1. ティファニーで朝食を
《ネタバレ》 カポーティのファンでモンローに夢中な私にとって、これはティファニーで朝食をというたまたま同じタイトルがつけられた、全く別物の映画。オードリーの知性的な美しさが残念だし、夫との別れも陳腐に塗り替えられ、フレッドはイケメンすぎる。毒気もスパイスも無さ過ぎ。七年目の浮気のモンローがトレードして演じたら、最高に魅力的な作品に仕上がったろうに。二点は猫ちゃんに! [DVD(字幕)] 2点(2013-11-02 21:24:07)(良:1票) |
2. デトロイト・メタル・シティ
《ネタバレ》 オジー・オズボーンが大好きで、HR/HM大好きな私には楽しい映画でした。ジーン・シモンズが出演しているなんて、見て良かった! メタルが良いとかポップスが良いとかそういう次元ではなくて、音楽が人に何かを与えるってメッセージを、笑いに乗せて伝えているところはすごく良かった。松山ケンイチは演技派ですね。最近はこういう優れた若手俳優が出てきていて、邦画が楽しいです。彼は素晴らしい! [DVD(邦画)] 7点(2009-09-22 23:02:33) |
3. 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス
難解ぶりはどっこいですが、飛び抜けて退屈な作品が無かった分、「イデア」よりは楽しめました。エリセ、ヘルツォーク、ヴェンダースは、よく識らない監督だったのですが、この作品をきっかけに、長編を見たくなりました。それに比べてジム・ジャームッシュ、スパイク・リーは、好きな監督なので過度の期待があったことは否めませんが、拍子抜け。はっきり言って面白くありませんでした。とくにジャームッシュ作品は、クロエという有名女優を使っている所に「狡さ」を感じてしまいました。カウリスマキ作品は手堅かったです。まさに彼のテイスト。そして大した意味が無い。「さすが!」と唸らされたのはチェン・カイコー作品でした。やたら小難かしくなく、ファンタジックで笑えてほろりとする、学生が映画研究会で作りそうなこぢんまりぶりに、何だか安心してしまいました。興行収入的にどうだったのか知りませんが、やっぱり映画は長編が好きです。ハイ。 7点(2004-09-24 16:36:34) |
4. 10ミニッツ・オールダー イデアの森
「水の寓話」なにかを心に残してくれる、豊かな作品。「時代×4」ウザい。「老優の一瞬」画が綺麗だな~・・・以上「10分後」サスペンスの導入部って感じで、ありきたり。「ジャン=リュック・ナンシーとの対話」欠伸欠伸首!「啓示されしもの」発想が面白い。こんな作品こそ、短編の醍醐味。「星に魅せられて」壮大な物語の、素敵な一角を切り取った様な暖かさ。それと対照的な画面の冷たさがイイ!「時間の闇の中で」すごいのかすごくないのか、哲学的なのか何も考えていないのか、影像美なのか手抜きなのか、凡庸な私にはサッパリ判らない一遍。・・・・・・・・色々あるけど、トータルとして見ると、5点以上はつけられない。やっぱり私はフツーの映画が好き! 5点(2004-08-07 10:54:44) |
5. 天国の口、終りの楽園。
《ネタバレ》 えげつないセックスと、どうでもいい会話のオンパレードに、自らみっともない程割り込んで行く人妻に、途中まで「何だこりゃ?」状態で見ていました。でも最後に、ルイサの行動が、自分の身体の事を知った上のでの事であったと知って、涙が出る程感動してしまった。若い二人の圧倒的な生命力(それはいつか必ず失われてしまうものだからこそ、汚らしいのに美しい)の中に身を置きたい気持ちが、痛い程伝わって来る。もう絶対に戻る事は出来ない輝きを、正面から見据えた、勇気ある女性の、誰にでも起こりそうでいて、起こらない情景。いい映画だと思います。 9点(2004-03-31 10:02:02)(良:2票) |
6. デブラ・ウィンガーを探して
人を選ぶ映画。この35人(?)の女優の中の半分くらいの、フィルモグラフィーとバイオグラフィーを知っていないと、何も面白くないでしょう。私は映画オタクなので、なかなか面白かったですが。知らない人にとってはよくある雑談の羅列でしかない。ロザンナは確かに体力的には頑張ったのだろうが、これを「監督しました」と胸を張られても・・・という感じ。個人的にシャロン・ストーンの話が興味深かった。あと、マーサ・プリンプトンの老けぶりに愕然。 5点(2004-03-07 17:48:06)(良:1票) |
7. デス・トゥ・スムーチー
三崎港で水揚げされたばかりの最上級本鮪と、フランスヴァンデ産鴨のフォアグラに、粉とキャベツぶちこんでお好み焼きを作ったカンジの映画(何でお好み焼きに例えたかと言うと、ノートンの好きな日本食が「お好み焼き」なんだそーだ)。 4点(2004-02-10 23:27:08) |
