1. 七つの会議
《ネタバレ》 池井戸作品と知らずに見ていましたが、役者さんたちもノリも半沢直樹そっくりで、おかしいなと思っていたら東京中央銀行が出てきたので、池井戸作品と気づきました。 ミッチーがネジの強度偽装にたどりついたところでは、あまりのおもしろさに、「この映画はとんでもない傑作かもしれない」と思いました。野村萬斎がボロアパートで別れた妻子と写った写真を前に泣く姿を見たときは、てっきりイスが壊れて我が子を亡くしたのかと思いました。が、それはミスリードで、後半の展開は今ひとつでした。半沢直樹のようにスッキリした終わり方ではありません。でも現実はこんなふうにスッキリと終わらないものなのでしょうね。 現実といえば、ほかの方々も書いているように、あの会社のブラックさやパワハラは現実離れしており、滑稽です。また、最後の野村萬斎の長台詞は、どんないいことを言ってくれるのかと思ったら、長いだけで全然心に響かず、かえって興ざめでした。半沢直樹の長台詞は、明日から仕事がんばろうという気になるのですがね。 半沢直樹と同じようにミッチーがいい味出してますが、後半は野村萬斎の活躍で影が薄くなります。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-09-01 18:08:02) |
2. 南極料理人
《ネタバレ》 予備知識なしで見ましたが、意外に前編おもしろくて、好感が持てる映画でした。子どもにも安心して見せられます。宇宙飛行士だと、狭い空間に長期間閉じ込められても精神に変調を来さないメンタル面の訓練をすると思うのですが、本作の料理人の場合、事前訓練なしの突然の辞令で南極に言ったわけですし、たぶんほかのメンバーたちも専門技能ではエキスパートではあっても、そうしたメンタル面の訓練は積んでいないように見えます。そんなメンバーたちが長期間を閉鎖空間の中で、どうやって正気で、できれば雰囲気よく任務を終えることができるのか、各人が時には落ち込んだりもめることがあっても、どうにかこうにかやっていこうとする前向きさがいいと思いました。 南極にいたときに、帰国したらトライアスロンをしたいとか、ビーチバレーをしたいとかの願望を実現しているのもほほえましいですね。南極にいた1年半の間に、やりたいことが自由にできることのありがたさを身に沁みて感じたのでしょうね。これから人生を、南極に行っていない人の何倍も充実してすごせるのではないでしょうか。 在庫も考えずに、夜に隠れてラーメンを食ってしまい、在庫が底を突いて、自分のからだはラーメンでできていると消沈する男の人間くささ。家にいたらこんな豪勢な料理は食えないだろうという立派な料理が三食出てくるのに、それでもラーメンを食いたくなったり、バターを固まりで食いたくなる人間の不思議さ。どうやればありあわせの材料で「かんすい」が作れるか調べる隊長のやさしさ。かんすいが作れると知り、早速ラーメンを作ってみる料理人のプロ意識。どれもよい [DVD(邦画)] 6点(2017-08-11 22:27:53)(良:1票) |
3. 長ぐつをはいたネコ(2011)
《ネタバレ》 シュレックが未見のせいか、全然おもしろくありませんでした。一緒に見ていた子どもは「「長ぐつをはいたネコ」ってこんな話だったっけ?」と言っていました。 IMAX-3Dで見るとすごいのかもしれませんが、テレビで見るとそれほどの迫力も感じません。 本当は正義漢のプスが最後まで誤解が解ききれず、お尋ね者のままなのが気分が悪かったです。 [インターネット(吹替)] 5点(2017-02-21 22:16:04) |
4. ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密
