1. DUNE デューン/砂の惑星 PART2
《ネタバレ》 この作品、元のお話自体に違和感があって、40年前の映画もまあまあていう程度。 なので全然期待してないのに、世間じゃ話題なので観てきました。 音と映像はもう、ハリウッドの底力炸裂で、これが昨年公開なら、ゴジラの受賞は無かったかも・・。 2時間40分の長さじゃ、見せ場はほんの30分で、あとは間延びしたドラマかなと思ってましたが 「この監督」にしては淡々と話を進めて、スペクタクルな見せ場が次々とやってくるという、 予想外に編集努力が見える仕上がり。 眠くなる暇はありませんでした。 40年前のリンチ監督の作品では、スルーされたエピソードも追加したので、話が長くなってますが ビックリしたのは、リンチ版のエンディングが、今回のパート2で出てきてしまいました。 確かパート3もあるとの事でしたが、この続きはどうなるのか、早く見たくて仕方がありません。 そんな気になるのも、この映画がそれなりに面白かったからでしょう。 しかし、大画面のド迫力に圧倒され興奮して帰ってきて、少しクールダウンして思い返すと、違和感が 戻って来てしまいました。 基本原作の問題なんでしょうが・・ まず、砂の中を泳ぎ回る巨大生物というのが、荒唐無稽過ぎて、SFとして評価できません。 で、みんなで砂虫の背中に乗って旅をしていますが、乗り込む絵がありません。止まってくれたの? 何千年も未来の世界で、最強の兵器が核ミサイルってのも、興醒めでした。 重力を制御して浮遊し飛行する乗り物だらけで、銃もレーザー兵器もある時世に、刀で戦う歩兵部隊。 大量破壊兵器がありながら、砂虫に対しては攻撃しない理由が述べられないのも違和感。 というわけで、この映画はド迫力なファンタジー作品としてカテゴリせざるを得ない。 さらに物語が、英雄&救世主のみならず、奇跡を起こして信者を増やしていく新興宗教のソレに見える。 その信者の振る舞いをみれば、まるでイスラム教にも見えてしまう。 これも原作のせいなのかなあ。 女性の扱いもどうなのだろう、和平の為に皇帝の娘を嫁に寄越せと一方的に要求って、前時代的すぎる。 女たちも誰の子を産むべきかとか打算的な会話ばかりで、殺伐としててロマンスの欠片もない。 終盤では、権力を得る程に強引で傲慢になっていくポールにも違和感。 末は冷酷な支配者になるのか? ヒロイン「チャニ」とは寄り添って終わって欲しかったのだが、正反対のエンディングも残念。 と、勢いに圧倒されながら見終わったのに、よく考えると後味の良い映画ではなかった感じ・・。 もとより、1話完結しない映画は、絶対満点にはしない主義なので、今回はこの点数ですかねえ。 点数の大半は、音と映像の迫力に対してのものです。 レンタルで観たら面白くないかも・・ [映画館(字幕)] 7点(2024-03-21 23:20:47) |
2. DUNE デューン/砂の惑星(2021)
《ネタバレ》 映像にお金掛かってて、見応えはあります。 音響も音楽もまあ良いでしょう。 でもなあ・・ 面白いけどやっぱりお話が変です。 原作読んでないから、映画化の問題じゃない可能性ありますが・・ 西暦?10000年のとんでもない未来で、重力を克服した乗り物や兵器が山ほど出て来るのに 羽ばたき式の乗り物に、唖然。 空気力学なんか要らないでしょ? 毒針の小型リモコン兵器が宙に浮いて攻撃する技術あるのに、羽根が折れたら墜落する乗り物なんか 必要なんですかねえ・・? 現地人が女を馬鹿にした発言してたけど、仲間に女の兵士いるよね、怒らないの? 歩行の足音で、サンドワームが来て危ないなら、採掘機が稼働続けられるわけが無い矛盾。 あと、ヒロインに華が無いなあ・・ 余計なお世話? 原作に忠実が理想といっても、元が変だと、改変をすべきか悩むよね。 サンドワームは、アニメ・ナウシカのオームの元になったキャラらしいけど、魅力ないなあ。 でトドメは、1話完結じや無くて、途中で終わっちまった事。 続きはいつ観られるのかなあ・・ るろ剣みたいに続編も間髪入れずに公開して欲しかった。 いろいろ残念だけど、重厚な映像美に感動したので、結果こんな点数です。 [映画館(字幕)] 7点(2021-11-03 00:20:34) |