8. D.N.A.
スタッフキャスト全員に、退化を抑える血清を・・・・ 1点(2003-11-14 22:45:59)(良:1票) |
9. デスペラード
バカみたいに人を殺しまくり、その癖いい人で、色男。もう映画じゃなくちゃありえない世界が良い。全てが(俳優音楽内容)濃い濃い濃いなのもイイ! この監督は発想の天才ですね。ヒロインのカロリーナがまたセクシーでキュートで強くて最高です。 9点(2003-10-23 15:30:02) |
10. ディスクロージャー
《ネタバレ》 例えば、妻を虐げる亭主関白は、女にとって不快な存在である。だからといって、旦那のパンツを箸でつまむような妻も、はっきり言って見苦しい。同じように、セクハラは勿論卑劣で、許されざる犯罪だけれども、男をセクハラする女は、ハッキリ言って見苦しい。この映画のデミは、とても美しく、鍛えられた肉体をしているから見られるが、これが強欲な中年のオバさんとジャニーズ系の男の子だったら、見るに耐えないはずだ。この心理をよく突いた、デミもマイケルも敗北するというラストは、なかなかに秀逸だった。つまりは男も女もセクハラなんかしちゃあイカンということです。 7点(2003-10-22 12:54:44) |
11. 天井桟敷の人々
《ネタバレ》 名台詞、パントマイム、キャラクター、画面、その全てが素晴らしい映画。長さを全く感じさせない場面展開。フランス映画って面白いんだ、と気付かせてくれた一作。これが戦時に作られたという所に、フランスという国の文化に対する高貴なプライドを感じる。だけどス筋書きはやはり古い映画らしく陳腐。ラストが、どうしても納得いかない。三人が三様に不幸になって終わるかんじ。マリア・カザレスが哀れすぎる。戸口に佇んでた子供が可哀想。そしてそのまま終了。あれはどうなの? 9点(2003-08-21 17:58:12) |
12. 天使とデート
当時フィービーが大好きで、それ目当てで見ましたが、あのエマニュエルの美しさときたら! まさに天使! この世の中にこんなに美しい人間がいるなんて、衝撃でした。こんな人が食べたり飲んだりおトイレに行ったりするなんて、考えられない。・・・でもそれだけの映画。 5点(2003-05-26 18:20:52) |
13. デッドマン・ウォーキング
基本的に映画は素晴らしい娯楽だと思っている人間なので、この映画の、主張しているようでいて淡々と時間を追っている、そのくせ見る側に考えることを強要するやりかたに、どっと疲れてしまった。スーザンと一緒になって、マシューと被害者の家族との間を揺れ動いてしまうんだなぁ。 でも、私も子供を持つ身なので、やはり最後は被害者の両親の心理に歩み寄った形で見てしまった。大体、生殖という人間の大仕事を放棄して、神だ救いだと言っている聖職者って、全然信用できないし、大嫌い。最後の言葉も「許しを下さい」までは良かったが、「あんあたちも人を殺しちゃいけない」の言葉には、「今さら何さ!」としか思えなかった。だからドラクロワの父親が、マシューの葬式に来て、どこか曖昧な態度を見せたあのシーンが、胸に響いた。 でも、これだけ観る側を惑わし考えさせるんだから、監督的にはこの映画は成功なんでしょう。それになんだかんだ言っても、いい映画です。 8点(2003-05-20 14:41:52)(良:1票) |
14. 天空の城ラピュタ
ジブリでは、ナウシカの次に好きな作品。楽しい! しかも感動。何度も見ました。 駆け回るパズーと、静謐な光に包まれたシータと、ロボットたちの暗さのコントラストがとても印象的。アニメは、日本が世界に向かって誇れる数少ないものの一つですね。 9点(2003-05-19 09:15:16) |
15. 天国と地獄
不幸にもレンタルしたビデオがかなり酷い状態だったのですが、ストーリーのあまりの面白さに最後まで釘付けでした(あ~目が痛い)。終わり方は決して好きじゃないけど、余韻が残る。カメラワークもさすが! ひとつの部屋のシーンが舞台的に延々と続くのに、飽きない。新幹線のシーンでは一転躍動的になり、しかもカラー! 当時はすごい進歩的な映画だったんだろうなぁ。とても丁寧な映画つくりをしていることがよく判る。 山崎努が若け~ 8点(2003-05-13 09:04:01) |
16. 天使のくれた時間
あたたか~い作品でした。ニコラスは本当に役の幅が広いですね。無理目なストーリー展開もあるけど、この映画が持つ優しい雰囲気がカバーしています。歴史に残る名作ではないけど、見て損はない佳作。人生の選択がどうこうと難しく見るより、リラックスしてただ面白く見るのが良いかも。見た後、何か良い事がしたくなる。 8点(2003-04-30 14:09:52) |
17. デッドマン(1995)
ノーバディがジョニーを死人と勘違いしていた話と見ても、実は(シックス・センスよろしく)ジョニーが自分が死んだことに気付いておらず彷徨っていたと見ても面白い。ジム監督の考えは凡人の私には図りかねますが、凡人なりに色々解釈して楽しめました。インディアンの生死感って、東洋的ですね。静謐という言葉が似合う映画ですが、ジョニー好きじゃない人が観たら少しだるいかも。 7点(2003-04-20 10:32:29) |