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プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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1.  南京!南京!
非常に優れた戦争映画であり、また南京虐殺という(日中国民にとっては特別な意味を持つ)史実を扱った作品としても突出していると思う。冒頭では南京城から逃げ出そうとする中国兵士とそれを阻止しようとする中国(国民党)兵士の衝突が描かれ、(日本人と中国人の戦いが描かれるのであろうという)観客の予想を裏切ってくる。戦闘シーン(この作品ではそれほど多いわけではない)の描き方も派手ではないが非常にリアルだ。当時の武器や兵器に詳しいわけではないが、かなり忠実に再現したのではないだろうか。またこの映画についての情報でよく言われたことだが、日本兵の描き方が、同種の中国映画にありがちな「日本鬼子」的ではなく、非常に「人間的」に描かれている点もこの作品の質を高めている。戦友たちと無邪気に笑い合い、時に現地の子供に優しさをも示す、「普通の人間」すなわち、戦争がなければ市井の庶民として穏やかに暮らしていたであろう兵士たちが、なぜ残虐な行為に手を染めたか、という部分に焦点を当てている。また中国人側の描き方も非常に良かった。怒り・悲しみ・絶望の(そして、多くはないが喜びや希望の)表情が、主要キャストだけでなくエキストラに近い登場人物たちに満ち溢れているが、ともすれば扇情的になりがちな話をモノクロの画面で抑制的に描くことでよりいっそう胸に残るものになっている。この作品が世界各国で高い評価を受けたのは、単に南京事件というエキセントリックな題材だからではなく、それを通じて「人間(特に英題にもある、人間の“生と死”)」が描かれており、ゆえに一史実の映画という枠を超えた普遍性を獲得したからだと思う。■ちなみに自分はこの作品を有志による上映会で観ることが出来たが、今の所日本での劇場公開の予定はない。南京事件絡みの映画では、過去にスクリーン切り裂き事件なども起こっており、配給会社が躊躇するのも無理はないようにも思えるが、残念でならない。日本人として、過去の汚点から目を逸らすべきではないべきではない、というのもあるが、同時にこのような素晴らしい作品が国内で観ることが出来ない、というのは大きな「損失」と思うから。■<付記>これは直接映画とは関係ないが、日本では南京事件(南京大虐殺)について「中国(連合国)の捏造」とか「二十万人しかいない都市で三十万人も殺せるはずがない」といった否定論がネットなどでも溢れている。南京事件(あるいは南京事件否定論)自体について関心を持たれた方は、非常に優れたサイト(「南京事件-日中戦争・小さな資料集」http://www.geocities.jp/yu77799/)があるので、参照して頂きたい。
[映画館(邦画)] 10点(2011-08-28 12:39:17)
2.  ナチョ・リブレ/覆面の神様
うーん、ジャック・ブラック、マイク・ホワイト、ジャレッド・ヘス・・・1+1+1が3にもならなかったと言えばいいのか、、。これ、確か元になった実話があったハズ。それをそんなにいじらずに映画化した方が良かったんではないの?オフビートな笑いを狙って、結果グダグダになってしまった感が否めないでごんす。
[DVD(字幕)] 3点(2007-04-09 20:40:29)
3.  ナポレオン・ダイナマイト 《ネタバレ》 
ん~、なかなか爽やかでステキな青春映画ではありませんか。MTVが関わってるっていうから、もっとカチャカチャした感じの、いかにもイマドキのティーン向けって感じかと思ってたら、意外にちゃんと“映画”してましたねー。アメリカのマッチョイズムに対する皮肉を込めた、「ナーズの復讐」と同系統の話だけど、あっちほどおちゃらけてないし。ラスト、ヒロイン(?)とボールを打ち合うところなんて、まるで成瀬巳喜男の「驟雨」のラストシーンみたい(ってのはいくらなんでも褒め過ぎか)。クライマックスのダンスシーンは、もうちょっと良い見せ方があったんじゃないかなーとか、エンドロールの後のアレはちょっと長いんじゃないかなーとか、ちょっと気になったけど、でもこの「アメリカ版山本敦弘」みたいな新人監督さん、これからの作品が楽しみ。