《ネタバレ》 マンネリだとか、ワンパターンだとか、大英博物館の設定を活かせてないとか、いろいろ批判があるようですが、そんなことはどうでもいいんです。マンネリというより、お約束です。かつての水戸黄門と同じです。いつものパターンでいつものように進行するので安心して見られます。 ただ、違うのは、作を重ねることに、それぞれのキャラが確立されて行ったこと、そして心が通い合い、すばらしいコンビネーションが生まれたこと。さらに、どんな仕事も続かないダメ男で、動く展示物にうろたえていたラリーが、展示物と心を通わせ合い、息子とも信頼関係が復活し、立派な人物になったこと。父親を軽蔑しきっていた小学生の息子が、自分の道を自分で選ぶ青年になったこと。そして、ロビン・ウィリアムスとミッキー・ルーニーがもうこの世にいないこと。 そうやって、過去の思い出にひたり、亡き人に思いを寄せて見る映画だと思います。展示物のそれぞれに、ラリーが別れを告げるシーンも胸を打ちます。エッシャーの絵も効果的に使われています。 【以下、ネタバレ注意】石板を手放し、毎夜の饗宴を終わりにすることを自然史博物館の展示物たち自身が選んだ。そして、大英博物館の特別展が開かれ、戻ってきた石板の魔法で、自然史博物館と大英博物館の展示物が入り交じっての大騒ぎ。しかし、ラリーは高卒であることを息子に指摘されて大学で学び直し、今や教職の身。石板が戻ってきて、展示物たちが夜に騒いでいることを知っていても、遠くからそれを見つめ、博物館の中には入っていかない。そして、ロビン・ウィリアムスとミッキー・ルーニーに捧ぐの字幕。ああもうこのシリーズは本当に終わってしまったんだな、もう作られないんだな、そんな余韻を残してお別れです。 【子どもに安心して見せられるか】前の2作を見た子どもなら、安心して見せられます。 [インターネット(吹替)] 7点(2017-02-03 21:34:31) |
5. ナイト ミュージアム2
《ネタバレ》 本作では、おなじみの自然史博物館の展示物たちがスミソニアンでお蔵入りにされたのを救い出す設定です。スミソニアンの展示品の写真や絵の中が動いていたり、写真の中に入ることができたり、飛行機が空を飛んだり、スター・ウォーズのキャラやセサミ・ストリートのキャラが動いたり、目先が変わっていておもしろいです。 前回は失業中のラリーを自然史博物館の展示物たちが救ったわけですが、今回はビジネスで大成功はしたけれども、自分の好きなことを見失ったラリーを、またまた自然史博物館の展示物たちが救ってくれました。そして、大成功したビジネスを売り飛ばし、私財を自然史博物館に投じて、自分が本当に好きな仕事、すなわち夜警に戻ったラリー。 ラリーは自然史博物館の展示物たちと心が通い合っているわけですが、現実世界の人とはうまく付き合えないの?と心配になりました。が、そんな心配は無用。本作の最後では、現実の女性との恋の予感で終わります。 ラリーが写真の中で落とした携帯電話がどうなったのかをチラリと紹介したエンディングも、ユーモアがきいてます。 相変わらず楽しい映画でした。次の作品も楽しみです。 [インターネット(字幕)] 7点(2016-04-02 20:47:24) |
6. ナイル殺人事件(1978)
子どものころに大々的に宣伝して公開されていた作品。どんなに名作かと期待して見たら...犯人が予想どおりで拍子抜けしました。多額の予算をかけ、有名俳優を揃えた2時間ドラマ、といった感じ。2時間ドラマだったら、殺人に至ったやむにやまれぬ理由を犯人が語るところですが、この映画の犯人たちの動機はやむにやまれぬものではなく、そこがこの映画に感動できない最大の理由。 俳優についてのコメント。ピーター・ユスティノフ:名前からしてロシアの俳優さんかと思ったら、多国語が話せるそうで、この作品では英語と流暢なフランス語を披露。オリヴィア・ハッセー:うわあ~、若くてきれい。アンジェラ・ランズベリー:私は『ジェシカおばさんの事件簿』を見ていたので、この人のほうが探偵に見えました。この『ナイル殺人事件』ですでにおばあちゃんに見えましたが、計算すると当時はまだ52~53歳。おばあちゃんに見えるのはメイクでしょうか。 殺人が起きるまでが長すぎる。もうちょっと短くまとめられるのに。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-01 11:27:22) |
7. ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島
