1. デンジャラス・ビューティー2
全米ミスコンでの入賞と事件解決で名前と顔が知られて有名人になってしまい、捜査に支障をきたす。 ストーリー的には前作の流れを受け継ぎ、まっとうな続編になっています。 全く女っ気の無かったFBI捜査官が華麗なる変身を遂げていく。そこに絡む名優マイケル・ケイン。 これが第1作の面白さだったと思うのですが、今度はほぼ最初からキレイなサンドラが登場し、 前作の功労者であるマイケル・ケインもいなくなって、第1作にあった面白さは薄れてしまいました。 刑事モノ定番のコンビ設定である全くノリの違う凸凹コンビの黒人と白人。この女性版といったところですが、 レジーナ・キングのふてぶてしさとサンドラの気の強さがマッチしており、前作に無い面白さになっていましたが、 それだけにこの2人が大活躍するアクションをもっと見たかったですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-02-19 20:35:04) |
2. デンジャラス・ビューティー
ラジー賞授賞式に出席してトロフィーを受け取ったり、「隣人にしたい人」投票で1位になったり。 奔放だけど親しみやすい。そんなサンドラ・ブロックの魅力が出まくっています。 舞台がミスコンに移って、中盤あたりは事件はどうなった?というお気楽な空気になりますが、 色気ナシ、男も顔負けのFBI捜査官が立派なミスコンの州代表になっていく。 マイケル・ケインとの、「マイ・フェア・レディ」的掛け合いがなかなかの面白さ。 オネエ言葉の字幕を付けられ完全にコメディ仕様の役どころながらもしっかり気品を感じさせる。 出番は多くないですがマイケル・ケインの芸達者ぶりは流石の一言。 サンドラ・ブロックとマイケル・ケインを見ているだけで十分に面白い作品です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-13 20:37:35) |
3. ディボース・ショウ
誰よりもデキる男の役が似合うジョージ・クルーニー演じる敏腕弁護士とあまりにも美しいゼタ。 立場は全く違えども結婚と離婚を”仕事”とする男と女のラブゲーム。 このラブゲームに興じる2人が時にコミカルに、時に真剣勝負を演じる。 まさに美男美女。主演の2人がとにかく豪奢で見栄えがする作品。 それゆえこの騙し合いのラブゲームに洒落た白黒をつけて欲しかったところですが 誰もが普通に考えつくような落としドコロに落ち着いてしまったのが残念です。 [DVD(字幕)] 4点(2016-04-11 21:01:20) |
4. テネイシャスD/運命のピックをさがせ!
テネイシャスDとは、本作の主演の2人が実際に結成しているバンドのバンド名。 それにしてもジャック・ブラックという人は芸達者です。 まあ、風貌はダサいんですが、ロックやってる時のこの人はなんでこうもサイコーなんでしょうか。 勿論コメディ俳優としても本当に面白い。彼の得意技であるハイテンション顔芸だけでも十分面白いです。 本作は冒頭から“地獄のロック・ライダー”ミート・ローフや、“ゴッドファーザー・オブ・メタル”ロニー・ジェームズ・ディオが登場。 特にロニーがポスターから飛び出して本当に歌いだすところなんて、ロニー好きにとっては堪らないシーンですよ。 ジャック・ブラックの他のロック映画同様に、本作でも作品全編にみなぎるロック・スピリッツが気持ちいいんです。 いっそのこと、もっと徹底的にへヴィ・ロック・ミュージカルにしてしまった方が良かったのかもしれませんね。 [DVD(字幕)] 6点(2014-05-10 20:25:02) |
5. デンジャラスな妻たち
《ネタバレ》 それなりに面白く、それなりにドキドキもできる・・・と言いたいところですが、いずれ捕まるのは冒頭で分かる構成になっているんですよね。この構成が必要だったのかというも思いもありますが、まあそれなりに楽しめる作品です。 ダイアン・キートンって、女が3人揃えば・・・という映画ではいつも一番おいしくない役ドコロの様な気がしますね。姉妹の物語では長女になることが多い。大体弾けることが少ない、特にコメディというジャンルでは一番おいしくないポジション。 そして仲良し3人組ではどうでしょうか。「ファースト・ワイフ・クラブ」ではベット・ミドラーとゴールディ・ホーンというパワフルな2人を前にオロオロ・・・というこれまた一番地味な役ドコロ。 そして本作。弾け役はケイティ・ホームズが担当、いるだけでどっしりとした存在感全開のラティファ姐さんとのトリオ。キートンさん、主役のはずが少しずつラティファ姐さんの恋なども絡み始め、気がつけばやっぱり地味なポジションに・・・。 こんなポジションを任されることが多いキートンさんですが、共演者を立てつつ微妙なポジションを上手く立ち回るのがこの人の持ち味なんでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-06-29 22:12:28) |