[DVD(字幕)] 8点(2006-06-16 20:22:22)(良:1票)
4.  ナショナル・トレジャー
んー、面白くなくは、なかったです。でもなあ・・・いくら仕掛けが凝っていても、根底に美学も哲学もないアドベンチャー作品は、何だかファーストフード食ってるみたいで、ちょっと空しいです(不仲だった父親との和解って部分も、何か「取ってつけた」感が否めないし)。ついつい「ルパン三世・カリオストロの城」と比較してしまったですよ。
[DVD(字幕)] 6点(2005-09-23 19:32:29)
5.  長い灰色の線
桃しゃ~ん、またまた素敵な作品を登録してくれて有難うごじゃいま~す。ところでこの作品、別に桃さんの言葉をまぜっかえす訳ではないけれど「巨匠の隠れた名作」という扱いを受けるにはあまりにもキュートでいとおしい(つまりもっと普通に人々の間で愛され、慈しまれるべき)作品だと思う。邦題は直訳なんだけど(多分グレーの制服を着た士官学校の生徒たちが整列してる様を言ってるのだな)、ちょっと地味で、損してる気がする。さて、若き日の主人公マーティ(タイロン・パワー)が士官学校に皿洗いとして雇われ、やがて教官になり、後に終(つい)の伴侶となるメアリー(モーリン・オハラ)と出会い・・・という物語がテンポ良く語られる前半は、何というかもう、登場人物の一挙手一投足がひたすら可愛らしくてニコニコしながら見入ってしまう。特にお互い素直になれないマーティとメアリーがブチ切れながら(!)愛の告白をするシーンは大爆笑必至。後半、二つの世界大戦を通過するくだりになるとさすがに話はシリアスになっていくけれど、それでも暗くて陰惨な印象ではなく「生きていれば必ず親しい者との死と向かい合わなければならない」という事実を穏やかなトーンで語っている、という印象。それに、あー、あのラストも素晴らしいやねぇ。人生の悲喜こもごも、そして家族というもののあり方、人と人とのあり方を教えてくれるこの作品、沢山の人に観て欲しいです・・・ところでこの作品、聞く所によるとジョン・フォードが初めてシネマスコープに挑んだ作品だとか。残念ながら僕が観たのは両端がテレビサイズにチョン切られちゃったビデオ版。せめてDVDで観たいっす~。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-13 16:32:12)(良:3票)
6.  ナインスゲート
確かにこれを「ホラー」と思って観ると肩透かしを食うかもしれない。多くの方が指摘されている通り、非キリスト教圏の日本人には「悪魔崇拝」とか言われても「ふう~ん」位にしか感じないだろう(大体今の御時世、悪魔崇拝してる訳でもないのに「悪魔的」な人間なんて掃いて捨てるほどいるし)。駄菓子歌詞!この作品にはもう一つちゃんと「見所」があるのですよ皆さん!それは、我等がジョニー・デップ兄貴のお姿、そのもの!他の作品ではあまり見られない、短髪オールバック&眼鏡&口髭姿の何とだんでぃーでせくすぃーな事よ!それがポランスキーのフェティッシュで端正な映像に映えるったらあーりゃしない!思わず「ああ~んジョニー、そのお髭でアタシの左乳首をこちょこちょしてぇ~ん!」と悶え叫びたくなる位(なるなよ)。途中二回ほど、チョーお間抜けな表情を見せる所もあるけど、それはそれでご愛嬌。僕は結構満足しましたよん。
[DVD(字幕)] 7点(2005-06-18 17:05:37)
7.  ナーズの復讐II ナーズ・イン・パラダイス
アメリカでは大ヒットしたというコメディ「ナーズの復讐 終結!恐怖のオチコボレ軍団」の続編でごんす。まぁ基本的におバカコメディで、しかも今回はリゾート地(マイマミかどっか、確か)で水着のねーちゃんワンサカ出てきてウハウハ、みたいな、いかにも80年代の臭いプンプンな作品。ギャグにしても「スター・ウォーズ」の中途半端なパロディとか、よく分かんない「タンを吐く名人」とか(伏線になってるのかと思ったらストーリーには全く関係なかった)、阿藤快でなくとも「何だかなあ」と言いたくなるようなシロモノなのだけれど、最後、ちょっと意外な展開を見せるところがちょっとツボだったので、点数甘めです。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-18 16:23:38)
8.  ナーズの復讐 集結!恐怖のオチコボレ軍団
