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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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81.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 
空飛ぶ車もレーザービームも出てこない未来。見て取れるのは、カーナビの進化くらい。現在のペースでテクノロジーが進めば、驚きの発明や進化にお目にかかれそうなもの。しかし世界は薄暗く、貧困ばかりがクローズアップされます。人々は活力を失っている。生きる力が無いから進歩もないということ。その理由は、子が産まれないからだという。日本のみならず先進国と言われる国が皆抱える少子化問題。その究極のかたちと言えます。ですから設定には、リアリティがありました。子がいないIfの未来。世界で一番若い18歳の少年は、スーパーアイドルで人間国宝級。歌いも踊りもしないのに。人々は正気を失っている。もし新たな赤ちゃんが誕生したらどうなるか。法王クラスか、はたまたメシアの再来か。その子が持つパワーと利用価値は計り知れません。母子が逃げる理由には説得力がありました。主人公と母子の逃避行。その緊張感は“凄まじい”の一言に尽きます。守るべきものがある恐怖。内戦の中、母子を探す場面の臨場感に身が震えました。赤ん坊の泣き声ひとつで兵士達が戦いを止める。表現としては陳腐かもしれません。でも心を打たれます。そもそも赤ちゃんの鳴き声や子供の笑顔には、それだけの力があると思う。愛や母性という言葉で説明してもいい。『利己的な遺伝子理論』を持ち出してもいい。いずれにしても、人の心はそうプログラムされていると感じます。私たちには、次の世代に“大切なもの”を受け渡す責任を負わされている。それは逃れられない事実だと思います。“大切なもの”はDNAだけではありません。知識、知恵、文化、思想もそう。喜びや悲しみ、感動だって伝えたい。私たちは、途方もない数の命と、想いと、願いを受けて生きています。だから命は尊い。他人のことは知らない。私が死んだら世界は終わり。そういう価値観も否定しません。でも “繋がっている”と考えると、穏やかな気持ちになれると思う。誰かの手を握るだけで安心するように。伝えたいものがある。託す相手がいる。そのことに感謝したいです。物語は一応ハッピーエンド。しかし銃声は鳴り止まず、トゥモロー号は深い霧の中。希望の光が照らす明日は見えません。だから思う。失ってから気付くのでは遅いと。本作の設定は一例に過ぎません。世界を終わらせるのは、そう難しいことじゃない。今のままで、明日がやって来るのか。私たちは問われていると思う。
[DVD(字幕)] 8点(2007-10-03 18:14:18)(良:2票)
82.  東京原発 《ネタバレ》 
作中、頻繁に出てくる喫煙風景。そういえば喫煙と原発は似ている気がします。目先の快楽(利便性)を求めて、それに付帯する悪影響については考えない。ポイントは、不都合がすぐにやって来ないということ。10階建てのビルの屋上から飛び降りるよりも、100階建てのビルから飛び降りるほうが怖くないのと同じ。リアルでないから怖くない。イメージを意識的に閉鎖させることで現実から逃れ、恐怖の感覚を麻痺させる。それは人間の得意技。長所でもある。生まれながらに人間が背負う命題、死。でもその恐怖に日々怯えながら生活する人がいないのは、この特技のおかげ。ですから喫煙や原発に限らず、地球温暖化問題や食料危機、果てはギャンブルの借金から肥満に至るまで、人がとりあえず問題を“棚上げ”にしてしまうのは、ある意味仕方が無いことだと思います。それが人間の性。人がバカな生き物なのは間違いない。水に口とノドをふさがれるまで、自分が溺れていることを忘れていられる。だから、“気付くこと”が大切です。原発の是非はつぎの問題。まずみんなで考えてみようということ。この件に限らず、考える以前の段階で止まっている事は世の中に溢れている。偏った情報と、狭い知識と、浅い経験で、私たちは物事を簡単に判断している気がします。もっとも、本作の主張を鵜呑みするほど、自分はお人よしではありません。でも、久しぶりに自分がカナヅチであることを気づかせてもらいました。それだけでも価値がある。原発推進派の専門家を会議に同席させない以上、会議室だけでは引っ張れない。後半はドタバタで逃げたように感じました。ただ、会議室だけで終始するのは、重いテーマを重く調理するということ。それでは芸がない。エンターテイメント性を強く打ち出す方向性は支持したいのですが、今一歩。惜しい。
[DVD(邦画)] 7点(2007-09-20 18:59:56)