3. TENET テネット
《ネタバレ》 昨年、映画館で見ましたが、物語も時系列も理解できず絶句したままエンドロール。 ただ、自分の頭が足りないのもあるので、評価せずに、DVDの発売を待っていました。 で、家でじっくり見てみましたが・・・ ヤッパリ解りません。 映画館で30%くらいだった理解度が、60%くらいにはなりましたが・・ アカンです。 名前の無い主役は、無知からスタートして、嘘に気付きながら、最後に全てを知る事になる。 一方ニールは、全てを知っていたかのようだ。そして、作戦の計画を指示したのは、この先の 未来で主役の男だと最後に明かす。 つまり、未来でニールに作戦を指示して、ニールが過去へ戻り、過去の自分と一緒に戦った? 肝心なこの部分でさえ、理解が追い付かないのに、空港のシーンや、高速道路のシーンに スタルスクの戦闘シーンのドタバタでは、何を見ているのか???? 「理解できればスゲー面白いよ」という感想を見て、果敢に挑んだつもりでしたが無理でした。 諦めます。 ホントは解らなかった映画に点数付ける気は無いんですが、判らない一方で なんだか面白いものを見たような気持ちもあるので、最低点にはしません。 ただ、もう少し簡単なお話でお願いしたいですよ、ノーランさん。 [映画館(字幕)] 6点(2021-02-02 16:34:00) |
4. テラフォーマーズ
《ネタバレ》 沢山書き込むとこき下ろしになるのですが、「駄作・最低」だけだと、これも罵詈雑言になる・・。 どっか1つでも褒めておこうかと、考え込んで時間を浪費しましたが、無いものは無い。 で、ゴキブリが放射線で変異して進化して、人型の猛獣になる設定のSFのつもりなんだ・・ で、火星を数百年かけて、温暖化して、大気も地球と同じになると・・ で、人に昆虫の遺伝子掛けて、昆虫なみの驚異の能力を持たせたんだと・・ で、500年も先の未来には、ロボット技術は、大して進みませんでしたというスタンス・・ 原作が、お花畑だと、必死に実写化しても、チンドン屋レベルのエンタメになるだけ。 あー失言しました、チンドン屋さんに失礼でした。学芸会レベルとします。 もはや、画面の向こうは、お笑い劇場・ナンセンスコメディムービーと化している。 いやまて、これはもしかして笑う為の映画として制作されたのでは・・? 確かに、野郎共が数人集まって、酒飲みながら鑑賞会でもすれば、画面を指差しながら「馬鹿か?ありえねー」て 爆笑が続くのは間違いないでしょう。吉本のタレントが見当たらないので、気が付かなかった。 なるほど、コメディとしての制作ならなんとなく理解できそうだ。 うんうん てなわけ、あるかいっ!! コメディとして、5点の評価にしようかと思ったけど、それは無さそうだし・・ SFとして、この点数です。関係者の皆様、原作は選びましょう、お金の無駄です。 [インターネット(邦画)] 2点(2018-12-04 21:49:24) |
5. デス・ウィッシュ
《ネタバレ》 元の作品があんな感じなので、ブルースが演ったらどうなるのかと興味深深で映画館へ。 ブロンソンに比べるのは、意味が無いと実感。時代が違い過ぎる。 逆に、防犯カメラやスマホの動画投稿の普及で、仕事人もやり難い時代になったと実感。 その中での都合の良過ぎる流れの為、リアルには程遠い物語になってしまってる。 唯一リアルなのは、話題の仕事人を模倣したオッサンが悪党に返り討ちにされるニュースかな。 警察の手が届かない悪人達を、容赦なく処刑していくカージー先生。 グロイ殺害シーンと、過激な嗜好で年齢制限になってしまった今作。