを認めるシーンがあること。このシーンこそ、この映画の白眉です。これがなかったら、次々出てくる大統領のモノマネショーを楽しむだけの映画になってたかもしれない。とはいえ、アラン・リックマンとジェーン・フォンダのやり過ぎカップルは笑える。これは必見。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2014-02-12 08:10:01)(良:1票)
5.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 
ダニエル・クレイグのリアル路線007の集大成のような一作。派手なアクションも抑え気味の今作ですが、サム・メンデス監督の画とドラマで見せる手法もハマっていたと思う。くせ者の登場人物たちの練り上げられた台詞も楽しい(ただし、字幕はちょっと残念な感じだった)。ただ、ちょっと気になるのは、もう三作目だというのに、いまだに、過去のボンド・シリーズへのオマージュや自己言及的な引用(アストンマーチンやらマネーペニーの登場など)が肝になっている点。音楽で「ここは過去作とのリンクですよ~」と教えてくれる親切設計なので、ディープなファンじゃなくても楽しめるのはいいけど、他のシリーズ作品も最近はそんなのばっかりなので、ちょっと食傷気味というか・・・。あとそろそろ「世界征服をたくらぬ悪の一味」みたいのと戦うのも見たいんだけど。今作の路線では次もそういうのは期待できないか・・・。
[映画館(字幕)] 7点(2013-03-11 09:10:05)
6.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 
あの『ダークナイト』の続編、というわけで期待しないぞ、期待しないぞ、と自分に言い聞かせるように映画館に向かう。結果としては「悪くない」。実際のところ、ラスト10分までの2時間半は「これは違うぞ」と思い続け、最後のバットマンの行動で「絶対違う!見たかったのはこれじゃない」と落胆したが、最後の最後で「ええ~」っと気持ちよく裏切られ、『ダークナイト』とは正反対のラストも「悪くないかな」。3部作の完結編としては及第点だと思うが、それ以上ではなかった。個人的に印象的だったのは、昨年のNYウォール街占拠運動の「悪夢版」のようなベイン一味のテロ以後のゴッサムシティの暴走ぶり。そして、「あそこには無垢の人間なんていない」という台詞(誰だっけ?)と、「持たざる者」の代表として「持てる者」を裁くスケアクロウ(なにげに3部作皆勤賞!)。こういう暗部の描写が生き生きしてこそのゴッサムシティなんだと実感。 あと蛇足ですが、やっぱりタイトルは、「ライジズ」にすべきだったと思います。1作目の「ビギンズ」との対応を考えても、意味を考えてみても。
[映画館(字幕)] 7点(2012-08-21 19:03:26)
7.  TIME/タイム 《ネタバレ》 
序盤だけは、アンドリュー・ニコルの箱庭的世界観を堪能できて秀逸。「時=金」の設定に最初こそ戸惑うけど、母の死や金持ちの街へ出て行くまでのエピソードを通して、その「世界のしくみ」そのものを体感しながら理解できる。ただ後半、世界の秩序への反逆がムチャクチャな上にグダグダでB級作品へ急降下。その世界秩序のルールを内側から崩していくような「革命」を見たかったのですが、実際には銀行強盗とネズミ小僧という古今東西のありきたりの「反体制」モノを踏襲したのみでした。もちろん、この描写そのものが、「世界の富を独占する1%に対する99%の反乱」を自称する2011年のウォール街占拠デモへの共感と批判、みたいな読みも可能だとは思いますが・・・。あと邦題も残念。「in time」の「時間内に間に合う」という意味が、この映画ではとてつもなく重いのに、意味のない英語とカタカナの併記はB級っぽさをいっそう加速させます。
[映画館(字幕)] 5点(2012-03-11 06:51:43)(良:1票)
8.  タイトル、拒絶 《ネタバレ》 
主人公のカノウは、いったんは風俗嬢になったものの、その仕事がどうしても受け入れられず、いまは使い走りのアルバイトをしている。だからカノウは「自分にはできなかった仕事」を淡々とこなす他の風俗嬢たちに対して、軽蔑だけでなく尊敬に近いような、複雑な感情を持っている。つまり、カノウの視線は、男性目線のファンタジーでも、性産業への蔑視でもない、独特の風景を見せてくれる可能性があった。そこに伊藤沙莉を持ってきたキャスティング、女性監督による風俗映画として期待大でした。しかし、残念ながら本作はそのカノウ=伊藤の絶妙な配置をほとんど活かせないまま。「いつも(目以外は)笑顔のナンバー1」「ヒステリーな元ナンバー1」「根暗な文系女」「尽くす系の重い女」「バカな新人」「暴力・暴言まみれの店長」「ありがちな秘密を抱えるイケメン店員」などなど、店員も風俗嬢たちもステレオタイプだらけの登場人物なので、それぞれの群像劇はどれも魅力を感じない。唯一、描き込まれるマヒルも演技面ではがんばってはいるが、役者さんの力不足感は否めず。