83.  TRICK トリック 劇場版2
TV2時間枠で十分な作品だと思います。でもたまには映画館で好きなドラマを観てみたいもの。家のご飯もいいけれど、外食はちょっとワクワクする。そんな感覚がテレビドラマの映画化作品にはあります。フランス料理のフルコースには手が出ない。でもラーメンでいいんです。いつもの馴染みの味がいい。何より安いし。それは、肩肘張らずに楽しめるということ。そういう意味では、極めて真っ当な、期待通りの作品でした。すっかり大物になった仲間のオトボケぶりや、上田教授との掛け合いが見られればOK。くだらなさ全開のトリックもどきに笑えればいい。欲を言えば、矢部刑事コンビをもっと見たかったです。おそらく6点満点の作品。で6点です。
[DVD(邦画)] 6点(2007-09-10 20:11:49)(良:1票)
84.  ドラえもん のび太と鉄人兵団
宮崎駿作品、クレヨンしんちゃんと並ぶアニメ映画界の最高峰「ドラえもん」。宮崎、クレしんとの一番の違いは子供向けに徹しているところだと思います。本作でもその基本姿勢は崩さないまま、大人でも十分に楽しめる作品に仕上がっています。というか、むしろ大人に観てもらいたい作品。基本構成は、いつものメンバーが地球侵略に来るロボット軍団と戦うという、いたってシンプルなものですが、大挙して押し寄せる鉄人兵団や破壊される都市などハードな描写も目につきます。ロボットが地球侵略に来た理由、リルルの行動選択など、現実の世界に当てはめて考えさせられる部分が大いにあります。メッセージが照れることなくストレートに伝わってくる、子供向けアニメの素晴らしさがここにあります。最後はほとんど禁じ手のような結末ですが、素直に感動できる秀作です。ちなみにMVPはしずかちゃんですが、個人的にミクロスに敢闘賞を贈りたい。
[DVD(邦画)] 9点(2007-09-06 19:25:00)(良:1票)
85.  ドラえもん のび太とアニマル惑星
子供向けの作品として手堅い出来。環境問題を扱っており、教育的にも良さそう。いわゆる大人が子供に見せたい映画だと思います。自分も親なので、こういう作品はありがたいです。ただ、好きかといえば、そうでもない。それはアニマルプラネットがあまりにも完璧すぎるから。動物たちは争う必要がなく、環境が破壊される心配もない。良いことずくめに思えます。でもそれって、つまらない世界だとも思います。いろいろ不都合があったほうが、歯ごたえがあって遣り甲斐がある。もっとも今の世の中は、遣り甲斐あり過ぎですが。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-06-10 02:59:40)
86.  トッツィー 《ネタバレ》 
ダスティ・ホフマンの女装の妙を楽しむお話かと思いきや、男女の本質的な違いを指摘したドラマ。役者として、また人間としての主人公の根っ子の部分は、何も変わっていません。でも“男”だと周りから煙たがられるのに、“女”だと賞賛を浴びるのは、なんとも皮肉なもの。社会が個人に求める役割が性によって違うということ。当時の時代背景を強く反映しているようです。もっとも21世紀となった今でもあまり変わっていないかな。大局的な見方から、個人に目を移しても面白い。男マイケルの恋愛に対する持論を、女であるドロシーが否定するあたりは滑稽です。立場が変われば、見方も変わる。男も女も互いの立場で物事を考えてみると、いろんな事が見えそうです。ちなみに、マイケルが正体を明かしたあと酒場で彼に“気付いた”親父さんの演技がとっても好きです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-04-29 20:28:12)(良:1票)
87.  トレマーズ 《ネタバレ》 
クリーチャー系パニック映画のお手本のような作品。救援を期待できない陸の孤島。相手は得体の知れない化け物。でも生物だからちゃんと殺せる。弱点があるから戦える。でも狡猾で、まともにいったら勝ち目は薄い。設定の加減が絶妙です。相手が強大すぎると戦う意欲は失せますし、逆に弱いと物足りない。相手に分(ぶ)がある中で、如何に工夫して戦うか。冒険心を実にくすぐります。それに人間描写も的確。とくにガンマニア夫婦。自慢の銃のコレクション。チャンスがあるなら何としても撃ちたいし、有事のために備えた水や食べ物だから、こんな時にこそ使いたい。おまけに窮地に陥った原因を他人のせいにしちゃう。とことん人間の本質を突いています。本来ならサスペンス・ホラー寄りになっておかしくないお話を、コメディタッチに清々しく仕上げた手腕はお見事。敵の能力判明後、死者がほとんど出なかったのも上品です。まさに愛すべき作品。カテゴリ的にはB級もB級ですが、これは一級品です。