「アメリカン・スプレンダー」の中で、主人公の友人が「車を飛ばしてでも観に行きたい」と語っていたのがこの作品。日本では未公開なのでビデオ屋にあるかな~と思って探してみたら…あった。さすがは「ドッキリ・ボーイ」全三作を揃えている店だけのことはある(笑)。さて、映画について語る前に「ナーズ」という言葉について。「アメリカン~」DVD版の解説によると、「ナーズ」とは「ダサい奴、転じて理工系の知識は豊富だけど内気なタイプ、いわゆるオタク」とされている。ただ、この作品が日本でビデオ化された頃はまだオタクという単語が一般的でなかったからか、タイトルでは「オチコボレ」、作中の字幕では「ガリ勉」となっている(って正反対やんけ!)。つまり日本語に当てはまる適当な言葉がないのだけれど、この作品を観る限り、いわゆる理系オタク以外でも、ちょっとナヨナヨした黒人や鼻くそほじってばかりの変人、或いは飛び級して大学に入った天才少年などなど、要は「アメリカ的なカッコ良さの基準から外れた人」を指すらしい。そこで「アメリカ的なカッコ良さ」とは何か、という話になるのだが、これが「女の子にモテる・スポーツ万能・良い車に乗っている・基本的に白人」という、つまりは「シザーハンズ」のキムの元彼を極端にしたような奴ら。んで、前半はその「カッコ良い軍団(大学内のアルファベータというグループ)」がいかに頭空っぽで、しかもナーズに対して意地悪か、というのが、いかにも80年代米コメディのノリで延々と描かれるのだが、その描写があまりにもステレオタイプで笑えなかったのだけど、これってある意味「アメリカ的」だよなー、と途中から思えてきた。特に大学内の議会で好き勝手な事を主張するアルファベータの連中は、国連で好き勝手な事を主張するアメリカの姿に呼応している。そういう意味でこれはアメリカ内部のオルタナ的な「アメリカ批判」なのかもしれない、とちょっと思った(大学内で、唯一ナーズ達の味方になるのが黒人グループだという点も興味深い)。ま。基本的にはバカ映画なんですけどね。最後にナーズのリーダーが「今まで疎外感を味わった事のある人、大多数になじめずに居心地の悪い思いをしたことのある人はみんな仲間だ!」みたいな演説をするシーンでは、不覚にもちょっと感動してしまった。あ、あとちょっとディーヴォっぽい劇中音楽も良かった。ポリアカ好きな人にはオススメ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-03 19:00:49)(良:1票)
9.  謎の要人悠々逃亡! 《ネタバレ》 
昔の映画の邦題は良いものが沢山あった、とはよく言われていることですが、この作品の邦題もかなりGOOD!何せこの作品の見所は主人公アーネスト・ピーズ(ファーロー)の、大沢悠里もハダシで逃げ出す「悠々っぷり」にあるのですから。このおっさん、いや博士、傍若無人のマイペース、正に尊大な英国紳士を絵に描いたような御仁。重要機密を持ってきた将軍を鼻であしらうような態度をとるわ、軍の作戦に参加するのに「髭はそりたくない」と駄々をこねるわ、仲間の捕虜が「後で時間をたっぷりかけてゆっくりやろう」と楽しみにしていたクロスワードパズルはやっちゃうわ、しかも何故か輪投げはうまい、何ともイヤミな人物、と思いきや、自分が救出された後、残った仲間たちを気遣う気配りもする。ま、自分の周りにこんな人がいたらちょっと嫌だけど、映画で観る分にはとても楽しいです。ちなみにこの中で、収容所内でお笑いコンビを結成するもネタを却下されてしまう二人組が登場するのですが、「グッドモーニング・ベトナム」に出てきた自称「お笑い通」でさむーいギャグを連発してた主人公の上官をちょっと思い出しました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-04 18:49:18)
10.  南部の人 《ネタバレ》 
こういう言い方をすると怒られちゃうかもしれないけど、「渡る世間は鬼ばかり」をうーーーんと爽やかに、楽天的にして「やっぱタイトルは『渡る世間に鬼はなし』でいいじゃんねえ(どうでも良いけど、ひょっとするとひょっとするので一応書いておくと『~鬼はなし』の方がオリジナル?のことわざでごんす)、つうかここ、アメリカだし、やっぱ『南部の人』で」みたいな感じ。色々苦労はあるけど、いろんな人の「善意」で何とか前向きに歩いていけるんだ、みたいな。最後、さんざん孫や孫の嫁に文句たれてた赤木春恵ならぬ意地悪婆ちゃんが、大雨で綿花が全滅して途方にくれる主人公に「大丈夫だよ、あんたの爺さんはこれよりもっとひどい状況を乗り越えたんだから」みたいなことを言うところはジンと来た。こういうことに関しては、お年寄りの言葉って無茶苦茶説得力あるよね。 
