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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1727
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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1.  嘆きのピエタ 《ネタバレ》 
親に捨てられて成長したガンドの、冷酷非情な取り立てはなかなかエグい。保険金を得るために、金を返せない債務者の手や足を虫けらのように潰していく。債務者の妻の懇願や、優しそうな母の祈るような目も、まったくガンドの心には刺さらないほど荒みきっている。 ヒリヒリとした雰囲気で引きつけられるのだけれど、そこからのストーリーに少し無理を感じたところが幾つか。それが引っかかって、話にのめりこむまでには至らず。  ガンドに母親と名乗る女が現れるのだが、この女の正体を考えたら、ガンドに突き落とされて足を折った債務者側の人間のはず。それなのに、息子の悪口を言うなと追いうちをかけて折れた足を踏みつけるのは、いくらガンドに母親だと信じさせるためだといってもできるものなのか。足を折られた息子とその母は、自分と我が子に重なるはずで、同じくガンドの被害者なのだから。観客を騙そうとしすぎて、無理が生じているように感じられた。 また、自分を捨てた母を激しく恨んでいたガンドが、母を案外あっさり許しているような印象。これまでの恨みを考えれば、たとえ解消されるにしてももっと時間がかかるはずに思える。  ラストはキム・ギドク監督らしい痛ましくてインパクトのあるシーンで畳み掛けてくるけれど、そこに至るまでにのめりこめないために衝撃が弱くなってしまうのが惜しい。
[DVD(字幕)] 6点(2020-09-05 18:35:29)
2.  何がジェーンに起ったか? 《ネタバレ》 
ジェーンとブランチの姉妹の葛藤がすさまじい。 ジェーンに虐げられる車椅子のブランチのかわいそうな姿に、否応なしにブランチへの同情とジェーンへの敵意を煽られる。 ところが、ラストで交通事故の真相が明らかにされ、この構図が見事にひっくり返る。 ベイビー・ジェーンの栄光をいつまでも追い続けるジェーンが哀れ。 ベティ・デイヴィスは『イヴの総て』での大女優役もインパクトが強くて印象に残っていたが、本作での憎々しさも秀逸。 姉妹を演じたジョーン・クロフォードとベティ・デイヴィスは、撮影後の実生活でも生涯犬猿の仲となって悪口を公言し合っていたようだ。 その確執が作品からもリアルに想像できそう。 共演して本当の友人になるケースも多いけれど、この二人の場合は強烈な自我がぶつかり合ってしまったのは頷ける。
[DVD(字幕)] 7点(2019-07-01 20:40:36)
3.  ナイロビの蜂 《ネタバレ》 
アフリカの映像には惹かれるけど、ストーリーはイマイチ。 妻が浮気相手と一緒にいたところを強盗に襲われ殺された事件のように見えたが、夫が製薬会社の陰謀だと突き止める。 でも、妻が製薬会社の疑惑を夫に何も話していないというのは解せない。 この夫婦の強いつながりが見えてこないし共感もできないので、夫の命を懸けた執念の追及にも入り込めない。
[地上波(吹替)] 4点(2018-08-22 22:46:13)
4.  永い言い訳 《ネタバレ》 
浮気の最中に妻が事故死してしまったら… こんなに後味の悪いものはない。やっぱり良心の呵責に耐えかねるかも。 西川美和監督はこうなったら嫌だなという設定を巧みに使って人間をえぐり出す。そういった意味ではファルハディ監督にちょっと似ている。 そう思って検索してみると、西川監督がファルハディ作品を賞賛しているコメントがあった。
[DVD(邦画)] 7点(2017-08-28 20:13:49)
5.  何者
原作の小説は既読。 映画も悪くはなかったけど、小説を読んだときのほうが面白かった。
[DVD(邦画)] 6点(2017-08-28 20:12:31)
6.  ナイトクローラー 《ネタバレ》 