前半はそれぞれのステレオタイプを一つずつ消費する展開だったので、後半はそこから意外な展開や描写が見られるのかと思ったけど、暴力店長は店員を殴り、ヒステリー女は人を刺し、マヒルは自暴自棄になる、という結局は最初の予想どおりの流れでした。見終わって感じたのは、これ結局、監督や脚本が「風俗業」そのものには関心がないというか、むしろ明らかに見下しているように思えること。冒頭以外には仕事のシーンはあえて入れなかったのだと思うが、そのため「お仕事モノ」としての魅力も皆無で、ひたすら「底辺」「底辺」と連呼される。期待しすぎたのかもしれないが、結局はありがちで面白みのないエピソードを積み重ねたフツーのB級ドラマでした。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-05-08 14:28:54)
9.  ダンボ(2019) 《ネタバレ》 
イースターの連休に子連れで映画館にて鑑賞。観客の入りは子連れ中心でまあまあ。序盤のサーカス描写やキャスティングを除けば、全体としてはティム・バートンのカラーは薄め。そのへんはディズニー・クラシックだからなあと思っていたら、後半には明らかにウォルト・ディズニーとディズニーランドへの風刺を込めた展開に。ではそれが痛快なのかというとそういうわけでもなく、なんだか微妙に腰が引けているというか、やりきってない感じ。ラストで動物をサーカスから解放しましたという場面の直後に馬に乗って現れる主人公・・・が象徴的。一方で、風刺を盛り込んだせいか、物語のエンタメ的なテンポや盛り上がりにも欠け、全体として夜が主体の暗い場面も多いので、誰に見てほしい映画なのかがよくわからない、ちぐはぐな一作となっていました。なによりもダンボの「飛翔」が目玉のはずなんだけど、「飛ぶ」といってもテントのなかをぐるぐるするだけなので、明らかに爽快感に欠けたのは残念でした。
[映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2019-05-07 01:23:16)
10.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
3つの時間軸、3つの現場から描くダンケルク撤退戦。戦況に関する解説も最低限なので、限定されたシチュエーションのなかで展開する脱出劇として見るべきなのかな。個人的には、『ゼロ・グラビティ』系の映画と期待しての鑑賞。でも、それにしては、物語のなかのぐっとくるポイントが背景知識に頼ってる部分が大きい。脱出できる兵士の数、チャーチルの演説、民間船長の愛国心、帰還兵への市民の対応など、その感動は物語に内在したものというよりはイギリスの第二次世界大戦史の知識があってこそ増幅するもののようにも思えるし、その内容は人間性の根源に迫るというよりは、愛国心やらそっち系に振れていて、あまり深みを感じない。台詞や背景説明を極力廃して、シーンの描写だけで描いてきた物語の感動ポイントが、結局は背景知識がないと盛り上がれない、というのは単に戦略として失敗しているのではないか。その点、同様に台詞や背景知識ではなく、ほぼ映像描写だけで感動まで持っていった『ゼロ・グラビティ』は凄かったと再確認できる。あと、サスペンス自体の単調さもマイナス。敵軍に襲われて水没しそうになって壁やドアをドンドンする展開の繰り返しは、実際の戦闘がそうであったとしても、この凝ったシチュエーション映画としては、もうひと工夫できたのではないかと思える。異なった時間軸の交錯は面白い試みではあったと思うけど、時間軸が気になると映画への没入感を損なってしまう側面もあり、この映画ではあまり成功しているとは言えない。戦争なのに妙にキレイな映像も含め、映画のテーマ・素材とノーラン監督の得意分野が合っていなかったように思えます。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2018-01-12 11:42:25)(良:1票)
11.  ダーリンは外国人 《ネタバレ》 
原作シリーズは妻が好きなので既読。映画にする以上、仕方がないのだとは思うが、日本語ネタよりもラブストーリーのほうをメインにしてしまったので中途半端な作品になってしまった。前半は、トニーの変人ぶりを描くかわりにどうやって2人が「つきあう」ようになったのかは省略されてしまっている。で、語学ネタ、トニーネタ中心で行くのかなと思っていたら、一転して後半は、ただの安いラブコメになってしまい、そこに無理矢理に埋め込んだ語学ネタも空振り気味。夫婦の日常を描いた原作を、結婚前のカップルによるラブコメに改変したのは、おそらく主演女優が「若い」からなのだと思うが、そういう外部的な要素をうまく1本の映画に昇華させるだけの力量も熱意も、本作のスタッフに欠けていたのだと思う。
[DVD(邦画)] 4点(2010-09-05 06:57:44)(良:1票)
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