7点(2004-12-12 18:54:25)(良:1票)
11.  渚のシンドバッド 《ネタバレ》 
何か生意気言うようだけど、良くも悪くも「青い」作品だな、と思いました。あの吉田君の彼女のいかにもカマトトぶった優等生っぷりとか、浜崎あゆみのキャラクターとか、いかにも類型的な感じがしたし、話の展開も結構読めたところもあったし(浜崎あゆみが見つけた「面白いもの」とか)。ただ、橋口監督のナチュラルな演出には好感が持てたし、いわゆる「世間」の傲慢さや無神経さに対する怒りの表明には、大いに共感した(ただ、分かり過ぎて自分には新鮮味がない、というところもあったのだけれど)。ラストで吉田が浜崎になじられてみっともない姿を曝す所では、もっといじめてやればいいじゃん、とか僕は思ったのだけれど、そうしなかったのはやはり橋口監督の優しさなのかな。あ、そうそう、奸原(伊藤の自転車を捨てた不良っぽい男の子)が自転車を拾うところ、あそこは良かった。自転車を盗んではいけないんだよ、分かってくれておぢさんは嬉しい。
7点(2004-09-03 18:53:57)
12.  NAGISA なぎさ
60年代を舞台にした、ノスタルジー溢れる切ない青春ストーリー、なのだけれど・・・も一つモノ足りなかったかなあ。こういうこというのはナンだけど、ありがちといえばありがちだし。こういう話を扱うのであれば、ただ単にザ・ピーナッツやレコード・プレイヤーなど、「懐かしいアイテム」を羅列するだけで満足しては、イカン気がするぞ・・・ってちょっと辛口。
6点(2004-07-03 19:59:23)
13.  名もなきアフリカの地で
「ビヨンド・サイレンス」もそうだったけれど、カロリーネ・リンクの作品は登場人物をある程度突き放して描いているので(例えば、登場人物の嫌な面とかも淡々と映している)、ある意味感情移入しにくいし、いわゆる「泣かせ」の映画にはならない。ただ、そこで描かれる人間たちは単なる善人・悪人と色分けできない陰影・繊細さと魅力がある。「ビヨンド~」が単なる「障害者モノ」でなかったように、第二次大戦下のユダヤ人家族を主人公にした本作も、その歴史的事実よりも「人間」に焦点が置かれていて、結局この人が描きたいのは、極限的状況に置かれた夫婦の姿とか、家族の「絆」とか、そういう「人間(達)」の生み出すドラマなんだなあ、と思う。個人的にはアフリカの地でたくましく成長する少女が「ビヨンド~」の少女の姿と重なって好感が持てた。蛇足だけど、この監督の作品って裸とかベッドシーンとか出てきても、あんましイヤらしくならないのが面白い。
8点(2004-05-22 19:50:53)
14.  ナイン・ソウルズ
本作にしても前作「青い春」にしても、この監督の作品は決して大好きって訳ではないのだけれど、いくつかのシーンでの何とも言えない迫力には圧倒されてしまう。九人の脱獄囚の不器用な生き様、不器用な死に様、中でも喫茶店でアルバイトをしようとした男のエピソードが心に残った。ラストの青空が描かれた車が、微かな希望を暗示していたようで印象的。
7点(2004-04-21 16:58:38)
15.  茄子 アンダルシアの夏
テレビなどで顔を露出しているタレントが声優をやると、どうしてもその人の顔が浮かんでしまって物語に集中できないことがあるのですが(その最たるものが「ピノッキオ」の吹き替えのユースケ・サンタマリア)、この作品では大丈夫でした(小池栄子がちょっと危なっかしかったけど、声の出番は少なかったのが幸いしたか?)。かつて「パパパパパフィー」でパフィーの二人にいじり倒されていた大泉洋がこういう立派な仕事をしているのはなかなか感慨深いです。ストーリーも、短いながら豊かな含みがあったし、レースのクライマックスは手に汗握る興奮がありました。ただ、敢えて難を言うとCG処理がいかにもCGっぽかったのと、ジブリっぽい絵柄がちょっと大人しすぎて登場人物のパッションが薄味に感じられてしまったこと(きっと原作ファンの方の多くはその辺が不満なのでは?)。でも、良い作品だと思います。次は是非高坂監督のオリジナル長編が観たいなあ。
8点(2004-02-28 17:20:12)
16.  夏の庭 The Friends
