1. ニュー・シネマ・パラダイス
オリジナル版は初期の興行不評でこの映画は結末を含め大分カットされているそうですが、それでもラストが良かったです。何故かしらないけれど涙が溢れてきました。遺品の温もり、気のきいた皮肉、抑圧からの解放、本来の美しさ、意外性等々が重なって琴線に触れたのかもしれません。ストーリー自体は大人になった主人公のいささか身勝手にも思える行動に違和感が残りましたが、全体を通して共感できるところがたくさん入っているいい映画でした。感涙に満点をつけたい作品です。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2014-08-17 13:13:08)(良:1票) |
2. 日本のいちばん長い日(1967)
《ネタバレ》 結果が分かっている歴史物として、これほどスリリングな作品はなかなか無い。もっと早くポツダム宣言を受諾していれば被爆国にならずに済んだのにとか、逆に一部の徹底抗戦派の反乱が成功していたら果たして自分の存在はあったのだろうかなどと、とても身近な出来事ととしてとらえてしまう。御前会議の昭和天皇の心に響く言葉や暗殺・切腹シーンの生々しい映像が印象的だが、誰が見ても詰んでしまっている負け戦を前にして、「日本が消えてしまってもいいのか」と詭弁で上官に迫る反乱兵士に、「おまえらが日本を滅亡させようとしているのがなぜ分からないのか」と思わず叫びたくなる。しかし当時の社会環境と彼らの行動心理をちょっと考えればクーデターも予想できなくはない。早々と自らの覚悟を決めてしまっているかのような陸軍大臣に反乱の鎮圧を望むべくもなく、力を統制できない状態が国家の存亡の危機を招くのがよく分かる。戦後はシビリアン・コントロールといっても完璧なシステムなんかはあり得ない。後々「たら」・「れば」と悔やまないためにも、過去を振り返る映画としては最適ではないか。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-08-18 18:13:16)(良:1票) |
3. 日本の黒い夏 冤罪
被害者を加害者にしてしまう生々しさに引きつけられる。論理的思考を欠いたこうあるべきという思い込みと、村八分社会に根を下ろした世論の後押しが冤罪を作ってしまう過程がよく分かる。「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」という古代ローマ人の言葉が蘇る。自分も含めて偏向や誘導に馴染んでしまっている社会での冤罪根絶の限界を感じてしまう。作品としての出来はパッとしないが、とても心に響く映画だった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-05-26 20:13:59) |
4. 2001年宇宙の旅
久しぶりに見ました。SF、特に宇宙や生命の起源に関するものには惹かれます。この作品のような解釈も面白いと思います。2度目だと受けるインパクトは小さくなりますが、当時としての映像の素晴らしさは驚嘆すべきものがあります。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-08 21:17:43) |
5. 日本一のホラ吹き男
ゴルフする時くらいネクタイ外してよ。歌は古臭いけどリメイクで見てみたいようなチャランポランサクセスストーリー。主人公、脇役みんないい味出してとても可笑しいです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-09-21 23:12:36) |
6. 肉弾(1968)
皮肉たっぷりに人間の本質を描いているのでその面白おかしさに思わず共感してしまうが、作者との価値観の違いみたいなものが徐々に伝わってきて後半はちょっと退屈。しかし安い製作費を考えると抜群のコストパフォーマンスは流石です。それにしても昔の映画に裸が多いのは何でだろ? [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-07-26 21:52:24) |
7. 二百三高地
ラストの乃木の号泣シーンはいかにも作り物感が漂っていてちょっと興醒めしますが、戦闘シーンは製作費もかけられているようで迫力十分です。日露戦争での多大な犠牲を強いられた陸軍の惨状は有名ですが、苛酷な映像とリアルなシナリオが心に響きます。時代背景の描写も丁寧で、日本の勝利の際どさも伝わってきます。ただ単に幸運に恵まれただけという認識の低さが後の不幸にも通じているように思えてなりません。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-06-21 00:00:42) |
8. 尼僧物語
清楚な尼僧姿が印象的でした。オードリー・ヘプバーンの個人的ベスト3映画ではありませんがストーリーも良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-19 19:50:05) |
9. ニキータ
話の展開や人物の感情表現に違和感を感じる部分もありますが、結構面白い映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-12 17:59:57) |
10. 二十四の瞳(1954)
《ネタバレ》 時代背景となっている昭和初期から戦後にかけての貧しさや理不尽に対する人々の苦悩がしみじみと伝わってくる映画でした。この作品に対する反戦映画的論調には違和感を覚えますが、率直に共感できるいい映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-29 21:38:22) |
11. 人間の條件 第六部 曠野の彷徨
《ネタバレ》 ハッピーエンドはふさわしくないと思っていたらその通りでした。でもやはり奥さんと再開させてあげたかったですね。平和ボケになりすぎて歴史を繰り返してほしくないですね。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-09 10:13:13) |
12. 人間の條件 第三部 望郷篇
軍隊生活の理不尽な暴力と悲惨極まりない状態が描かれています。1、2部より共感できる部分が多かったです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-09 10:10:03) |
13. 日日是好日
お茶・・・とても面倒くさそーですが確かに安らぎます。 傷心を克服するには居場所のような「道」が必要なんでしょうね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-02-04 23:22:44) |
14. 忍者秘帖 梟の城
原作未読ですが、そこそこの映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-09-08 21:48:12) |
15. 人間の條件 第二部 激怒篇
主人公の中国人に対する思いも通じず日本兵の残虐性が随所に描かれています。古今東西戦争とはこのようなものだというもう少し客観性を持った観点が加わるとさらに共感できたように思います。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-08-09 10:07:16) |
16. 人間の條件 第一部 純愛篇
理想と現実のギャップに自らの非力さを思い知らされて深みにはまっていく主人公の姿を当時の中国人への非人道的な対応を通してリアルに描いています。勝者が自らを否定的に描いている欧米の映画は時々見かけますが、敗者側からのこうした作品は日本では珍しくないのでしょうね。熱い支持者も多いようですがもう少し希望的に日本人を描いてもらいたいですね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-08-09 09:58:29) |
17. ニッポン無責任時代
気楽に見れました。コメディとしてもそこそこ面白かったです。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-08-04 20:32:06) |
18. ニューヨーク東8番街の奇跡
シンプルなストーリーで分かりやすいけどチンピラのワルが突然自らの命を顧みずに助けに行っちゃうのってナンダカねぇ…まっファンタジーだからいいか… [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-08-10 17:08:41) |
19. 日本のいちばん長い日(2015)
みんな一生懸命演じているんだろうけど、感性がどこか今風で自己満足的。中味も雑然としているので日本史の一大事といった緊張感も迫力も伝わってこない。傑作オリジナルと比べてしまうのでどうしても評価は辛めになってしまうのだが。 [地上波(邦画)] 5点(2016-09-07 23:01:37) |
20. ニューヨーク1997
ありえない設定や世界観は嫌いじゃないけど話が退屈。それでもハラハラドキドキしたのはなんでだろ? [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-07-18 17:31:19) |