ゲスの極みのような主人公。常に駆け引きして相手を利用しようと自己中に徹している。 こういう輩には地獄を見てほしいところだが、サクセスストーリーになっているのがミソ。そこにカタルシスはないので、ストレスは残る。 ドラマや映画だとこういうゲス野郎はラストで報いを受けるのが常なのだが、現実世界ではこの映画のようにのし上がる奴も少なくないんだろう。コネも学歴も実績もない人間がのしあがるには、良心やモラルを捨てて他人を踏みつけていくしかない。目的のためには人が死んでも気にしないくらいに。そういう意味ではリアルな映画で、不快感と面白さが同居している。 「遠い空の向こうに」「ブロークバック・マウンテン」「ミッション:8ミニッツ」で見たギレンホールとはまるで別人。この役のために12キロ減量したギョロ目に、がつがつした狂気を感じる。
[DVD(吹替)] 7点(2016-09-10 21:57:40)(良:2票)
7.  泣く男
ちょっとした戦争並みに派手にドンパチやっているけど、肝心のストーリーに引き込まれず、後半飽きてアクビが出てしまった。 どこかで見たようなあざといアイテムばかりで話が薄っぺらく、演出も少しうざったらしいので、普段なら人物関係を完璧に把握しようとするが、整理する気にもなれない。 チャン・ドンゴンのファンなら。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2016-07-31 01:47:40)
8.  なんちゃって家族 《ネタバレ》 
麻薬の運び屋をカモフラージュするための擬似家族に、本物の家族のような絆が生まれるベタで王道のロードムービー。薬の売人、ストリッパー、ホームレス少女、童貞少年の組み合わせはいいんだけど、家族のような関係が生まれる過程が少し弱い気がする。なので、盛り上がりそうで盛り上げきらなかった感じで、感動的なシーンも乗りきれなかったような。コメディとして良く言えばきれいに、悪く言えば都合よくまとまっている。 下ネタは別に嫌いというわけではないのだが、ちょっとしつこい。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-25 23:06:03)
9.  眺めのいい部屋 《ネタバレ》 
アケデミー賞三部門受賞作だが、薄っぺらいハーレクインロマンスみたい話で期待はずれ。せめて、主演女優にもう少し魅力があればよかったのだけれど。 旅先で出会った奔放な男にピクニックで強引にキスされ、その男を忘れられない女。運命の再会で、心に波風が立つのを必死で隠すものの、結局は貴族の婚約者を捨てて、運命の男に走るのはお約束。ルーシーとジョージにこれといった恋愛エピソードがあるわけでなく、セシルがルーシーを諦めるのもあっさりしすぎ。ルーシーの吹っ切れた笑顔は良かったけれど、そこに至るまでの見どころが美しい風景だけでは退屈。
[地上波(字幕)] 3点(2015-07-09 23:14:07)
10.  ナイル殺人事件(1978) 《ネタバレ》 
事件に居合わせた全員に犯行の可能性と動機がある。ポワロはそれぞれに事情聴取するのだが、全員に対してあからさまに犯人だと決め付けるような挑発的な物言いをする。これはあまりにも無礼で、ドラマとしては違和感を覚える。コロンボも無礼ではあるが、もっとリアルに婉曲的な攻め方をするし人間味あふれるやりとりがある。こういう点で、本作は推理ドラマというよりも推理ショーに近い印象。 犯行手口にも無理がある。サイモンが撃たれた状況で、一人になって犯行を行うだけの時間を作るのはほぼ不可能。騒ぎを聞きつけて誰かが部屋に来る確率のほうが高く、抜け出すのはリスクが高すぎる。また、母親が殺されているのに、ロザリー(オリビア・ハッセー)が下船時にポアロにうれしそうに婚約報告しているのも呆気にとられる。 犯人も含めて何人も死んでいるのに、それを防げたかもしれないポワロたちは憂いもなく、事件解決で何事もなかったかのような表情。つまり、あくまでも机上の推理クイズの延長戦上にある映画だということ。それがわかった上で、推理クイズを楽しめればよし。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-20 00:13:41)
11.  ナチュラル 《ネタバレ》 
タイトルの意味が何かと思えば、天性の才能ということだった。 ロイを撃ったのが正体のよくわからない女ではスッキリしない。 野球賭博に巻き込まれそうになるも、八百長は拒否するロイ。 八百長が大問題になってファンがガッカリした歴史のあるMLBだけに、それに染まらない天才は理想のヒーローなのだろう。 MLBもレッドフォードも好きだけど、この映画には惹かれない。 作り物よりも現実のMLBのほうが、面白いドラマが転がっている。
[DVD(吹替)] 3点(2015-04-12 00:41:09)
