21. テイキング・ライブス
《ネタバレ》 これだけ登場人物が限られている中で、真犯人が誰かという部分で引っ張るのは限界があるので、そこは敢えて先に観客に対して「犯人=イーサン」として見せてしまう方が却って良かったのかなー?と思いました(そうするとキーファーは余計不要になるけど)。 物語は展開的にはかなり強引で多々無理も生じていますが、アンジーの演技(いきなり犯人をシロと思い込んで恋愛感情を持ってしまい、裏切られる)だけは見事だったと思います。表情的なものも含めてボロボロになっていく過程が上手かったなあと。 最後の対決で、もし本当に赤ちゃん刺したら0点つけてやろうかと思いましたが、そうじゃなくてなにより。7ヶ月間、ひたすら偽妊婦を演じて待ち続けたアンジーに5点献上します。 [地上波(吹替)] 5点(2008-03-10 17:43:32) |
22. 天国の青い蝶
《ネタバレ》 ウィリアム・ハートも主役の少年も嫌味なく好演しているのに、恐らく意図的に感動作にしたくなかった演出もあってか、観終わった後に心に何も残らなかったのが残念でした。多分映画を企画した時には、青い蝶を探しに行く旅を経験して、腫瘍が治った奇跡を淡々と描きたかったのだと思うのですが、虫や自然のアップがお客さん視点で描かれていて、感情移入しずらい作品になってしまいました。派手な展開があまり無い事がある逆にリアルではあるのですが、映画として観た場合、やはりもう少し演出があり(生死の境で正体不明の精霊?みたいなのに腫瘍を抜き取られるシーンはありましたが)観客をひき付ける展開が多く起きても良かったのではないかと思いました。映画というよりアンビリバボーのドラマを観ている気分でした。 [DVD(字幕)] 5点(2006-12-20 10:10:17) |
23. テロリスト・ゲーム<TVM>
《ネタバレ》 ヨーロッパが吹っ飛ぶ程の核の流出・爆発の恐怖という大きすぎるテーマと、それに全くそぐわないこじんまりしたスケールのギャップに戸惑う作品でした。ピアース・ブロスナンも後の007に比べれば、似たようなアクションではあっても目立たない活躍ですし、何故か全く緊張感の無い展開に戸惑いました。実行犯のバックにこのテロを企画した人間が現われてそこから派手になるのかと思いきや、進行ペースはそのまんま。今更見返すような作品ではありませんが、ブロスナン好きには007に出演する前のアクションの1本として価値のある作品かもしれません。「安心しろ、核は1つだけだ」ってドイツ人のジョークなんですか、その文化がピンとこなかった私は楽しむ資格すら無かったのかも・・・。 [地上波(吹替)] 5点(2006-10-02 00:07:40) |
24. テッセラクト
《ネタバレ》 まずテッセラクト(4次元)の部分を感じさせる展開が少なく、弱いです。要は同じホテルに泊まった客同士が、麻薬の受け渡しとその人物を通じて巻き込まれていくサスペンスなんですが、オープニングで見せる、超次元で銃が室内に打ち込まれる画とか全然その後出てきません。暗示的なものでしかないのであれば、テッセラクトなんて仰々しいタイトルは止めて欲しかったです。あとあのホテルの盗人のガキが生理的に受け付けませんでした。ああいう要領のいいガキがいるおかげで、罪の無い心理学の女先生まで死んじゃったんだし・・・。最後の最後まで麻薬を取り返す取り返さないだけの展開にダルくなりました。同じ監督なら「EYE」の方が全然完成度は上です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-07-15 14:44:48) |
25. デイ・アフター・トゥモロー
エメリッヒ印の映画ですね。「ID4」でも、襲撃されている時は物凄い迫力でハラハラドキドキしたけど、大統領まで戦闘機に乗り込んでシューティングゲームを始めたら途端にため息が出てしまったのと同様です。この作品でも序盤からのCGの大迫力はさすがに目を離せない素晴らしい出来だったと思います。でもそれが終わってから、隠れた人間の交流とかが中心になってきたら、やけにこじんまりしてる感じに見えて、最初に金かけすぎて、あとは惰性?的な雰囲気を持ってしまいました。デニス・クエイドの行動も首を傾げたくなる部分があったし、期待しすぎてしまったのでつくづく残念な作品でした。こういった大味な作品の欠点は2度観たいと思わない所ですね。 [DVD(字幕)] 5点(2006-07-11 15:21:08) |