率直に言って、幾つかの不満が無い訳ではない。少年達の演技は所々拙さが目に付くし、三國連太郎演じる老人役はもっとカクシャクとした頑固ジジイができる役者にすべきであったと思う。また原作に思い入れのある者としては原作にあった「クールな温かさ」とでもいうべき雰囲気が損なわれている感は否めない。しかしそうした欠点を補ってあり余る魅力、それは数々の美しいショットにある。「夏の庭」の咲き乱れる花のショットは「夏のきらめき」を見事に捉えているし、プールでのシーンでやや唐突に現れる、少年三人と先生が静かに背泳ぎをするシーンは観る者を一瞬心地好い「めまい」に誘う。中でも圧巻はラスト。朽ちていく老人の家の映像は時の移ろいの切なさと残酷さ、そして人の人生の切なさを静かに、そして慎ましやかに表現している。その直前のクライマックスシーンは(原作と比べると)やや「お涙頂戴」的で若干白けてしまったのだが、この美しいラストシーンでは不覚にも涙をこらえる事が出来なかった。思うに相米作品の魅力は、様々な欠点(役者の演技力不足や時間的・資金的制約による技術の限界など)を抱えつつも、そうした欠点を忘れさせてしまう程の美しいシーンにあるのではないか。彼はその全作品の中で常に、時が移ろう中のほんの一瞬の美しさ(例えばいわゆるアイドル俳優の、演技力の有無を超えた魅力ときらめき)をしっかりと映像の中に封じ込めている。これは現在の日本映画業界においては実に貴重な資質である(何故なら邦画作品の殆ど全てが先に挙げた欠点を抱えざるを得ないからだ)。本作は決して「歴史的名作」というような大袈裟な作品ではないかもしれないが、相米監督の後期の作品としても、また90年代の邦画としてももっと評価されてしかるべき良作と言えよう。<追記>・・・最近自分のレビューがちょっとマンネリ化してきたんで、ちょっと文体を変えてみました。いやー、なかなか新鮮だけど、疲れる!あ、ちなみにえらそーな事言ってますが、今んとこ相米作品は3作しか観てませーんスンマセーン(笑)。
8点(2003-11-07 14:22:55)(良:1票)
17.  ナタリーの朝
外見にコンプレックスを持つ若い女性が様々な経験を重ね、成長する物語・・・とはいえ、別にブサイクじゃないぢゃん!どっちかっていうとひがみ根性から勝手にひねくれた性格ブスって感じだぞ。でもまあ、可愛らしい作品ではありました。
6点(2003-10-30 20:56:44)
18.  ナビィの恋
いいですねえ。ふざけてるんだか真面目なんだかよく分からない演出も、かえっておおらかさが感じられて好感が持てました。おじい役の登川誠仁もいい味出してたし(彼の「でもね、おっぱいが小さいのも、また、いいもんだよ。」という台詞の口調は絶品!)、ラストのマイケル・ナイマンのシンプルな曲も胸に沁みました。皆さん指摘されている西田尚美も可愛かったし。話は違うけど、日本映画の現状については【サラダパック】さんとまったく同感。おそらく政治の世界と同じでシステムと内部の人間の意識が問題なんじゃないでしょうかねえ(もっとも、政治よりかはまだ、希望が持てそうですけど)。
7点(2003-08-20 19:38:10)
19.  ナイト・オン・ザ・プラネット
二話目の、マシンガントークな黒人と人の良さそうな東ドイツ出身のドライバーの軽快でどこか間抜けなおしゃべりと、ラスト(二話目の)の「ニューヨーク・・・」というつぶやきと共に映し出される、すこし不安な感じを思わせるNYの町並みが良かったですね。三話目の、黒人ドライバーと盲人の女性のやりとりも、既成の価値観を揺さぶられる感じが良かったです。一話目のウィノナ・ライダーも可愛くて良かったんですけど、あのラストはちょっと違和感がありましたね。確かに痛快ではあるんだけど・・・。四話目のロベルト・ベニーニは、ちょっとこの映画の中ではちょっと浮いている感じがしました。最後の話は良かったんですけど、あっさりしすぎかな・・・。でもラストにかぶさるトム・ウェイツのしわがれた歌声は最高でした。
7点(2003-06-19 21:35:16)
20.  ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
いかにもティム・バートンな作品ですね。サリーも最初怖いけどだんだん可愛らしく見えたから不思議不思議。でも実はこれの併映だった「フランケン・ウィニー」(ビデオ版に収録されてます)の方が断然好きなんですよねえ。
7点(2003-04-26 17:00:13)
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