6. 天空の草原のナンサ
モンゴルの草原に生きるある遊牧民の家族の日々の営みを、彼ら(特に子ども達!)に気付かれず隠れて撮影しているかのごとく自然な表情をとらえていく。 昔から変わらぬ生活のようで、お父さんが町へ毛皮を売りに行く手段はバイクだったりする。お土産は鳴き声をあげながら自動で歩く犬のおもちゃ。広大な土地を移動しながら自然と共に生きる彼らですら、国政の選挙区に組み込まれてしまっている現状。作中にそんな昔ながらの生活をおくる人々が町へ出て行き、遊牧の民が確実に減少していることが感じられる台詞もありました。 ゆったりとした時の流れの中で生きる彼らも、実は急速に移り変わる現代の時の流れの中にいることを感じさせられますが、自然と共に暮らす人々への敬意が感じられるいい映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-30 21:49:02)(良:1票) |
7. デブラ・ウィンガーを探して
《ネタバレ》 「なぜデブラ・ウィンガーは引退したのか?」という一応の本筋があり、同世代の家庭を持ち子どももできた女優達の、40代以降の理想の女優像に関するそれぞれの持論、「ハリウッドスターの自分と家庭や育児をしている自分を両立できるのか」という本音、時には愚痴が語られていくのですが、中盤辺りからちょっと飽きてくる・・・。挿入される手持ちカメラの映像のブレは見づらいんですが、女優達が街を行く、マスコミに囲まれインタビューされるといったその場の雰囲気がそのまま伝わってくるようで面白い。しかし赤裸々に本音を語るという趣旨でも、やはりカメラの前では演じているという雰囲気を感じる人もいる。彼女達セレブの、マスコミの姿も無くカメラも回っていない本当のプライベート空間での私生活トークってどんななのでしょうか・・・? [DVD(字幕)] 5点(2011-12-06 21:09:39) |
8. 電話で抱きしめて
色々と惜しい映画。ウォルター・マッソーとメグ・ライアンの父娘のシーンはどれも素敵でした。これがウォルター・マッソーの遺作なんですね。最後まで彼らしい役でさすがの存在感でした。そしてとにかくメグがかわいい。一方メグの姉妹にメグの夫にメグの母親にメグと駐車場で事故った男といった、この父娘以外の登場人物が上手くいかしきれていない。そして電話のシーンが多すぎで、しかもそのほとんどが誰かと揉めている電話なので見ていて少々疲れました。しかし本当に久しぶりにメグの映画を観ました。色々言いたい事がある映画ですが、素敵なメグを見る事が出来たから良しとしておこう。 [DVD(字幕)] 4点(2010-07-22 22:10:26)(良:1票) |
9. 天使のくれた時間
《ネタバレ》 誰とでも安心して観れるほのぼの、いいお話系ファンタジーです。もしもの世界のティア・レオーニと娘が可愛らしく、ニコラス・ケイジの奮闘ぶりが微笑ましい。元の世界に戻り、ラストで人生において何が本当に大切なのか、ケイジ演じる主人公が出す結論はかなり分かりやすいですが、こんな映画のラストはこんな分かりやすいハッピーエンドでいいのだと思います。旅立とうとするケイトを引き止めるべく押しの一手で攻める彼がなかなかのカッコよさでした。 [DVD(字幕)] 5点(2009-06-30 23:07:30)(良:1票) |
10. デイズ・オブ・グローリー
《ネタバレ》 フランスに植民地支配された北アフリカ出身のフランス軍兵士を描いた素晴らしい戦場の人間ドラマでした。自由と平等のためフランス軍の兵士としてナチスと戦っているのに、そのフランスからは植民地支配されて自由と平等を奪われ、共に戦う軍隊の中ですら昇進も休暇も食事に至るまで差別され平等な扱いを受けられないという矛盾に対する心の葛藤やそれでも自由と平等のため、家族や恋人のため勇敢に戦う彼らの心情がとてもよく描かれていたと思います。これ、日本では劇場未公開なんですね。いい映画なのに惜しいなあ・・・。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-06-19 23:52:53) |