26. テキサス・チェーンソー
基本的な路線は、オリジナルの「悪魔のいけにえ」と変わりません。冒頭の入りや、襲われる場所、結末が少しだけ違いますが後味の悪い感じは同じ。トビーフーパーもどうやらクレジットされているようですので、「完全リメイク」に近いかもしれません。ただ、リメイクの宿命ですね。先がある程度読めるので、前作を知っている人はさほどビクビクしないのではないでしょうか?これはこれで怖いんだろうけど、鬼畜系ホラーは「いつ襲ってくるか」という所と音楽で恐怖を味わう事になるので、ある程度「スクリーム」「ラストサマー」に慣れている人は新たな恐怖には辿り着かないかなと。あと最後の彼女が襲われる場面のシークエンスが長い。さして怖くもなく長いので疲れてしまいました。 あとオリジナルにあった、荒涼とした乾ききった田舎町での雰囲気が無い。変に画面が綺麗過ぎてそれがかえって恐怖を半減させている気がしました。オリジナルにあった「鬼畜なりのユーモアセンス」も全く無い。だからといって前作より怖いかというとそうでもない。難しい所ですがきっと30年経って、治安も悪化しているからこれだけ奇異な事件も、珍しく感じないって事もあるんでしょうかね?嫌な時代になりましたです(@@; 一応「R-15」指定ですが、大人の方でも頭のおかしい輩が、人を残虐に切り刻む怖がらせ方に嫌悪感を抱く方は勿論観ない方がいいですよ!ホラー慣れしてる方、特にトビーフーパー好きの方は改めてオリジナルの偉大さに気付くかもしれません。これ系のホラーへの点は厳しく付けます。すいません(^^; 5点(2004-10-07 21:08:25)(良:1票) |
27. テキサス・チェーンソー ビギニング
《ネタバレ》 うーん・・・、俺がこのシリーズに求めてるのはそういうホラーじゃないんだよなあ・・・。今回も恐怖感より嫌悪感のみ勝ってしまった作品。 「悪魔のいけにえ」は、湿度が高くムシムシするようなテキサスの荒れ果てた地で、ある意味でユーモアセンスある鬼畜一家に、いつの間にか1人また1人と襲われていく恐怖だったのに、今回もそのユーモア部分が「マジ」過ぎてオリジナルの雰囲気を出せないでいます。 しかも「ビギニング」と書いといて、鬼畜一家とレザーフェイス誕生までの説明は最初の15分だけで、後は足止めくった若者グループを1人ずつ襲っていくいつもの展開で目新しさは無し。しかも例の事件の前を描いてるという時点で「どうせ全滅だろうな」と思って見るから、誰が助かるのか的なハラハラドキドキの期待感という意味での面白みも半減。続編を作る意味がそもそも感じられなかったと思います。リー・アーメイも20年経って未だに「フルメタル」のハートマン軍曹演じてるし芸が無さ過ぎですし・・・。しかも彼が出すぎてしまってるせいで主役であるはずのレザーフェイスも全然活きないし「悪魔のいけにえ」の持ってた怖さの本質からずれていってる気がしてなりません。 あと殺人描写もただグロいだけで怖さとは違う。トビー・フーパーのように、絶叫と恐怖の表情と電ノコの爆音だけで怖がらせるほうがよっぽど戦慄します。色々な意味で残念な映画でした。唯一のプラス点はオープニングの写真撮る時のフラッシュが消える時の音が同じ事。夕景の陽を撮影した引きの画も似てました。口直しに「悪魔のいけにえ」が観たくなりますし、改めてオリジナルの偉大さを痛感する作品です。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-10-08 02:13:37) |
28. テルマ&ルイーズ
最後の心中ダイビングをいかに清々しく見せるか、、またそう見せたいがための全編だったという気がしてなりません。これは女性の方が共感できる映画なのかもしれませんね。アメリカン・ニューシネマの雰囲気さながら主演の2人の演技、ロードムービーとしてのロケーションは素晴らしいけど、シナリオが薄い気がして・・・。テンポはいいんですけどね。ブラピも「あ、出てたんだね」って程度の感想でした。女性監督が撮ればもう少し心情的なものを判りやすく演出してくれたのではないでしょうか。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-07-10 15:12:15) |
29. 電車男
