81. どろろ
《ネタバレ》 CMで赤い髪の妖怪が暴れているのを見て、無条件で見たいと思っていた映画です。 そいつさえ見られれば、ストーリーなんてどうでも良かった。 ところが、意外とストーリーがちゃんとあるし、次から次に妖怪が出てくるので、個人的にはとても楽しく鑑賞しました。ただ後半になるにつれて盛りさがっちゃったのは残念です。特にラスボスはちょっと・・・ 小さい頃に仮面ライダーやウルトラマン、ゴレンジャーなんかを、ストーリーそっちのけで戦闘シーンだけを楽しんでいた人たちには、ある種のノスタルジーを感じさせてくれる映画かもしれないです。 ただし、ドラマの「オレンジデイズ」なんかで、妻夫木さんや柴崎コウさんのファンになっちゃった方には、この映画では二人の良さは完全に殺されているので注意が必要です。 [DVD(邦画)] 7点(2012-05-10 16:07:34) |
82. DOOR
《ネタバレ》 奥さんのほうが怖えーよ。 まったく躊躇なし。 終わってみれば奥さんはかすり傷ひとつでほぼ完勝。 男が一番怖かったのは、一番最初。 エレベーターで降りるのかと思いきや、再びドアの前まで戻り、無表情でドアを蹴りだしたシーン。今の時代、何かの拍子にこうなるくらいストレス抱えている人たくさんいると思います。 後半はちょっと日常離れしすぎて、現実感なかったのですが、序盤は日常生活に起こっても不思議ではないことばかりなので、精神的な恐怖感が伝わってきました。 男がドアを蹴っているときに、近くの部屋のおばあちゃんがその様子をのぞき見てはいましたが、関わろうとはしなかったところにも何となく空恐ろしさを感じます。 [DVD(字幕)] 7点(2012-04-28 05:08:34)(良:1票) |
83. ドゥ・ザ・ライト・シング
みんなうるさい。 タイトルがすべてを物語っている映画ですね。 社会全体で見れば当時黒人は白人から差別を受ける側だったのでしょうが、この映画では、差別を受けている側の黒人が実はマジョリティに摩り替わっていることが最大の問題点だと思います。 環境、状況、比率によって誰でも差別される側にもなるし、差別する側にもなることがよくわかる映画。 でも映画としてはまとまりがなく散漫でとにかくうるさい。 メッセージ性のあるドラマなのに、感情移入できる人が一人もいない。 唯一共感できるのはサルぐらいですか。 [DVD(字幕)] 2点(2012-04-26 15:47:42)(良:1票) |
84. トーク・レディオ
《ネタバレ》 社会派映画の傑作ですね。 目に見えない相手との討論の恐ろしさを実感できます。 複数のメッセージを同時に発信しているような映画なので、観る人によって大きく印象が変わるでしょう。 DJバリー個人に注目すると、孤独を恐れる人ほど、わざと自分を孤独に追いやってしまうことがあるというのがよくわかります。 バリーはおそらく普通の人でしょう。 普通にトークを楽しみ、自分を表現することをただ楽しみたい人です。また、好きな人のことを大切にしたいし、自分も大切にされたいと、普通の人なら誰もが抱く感情を彼も持っています。 ですが劇中でバリーは全く逆の行動をとり続け、自分自身を追い詰めていきます。まるで本当の自分をさらけ出すことを恐れるかのように。ですが、バリーが自分を偽ろうとしても、時折一部のリスナーからバリーという人間を見破られる質問がとんできます。 核心をつく質問にはいつも返答までに間ができてしまうバリー。 人間の心理のパラドックスを見事に表現した作品だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-20 04:35:37)(良:1票) |
85. トワイライトゾーン/超次元の体験
差別について考える機会を与えてくれる1話目。老いと人生について大切なことを気付かせてくれる2話目。それに対し、シュールでブラックなストーリーに徹した3話目と、エンターテイメント性の強い4話目。テイストの異なる4話の短編ストーリーをこの順番で並べたのは良かったのではないでしょうか。 でも個人的に、これだったら「世にも奇妙な物語」のほうが面白いとは思います。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-25 04:05:27) |