12.  ナイト ミュージアム
子供向けファンタジーコメディ。 童心に帰れば楽しめるかも。 この手の映画とベン・スティラーはちょっと苦手。
[地上波(吹替)] 3点(2015-04-03 02:11:34)
13.  ナイト・オン・ザ・プラネット 《ネタバレ》 
5つの都市でのタクシーを舞台にしたオムニバス。  ①「ロサンゼルス」ウィノナ・ライダー扮する蓮っ葉なドライバー。 そのタレント性を見出した業界関係の女性客がオファーしても、生き方がブレずに素っ気なく断るのがカッコいい。  ②「ニューヨーク」黒人客が拾ったのは、運転もろくにできない東独からきたばかりのドライバー。 業を煮やした黒人客が代わりに運転席に。  ③「パリ」コートジボワール移民の黒人がドライバー。 黒人酔客二人の態度に我慢できずに途中で降ろし、次は盲目の女性を乗せることに。 ラストは事故って、盲目に引っ掛けたちょっとしたオチもついている。  ④「ローマ」客の状況を考えずにやたらしゃべりまくるドライバー。 薬を落としてそのまま逝ってしまった老神父にやっと気づいてオタオタする、たいして面白くもないコメディ。  ⑤「ヘルシンキ」不幸なことのあった客より、もっと不幸な身の上だったドライバー。 なんだか不幸自慢対決のようで。  5編通じてウィットが効いてちょっとオシャレな感じ。 でも、それだけといえばそれだけで心に残りそうなものはない。 夜のタクシーでの会話と雰囲気は独特のものが感じられるが、おもしろいとは思わない。 オムニバスを傑作にするには難しい。 この作品でもやっぱりそう感じてしまった。
[DVD(字幕)] 3点(2015-01-30 21:49:42)
14.  夏時間の大人たち HAPPY-GO-LUCKY 《ネタバレ》 
小学生の頃を懐かしく思い出させる映画。 子供なりに感じる疑問、悩み、成長など、うまくストーリーに絡んでいる。 担任の学級会での強引な仕切り方や、子供の将来を決め付けるような自信たっぷりの説教がとてもリアル。 この手の教師って学校にたくさんいたような気がする。 大人と子供を完全に分けて考え、大人が上に立って子供をコントロールするものだと信じている。 決して悪い人間ではなく、あながち間違ったことも言ってない。 良かれと思っての指導なのだが、子供の心を理解することはできない。  この担任と両極にあるのがアツオの両親で、アツオと同じ立ち位置にいる。 子供の頃の気持ちがまだ残っていて、子供じみた馬鹿もやってしまう。 でも、大人も子供も同じ人間なんだということを教えてくれる。  だからといって、ああいう教師が不要とは思わない。 社会にでればこの手の人間など山ほどいるし、納得できないこともたくさんある。 そうした経験を社会の縮図としての学校でしておくことは、けっして無駄ではないのだろう。 大上段に物を言う大人がいて、同じ目線でものを言う大人がいて、それが子供にとっては健全な場なのかもしれない。  妹にめちゃくちゃにされた絵が入選してしまったり、本当は巨乳好きなのに貧乳の同級生を好きになったり。 一筋縄ではいかない世の中に戸惑いながらも、子供たちは大人への道を歩んでいく。 これといった大事件が起こるわけでもなく淡々と進んでいくが、ノスタルジーに浸って温かい気持ちになれる。 中島哲也監督の『嫌われ松子』『下妻物語』も好きだが、これもいい。 この監督は時間軸の行き来が巧いし、目線に優しさとユーモアを感じる。  ペチャパイ夏子のヌード掲載雑誌を身内が懸命に買い占めようとしたのに、あの大きな看板。 呆然とする姿が可笑しかった。
[DVD(邦画)] 7点(2014-10-20 21:31:15)
15.  ナポレオン・ダイナマイト 《ネタバレ》 
キモダサのモテない君の脱力系学園青春コメディ。 ゆる~い空気と笑いがツボに合わず退屈だった。 ダンスシーンだけは人が変わったように見えたけど、立候補者はショーに参加しなくてもいいのだろうか…。 ジョン・ヘダーは素では普通にモテそうな男なので、イケてない男になりきった演技力には感心。 邦題の評判が極めて悪いようだが、流行りものに安易に乗っかると後で振り返って恥ずかしい思いをするのはよくあることで、この邦題を付けた人も今頃赤面してるかも。
[DVD(邦画)] 3点(2014-08-23 23:30:03)
16.  ナビィの恋 《ネタバレ》 