「ノッティングヒルの恋人」のヒュー・グラントは恰好悪いながらに自立していましたが、「電車男」はそれこそ女の子と手を繋いだ事も無い男の成長物語なので出発点が全然違いますね。でも21世紀にまできてこの純愛モノが支持されたのはどんな背景なんですかね?便利な世の中になったけど、モノに利用され、心が置いてけぼりをくった男性の「1日30分でOK!1からやり直すデキル男ガイド」って所なんでしょうか。電車で絡まれてた子を助けて、そこから恋愛に発展するという妄想は、モテない男なら夢見る話かもですが、無理矢理のハッピーエンドまでの強引な展開、2chってこんないい香具師ばかりじゃないだろ的突っ込みも相まってほとんど感情移入できない内容ですね。純愛路線が流行った時期の1本でしたが、「冬のソナタ」や「セカチュウ」の純愛とは違い、童貞臭い感じをごもっともって感じで演出しているので、ダメな人には徹底してダメな作品だと思います(作品の中で演出する成長は、実社会では階段を1段上がった程度にしか感じないと思います)。あとヲタの解釈も少し違うかも?この作品はヲタから足を洗って彼女と付き合う風潮ですが、多分本当のヲタは、趣味の世界での二次元彼女と、三次元彼女を掛け持ちたいんじゃないかな?よく分かりませんが(^^;5年後には100円セールで売り出されてそうなブーム便乗作品です。 [DVD(邦画)] 3点(2006-07-25 15:25:37) |
30. THX-1138
意味ありげな雰囲気を醸し出しているんだろうけど、結局は退屈な実験映画だなと思います。逆に言えば愛を失った管理体制の社会は退屈だというルーカスなりのメッセージなんでしょうか?でもそれだけを主題に短編でもない映画を引っ張るというのは、やはりダルダルな感じは否めません。真っ白な画面がいつまで続くんだというため息が出るような展開が延々続く中で、最後の脱出のシーンが感動的なんでしょうが、さほど主人公に感情移入出来る物語や演出もしていないので「ああそうですか」って感じでした。低予算映画でアイデア勝負的な部分なんでしょうが、退屈なものは退屈。しかも「2001年宇宙の旅」の前に公開されていたらもう少し評価出来るかもしれませんが、やはりルーカスは娯楽作の方が合っていますね。 [ビデオ(字幕)] 3点(2006-07-14 11:55:53)(良:1票) |
31. D.N.A.
ジョン・フランケンハイマー、H・G・ウェルズ、スタン・ウィンストン、マーロン・ブランド、ヴァル・キルマーなどの豪華メンバーが集まって、30年も前の「猿の惑星」よりもはるかに劣るチープな狭いコミュニティでのパニックもどき映画を作ってしまいましたね。 盛り上がりもなく、危機も伝わってこなく、迫力もなく、何がしたかったのかもわかんないです。しいて挙げれば白塗りのマーロン先生(ドンコルレオーネふざけてるんすか?)、ヴァル先生(モジモジくんみたいです)が見れるのと、主演のプルシェンコの頑張りくらいしか見所ないです。あ、あとオープニングは凝ってて雰囲気ありました! 緯度も経度も報告しないでいいです、怖いからと言うより、そもそも興味がないですから(涙)感想聞かれてもエリカ様並みに「別に…」しか言えないような、そんなC級作品です。 [ビデオ(字幕)] 2点(2010-04-30 01:48:33) |
32. デビルマン
鑑賞後、心の中に「無駄に過ごした2時間を返せ!」と悪魔が宿る映画です。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2006-06-30 12:30:28)(笑:1票) (良:1票) |
33. デス・キューブ
まず配給会社と製作・販売してる会社。ロゴをパチるのいい加減ヤメレと言いたい。「CUBE」がヒットしたから、そのロゴやら雰囲気やらパクりまくり。間違えて借りちゃった人、公認の続編と信じちゃった人が本当に被害者だ。「CUBE IQ」「CUBE IQハザード」もだったけど、これ原題「デスゲーム」だろ?しかも「CUBE」ってロゴが「DEATH」よりデカいってどうよ?内容もシュワちゃんの「バトルランナー」をしょぼくしたような展開。ジャケとロゴをマネしないでオリジナルで勝負してくれ!安心してよ、内容が面白ければ口コミで広まるから。そんなに観客はバカじゃないって。真面目に作っててシナリオもメタメタの低予算映画を、騙す気満々で販売するのは本当にタチ悪い。2度と観ません。155本目のレビューで記念すべき初の0点献上。 [ビデオ(字幕)] 0点(2005-11-10 15:01:32) |