86. ドクター・モローの島
《ネタバレ》 どこがホラーなんだー。と思いながら鑑賞していました。 なるほど、確かに最後の15分はホラー要素入ってますね。 特にボートにやたらからんでくる最後の獣人。 見所は獣人たちと動物たちのバトルロワイヤルでしょうか。しかし、役者とはいえ、あんな猛獣たちとあんな危険なまねを。中身はただの人間でしょうに… 最後の15分以外はひたすら退屈でした。 ラストシーンでもしマリアさんが獣人みたいな顔していたらプラス2点くらいしてもよかったんですけど。 [DVD(字幕)] 3点(2012-02-27 03:52:22) |
87. 友は風の彼方に
《ネタバレ》 まさに隠れた名作。このサイトを知らなければ、出会うことはなかったであろう作品です。 人物関係や動機の描写がやや荒いため、前半はわかりにくい部分もありますが、いつの間にか整理されていて中盤以降はかなり見やすくなります。話が展開し始めるのもこの辺りからでしょうか。 どの時代でも、心優しい人が任務と友情と愛情の板ばさみに苦しみながらも、まっすぐに突き進もうとする姿は胸を打ちます。最も印象的だったのは、チャウがそのすべてを大切にしようとしたこと。任務は全力投球。いつもホンのことを考えていて、最後はフーに殺されることを覚悟で真実を打ち明ける。きっとフーに打ち明けたのは、過去の潜入捜査での辛い経験があったからです。この伏線は見事に最後に決まりました。 そして報われないラスト。 言うことないでしょう。 荒々しくも、完成度の高い名作。 悲しすぎるので10点はつけられません。 ですが10点以上の映画だと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2012-02-13 11:56:39) |
88. ドラゴンハート
《ネタバレ》 徳のある勇敢な騎士と、心優しいドラゴンが友情を結び、八百長試合で善良な村人たちからお金をまきあげる話ですね(笑)。とても面白かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-07 19:42:36)(笑:1票) (良:1票) |
89. 東京ゴッドファーザーズ
《ネタバレ》 人によっては、けっこう退屈な映画だと思います。子供をひろう。少年たちから襲撃される。救急車がコンビニにつっこむ。ヤクザが外人に撃たれる。その外人と女の子が仲良くなる。女性に子供を返してあげたと思ったら、その女性はただのかわいそうな人さらい。ダンプがビルに突っ込む。面白くなりそうな要素がこれだけあって、なぜかいまいち感がつきまといました。なんでかな。最後、まきこまれたタクシーの運転手はちょっと気の毒でしたね。 [DVD(邦画)] 5点(2011-07-07 15:51:57) |
90. トッツィー
《ネタバレ》 変則的なサクセスストーリーで面白かった。アパートで、正体をばらさないようにするために、友人が協力してくれるシーンがすごいうけた。正体のばらし方は最高に良かったですね。監督の、「おれを嫌うわけだ!」というせりふも絶妙。 [DVD(字幕)] 8点(2011-07-05 17:55:33) |
91. トゥルーマン・ショー
《ネタバレ》 着眼点が凄い。1回目は10年以上前に見ました。そして3ヶ月ほど前に2回目を見ました。1回目見たときより、あらすじやオチを知っている2回目のほうが、この映画の面白さを満喫できました。最初に照明が天から降ってきたり、自転車から降りた奥さんがさりげなく商品の宣伝をしたり、双子が広告のある壁にわざわざ主人公押し付けて話をしたり、冒頭からネタの宝庫です。おそらく初見では最初の30分くらいは気付かずに見過ごすネタが多いのではないでしょうか。 [DVD(字幕)] 9点(2011-07-04 16:21:03)(良:3票) |