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1.  トロン:レガシー
オリジナル版は未見です。発光するスーツをまとった男女が青白いフリスビーを振り回してキメる予告編を観て、このバカさ加減は期待できると身を乗り出して鑑賞しました。が、自分が創造し、なんでもできるはずの電脳空間であっさりと重要アイテムを奪われ、すぐに居所を突き止められ、神であるはずの世界であっけなく劣勢に立たされ一気に失速してしまいました。あえて端折ったのかもしれませんが、現実世界の命(肉体)と電脳世界のプログラム化された命との関係や、ゲームオーバーの基準といった設定が不明確なのが致命的です。CGやアクションにはかなりの気迫が感じられるものの、のめり込むことができませんでした。
[DVD(字幕)] 4点(2011-12-18 13:12:24)
2.  トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
オープニングは最高。アポロ計画は月の裏側のトランスフォーマーたちを探索するために行われた! 極秘に行われ当時とて知る人は30名ほど! ケネディの映像も交えたタイトルが流れるまでの5分間で前作までの設定を軽々とひっくり返し、ピンク・フロイドまで動員してハッタリをかます心意気に感服しました。シリーズ3作目にもなると、主人公とそのガールフレンドの学園コメディ、両親のおせっかい、クサい洋楽もお約束としてさほど苛立しさを感じるものではなく、戦闘シーンの端休めとしてうまく機能しています。唯一気がかりだったのが主人公の彼女が交代していたこと。シカゴでの侵略を目の前に元カノはどんな思いを抱いたことでしょう。数々の矛盾を抱えながらも3Dを生かした比類ない迫力の映像と、男心をくすぐるロボット描写満載の本作は、夏休み映画として非常に優秀であると思いました。
[映画館(吹替)] 8点(2011-08-19 13:41:28)
3.  トランスフォーマー/リベンジ
パート3への動員を狙った民放の二週連続放送キャンペーンに乗っかって観ました。本作のために週末を待ちわびていました。めまぐるしく敵味方が入り乱れる戦闘シーンの割合が前作よりも増えたのは良し悪しで、動きが早すぎてたまにスローモーションで映される程度ではついてゆけず、折角の変身ギミックはあまり堪能できませんでした。中盤の宝探しや学園ドラマを圧縮して、120分未満に収まればパート1と同程度の評価になったかもしれません。
[地上波(吹替)] 5点(2011-07-31 16:24:01)
4.  トランスフォーマー
子供の頃、誕生日にコンボイのおもちゃを買ってもらったど真ん中の世代です。アニメも観ていました。マイケル・ベイが監督ということでマックを頬張りながら話半分で観ていたところ、ビッカピカのスターリントラックからコンボイへ変身するシーンで目が覚めました。タイヤが足の方に移動してフロントガラスが胸の部分に上がり、同時に頭の部分が出てきて折りたたまれた腕も現れる……。映画化にあたって、ツジツマが合い、かつ格好良く見せられるパターンを考え、何度となく試行したのでしょう。その過程を考えるだけでおもちゃを手にしていた時の感覚がよみがえります。戦闘シーンは非常に迫力があり、スローモーションで何度も再生して楽しみたいほどですが、敵味方の判別がつきにくかったところが唯一残念でした。陳腐なドラマパートは解説なしでの途中からの鑑賞を可能にし、圧倒的な映像に手に汗握るというこの持ち味こそがハリウッドの醍醐味。洋画劇場にて吹き替えで見るのに最適な愛すべきバカ映画です。マイケル・ベイはローランド・エメリッヒと通じるところがありますね。
[映画館(字幕)] 8点(2011-07-30 20:11:59)(良:1票)
5.  トロイ(2004) 《ネタバレ》 
可もなく不可もないハリウッドの史実・ファンタジーものです。日本でいうところの戦国時代モノなのでしょう、欧米ではそこその需要があるのでしょうか。オーランド・ブルームが隣国のお妃と駆け落ちしたことが引き金になり、無敵の切り込み隊長ブラピの属するスパルタが攻め込む話です。「やられたらやり返す」式の展開が続くこと2時間半、ブラピがオーランド・ブルームに踵を射抜かれて果てます。妻曰く、これがアキレス腱の由来だそうな。ピーター・オトゥールの変わらぬ青い眼差しに+1点。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-05-02 10:34:04)
6.  トップガン
中学生の頃、戦闘機に夢中だった私が各種洋画劇場でビデオ録画し、繰り返し鑑賞した作品です。行きつけの名画座でトニー・スコット作品2本立ての1本目が『アンストッパブル』、そして2本目が本作とのことでパンパンの期待で観に行きました。が、『愛と青春の旅立ち』をトムキャットでコーティングした激甘のラブロマンスでした。F-14での訓練・戦闘シーンの記憶が色濃く残っていましたが、十数年振りに鑑賞してみると添え物程度。演技力を必要としないご都合主義的なカットとありがちな展開で、ルックスがそこそこ良ければ誰が演じても同じような作品といわざるを得ません。せっかくのトム・クルーズもこれでは勿体ないです。リアルに思えたドッグ・ファイトも、派手な機動をぶつ切りにして編集されていて、空中戦特有の3次元感覚が皆無であり、誰がどこに位置していてどんなふうに有利で不利なのかがわからず、都合よく騙されているような印象を受けます。評価は思い出補正なしだとこんなものでしょう。ただ、映画館で鑑賞できたのは貴重な体験だったので+1点してます。
[映画館(字幕)] 5点(2011-04-13 00:17:55)
7.  ドラえもん のび太のパラレル西遊記
新ドラえもんが私のドラえもん像とあまりにもかけ離れていたので、口直しに一番よく観た作品を見返しました。これですよこれ。のび太のわがままに付き合い、ジャイアンとスネ夫の間に立つ面倒見のよさがあり、ドラ焼きが好きで、でもちょっと間が抜けているドラえもん。ドラえもんのいるのび太の部屋から、彼の道具によって非日常への扉が開かれ冒険が始まるこの高揚感。パラレルワールドを西遊記という誰でも知っている枠組みを使って子供にもわかりやすく切り取ってみせた見事な作品です(同じ頃に夏目雅子と堺正章の『西遊記』がテレビシリーズで放映されていて、三蔵法師が本当は男であったことを知り驚きました)。また子供にとっての「お母さん」に対するリスペクトに溢れた作品であるというのも素晴らしい。ドラえもんシリーズは本質的にSFであることがよくわかる作品です。ただ子供向けであるがゆえの宿命か、情報量の密度が低いのが痛し痒しなところです。
[DVD(邦画)] 7点(2011-02-27 13:07:55)
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