[DVD(字幕)] 8点(2007-04-19 18:01:01)(良:2票)
88.  トランスポーター2 《ネタバレ》 
これはちょっと凄い。前作よりも数段アクションがパワーアップしています。皆さんご指摘のように、車の底に張り付いた爆弾の剥がし方凄すぎ!それまでも相当ぶっ飛んだカーアクションを披露していましたが、このシーンで一気に常職の針が振り切れました。あとはどんな展開になってもOK。そういう作品だから。物語はシリアス。でもアクションはどこまでもおバカ。そう“おバカー”アクション。とことんエンターテイメントにこだわった姿勢は、清々しいです。こんな何でもアリな作品をしっかりと引き締めているのが主人公。ダンディズムの中に垣間見られるオチャメさがステキです。(あと声が最高)。惜しむらくは、前作でふんだんに見られた足技が少なくなってしまったこと。でも十分満足しました。続編を期待します。本当に意味のないセクシーサービスにまんまとはまって+1点です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-04-17 18:39:00)
89.  トランスポーター 《ネタバレ》 
結論から言うと“アリ”なのですが、予想以上におバカ映画だったのに驚きました。主人公はルールに厳しいプロの運び屋。それに寡黙な男。口を開けば渋い声。スタイルも抜群。文句なくカッコイイのですが、自ら決めたルールを破ったあたりから様子が怪しくなります。予約の無い仕事を請け負ったり、誘われるままに素性の分からない女と寝てしまったり。意外とうっかり屋さんです。当然の如くトラブルに巻き込まれていく主人公。終盤に至っては、プロでもなければ運び屋でもありません。でもダサくならないから素敵。足技にこだわったアクションもめずらしく、観ていて楽しいです。(基本的に“殺さない”姿勢も良い。)言うならば、カッコおバカ作品。こんなのも結構スキです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-02 21:20:22)
90.  ドラえもん のび太の宇宙開拓史 《ネタバレ》 
毎度のことながら、設定が素晴らしい。時空のねじれが2つの異なる世界を結びつけた。時の流れと重力の違い。コーヤコーヤ星の季節のうつろい、不思議な生き物。どれをとってもワクワクします。子供の自分が魅了されたのも頷ける。ラストシーンの切なさは絶品です。ただ大人になって観直してみると、思っていた程でもない。同時期に制作された、『大魔境』や『海底鬼岩城』は、今でも存分に楽しめた(むしろ大人になってからの方が楽しい!?)のに、本作はそんなに楽しめない。おそらく舞台の違い。現実には存在しないコーヤコーヤ星よりも、身近な存在である地球のほうが、イマジネーションを刺激されたのです。架空の世界よりもリアルな世界の方が楽しめる。ああ自分も大人になったのだなと、少し寂しくもあり。
[DVD(邦画)] 7点(2007-03-21 17:44:28)
91.  ドラえもん のび太の海底鬼岩城 《ネタバレ》 
海底をバギーで疾走したときの高揚感に、我ながら驚きました。いい大人が、こんなにも胸を躍らせることが出来るとは!常識を覆す色鮮やかな海底。陸上を遥かに凌駕するスケール。未知の世界に酔いしれました。海底ハウスに、深海バーベキュー。夢のある仕掛けにガッチリ心を掴まれました。月夜の松茸づくしディナーには爆笑。なにゆえにマツタケ?遊び心のセンスがたまりません。海底人が登場する中盤以降は、前半と打って変わってシリアスモード。メリハリのある展開も劇場版ドラの魅力です。バミューダトライアングルの秘密など、その見事な設定にいつものことながら感心します。クライマックスに至るまで、きっちりドラマを組み立てているので、最後にはちゃんと感動が待っている。教訓も押し付けがましくサラリが丁度イイ。非常に満足度の高い作品でした。自分にとっては、海を再認識できたことが何よりの収穫。こんなにも身近に神秘の世界が広がっているなんて、本当は凄いことなんだ!子供の頃なら当たり前だった事実に、もう一度気付かせてくれたことに心から感謝したいです。
[DVD(邦画)] 9点(2007-03-06 18:09:05)
92.  ドラえもん のび太の大魔境
秀逸な設定。テンポ良く盛り沢山な内容。飽くなき兵器開発に対する警鐘というメッセージ。子供向け娯楽映画として洗練されていると思いました。設定を論理的に説明すること。展開に整合性を持たせること。誠実な制作姿勢を感じました。この時期の劇場版『ドラえもん』に共通している長所だと思います。また興味深かったのが、当時の世相を反映した思想・価値観(教育的配慮)について。盛んに「男らしい」を連発するしずかちゃん。今ならこのような表現はしないはずです。やはり映画は時代を色濃く映す鑑だと思いました。満足度の高い作品。ただ、お姫様わんこがカワイクなかったのが残念(笑)。