暴行される女性の描写は 元の作品の方がえげつなかったのだが、その辺は最近のハリウッドの傾向なんでしょうかねえ。 でも・・ハッピーエンドにしてしまって良いのかなあ? 昔見た映画のナレーション 「しかし油断してはならない、悪党には兄弟が居るものだ」を 思い出した・・ 悪党を始末して有名人は、ある意味ヤバいです。続編のタネにする気かな? 元の作品は、悪者一掃の快感だけでない、そういう複雑な余韻も感じるエンディングだし、警察を 味方にしてる側面がある。 コチラは、その辺が能天気になった感があり残念。 と、ツッコミばかり言いましたが、娯楽映画としてはマアマアでしょう。 処刑の快感で、不眠症が解決していく流れは、ある意味コメディになってました。 褒められた出来じゃないけど、暇つぶしとストレス解消にはなりましたね。 [映画館(字幕)] 7点(2018-11-02 00:47:28) |
6. ディアボロス/悪魔の扉
《ネタバレ》 シャーリーズセロンのオールヌードが観れますが、その役柄チト痛々しいかも。 精神病んで壊れていくヒロインが気の毒ですが、その一方、都会を颯爽と闊歩する 闇の帝王のアルパチーノもカッコイイ。まあ悪魔なので基本無敵だから当然ですが。 その二人の間で板挟みになるのがキアヌ。 パチーノが、正体現して、キアヌに演説のシーンが痛快。ここまで神をこき下ろして しまって良いのでしょうか? 敬謙なクリスチャンが聞いたら発狂しそうです。 ホラーあり、エロ盛り沢山なので、見る人は選びますね。でも見ないのは勿体無い。 ていうか、探してもレンタル店に無いんですよねコレ。何故でしょう? [インターネット(字幕)] 8点(2017-08-04 00:26:09) |
7. デンジャラス・ラン
内容については、先の方々のコメント通りです。 諜報活動組織の裏側に接した、腕利きと下っ端のバディ物として、それなりに面白いです。 この手の映画が面白いかどうかは、どの映画と比較するか、どのジャンルで評価するかと 基準が人それぞれなのですが、この映画を、往年の名作映画と比較して採点するわけでもなし、 自分は、007とかMIとかボーンシリーズのスパイ物との比較の中で「中の上」だと思いました。 変に、曲芸のようなアクションばかりに走るのも良し悪しでして、荒唐無稽で逆に評価下げるより 地味なこの映画の方が味があると思ってます。ここは自分の嗜好ですが・・ それにしても、ライアンレイノルズとライアンゴズリングが紛らわしくてどーも・・ [DVD(字幕)] 7点(2017-07-30 19:51:21) |
8. 抵抗のプラハ
《ネタバレ》 自分の中ではトラウマ映画の一つです。 戦争中の現実の事と思えばこそのショックでした。 この邦題ではウィキってもヒットせず、ここの詳細欄も情報皆無ですねえ。 いずれドキュメントとしての存在価値で基本点追加しますが、 もう一度観るとか、人に薦めたい映画とは、違いました。スミマセン。 「総統の名の下に、被告の申し立ては却下された」直後にギロチン。 これの繰り返しのシーンは、ホント辛かった。 人間は、かくも残酷になれるものなのか・・? 恐ろしい。 [地上波(吹替)] 7点(2017-04-11 19:49:52) |
9. テッド2
《ネタバレ》 下品な会話が売りでありツボであり、ネック・・。 人に勧めると、変態の仲間入りしてしまう危険性に注意。 また、ドラッグや度を越したイタズラで、モラル崩壊の内容です。 良くも悪くも今のアメリカを象徴してるのでしょうかね・・ その意味でもR指定なのかも。 まあ大人が自宅で一人で馬鹿笑いするには問題なしです。 ニューヨークへのドライブ中、テッドが運転して事故るシーンは 「大災難 PTA」(30年程前のコメディ)のパロディでした。 今は亡きジョンキャンディの顔が見たくて押入れの在庫探してしまいました。 キャンディ氏に哀悼の意で1点プラス。 [DVD(字幕)] 6点(2016-10-04 18:14:53) |