《ネタバレ》 CGがきれいでよくできている。ネズミは毛並みや動きが本物のように生き生きしている。海や波もきれい。前作の山場は大勢の殺し合いだったので、見ていて気分が悪かったけれど、今度は大きな化け物にみんなで協力して戦うシーンだったので、落ち着いて見られた。ついに4人兄弟全員がこの作を最後に引退か。次からはユースチスの出番か。でも、4人は「いにしえの王」という設定だったと思うけど、ユースチスはどういう立場になるんだろう。次からはユースチス一人がナルニアに行くのか、それとも誰かが一緒に行くんだろうか。 私(女性)よりも夫と息子が夢中になって見ている。女性よりも男性の心をくすぐる映画らしい。女性にはいまひとつどこがよいかわからない。 [DVD(吹替)] 7点(2015-11-24 22:03:31) |
8. ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛
《ネタバレ》 やたら手間ひまかけて作ってるけど内容薄い。アスランが出てきて全部解決って...、それじゃ、これまでの戦いは何だったの? 水戸黄門かよ? 子ども向けなのに大勢の殺し合い...。しかも、ルーシーの持ってる「どんなケガでも治せる薬」をネズミにしか使わないのはどういうこと? 弓矢を使っている人は、何でいつまでたっても矢がなくならないの? つっこみどころ満載の映画。 [DVD(吹替)] 5点(2015-11-09 21:05:31) |
9. ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
《ネタバレ》 9歳の子どもと見ました。とても長い映画でしたが、退屈せずに、というより最後まで楽しんで見ることができました。最後の戦闘シーンは、小さいお子さんには刺激が強いかもしれません。 動物たちがCGっぽすぎるという意見がありましたが、私はよくできていると思いました(特にライオンが)。ストーリーは、子ども向けですからあんなものでしょう。あまりつっこまずに、楽しんで見る映画だと思います。 子どもたちに魅力がないということですが、私は「ダレン・シャン」を見てうんざりした直後だったので、ダレン・シャンに比べれば、この映画の子どもたちは十分魅力的です。 子どもたちに魅力がないというより、フツーの子どもたちです。フツーな俳優さんたちをキャスティングしたのは、観客に身近に感じてほしいからでは? 「自分たちにもこんなことが起きるかも」そんな気分にさせたかったからではないかと思います。 [DVD(吹替)] 8点(2015-10-21 21:58:11) |
10. ナイト ミュージアム
「博物館の展示物が夜に動いていたりして」...そんな子どもの空想を映像化したような作品。お子様向けのようで、実は、仕事も家庭もうまくいかずにドツボにはまっている中年男性への讃歌になっている。あちこちあら探しをすればきりがない。しかし、そんな細かいことを言わず、理屈抜きで楽しむ映画だと思った。 【後日追記】今回は9歳の息子と一緒に見ました。息子も楽しく見てました。子どもに見せられないシーンがまったくなく、安心して家族で楽しめる映画です。 [インターネット(字幕)] 7点(2015-04-28 19:54:15) |
11. 嘆きのテレーズ
何十年も前に見たことがありましたが、テレビでやっていたので久々に見てみました。やっぱりあのラストは衝撃的ですね。でも、そこに至るまでの過程が今見るとどうしようもなくアホらしい(大昔に見たときはそうは感じなかったのですが)。亭主はマザコンの超ダメダメ男。浮気相手はハンサムだけど短気ですぐに手が出るタイプ。どっちも大した男じゃないよ。男を見る目のない女だね。昔だったら8点つけたけど、今の価値観だと7点ですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-04-13 21:47:44) |
12. NARC ナーク
すみません。私にはこの映画の良さが理解できませんでした。とてもありきたりだと思いました。見ていて気分が悪くなりますし、どの登場人物にも魅力を感じませんでした。ぼんやり見ていたせいかもしれませんが、「NARC」って何のことだか最後までわかりませんでした。どこかで説明されていたのでしょうか。 5点(2004-12-15 13:13:42) |
13. ナースのお仕事 ザ・ムービー
皆さんと同じ感想です。テレビで見たことのない人は、あのノリについていけないでしょう。お金を払って映画館で見る価値はありません。スペシャル版のテレビドラマだったら許せるかな。ストーリーのどこか一片にでも、新味や救いがあればよかったのですが、何もなし。 4点(2004-10-17 16:21:48) |