[DVD(邦画)] 8点(2007-03-02 18:21:30)
93.  トレジャー・ハンターズ
マトリックスやスターウォーズなど各種オマージュ(パロディ)が楽しい。無茶な展開満載ですが、それがイイ。大いに笑いました。結末は無難にまとめた感はありますが、気楽に観られて良いのではないかと。教訓、熊に襲われたら胎児の姿勢で乗り切れ(嘘)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-24 18:58:13)
94.  ドラえもん のび太と雲の王国 《ネタバレ》 
物語自体はよく出来ていると思います。環境保護という重要な問題を子供向け作品で扱うことに意義も感じます。ただ本作のやり方は好きではありません。『ドラえもん』は超優良な素材。黙っていても子供たちはキャストに感情移入してくれます。だからこそ慎重に扱うべき。自分が違和感を覚えたのは、法廷でしずかちゃんが意見を述べるシーン。「これからは自然環境を守りますから、許してください」と泣きながら懇願します。しずかちゃんは観客(子供)そのもの。つまり本作を観ている子供たちに言わせているのと同じです。これは卑怯だと思う。無理矢理言わせているようなものだから。環境教育は大切ですが、それが目的になってしまうと説教臭い。『ドラえもん』はあくまで娯楽作品。子供に夢と希望を与えることを主眼にして欲しい。子供が夢の世界を楽しんだあと、自然と「環境を守りたいな」と言えるような作品を目指してもらいたいです。愚痴みたいでスミマセン。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-02-07 17:46:23)(良:1票)
95.  トゥルーマン・ショー 《ネタバレ》 
朝起きて、食事中に、移動中にも、お風呂の中でも、テレビは私達と共にあります。昨今話題の番組内容捏造を引き合いに出すまでもなく、私達のテレビメディアに対する依存体質は明らかです。それに刺激に対する欲求も強い。くだらない話題でも、テレビ各局右へならえ。そこに良識が存在するのか疑わしい。ゆえに荒唐無稽の設定ながら、本作は驚くほどのリアリティをもって自分の心を捉えました。人権を踏みにじる姿勢に嫌悪しつつも、テレビの前に釘付けになる自分を想像して震えました。自分を主人公に置き換えてみると、更に怖い。彼が絶望したであろうことは想像に難くありません。プライバシーが無かったのも大きい。でも本質的な問題は、“作られた人生を歩んでいたこと”にあると思います。しかしどうでしょう。主人公がトゥルーマンを演じさせられていたように、サラリーマンは“勤勉な”会社員を、母親は“優しい”お母さんを演じているとは言えないか。それに他者に影響されまくって人格を形成するのが人間。そこに他者の恣意的な要素は無かったか。考えれば考えるほど、トゥルーマンも自分も変わらないと思えてくるのです。だからこそ彼に同情し、絶望する。お前は自分の人生を歩いているのか、と問われているようで。トゥルーマンは視聴者に別れを告げ、スタジオを去ります。その一歩は、紛れも無く彼の一歩。ハッキリしているのは、自分の人生に責任を持つのは、自分しかいないということ。彼の後姿が眩しい。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-02-02 18:24:16)(良:2票)
96.  トラック野郎 爆走一番星 《ネタバレ》 
シリーズの定番と言える展開が本作でも踏襲されています。ですから安心感はあります。ただ決め事にはめようとするあまり、各エピソードの繋がりが悪く感じる部分がありました。シリーズ作品として楽しむなら問題ありませんが、単独の作品としては、少しまとまりに欠けるかもしれません。前作よりパワーアップしたのは、何といても下ネタ。すまた三四郎のお人形もそうですが、極めつけは○○噴射。バキュームカーが出てきた時から予想は出来たものの、それにしても強烈でした。映画は時代を映す鏡。当時の熱気を(この場合は臭気も)感じる作品でした。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-22 19:24:43)
97.  トイ・ストーリー2