沖縄の風情たっぷりに素朴でのどか、音楽も効果的に使われ南国らしく陽気で楽しい。 方言が柔らかく人を包み込みようで耳に優しい。 サイレント映画のような回想も味のある演出だ。 ユタの占いで結婚できずに引き裂かれるという前近代的な風習がそもそもの原因とはいえ、ナビィが50年連れ添った夫を捨てるとは…。 これが標準語で都会だともっと非情な印象を与えるだろうが、あの方言とナビィのキャラクターでずいぶん緩和される。 愛する人のために黙って送り出してやるおじいはこれぞ日本男児で立派だけど、なんとも切ない。
[ビデオ(邦画)] 7点(2013-06-06 00:08:37)(良:1票)
17.  NAGISA なぎさ 《ネタバレ》 
1960年代、高度成長期の小学六年生が主人公。 夏休み中に海の家でのバイトや出会いなどさまざまな体験を通して成長する女の子の物語。 バイトの目的がレコードフレーヤーを買うためというのが時代を感じさせる。 ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」がしばしば使われているが、小学生のひと夏の恋にはどうにも違和感が拭えない。 映画の設定と同世代の人なら、小学生と「恋のバカンス」が違和感なく受け入れられるのだろうか?  東京から帰省中の純真そうな少女が女優顔負けに別人格を演じて遊んでいたことは、主人公と同様に騙された気持ち。 なぎさが出会った体の弱い少年に自分からキスするのは、この年頃は女の子のほうがマセてるので自然だった。 その少年が溺死した事件は、今の時代なら保護者の監督問題が大きく取り上げられるところだ。 今と昔を頭の中で行き来しながら、ノスタルジーが刺激されて昭和や子供の頃を懐かしく思える作品。
[ビデオ(邦画)] 5点(2013-06-05 01:41:59)
18.  南京の基督 《ネタバレ》 
富田靖子が中国人の娼婦を全裸の濡れ場も辞さずに熱演。 主演のレオン・カーファイが日本人作家役なので、なんでアベコベにするのか意図がよくわからない。 純真でいたいけなクリスチャンの金花が残酷な運命に翻弄されてボロボロになっていく様子が痛々しい。 キリストだと思い込んだ外国人に抱かれて梅毒をうつされ、男がキリストでなかったことを知って半狂乱になる姿が哀れを誘う。 泣ける切ない作品は好きだが、この映画は泣けずに暗くてどんより重くなる。
[ビデオ(邦画)] 4点(2013-06-01 00:44:09)
19.  渚のシンドバッド 《ネタバレ》 
同性愛に共感できないので、生理的に合わない。 特に大きな事件が起きるわけでもなく、静かに物語が進行する。 ゆったりとしたテンポに波長が合わず、会話も冗長に感じてしまう。 これは最も苦手とするタイプの映画で、確実に退屈で寝てしまうと思った。 ところが、伊藤が吉田に告白したあたりから持ち直した。  告白された吉田が嫌がりながらもキスに応じたのはありえない。 やりたくないならあの状況では絶対応じないはず。 砂浜で果沙音が吉田に身を委ねようとしたのもありえない。 そうした登場人物の行動に理解できないところもあったが、全体では共感できる部分もたくさんある。 高校生の日常が描き出されていて、いるいるこんなヤツ、あるあるこんな場面というのが随所に出てくる。 たっぷりと使った間、どうでもいい会話、低いテンションの口調、長回しのカメラもリアル感を増幅している。  浜崎あゆみの演技を初めて見たが、予想外にうまくてビックリ。 強姦されて心を閉ざした少女を好演していてハマリ役に思えた。 ヤられてるときでも人の体は温かかった。だから人の温もりは信じない――そう語る少女の心の傷が生々しい。 伊藤も同性愛ゆえに傷ついた心を持っていて、周囲の何気ない言葉にも傷つけられる。 家で愚痴をこぼす父の「おまえが男だったらわかってくれるのになぁ」という言葉が突き刺さる。  ラストの砂浜でのシーンは面白かった。 果沙音の服を着た伊藤に勘違いして告白する吉田がおかしくて切ない。 怒ったように二人に足で砂をかける果沙音の姿がいじらしい。 三人の傷ついた魂が寄り添い合ったような温もりを感じた。 同性愛もので面白いと思えた初めての映画かもしれない。
[ビデオ(邦画)] 6点(2013-01-20 23:07:48)
20.  ナインハーフ
当時、エロシーンが話題で見てみたが、それ以上でもそれ以下でもなく。 キム・ベイジンガーはいいんだけど、ミッキー・ロークがあまり好きじゃない。
[ビデオ(吹替)] 4点(2013-01-18 23:14:36)
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