1. エニイ・ギブン・サンデー
豪華なメンバーによる映画でしかもアメリカ人の大好きなNFLが題材とあってそれなりに稼げる映画だったのだろう。しかし、チーム内の確執やオーナーとコーチの対立、フランチャイズ移転問題など、ちょっと詰め込み過ぎな感じは否めない。結局ポイントの分かりにくい散漫なストーリーとなってしまっている。NFLファンならどのチームの誰をモデルにしたエピソードなのかピンとくるのだろうが……。試合のシーンもカメラワークがアップで揺れるものだからちっともプレー内容が分からない。もう少しプレーシーンを楽しみたかったんだけどな。好み25/50、演出8/15、脚本7/15、演技6/10、技術6/10、合計52/100→5/10点 [DVD(字幕)] 5点(2015-07-02 23:03:41) |
2. A.I.
母親に対して永遠の愛を持つよう設定しておきながら、自分の子供が帰ってくるととたんに疎ましく思いついには捨ててしまう人間のエゴ。不思議なことにこの作品に出てくる人間には全く愛着が持てない。人間よりも情緒的理解に劣る?はずの様々なロボット達の方が、(最後に出てくる未来のロボットも含めて)断然人間らしさを感じることができ、応援したくなる。前半はデイビッドに感情移入しすぎてつい泣いてしまったが、後半の展開はかなり予想とは異なっており、さすがキューブリックが原案に絡んでいると言うだけあるストーリーだった。「さすが」とは言ったがそれは別に褒めているわけではなく、もう少し分かりやすい展開でも良かったのではないかな、と思う。それでも最後には母親の愛に包まれることができて、デイビッドの幸せそうな顔を見たらなんとなく安心して映画を見終えることができた。好み40/50、演出10/15、脚本8/15、演技8/10、技術8/10、合計74/100→7/10点 [DVD(字幕)] 7点(2014-03-03 22:54:27) |
3. エンド・オブ・ホワイトハウス
《ネタバレ》 いろいろ突っ込みどころはあるものの、素直に楽しめた(予想以上に)。やっと繋がった奥さんとの電話で、トラブルに巻き込まれているのが分かっているにもかかわらず当たり障りのない会話に終始する様が、声高に心配する会話よりお互いの信頼感や愛情を上手に表現していて印象に残った。あと、ホワイトハウスを知悉しているはずの大統領の息子がもう少しストーリーに絡んでくるのを期待してたのにあっさり退場とはあっさり過ぎるよ。せっかく面白い設定だと思ったのに。アクションシーンは、カメラワークが揺れすぎていて映画館で観てるとほんとに酔いそうだった。やりすぎ!好み40/50、演出10/15、脚本8/15、演技7/10、技術6/10、合計71/100→7/10点 [映画館(字幕)] 7点(2013-07-09 23:02:35) |
4. エクスペンダブルズ2
映画の出来を云々言うのはナンセンスである。まさにこの顔ぶれをノリに任せて気楽に鑑賞するのが正しい観方であろう。相変わらずカメオ出演が豪華であり、チャック・ノリス・ファクトが本人の口から聞けたり、シュワちゃんが溶鉱炉で溶かすぞと脅されたりと、見てるだけでニヤリとしてくる。それぞれの登場のしかたが何の脈絡もなくても全く気にならない。それどころかその唐突さが逆にこの映画らしく割り切れてて好感が持てる。ストーリーなどは前作よりも分かりやすく、展開にも無理が少ない。続編もあるようだが、この路線を何のためらいもなく突っ走って欲しい。好み40/50、演出8/15、脚本7/15、演技6/10、技術6/10、合計67/100→7/10点 [映画館(字幕)] 7点(2012-11-21 23:13:09) |
5. 英国王のスピーチ
否と応に係わらず大衆に語りかけることが仕事(?)の君主である人間が吃音症であるとは何たる皮肉であろうか。主人公の長年にわたる苦悩は察して余りある。よき理解者であり友であり、トレーナーでもあったローグとの出会いは不幸中の幸いであるといわざるを得ない。さまざまな場面で吃音症が不治の病ではないことを証明してみせるローグだが、実際に日々の訓練はどういったことをしていたのか興味ある。そういった地道な努力がもう少し描かれているといいかなと思った。好み35/50、演出13/15、脚本10/15、演技8/10、技術7/10、合計73/100→7/10点 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-21 23:12:06) |
6. エアフォース・ワン
いい子ぶりっ子のハリソン・フォードのはまり役だね。大好きなゲイリー・オールドマンの狂的な演技も楽しめるし、テロリストものでもあるのでお気に入りの1本だ。"Liberty24 is changing call sign.Liberty24 is now AIR FORCE 1!"の場面ではいつも拳を握り締めてしまう。いつも思うのだが、アメリカ人っていうのはこんなシリアスな場面でもリアルでこんなウィットの効いた言い方をするのだろうか。そして、この無線を聞いてた閣僚たちもね。 好み40/50、演出12/15、脚本11/15、演技8/10、技術6/10、合計77/100→8/10点 [DVD(字幕)] 8点(2011-09-12 23:23:10)(良:1票) |
7. SOS北極.../赤いテント
ハリウッド映画のテンポに慣れた人には、この”間”に耐えられないかもしれない。無言の場面や音楽の無い場面が多く、やはりなんか落ち着かない。しかし、史実に基づくストーリーは重厚さがあり、各関係者のさまざまな思惑が絡み合い事態は進行していく。このイタリア号の事件を知らない人間には説明不足な感が否めないが、忘れられない印象的な作品であることは間違いないだろう。 好み30/50、演出9/15、脚本11/15、演技5/10、技術6/10、合計61/100→6/10点 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-12 23:16:31)(良:1票) |