続編としては、ほぼ完璧な出来だと思います。本作が持っているコメディ、アクション、アドベンチャーの要素が程よいバランスで配合されています。またストーリーもいい。子供と遊ぶのがおもちゃの役割。いつか子供が大きくなって、その役目に終わりが来ることになろうとも、そのときまで一所懸命に楽しもう。ラストでは、あえてアンディの成長(少年期の終わりが間近であること)を見せ、このことを観客に意識付けます。これはそのまま人間にも置き換えられます。いつか来る終わりのときまで、人生を楽しもう。少し切ないですが、ポジティブなメッセージだと思います。映像面も格段にパワーアップ。あえて良くない(好きでない)部分を挙げるなら、ウッディーを救うべく立ち上がるバズを露骨に“アメリカ”に例える場面があったこと。あとエンディングロールの嘘NGシーン。興醒めしてしまいます。でも全体的には◎の作品です。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2006-12-31 18:37:58)
98.  トイ・ストーリー 《ネタバレ》 
コメディであり、アクションであり、ホラーの要素まである本作品。緩急のある演出で観客を飽きさせません。特に終盤の展開はスリリングで手に汗握ります。また物語的にも心を掴むものがあります。新しいおもちゃが来る度に、戦々恐々とする既存のおもちゃたち。ご主人に飽きられるのではないか、捨てられるのではないか。これは多くのサラリーマンが抱く思いに通じます。ちょっと切ない。映像的にもストーリー的にも上質で、子供はもちろん大人も十分に楽しめる作品です。ただ、個人的に一箇所だけ腑に落ちない場面があります。それは、隣の家の子供からバズを救い出す際に、おもちゃたちが禁を破るシーン。おもちゃいじめの子供にお灸を据えるのは、確かにスカッとするのですが、手法がイマイチだと思いました。“人間の目の前では身動きしない”は絶対に破ってはいけない“掟”のはず。おもちゃたちにとって“誇り”でもあったと思います。それをいとも簡単に反故にしたことにガッカリしました。いかに禁を破らず、目的を成し遂げるか。工夫のしどころです。ここを上手くクリアできれば、本作はもう一段階高みに達したと思います。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2006-12-30 18:22:28)(良:1票)
99.  隣のリッチマン 《ネタバレ》 
「嫉妬は自分を不幸にする。他人を羨んでもしょうがない。」多分それが本作のテーマ。挿入歌の歌詞もそのような内容だったと思います。でもそれが伝わってくるお話ではありませんでした。単に主人公が迷走したドタバタ。しかし彼を非難する気にはなれません。気持ちはよく分かる。もし自分が主人公だったら…。同じように嫉妬に駆られ、あらぬ行動を取ったかもしれません。失業中に事業のパートナーに誘われたら、きっと応じてしまうでしょう。でもそれは違うんじゃないかと思うのです。嫉妬するのはしょうがない。親友で、お隣で、今までは少しだけ自分が上だったのだから。一緒に億万長者になれるチャンスもあったのだから。負の感情を持つのが人間です。でもそれを乗り越えて人間的に成長しなくてはいけないと思う。また事業のパートナーに誘われたとしても(誘う方もどうかと思うが)、それが自分の能力を買ってもらってのことでなければ、応じてはいけないと思う。親友なら精神的に対等の立場でなくてはいけません。それに「う○こ」を金に換えても、「誇り」を金に換えるような真似は良くない。自分が思う“大切なこと”がおざなりだったのが残念でした。せっかくコメディの強力キャストを揃えたのだから、単純に笑える作品にして欲しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-01 18:45:46)
100.  東京ゾンビ
原作既読。かなり原作に忠実だと思いました。そのエピソードの再現性もさることながら、原作の持つ「空気感」の表現が見事。(これは浅野と哀川の演技力によるところが大きいと思う。)終盤からラストにかけては少し映画オリジナルの要素が強くなりますが、ストイックな原作よりもドラマチックな本作のほうが自分は好みです。原作のテーマは“リアル格闘技の主張”。今でこそ寝技を主体とする総合格闘技が社会的にも認知されるようになりましたが、原作が書かれた98年~99年頃は、まだ総合格闘技の一大ブランド『PRIDE』もまだ創世期。大衆にとってはプロレスも総合もK1も何もかもひとくくりの時代でした。いや今もあまり変わっていないのかもしれません。原作者の花くま氏は、「それは違う」と主張したかったのだと思います。映画版ではミツオの設定変更やフジオに妻子を持たせることで、フジオの“人間的成長”や“家族愛”という要素が加味されていました。そのためマニアックさが薄れていたように思います。ある程度心の準備がないと、いやあっても「何だコレ」となる可能性の高い作品ではあります。
[DVD(邦画)] 6点(2006-10-26 19:24:46)(良:2票)
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